172.《ネタバレ》 ミュージカルが苦手な私を「凄い!」と唸らせたミュージカル。まず冒頭、マンハッタンを上空から撮った映像に、従来のミュージカルのような夢物語ではないことを予感させる。『ロミオとジュリエット』という古典をベースに、アメリカの抱える移民問題を大胆に描く。従来の全編セットのミュージカルでは成し得なかった現実感、シリアス感が存在する。もちろんミュージカルの醍醐味である歌と音楽とダンスも素晴らしい。中でも圧巻は、決闘に向かうジェット団とシャーク団、そしてマリアを想うトニー、ベルナルドを心待ちにするアニタ、兄を案じながらもトニーを愛するマリアの五重奏。ひとりスタンディングオベーションを送りたいシーンである。そして私が”ミュージカルは苦手”というのを忘れる瞬間である。ラストはここからどう強引にハッピーエンドにもっていくのだろうと思ったら、もっていかなかった(そりゃ、そうだ)。ミュージカルの概念をぶっ壊しながらのこの存在感、この完成度。傑作でしょう。 【R&A】さん 8点(2004-04-15 12:32:31) (良:4票) |
171.ミュージカルは、「サウンド・オブ・ミュージック」のように底抜けに明るいのがいい。笑顔で唄って楽しく踊ってスカっとハッピーエンドってのがいい。世代が違うので、悪いけど本作は全く楽しめなかった。だせえチンピラが何やってんのっていう。 【えいざっく】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2007-03-29 10:46:18) (良:2票) |
170.音楽とダンスが秀逸。好きな曲がいくつもある。最近デジタル修正版(?)が出たので劇場で見たらビデオとは迫力が全く違った。決闘をしにいくときの4部合唱はとても興奮した。高校の音楽の授業で、先生(男)がトニー役、生徒がマリア役で「Tonight」を歌う課題があったが、あれは無理があったと再認識した。 【トマトマート】さん 9点(2004-01-05 14:52:52) (笑:2票) |
《改行表示》169.ミュージカル映画は結構好きだと思ってこの映画を見たわけだけど、 僕の好きなミュージカルというのは、例えば「雨に唄えば」だったり 「マイフェアレディ」だったり「サウンドオブミュージック」だったり..そういうハッピーな映画達だったので...この映画はそれらとは全然違っていました。 ガラの悪そうな連中も嫌いだし救いのないストーリーもいやで鑑賞後の印象はたいへんよろしくなかったわけです。 たしかに局所的に一部の曲や映像をとらえればいいと思うところもありますが、映画全体の評価で見ると、いいとか悪いとかいう前にまず嫌いなので.. 【あばれて万歳】さん 4点(2003-12-01 16:48:09) (良:2票) |
168.《ネタバレ》 ビリー・ワイルダーとならんで幅広いジャンルの映画を撮ってきたロバート・ワイズ、彼に二度のオスカーをもたらしたのが本作と『サウンド・オブ・ミュージック』というどっちもミュージカルだったというのは、ちょっと不思議。だって彼が本当にこだわっていたのはSFだったのにね。それまで音楽映画にすら縁がなかった彼がチョイスしたのがブロードウェイでヒットした『ウェスト・サイド・ストーリー』、オリジナルの演出家のジェローム・ロビンスを引っ張ってきて共同監督したけど、ロビンスは途中で解雇という後味悪い結末。この二人、言ってみれば東宝特撮における本多猪四郎と円谷英二みたいな位置づけなんでしょうね。 本作と『サウンド・オブ・ミュージック』および『マイ・フェア・レディ』が60年代三大ミュージカル映画という評価には誰も異存がないでしょうが、個人的には昔から本作がいちばん苦手なんですね。シェークスピアの悲劇を現代NYのチンピラ・チームの抗争に置き換えるという発想はたしかに斬新だったんでしょうけど、古いのかもしれないけど“明るく楽しい”という要素がないのは生理的に合わないんですよ。60年代に入ってMGMミュージカルのような作風が死滅してゆくのを象徴するような作品でもあるわけです、まあこれが行き着いた先が『ダンサー・イン・ザ・ダーク』なんでしょうね。また当時はまだ世間に知られていなかったけど、主要キャストの歌唱がほとんど吹き替えだというところも引っかかるんですよ。ナタリー・ウッドなんて自分の歌がマーニ・ニクソンに吹き替えられていたのを完成するまで知らなくて激怒したってのは有名な話ですが、こりゃあ日本の口パクアイドル・グループよりひどいですよね、だっていちおう本人たちの歌唱が流されるんですから。たしかに『トゥナイト』や『アメリカ』は歴史に残る名曲ですけど、この映画の見どころはダイナミックなダンス・シークエンスの数々じゃないかと思います。ボブ・フォッシーやはたまたマイケル・ジャクソンまでその影響を受けたアーティストは数知れず、本作の最大の功績なんだと思います。 スピルバーグが本作をリメイクしたそうですが、彼がミュージカルを撮るなんて想像すらしなかったですよ。彼もSFがホーム・グラウンドのような人ですから、手掛けてきたジャンルを考えるとある意味で21世紀のロバート・ワイズなのかもしれません。でもなんか観るのが怖い様な(笑)。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2022-01-19 22:31:51) (良:1票) |
167.《ネタバレ》 想像するにミュージカルの既成概念を打ち破った作品ではないだろうか。それまでのミュージカルといえば、お気軽に楽しく歌って踊って、ハッピーエンドの愛と夢と希望の物語で、シリアスなものは少なく、童話や空想物語に近いものだった。本作品は全編に溢れる若さと躍動感が特徴で、斬新な俯瞰カットやクローズアップや多カット編集により、汗の匂いが嗅げるほど役者に肉薄している。そして暴力抗争の末、少年ギャングの三人が亡くなるという悲劇。シリアス、暴力、ギャング、バッド・エンド、悲劇、これらはミュージカルにふさわしくない題材だ。「フレンチ・コネクション」「LAコンフィデンシャル」「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」等のミュージカルは想像しにくい。素材と形式が合わないからだ。一方で「アウトサイダー」「理由なき反抗」等はミュージカルにしてもおかしくない。理由は登場人物が未成年だから。未成年者はその存在自体があやふやでどこか危なげ、童話や空想物語の人物めいた所がある。青春物語にすれば例え暴力や悲劇を扱ってもミュージカルになる。それの嚆矢が本作品だろう。スタジオを出て町に飛び出したのも特筆すべきこと。しいて命名すればストリート・ミュージカルの誕生。埃にまみれた昼の街の薄汚なさと混雑ぶり、露に濡れた夜の街の不気味な暗闇、それらの中に入り込むことにより、真実味が増し、演技と悲劇に重みが出た。もう一つ言えば芸術性だろう。綻びひとつ見えない完璧なシンクロ・ダンス、オーケストレーションの凝った編曲と演奏力の高さ、楽曲の素晴らしさは云うまでもない。シリアス加減のバランスも抜群で、例えば刑事やキャンディ屋のじいさんが「けんかはやめて~」と歌い出していたら台無しになっていただろう。昔のミュージカルでファッションも題材も古めかしいのに、どこか斬新さを感じさせるのはこれらの為だろう。物語は民族差別、恵まれない環境、若さの暴発、敵味方に別れた恋人、憎悪の連鎖、復讐殺人と盛りだくさん。あんな小さなナイフじゃ死なない、何故救急車を呼ばないのか、死体の処理や葬式はどうした、兄を殺した相手とその日に寝るのか、遅れると何故待ち合わせ場所に電話をかけないのか等、ツッコミどころはある。喧嘩に明け暮れるギャング団はアホだが、主人公二人は違うので感情移入できる。その設定の上手さ。上階の窓から投げつけたられた瓶は世間の冷淡視の象徴だ。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-24 23:53:53) (良:1票) |
《改行表示》166.《ネタバレ》 一言でいえば、「くっさい」映画(「くっさい」は関西弁で、「臭い」の強調形)。公開当時の日本の若者は、これに胸躍らせたのかもしれないが、今観ると、くさいだけ。これぞサブカルチャーとばかりに、WASP(白人・アングロサクソン・プロテスタント)以外の移民の子弟たちが登場するのだけれど、ここでは中流以上のこぎれいな若者たちにしかみえない。しょせん、ニューヨーク版ロミオとジュリエットがやりたかっただけ。音楽のレナード・バーンスタインは、これで一世を風靡したわけだが、家族と自分のより良い生活のために、商業主義とわりきって仕事したのは見え見えで、これをいつまでも代表作扱いされては、バーンスタインもさぞかし不本意だったろう。ついでながら、黒澤明の『用心棒』や『椿三十郎』の、あの軽薄な佐藤勝の音楽は、これが元ネタだったんだ、とわかりました。 【goro】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-10-30 12:19:30) (笑:1票) |
《改行表示》165.《ネタバレ》 リチャード・チャキリスとリタ・モレノのダンスと、ロビンズの振付と、バーンスタインの音楽とが最高に絡み合った作品! OVERTURE画面の模様はなんだ?と思わせ、それがNYの風景俯瞰につながり、下町の一部にクローズアップしていくと、JETSの指パッチンに・・・そこからは圧倒的なダンスで少年達のやり場のないエネルギーを表現していく・・・50年前の作品にも関わらず、あまり古さを感じさせません。 チャキリスは格好良すぎ! バレエや映画で「ロミオとジュリエット」は多々ありますが、ティボルトが主役を食うほど格好いいのは、この映画の影響かと疑うほどです。 最初のダンスシーンとMamboとAmericaとCoolとQuintetがこの映画のメインと言ってもいいほど、音楽と振付が素晴らしく、これらの場面を見たら元気が出ます! 最後のクレジット画面でも、壁に落書きしたクレジットが次々と写され、最後は「THE END」の道路標識が出てきて・・・ 何度見ても新たな発見があります。 舞台版と大きく違うのが、Officer KrupkeとCoolを入れ替えたのとAmericaを男性vs.女性にしたところ。 この変更は舞台版の違和感(リフが殺されたのに明るくOfficer Krupkeを歌ってる場合かよ!)を払拭しています。 舞台版でも映画と同様の演出にしてもらいたいところです。 主役二人が歌が吹き替えだったりダンスが下手だったりするのがマイナスポイントですが、それを補って余りある冒頭の4名の力があるので、満点で! 【まちゅか】さん [DVD(字幕)] 10点(2010-06-20 12:28:26) (良:1票) |
164.《ネタバレ》 欠点を先に言っちゃうと、後半、踊りのボルテージが下がること。ストーリー上、群舞しづらくなってて仕方なくはあるんだけど、前半の圧倒的な迫力があったもんだから、冷える。そのかわりアニタが泣かせてくれるけど(自分の恋人を殺した男を助けに行くとこなんか、長谷川伸っぽい)。この映画、音楽もいいけど、踊りだよね。個人の至芸より群舞の迫力にミュージカル映画の活路を探っている。「ことば」を「ダンス」に置き換えて説明するだけじゃなく、もっと多面性を持った表現になっている。ファーストシーンなんか、たしかに踊りによる会話なんだけど、それ以上の雄弁さがあるでしょ。シャーク団がフィンガースナップを始めるところなんか、あのやろう、とか、こんちきしょう、とか言うより、ずっと「語って」いる。和解させようというダンスパーティで、パートナーをやっぱり自分の団から選んですぐマンボに移る気合い。ここは何度見てもゾクゾクさせられる。後半で唯一の群舞の見せ場「クール」は、直接には窓から「うるさいぞ」と叫んだおじさんに向けられた歌だったんだね。ガレージの中で頭を冷やしてからまた外に出て「パォ」ってやるわけ。そのときカメラは窓の位置にある。個人の恋をタップで表現するより、集団の鬱屈をフィンガースナップで描く時代になってしまったわけだ。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-09-18 12:01:49) (良:1票) |
《改行表示》163.人間的に深みのない男たちと、繊細な魅力に欠けるグラマーなだけの女たちの物語。 浅薄なアメリカ文化が、最も端的に現れた作品。 アカデミー賞10部門に輝き、アメリカによる自作自演の自画自賛。 ただ一つ評価すべきは、後年にアメリカ映画が築き上げた方程式、“勧善懲悪”“ご都合主義”といった要素が見当たらないことだ。 いずれにしても、辛抱を要した2時間30分であった。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2009-02-10 01:30:00) (笑:1票) |
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162.3歳児用絵本で5ページ分くらいの内容.最初みた瞬間,一昔前のクイズ番組かと思いました.「何が書いてあるんでしょ~か?」 【マー君】さん [CS・衛星(字幕)] 2点(2007-07-12 00:19:25) (笑:1票) |
161.《ネタバレ》 ある意味この映画によって「ミュージカル」というジャンルは救われた。各種舞踊のセンスを取り入れた集団でのダンスシーン、観客の記憶に強烈な印象を残すバーンスタインの音楽、そしてスクリーンを充分に活用した映像表現は後々のMTVを始めとする音楽の新たな表現方法に多大な影響を及ぼした。とほめ言葉としてはここまで。「踊りの力量(ダンサーとしての価値)が無くても映像描写や撮影方法でフォローできる」という風潮を生み出した点もさることながら何より私にとっては(原作が悲劇とはいえ)「ハッピーエンドじゃないミュージカル」を生み出したという事でこの点数。(時代の流れ、かもしれないがミュージカルから夢や希望を無くしてどうするのよ!) 【Nbu2】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-09-17 00:51:31) (良:1票) |
160.名作とか芸術作とか、そういう呼び方をするのは(個人的に)違和感がありまして。だってこれはバカ映画の範疇に入るでしょ?(ミュージカルは大抵バカ映画という話も?)。ただ~し。コレは、とにかく念の入ったバカ映画、見ごたえある、壮大なバカ映画です。いわば、登場人物がことごとく竹中直人・渡辺えり子ペア、とでも言いますかね、観ててとりあえずは唖然とします。さらに映画後半では「おいおい、歌ってる場合じゃないだろー」と言いたくなるシーン続出。一方乱闘シーンなんかは実に手際よくてホノボノとしています。でもいいんだナ。ちゃんと映画の世界に引き込んでくれますからね。バルコニーのシーン(に相当するシーン)なんかも、実に印象的に迫ってきます。音楽は、いいです。今更言う事もないか(笑)。別にわたしゃバーンスタインの指揮はそんなに好きじゃなくてCDも殆ど持ってない。まして純音楽作品の作曲家としては、本人は自作を生前よく演奏してたけど、どうだろう、果たして音楽史に残るかどうか? でも、本作の音楽は、ウマイ!こういうのは確かにウマイね。聴かせます。 【鱗歌】さん 8点(2004-04-11 02:34:33) (笑:1票) |
《改行表示》159.《ネタバレ》 作品としては音楽も踊りも好きですが、後半のマリアの行動は納得がいかないことだらけ。 彼女は最後に演説をぶちます。「あなた方の憎しみがこの結果を招いたのだ」と。 一理ありますが、止めることができない、止める必要もない喧嘩の仲裁に、中立じゃない Tony を行かせた Maria が悲劇を招いたとも思えます。 あえて仲裁するのならマイケル・ジャクソンに頼むべきだった。そうすれば皆ハッピーに踊ることが出来たのに(笑)。 それにどういう神経で、Maria は自分の兄を殺した Tony とベットをともにできるのでしょうか? 彼女は彼に警察への出頭を促すべきでした。前の晩に出あった恋人の方が、兄よりも大事なんだな。自分の妹にはこうはなって欲しくないと願います。 更に、警察が事情聴取に来たことで Tony との待ち合わせに遅れることを、恋人が殺されたばかりの Anita に頼むと言うのは余りに無神経... ただ何も言わずにちょっと遅れりゃいいだけのことです。完全に自分達のことしか考えてないのだ。 二人が出会った体育館のダンスシーンで、周りの風景が完全にぼやけて二人にだけピントがあっていた。丁度あんな感じで二人だけの世界を作り上げてしまったのだろう。 【マイケル】さん 8点(2004-03-12 15:26:28) (良:1票) |
《改行表示》158.《ネタバレ》 世に名作といわれる作品は数あれど、これほど自分の中で評価の変わった映画も珍しい。初見はTVで。街の不良グループの抗争と男女の恋愛の話でもの凄いインパクトを受けたのですが、いかんせん、あのダンスにどうしてもついて行けず、TVの前で非常にこっぱずかしい思いを味わいました。(自分が踊っているわけではないのに)何で、街中で踊るんやろ。恥ずかしくないんかな。 あっ、指まで鳴らして、何様のつもりやなどと、映画の見方にはなっておらず、単なる生理的な寒さを感じたものでした。しかし、年月はそんな私めにも、幾分かの成長剤を飲ませてれたのか、今観ると熱いですね。ほとばしる情熱とでもいうのでしょうか。毛嫌いしていたダンスが、若きアドレナリン暴発みたいに非常に躍動感あり、映画のメッセージをこれでもかと伝えてくるのです。激しい激しい踊りに圧倒されるのが快感になってくるのです。物語自体は悲劇です。若い命が過った方法で断たれます。ほとばしる情熱の鉾先が違う方向に行ったみたいに。でも、人生の軌道修正は中々難しいもの。この苦い経験が、大人をつくるのでしょうか。そんな屁理屈も、永遠とも言えるこの踊りの前では無意味でしょう。ニューヨークの空気を感じさせる、匂いを嗅がせてくれるすんばらしい映画です。 【映画小僧】さん 9点(2004-03-09 13:17:30) (良:1票) |
157. これも、『ナバロンの要塞』に投稿した拙レビューで書いた、父の『映画音楽大全集』で知って、小学生の頃に深夜放送で観た、忘れられない作品です。開巻ほどなく、フィンガー・スナップの音が聞こえて来て、男優たちにパンする有名なファーストシーン。この映画、還暦を迎えた母がリアルタイムで劇場で観たとかで、僕がこの映画の名前を口にした途端、ジョージ・チャキリスが素晴らしかった!と言ってはいつも2人で、この映画の話に興じて来ました。それだけ、1961年当時の日本の若者にとっては、電流が走るような鮮烈さを覚えるものだったのでしょう。高島忠夫さんか、愛川欽也さんかが、同じようにこの映画を目を輝かせて生き生きと語っていたのを、昔TVで観たことがありますが、あぁ映画って本当にいいな、と思ったのを覚えています。余談ですが、10数年前に漫画『おそ松くん』を読んだ時、六つ子がダンスを習う話があり、この映画のように両手と片足を高々と上げるシーンがあったのですが、そこでの会話:「昔、こんな映画流行ったよな」「ウエスト・ヒップ物語な」 (笑) 赤塚不二夫さんも、お好きだったんでしょうね。 |
【k】さん 5点(2004-02-03 15:34:18) (笑:1票) |
《改行表示》155.とある日曜の夜、何気なく見ていたテレビで「N響アワー」が始まった。その日はバーンスタイン特集で、私はオーケストラメンバーが楽器片手に「マンボ、ウッ」と言っているのを目撃してしまった・・・。この映画の命はダンスだ。歌も音楽も確かに良いが、 あの躍動感溢れるダンスのシーンがあって、はじめて血が通う。 貧しさ極める生活の中にいる若者たちが、対立グループ相手に虚勢を張りながら、ジャンプし足を踏み鳴らす迫力あってこその「マンボ!」の掛け声なのだ。しかし主人公二人はちっともダンスに絡んでこないし、ストーリーも言わずと知れた「ロミオとジュリエット」の現代版で目新しいわけでは無いので、ひとつの作品としては点は辛くなる。しかし、それを補ってなお余りあるダンスのすごさ。CG技術の無かった時代の生身のエンターテイメントは一見の価値あり。 【のはら】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-01-21 18:31:30) (良:1票) |
154.この作品って評価がすごく分かれますねぇ。私にとってはミュージカル映画の傑作です。ミュージカル映画ってカメラアングルとか撮り方ってあまり重要視されてないのかもしれないけど、この作品は映し方がいいと思う。振り付けも最高。フレッド・アステアやジーン・ケリーのようなソロダンスものと違ってこれは群舞モノです。その群舞が素晴らしい。有名な「クール」のシーンは最後に上から撮るの。彼らの目線とか表情とかが上から撮ることで青さを出してるように思える。カラー映画なのに「クール」はモノクロ映画のようで、「America」のシーンはプエルトリコの気候や色を発想させるような絵だと思う。本当に傑作。 【yukaori】さん 10点(2003-12-08 05:36:47) (良:1票) |
153.コレとマイケルジャクソンのプロモのせいで「アメリカの不良は踊りながら戦う」というアホな話を信じていた。今も実はちょっと信じている。 【かなかなしぐれ】さん 7点(2003-12-02 08:55:36) (笑:1票) |