130.クリストファー・リーブありがとう。スーパーマンよ永遠なれ。 【パセリセージ】さん 10点(2004-10-12 19:48:28) (良:6票) |
《改行表示》129.《ネタバレ》 この作品が日本で公開されたとき、私は中学生でした。「ヒーローものだが、幼児向けではなく、正統派の娯楽大作の風格を備えている」という前評判通り、大変見応えがありました。まず、少年時代の抒情的な田舎町の場面は「アメリカの人々にとって郷愁をそそられるのではないか」と、中学生なりに感じ入ったものです。そして遂にスーパーマンとして空を飛び、ロイス・レーンの救出をはじめ、泥棒を捕まえ、子猫をも救うたびに、映画館内は好意的な笑いに包まれました(後に知りましたが、劇場によっては、活躍のたびに敬意を込めた拍手が沸き上がったそうです)。私を含め当時の観客の多くが、当作品の真っすぐな作風と、主人公の真っすぐなキャラクターに、共感を抱いたからこその笑いであり、拍手だったのではないか…と思われます。 当作品が歓迎されたのには、当時の世相が反映されていたと思います。あの時代は、米ソの冷戦、そして泥沼化したベトナム戦争(1975年に終戦)などを背景に「どんなに頑張っても、我々に明るい未来はない」とでも言わんばかりの厭世的な雰囲気の作品が映画界でも支配的でした。【考えさせられる映画】と言えば聞こえはいいものの【重たく暗く悲しい気持ちになる作品】ばかりで、私を含め、当時の観客は「もう、うんざり」していたように思われます。そんな中、スターウォーズ(1977年)と共に、当作品も追随するように大ヒットしました。それは、当時「子供じみている」と敬遠されていた、往年のハリウッド映画のワクワクさせる理屈抜きの面白さを復活させたからに他ならないと思われます。数年後、日本でも両作品はTVで吹替え版が放送され、一時期は【スターウォーズ派とスーパーマン派】に二分されるほどの人気を博しました。両作品とも、根底に流れる面白さが共通していたからではないか…と思います。 さて、当時から問題視されていたのは、他のレビュアーさん達もおっしゃる通り、ロイス・レーンを生き返らせるために、地球の自転を反転させ時間を巻き戻すシーンです。私は個人的に「育ての親・ジョナサンを救えなかった後悔と悲しみを背景に“二度と愛する人を失いたくない”という爆発的な感情によって起きた奇跡」と考え、違和感はありませんでした。むしろ巻き戻った後、本当ならロイスの車は地割れに遭遇するはずなのに、そうはならず、エンディングへと向かうことに違和感を持ちました。一応「巻き戻したことで、少し事実が変わったんだろう」と割切ることにしましたが…。 さて、採点ですが…、バットマン(1989年)以来、「ヒーローものは、ダークな面も描かなければならない」とでもいうようなお約束?が浸透しています。しかし1970年代の厭世的でダークな「うんざり感」を打破したスターウォーズとスーパーマンを機に、予定調和の娯楽大作が次々と製作されるなど映画が多様化したからこそのバットマンだと思います。その歴史的な意義を踏まえ、さらに、今は亡きクリストファー・リーブへの敬意を込め、10点を献上します。 【せんべい】さん [映画館(字幕)] 10点(2015-11-28 20:11:50) (良:3票) |
128.何度見たことだろう。サントラを何度聞いた事だろう。映画少年になりたてとしては最高の教材だった。クリストファー・リーブのそのまんまの容姿にアメリカンコミックの映画化に対する情熱を感じ、CGもない時代にピアノ線であそこまでスムーズに離陸させる技術と俳優魂に敬意を送ったものだ。話題と見所満載の映画だったが、私のお気に入りはなぜかクラーク・ケントの青年時代。実力を隠しながらアメフトの雑用係で過ごす姿、わずかな恋心を同級生に抱き交わす会話がなんとも切ない。そのあとに来る養父の「きっとお前はなにかの目的のためにその力がある。フットボールのためじゃない」というセリフも素晴らしい。そして特に好きなのは、クラークの旅立の日のシーン。網戸から見つめる養母の切なくも暖かいまなざしは、クラークからの告白を聞かずとも彼の旅たちを悟っている。そして草原に一人立つクラークの下に歩み寄る養母。音楽もジョン・ウィリアムスの真骨頂、コントラバスとチェロの低音弦楽器から徐々にバイオリンへと引き継がれるストリングスも完璧だ。アンドリュー・ワイエスの「クリスティーナの世界」を思い出す叙情豊かなシーン。単なるアメコミヒーロー映画のはずがそこに垣間見る絵画の世界、30年以上たってもこの映像が忘れられない。そしてラストのエンドテロップ直前に地球から宇宙空間に飛んできてカメラ目線でにっこりするスーパーマン。何度見ても思わず嬉しくなってしまう。数多くのアメコミヒーローの映画がある中で、このスーパーマンだけは最も心の奥にあることを実感せずにはいられない。 【やしき】さん [映画館(字幕)] 9点(2012-08-30 17:28:18) (良:3票) |
《改行表示》127.何十年かぶりに観てみました。特撮は今でも意外に見れる。質感は明らかにプラスチックだったり発泡スチロールだったりするのだが、シーンが要求する風景をきちんと作り上げている。なにせ原作があるのでスター・ウォーズみたいに上手く作れるシーンだけで構成するわけにはいかない。そのほぼ翻案なしのアメコミ世界を現代(当時)に直でつなげてしまうのが凄い。 しかし悪役のおもしろ演出はいいかげんくどい。笑ってる間に垣間見える残虐さにドキッとする展開は上手いがあざとい。他にも変なところ、矛盾してるところ、ダサいところ、冗長なところは山ほどあります。それを全部救ってしまうのがクリストファー・リーヴ。 あの顔、あの体格はスーパーな男そのもの。スーパーな笑顔、スーパーな怒り、スーパーなイケメン声、それがメガネ一個でガラリと印象を変える。よくあんな俳優を見つけてこられたものだ。 CGなんかなくても超人のパワーを感じさせるクリストファー・リーヴ。赤青スーツが史上唯一似合う男クリストファー・リーヴ。クリストファー・リーヴはスーパーマンでスーパーマンはクリストファー・リーヴ。クリストファー・リーヴよ永遠なれ。 【tubird】さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-08-18 23:03:10) (良:2票) |
《改行表示》126.《ネタバレ》 「真っ直ぐ」「真面目」な作風の中で時折見られるユーモアが楽しい、鑑賞していてとても気持ちの良い作品。 何せ39年前の作品である。CGテンコ盛りの現在の作品に比べ特撮部分が劣るのは仕方が無いし、そこを比較して云々言うのは野暮以外の何者でもない。 私の場合、初鑑賞はまさしく39年前。 当時10歳で夏休み中の私は母親に弁当を持たされ、それこそ朝から晩まで丸一日、映画館で本作を観ていた記憶がある。 (現在と異なり、指定席を除いて入れ替え制の劇場は少数だった) その後、TV放映やCS/BSの普及等で本作を何度と無く観返しているが、年代が変わっても共通している事は「人助けをしてこそ、真のスーパーヒーロー」と言う事。 昨今の悩んでばかりで街を破壊しまくるスーパーヒーローの描写も興味深い物は有るが、やはりスーパーヒーローの基本は人助けではなかろうか。 作品は変わるが私はスパイダーマン(サム・ライミ版)、中でも「2」が大好きで何回も観ているのだが、地下鉄のシーンは何回見ても胸が熱くなる。 感動のポイントは変わらないのだなと実感している次第。 本作の場合、主演のクリストファー・リーブの後世を思うと余計に胸に来るものがある。 今更ながらのレビュー掲載だが、様々な思いを込めて感謝の10点献上としたい。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2017-05-10 11:43:11) (良:2票) |
《改行表示》125.《ネタバレ》 個人的に最も大切な映画。まだ公開当時、小学生だった自分にはストーリーの半分も理解できていたか怪しいところですが、夢中になりました。オープニングと音楽は最高。また、他のレビュワーの方も書いていますが、青年時代のケントのエピソード、自立、空のデートなどのアクション以外での情感あふれる描写が素晴らしく、後年の単なるアクションヒーローものと一線を画しています。ただ、今見てしまうと、ラストの展開はちょっといただけないのは確かですね。 映画中盤、初めてスーパーマンが現れビルから落ちたロイスを抱きとめたシーン、その後飛んで逃げるのではなく、落ちてくるヘリに向かって上昇を始めた彼に対して、劇中のロイスと同じくらい「一体どうするの?!」と驚いたのは今でもよく覚えています。 【Northwood】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-08-13 16:41:45) (良:2票) |
《改行表示》124.《ネタバレ》 子供の頃ってのは、男の子は強いものに憧れるものでして・・・ 私の中ではブルース・リーが1位で、このスーパーマンが2位でした。 ドラえもんのタケコプターじゃないけど、あんな風に空を自由に飛べたら最高でしょ? んな訳で、青年期の電車との追いかけっこは今観ると滑稽だけれど、飛ぶ姿というか着地や離陸の際の姿はCGのない時代なのに、なんとも柔らかで風情があり素晴らしい。 ロイスとの空中デートも映画史に残る名シーンだと思います。 クリストファー・リーブも本当にスーパーマンのイメージ通りで格好良い。 ただ一点だけ、時間戻して云々がねぇ~・・・ 昔、某漫画家の四コマ漫画で、スーパーマンが電車に轢かれそうな子供を間一髪助けて、民衆に『ありがとうスーパーマン!!』『あなたは皆のヒーローだ!!』なんて崇められ、最後のコマで『その頃、エチオピアでは・・・』と、飢えで子供等が何万人もバタバタと倒れているオチの漫画を思い出してしまいました。 あとマーロン・ブランドの違和感はご愛嬌ってことで・・・ 【ぐうたらパパ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-02-23 16:43:42) (良:2票) |
123.《ネタバレ》 スーパーマンとヒロインの空中散歩は素敵だったな。ああいうシーンは最近の映画でも見られるけれど、この映画は一番ウキウキして童心に帰れたような気がするのが不思議です。特撮も、「今見るとコレはちょっとね~」なんて簡単に言えますが、ところどころ、今見てもよく出来てるカットも沢山あり、油断なりませんな。後半になると、スーパーマン八面六臂の大活躍。最近のヒーローモノに慣れてしまった身からすると、こういうところが良い。「ダークナイト」なんかも力作だと思うけれど、どこか「人々を助ける」ことよりも「正義とは悪とは云々・・・」と当人同士だけで盛り上がってるご様子(バットマンも、「大切な人を守れなかった」というドラマがあるわけですが、なんかね)。「人々を助ける」という、ベタベタな展開かもしれないけれど、とても好感が持てた。「時間を戻してでも・・・!」なんて、確かに出来ない相談だけど、そう願っている人は沢山いるはず。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-01-26 03:12:14) (良:2票) |
122.《ネタバレ》 本当に久々に観た。エログロナンセンス無し爽快感満点のスーパーマン大好きです。地平線の向こうまで連なる黄金色の麦畑、スーパーマンの家、ロイスと夜空のランデブー、地球を回る航跡などの印象深いシーンや、スーパーマン視点のロイスの顔アップが、白くぼかしが入って美人に見える演出が懐かしかった。 【リン】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2011-10-03 13:43:07) (良:2票) |
121.スーパーマンと言えば誰が何と言おうと、クリストファー・リーブである。それは男はつらいよの寅さんこと車寅次郎と言えば渥美清である。というのと何だか似ているような気がします。素顔をさらけ出すヒーローに多少なりの違和感を覚えつつもそれでもスーパーマンというヒーロー像を作りだした功績は賞賛に値いするのではないでしょうか!この映画が無ければ、生まれていなかったら、昨今のアメリカンコミック系のSFアクションが沢山、作られるようなことはないだろうし、そういう意味でもこの映画の価値は高い。スーパーマンと呼ばれることを選び、最後までみんなのヒーローであり続けたクリストファー・リーブ!その道を選んだ役者としての、いや、役者というより一人の人間としての男としての生き様のかっこ良さは永遠のヒーローの名に相応しい。 【青観】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-06-26 21:06:42) (良:2票) |
|
120.クラーク・ケントに萌えます。なにしろクリストファー・リーブがかっこよすぎるのです。それだけではなく、仕事ができてガタイもいいのに、好きな女には一途で、でも奥手で、ださい眼鏡をしている。こんなに萌える要素がある作品はほかにはありませんよ奥さん! 【さそりタイガー】さん [地上波(吹替)] 8点(2006-09-05 22:42:28) (良:2票) |
119.グレン・フォードが亡くなった。彼が演じるスモールヴィルの農夫ジョナサン・ケントは、音と映像で素晴らしい別れの場面が用意されたマーサ・ケントに比べかすみがちだが、わずかな出演時間の中で息子に告げた「お前がこの星に送られた理由はしらねぇが、タッチダウンするためじゃねえ」。「人生、小さなことは気にするな」ということをこんなに説教くさくなく軽妙に語った言葉を他に知らない。ミス・テシュマーカーの「アタシって善い人とはすぐに別れるのよね」とともに、M・プーゾの脚本はただ一言でその人物を忘れがたいものにさせる。情緒ある前半部を受けてメトロポリス・パートは小気味よい。最初から完璧だったC・リーブの二役、オティスとテシュマーカーを従えたJ・ハックマン版ルーサーの絶妙な間の取り方。人を食ったようなラストも誰も予想しないという点ではMUST BE SUPER. 【レイン】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-09-02 20:24:15) (良:2票) |
118.《クリストファー・リーブ》まさにこの映画の為に生まれ、彼の人生はスーパーマンそのもの。この映画のラストで見せる、彼の微笑みが忘れられない。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-17 19:11:22) (良:2票) |
117.かっこ良過ぎるよクリストファー・リーブ。ちっとも色あせてないよスーパーマン。最高だよスーパーマン。 【ボビー】さん 8点(2004-11-22 23:53:17) (良:2票) |
116.クリストファー・リーブにマーロン・ブランド。この作品に出た二人に近い日に死んでしまったことに少し運命なものを感じました。今はいないこの二人が出ているだけでこの作品は名作だと思います。 【ALEC】さん 8点(2004-10-12 20:38:05) (良:2票) |
115.《ネタバレ》 内容とか、テーマとか、特撮とか、自分にとってはどうでもいいんです。この作品に限っては。何よりも、カッコ良いのは、オープニングタイトル。これだけ。この良さに惚れてDVDも購入。あの有名な曲とともに、Sのマークに続いて、文字がシュワ-と宇宙に消えていくところ。ああ、清々しい。心臓にサロンパスを貼って、コーラを飲んでいるかのような爽快感。宇宙に引き込まれるかのような躍動感。このタイトル演出だけで8点です。もやもやした日は、これ見てスカッと。なんか不純な見方ですね。 【映画小僧】さん 8点(2004-03-03 17:25:18) (良:2票) |
114.《ネタバレ》 面白いんですけど、「地球逆グルグル時間反転」って、子供心に一寸した恐怖感?植え付けたのが・・・憎い。「あの時点に俺の身の回りにラッキーな事あったら、ナニ?もう一回やり直しだったワケ?」と、当時小学生の私。ヒネたガキだなぁ。ツッコミ所を間違ってるのは百も承知。ま、いいがかりレベルの失点? 【aksweet】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2003-07-12 18:46:13) (笑:2票) |
113.幼いスーパーマンが、中西部の田舎町で育つ場面の何という美しさ! ほとんどアンドリュー・ワイエスの絵画的風景とノスタルジックな情感豊かさに、思わずナミダが出そうになってしまった…(この部分が劇場版より長いヴァージョンがあるそうだけど、ぜひ見たい!)。そして、空を飛ぶ、というイメージを、この映画ほど優雅に、ポエティックに見せてくれる映画もないんじゃないかな。日本じゃ(本国アメリカでも?)大味なアクション監督と思われているリチャ-ド・ドナ-監督だけど、彼の映画には、どんな失敗作(『リーサル・ウェポン2』『ラジオ・フライヤー』…)にも不思議なセンシティビティーとロマンチシズムがあって、もっとその部分に光が当てられてもいいのになあ。とまれ、この『スーパーマン』は、ドナーの最もロマンチックな映画であります。 【やましんの巻】さん 10点(2003-05-26 15:15:00) (良:2票) |
《改行表示》112.アメコミヒーローモノの元祖にしてもはやクラシックとも言われる本作ですが、正直、僕は当初は近年のCGバリバリのアクションのアメコミヒーローモノに比べると古臭くて退屈なんだろうな~と思ってました。 しかし、実際に見てみると面白いではありませんか!?もちろん、アメコミヒーローモノ特有の激しいアクションを求めてしまうとそんなシーンはありません。この映画の良さは主人公であるスーパーマン/クラーク・ケントの誠実な人柄やヒロインとのロマンス、ジーン・ハックマン演じる敵役のレックス・ルーサーを始めとするキャラクター達のコミカルな掛け合い、ジョン・ウィリアムズの音楽などが昔ながらというか、時代を感じさせても、色褪せない普遍的なモノにしているように思います。それらがきっと本作をアメコミヒーローモノのクラシックとしているのではないでしょうか? 【映画の夢】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-12-09 23:32:40) (良:1票) |
《改行表示》111.《ネタバレ》 一部で有名ななかったことにしちゃいましたオチだけでなく全体的にかなりむちゃくちゃ。 ロイスレインのパンティーの色を透視してるようなスーパーマンにも関わらずなんだろうこのカッコよさ。 ジョンウィリアムズのテーマをバックに空を飛ぶそれだけでたまらんです。 【CBパークビュー】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-09-24 22:54:43) (良:1票) |