さらば、わが愛/覇王別姫の評価とレビューです。

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さらば、わが愛/覇王別姫

[サラバワガアイハオウベッキ]
Farewell My Concubine/Farewell To My Concubine
(覇王別姫)
1993年上映時間:172分
平均点:7.70 / 10(Review 132人) (点数分布表示)
公開開始日(1994-02-11)
ドラマラブストーリー戦争もの歴史ものロマンス小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2025-04-14)【イニシャルK】さん
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監督チェン・カイコー
キャストレスリー・チャン(男優)チョン・ティエイー(蝶衣)
チャン・フォンイー(男優)トァン・シャオロウ(段小樓)
コン・リー(女優)娼婦 チューシェン(菊仙)
グォ・ヨウ(男優)ユァン(袁四爺)
山路和弘チョン・ティエイー(日本語吹き替え版)
江原正士トァン・シャオロウ(日本語吹き替え版)
山像かおり娼婦 チューシェン(日本語吹き替え版)
村松康雄グアン師匠(日本語吹き替え版)
千田光男ユァン(日本語吹き替え版)
家中宏老師爺(日本語吹き替え版)
幹本雄之チャン(日本語吹き替え版)
浪川大輔(日本語吹き替え版)
原作リー・ピクワー「さらば、わが愛―覇王別姫」(早川書房)
脚本リー・ピクワー
音楽チャオ・チーピン
撮影クー・チャンウェイ
製作シュー・フォン
チェン・カイコー
配給日本ヘラルド
その他テレビ東京(提供)
あらすじ
1920年代の中国北京。演技、歌唱、舞踊、アクロバットなど京劇の全てを教え込むために貧しい家庭の少年を集める寄宿学校で、ドウツ(豆子)少年は自分の生きる道は京劇の女形しかないことを教師や先輩のシートウ(石頭)によって思い知らされる。成長して「蝶衣」という芸名を名乗った豆子(レスリー・チャン)は「暁楼」と名乗った石頭と恋人同士を演じることに人生の全てを見出し、二人の「覇王別姫」は絶大な人気を博す。だが、暁楼の結婚や日本軍の北京侵攻によって蝶衣はいやおうなしに舞台から現実に目を転じなくてはならなくなる。
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【口コミ・感想】

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9.《ネタバレ》 劇中劇と現実が渾然一体となり、ほんとうに項羽と虞姫が2000年の時を越えて現れたかのような錯覚を覚えさせる、、、、というのが映画全体としての狙いではないかと受け取れました。というのも、蝶衣が一番最後に自刃することや、最初と最後に観客のない、幻想性のあるシーンを設定してあることなどは、そうでないと説明できないように思うからです。・・・・そして、全体として、中国版の『旅芸人の記録』だとも受け取れました。・・映像も美しい。蝶衣は本当に綺麗だ。中国の激動の歴史もよく伝わる。・・・・では、その狙いは成功しているのか、と問われたら、わたしは、あまり成功していない、と答えたいです。・・・どうしてかというと、項羽と虞姫の史実よりも、蝶衣と小樓が生きてきた、波濤の中国現代史の方が、遙かに重く感じられてしまうから。・・・・特に、文化大革命の時に、お互いを罵りあい、かつ菊仙が縊死するという、あまりに重たい現実。これを華やかな京劇に包み込んで、項羽と虞姫の史実と一体化させようとしても、その現実の方が、あまりに大きくて重い。・・・・・結果として、この文革の現実を乗り越えて、蝶衣がどうして愛を継続させることができたのか、というところがわからない。また、虞姫は蝶衣に十分に重なるとしても、小樓は項羽とは重なりにくいし、また小樓の蝶衣に対しての愛情が十分に伝わってこず、蝶衣の片思いの話しでは、項羽と虞姫には重ならない。・・・・・・まとめてしまえば、この映画は、最初と最後のシーンのアイデアから出発したのではないかと疑わせますが、製作の過程で、中身が、最初のアイデアを遙かに凌駕してしまったのではないか、そのために全体としてのまとまりに今ひとつ欠けてしまったと思いました。蝶衣の自刃がないと話しにけりがつかないけど、余計だ、と思うのです。
王の七つの森さん [DVD(字幕)] 9点(2007-04-03 13:21:09)(良:2票)
8.これは実に衝撃的でした。私の中で、これほど尾をひいてしまった映画も珍しい、と言える程。これは本当に香港映画なのか?これが香港映画?ああこれが、香港映画なのか!(←しつこいなあもう)。香港映画と言えば軽い娯楽作を連想しがちだった私。しかるにこのあまりにも壮麗かつ壮大な映画、これは一体何なのか。しかも確かにこれは、「中国人だからこそ」作ることのできた映画と言えるでしょう。芸術と人生の葛藤、これは洋の東西を問わぬ普遍的なテーマではあります。しかし後に残されるべき「芸術作品」を「作り出す」ためではなく、自分自身を芸術と一体化させ、芸術にすべてを捧げ尽くす京劇の世界、この世界をこれほどの説得力と深みを持って西洋人に描き出すことが、果たしてできたかどうか(できたりして)。暖色系・寒色系に染められた映像と、京劇舞台の映像とが織り成す幻想的な世界、しかし激動の歴史はそれを容赦なく揺り動かす。芸術は不変不滅と人は言う。本当にそうなのか?社会の荒波の前に芸術は無力に翻弄されるだけではないのか?そしてついにたどり着く、レスリー・チャンの最後の表情。あまりにも切なく、脳裏にこびりついて忘れられません。夢に出そう---って言うか、映画を観た晩、夢に出た。夢の中で僕はTVを見ていた。夢の中のTVは、この映画にはモデルになった実在の人物がいる、と紹介していた。泣きそうになった。目が覚めて夢だと気づいてもなお切なかった。いや、勿論フィクションだということは重々承知してるんですけどね、なぜかそんな夢を見てしまう。まあこれが映画的リアリティというやつではないか(と、妙に強引に締めくくる)。
鱗歌さん 10点(2003-11-30 00:36:58)(良:2票)
7.この映画は凄い!レスリーチャンの美しさに感動し、悲しい愛の物語に涙してしまいました。それにチェンカイコーの作り上げる素晴しい映像と言ったら素晴しすぎます!少年時代の性描写を比喩的に表現しているところなど凄すぎます。いったい何が比喩的なのかわからない方がいるかもしれないので、ここに代表的な二つの例を解説をしたいと思います。その①六本目の指は性器の象徴であり、それを切り落とすことで、女形としての道に入っていきます。その②パイプを使っての、座長による処罰で、口から血を出すシーンは、処女膜の喪失を象徴します。子役を使うことで表現に制限が加えらてしまうようなシーンを、これらの比ゆ的な表現でカバーすることで、この映画におけるセクシャリティーの問題をいっそう深く提示することに成功しています。この映画以上に表現を工夫している映画は見たことがないですね。素晴しいの一言です。それにしても、この映画を今見ると、レスリーチャンの現実の悲劇とオーバーラップしてしまい、思わず涙を流してしまいます。素晴しい役者だっただけに本当に残念です。
ジャザガダ~ンさん [DVD(字幕)] 9点(2005-12-01 22:40:30)(良:1票)
6.《ネタバレ》 ♪大作に ついていけない 悲しさよ~(チャヵチャンチャンチャン~)・・私も指先流して裏声で歌たろかしらん。04/3/2付【クルン】さんに同感。時代に翻弄されていく流れにはオヨヨ~と胸が痛むものの、ポイントポイントで『ちょっと待って、今の何?誰?何て言うたん?』の繰り返し。見たいシーンの切り替えが早すぎだと思う(=何回も見れってこと?商人やねー)。恥ずかしながらわからんかった初歩的な疑問は ①なぜにその男をそこまで好きになったのか ②コン・リーがなんで自分の過失(中盤の不幸)をレスリー・チャンのせいにするのか(こんな大事なことで女の格を下げてくれるなよ、グスン)、夫が無神経なのか ③捨て子はいずこ?(これはどうでもええけど)・・等々、あほーな私には、唐突で短気な人物描写に疑問がつきまといました。大好きジャンルにして歴史もわからんし、うーん残念無念・腹切って切腹の気分です、あの刀持ってきて、ウソウソ。ほんまは酔うほどに感動したの。傑作です。
かーすけさん 8点(2004-09-05 14:00:04)(笑:1票)
5.非常に良く練り上げられた物語で近代中国史と「覇王別姫」のエッセンスを上手く織り交ぜた愛憎劇。ただある程度の予備知識が必要な映画でもある。覇者と王者である項羽と劉邦、四面楚歌、虞美人のラスト、清・日本軍・国民党・共産党・文革など歴史の変遷と滅びの覇者のストーリーなど知っていないと面白みが無いのでは?100%楽しもうと思うとすごく難しい映画だと思います。三角関係だけでも売春婦の子であるレスリーチャン、元売春婦のコンリー、微妙な関係の中に出生の罪や過去の罪が重なり深みを出している。
亜流派 十五郎さん 7点(2004-05-16 17:51:31)(良:1票)
4.美しい映像と主演レスリー・チャンの演技力はすばらしかった。でも、ストーリーに関わる大事な部分で「えっ、なんで?」と思うことが多く、そこにひっかかりを感じてのめり込む事ができなかった。
クルンさん 6点(2004-03-02 16:28:50)(良:1票)
3.おすぎがこの作品を褒めながら、「日本人はもっと歴史というものを大切にしなきゃだめよっ!」って言っていた。たしかに歴史の波に乗ると厚みが出る。日本の歴史大河ものは英雄史観で、歴史に翻弄される被抑圧者が示す「火事場のばか力」を描ききれていない気がする。この点、中国物はうまいなあ、って感心させられるが、これも中華思想の強みだろうか。
バッテリさん 8点(2004-03-01 20:48:29)(良:1票)
《改行表示》
2.《ネタバレ》 ずーっとあれは女の子だろうと思って観てたのは置いといて。壮大なロケーション、おそらく単価が安いと思われるエキストラの群集。中国の匂いがステディカムの流れるような映像とともにスクリーンから伝わってくる。(ん?香港映画?)厳しい練習を抜け出して京劇を観に行き「打たれて打たれて、ああなったんだ… 俺はいつ舞台に立てるんだろう…」もう号泣ですよ。前半こりゃ児童虐待映画だろと思ってみてたんで尚更。がんばれーがんばれーいつか舞台に立てるようになるぞ!我慢我慢って…功なり名を遂げて名優と呼ばれるようになったのも束の間に文革。売国奴と罵られ「本当だ、愛していないあんな女、 夫婦の縁を切る」笑みを浮かべてのこの台詞、切り返しの望遠の妻の表情。純粋だった石頭の悲しいほどの変化。変化してしまう心情が理解できてしまう己の弱さ。残酷なんだよなー政治?、思想?、人間… 
虎尾さん 9点(2004-01-17 14:09:38)(良:1票)
1.レスリー・チャンがとにかく素晴らしかった。立ち居振る舞いから踊る時の指の先まで女型がにじみ出ている。時代の変革を背景に描かれる子供時代からの長いお話にどっぷり感情移入して見入ってしまった。一人の男をめぐって女は愛を、男(女)は芸をかけて争うがこの三角関係がコン・リーのうまさもあって見ごたえがある。文革で愛する男に裏切られて絶望するレスリーが切なくて哀れ。
キリコさん 9点(2003-03-07 14:47:39)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 132人
平均点数 7.70点
010.76%
100.00%
221.52%
353.79%
421.52%
5107.58%
6118.33%
71410.61%
83325.00%
92821.21%
102619.70%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review13人
2 ストーリー評価 6.88点 Review17人
3 鑑賞後の後味 6.64点 Review17人
4 音楽評価 8.16点 Review12人
5 感泣評価 7.50点 Review10人

【アカデミー賞 情報】

1993年 66回
撮影賞クー・チャンウェイ候補(ノミネート) 
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1993年 51回
外国語映画賞 受賞 

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