学校のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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学校

[ガッコウ]
1993年上映時間:129分
平均点:6.52 / 10(Review 75人) (点数分布表示)
公開開始日(1993-11-06)
ドラマシリーズもの学園もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-12-10)【イニシャルK】さん
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監督山田洋次
助監督朝原雄三
平松恵美子
阿部勉【監督】
キャスト西田敏行(男優)黒井先生
竹下景子(女優)田島先生
田中邦衛(男優)イノさん
萩原聖人(男優)カズ
翁華栄(男優)
神戸浩(男優)
裕木奈江(女優)みどり
中江有里(女優)えり子
新屋英子(女優)オモニ
すまけい(男優)校長
笹野高史(男優)土屋
大和田伸也(男優)えり子の父
浅利香津代(女優)えり子の母
園佳也子(女優)イノさんのおば
小倉久寛(男優)自動車解体工場の社長
大江千里(男優)河合茂
坂上二郎(男優)リネン工場の社長
渥美清(男優)八百屋(特別出演)
大木正司(男優)
北山雅康(男優)
光映子(女優)
脚本山田洋次
朝間義隆
広沢栄(原案シナリオ)
音楽冨田勲
撮影高羽哲夫
長沼六男
製作中川滋弘
日本テレビ
松竹
プロデューサー深澤宏
配給松竹
美術出川三男
横山豊
編集石井巌
録音松本隆司(調音)
鈴木功
照明熊谷秀夫
その他東京現像所(現像)
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【クチコミ・感想】

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75.山田洋次ワールド、というよりは彼は一つの理想、いやむしろ本来のあるべき姿を提示してくれているのだと思います。この作品では理想の”先生”と理想の”生徒”が出てきます。山田監督は、”学校”というものは、誠意を持って教えようとする”先生”がいて、心から学びたいと思う”生徒”がいれば成り立つものだ、と言っています。逆にどちらかが欠けると”学校”は成立しません。この作品の黒井先生とその生徒たちはまさにその”先生”と”生徒”であります。勉強しようと思って夜間の中学校に入学した生徒たち、そしてそんな彼らに精一杯の気持ちで答えようとする黒ちゃん。今の学校から失われつつある、教師と生徒の密接な信頼関係をまざまざと見せつけてくれました。この作品は、すべての日本人に見失いつつある学校の本来の姿を見詰め直そう、なぜ学ぶのかを再考しよう、という呼びかけを、皮肉にも社会では低レベルとレッテルを貼られている夜間中学の観点から、発してくれています。僕の中のベストワンです。
まさやんさん 10点(2001-07-10 15:15:19)(良:2票)
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74.《ネタバレ》 「学校」といえば田中邦衛がオグリキャップを熱く語る印象しかなかったけど、 年とともに見方が変わる典型だろうか、BSでなんとなく観始めたら席を立てなかった。 午後の学校に西田敏行が出勤する風景から引き込まれるものがあった。 情景描写はその場の雰囲気で決めると監督は言うが、映像作家としてもはや単なる匠を超えた 巨匠の域なんだろうと思う。夜の病院の待合室から見える東北の雪とかも印象的だった。  そして内容もお涙頂戴的な印象だったのが、今見るともう落語の世界。 田中邦衛の役は悲劇の標本みたいな役だけど、演者が達者なだけに 滑稽さがにじみ出て笑いがうまれる。西田敏行の授業なんてもう高座でしょ。 人間くささゆえの人情味とぞっとするほどのシニカルな視線がある。 萩原聖人に「イノさんから競馬を取れば何が残るんだよ」と言わせたり そんな萩原聖人へ「話が合わない」と言わせる中江有里のセリフの凄さ。  字を書けることと同じように人は幸せになるのが当たり前という風潮の時代で 幸福について考えること。あの場面は蛇足だったと思う。 楽しいことも悲しいことも長くは続かないし日常は変化していくものだと思う。 その日常のヒトコマに幸せがあって、何気ない放課後の風景だとか、砂の城だとか、 郵便ポストの下で声をかけてもらうこと、オグリキャップのラストランを生で観戦、 答えはすでに出てたはず。
michellさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2018-11-30 20:04:15)(良:1票)
73.以前NHKで夜間中学の特集をやっていました。そこで夜間中学の先生が一人の生徒について語っていました。その生徒はもういいおじさんなんだけど読み書き計算ができるようになりたくて夜間中学を志望しました。でもはじめて行く時はとてもシラフでは無理で酒飲んで奥さんに引っ張られて来たそうです。その人は学校で学んだ宮沢賢治の「無報酬の報酬」という言葉に感銘を受け、学校の運動会で一位になるために何日も前から特訓し、徒競争で一着になったエピソードを作文にしていました。夜間中学の先生は「こんなに学ぶことに喜びを持っている人がどこにいますか」と言ってないてました。この生徒はまさにこの映画に出てくるような人間が実際にいるということをしめしています。夜間中学は何らかの事情で今まで勉強することができなかった人たちが自分の意思で学校に通い、本当に学びたいと思いながら勉強する人がほとんどです。この映画はそんな人たちを見事に描写していると思います。現在の日本は大学まで進学しておきながら学ぶ喜びを知っている人がとても少ないような気がします。多くの人がこの映画を見て学ぶことの喜びを知れば少しはいい世の中になるのではと思います。
もんさん [DVD(字幕)] 10点(2007-11-22 02:06:11)(良:1票)
72.話は淡々としてるし、泣かせようとしまくりだし、同じ展開の繰り返しだし、最後への持っていきかたは強引だし、テーマみたいな伝えたいことは言葉で言っちゃってるし、最後はもろ青春映画みたいでくさすぎるんだけど・・・なんかいいんだよなぁ。こういう雰囲気って日本映画でしか出せないんだろうなぁ・・・
野次られLOWさん 7点(2004-02-01 16:54:08)(良:1票)
71.夜間中学を舞台にした感動の作品だと思う。人間模様が、よく描かれていたねこれは、現代の中学生に見て欲しいね。
XXXさん 8点(2003-06-04 15:23:05)(良:1票)
70.亡き淀川さんは惜しい映画だという意味で「小学生の作文みたいな映画」と言われました。淀川さんは、山田監督の意図を尊重した上でこう言われたのでしょう。山田監督は、まさに「小学生の作文のような映画」を目指したのでしょう。原作にあたる「学校」というルポルタージュを読んだけど、様々な年齢層の生徒が書く字、文章は、まさに小学生並のレベル、でもそこに彼等の喜び、怒り、悲しみが凝縮されている。彼らがノートをベコベコにして懸命に書いた作文を映画にしたのが、この作品だと思います。贅肉をとことん削ぎ落とした脚本は骨組みだけみたいにシンプル。山田作品は、けっこう賛否がなかばするんですが、この映画ほど、それが極端な作品はないのでは?確かに意地悪に見ようと思えば、いくらでも突っ込めるんですよ。かなりひどい罵倒も読んだ事があります。でも、この映画は、それに対して何の言い訳もしない。今井正、山本薩夫などが撮る話もあったらしいけど、やはりこれ山田洋次監督でないと撮れない映画だと思います。確かにバランスのとれた傑作とは言えないかも知れないけど。「教育」というものがいまのままの問題を抱えてる限り、古臭いこの映画は、いつまでも古くて新しい映画として、常に賞賛と批判の中で生きていくんだろうなと思います。この映画を見て「わたしはこの映画に感動しなかった。だって、これは私たちの映画だから」と逆説的にこの映画への感動を語った登校拒否の女子生徒の言葉が一番胸を打ったコメントでした。
ひろみつさん 8点(2003-04-11 00:06:27)(良:1票)
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69.《ネタバレ》 卒業間近を現在として、過去のエピソードを交えていく創り方が上手い。悪く言えばツギハギなんだけど、生徒一人ひとりを中心に時間を行き来することで、生徒と学校の関わりもきちんと観えてくる。それをもし時間軸に沿ってエピソードを紹介していったら、恐らくダラダラした展開になっていたと思う。 修(誰かのサブキャラとしてしか出てない)やチャン(ピンポンのチャイナのコーチの人だな。でも本作では悪いイメージしか持てない。)のエピソードが割愛されたようにも思うけど、生徒7人+黒井&田島先生を均等にするか、悩んだ結果のイノさんメインの映画だったんだろう。後半に向けてイノさんと仲間たち感が強く出ていた。  イノさんの田島先生への気持ちに対し、上辺だけのあまりに雑な方法で説得しようとする黒井先生に対し、酔っ払ったイノさんの、言葉一つ一つが説得力があった。『口じゃ上手く言えない気持ちを文章で伝えよう』凄い説得力のある手紙の授業。イノさんのラブレターへの返事を、言葉で説得しようとしちゃダメでしょう黒井先生。教師は絶対の存在ではなく、学校は教師が生徒に勉強を教え、教師も生徒から人生を教わる場なんだなぁって思ったわ。  イノさんの死について語り合うホームルームに、学校で過ごす時間の、何が大事だったかの多くが集約されていた気がする。社会に出たら目的のある会議とカタチだけのミーティング、あとは酒の席だからなぁ。懐かしいなぁホームルーム。答えがない時間の如何に大切な事だったか。あと給食美味しそうだった。 あ、でも奈良の起源がウリナラにはビックリしたけど、やっぱりデマでした。この時代、自虐史観とか君が代不起立とか、教育現場が可笑しな方向に舵取りしてた時代だったなぁ。
K&Kさん [インターネット(邦画)] 6点(2023-11-04 02:06:20)
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68.《ネタバレ》 夜間中学に通う各生徒のエピソード、イノさんのエピソード、幸福とはなにかを考える授業。  『学ぼうとするものと、よし教えてやろうじゃないかという教師がいるのが学校』とありましたが、原則ですわね。 学び舎ですよ。 生徒たちが大人だからこそ、沁みるってのはあるかもだけど、奇をてらわない作品作りとあいまって授業に出席したような満足感でした。 小綺麗じゃない汗ばんだ画づくり、いいわー。 なんか、スッと入れる。
ろにまささん [CS・衛星(邦画)] 8点(2021-11-12 00:37:13)
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67.訳あって満足いく教育を受けなかった、受けられなかった人達の受け皿になれる夜間学校があるって素晴らしい。 下町を走る荒川都電に心地よい音楽、レトロ感たっぷりな風景が人間模様の始まりを期待させてくれる。 年齢や国籍は関係なく学ぶ意欲があれば人は変われるといった希望を持たせるストーリーは時は過ぎても色褪せない。今時の学園ドラマにはない味のある映画です。 「もっと愛されたい」。たまにはこんなくさいのもいいじゃないですか。
mighty guardさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2019-02-22 23:35:44)
66.《ネタバレ》 前半の各生徒の背景エピソードは、どれも凡庸であり、官僚的ですらある。一方で田中邦衛がエンジンのギアを上げていくと、制作側も大喜びで、どんどん彼の出番を増やしてしまう。結果、各生徒はみんな添え物扱いになってしまっており、この学校が提唱している(はずの)理念そのものにも反することになっている。田中邦衛の実力からすれば、たとえ10分の登場だけでも、それまでの全部の流れをひっくり返して押さえ込むほどのインパクトは可能なはずであり、逆になぜそういう方向での構築を目指さなかったのかが不思議である。辛うじて、西田敏行の、突破力のみに焦点を絞った演技の一貫性によって助かっているだけ。
Oliasさん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-12-05 01:58:36)
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65.演技が上手いし、真剣に観ると引き込まれるかもしれない。 でも、何かちょっと自分の感覚と違う。本当に僅かな差だと思う。それでもこういった日本映画があることを評価したい。
simpleさん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-12-04 22:43:34)
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64.《ネタバレ》 内容とは関係ないけど、イノさんのエピソードでの飲み屋のシーン。イノさんが黒ちゃんの提案をさらっと受け入れておきながら、酔いが回るとその提案についてブチキレるという、田中邦衛の演技がリアル。飲み屋あるあるだね。 最後の「幸せについて」のホームルームのシーンはちょっと唐突に思えたけど、あれはきっと観客も教室にいるような疑似体験を狙ってのことだと思うので、シメとしては良かった。
J.J.フォーラムさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2018-12-01 01:10:20)
63.心温まる人情作品でしたが、ちょっとベタすぎかなー。
へまちさん [DVD(字幕)] 7点(2017-12-08 10:45:30)
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62.《ネタバレ》 かなり昔の映画のように見えるが、劇中の事物(金のうんこなど)や登場人物の発言によると、劇中年代としても製作時期と同じ頃だったようである。 自分としての感想を正直に書くと、映画のかなりの部分は生徒の個人的事情を描写しているだけで、かつそれ自体に心を打つものは特にない。また後半では泣きを誘うためか、田舎~不運~貧乏~愚か~善人といった定型パターンを持ち出してきたようで鼻白むものがある。終盤に至ってまとめにかかるが、個別事情の一般化とか話題の飛躍で物語の流れを無理に導くのが気に障り、結果として出た教育論らしきものも素直に受け取れない。創作物でしか実現できない理想状態を描写しようとしたとすれば文句をいう筋合いではないが、そのまま乗れない人間も当然いるということである。 ラストでは、これだけ雪が降ると東京の人なら転倒して怪我をするのではないか、ということの方が心配だった(タイル張りなどの上を歩く場合は要注意)。  個別の場面としては、クライマックスで出た“しあわせって何?”の論議が聞きどころだった。ここではまず焼肉屋店主の発言に非常に説得力があり、これは民族性などと無関係に人生の真理を語っていた気がする。その後、萩原聖人がかなり高純度にまとめた台詞を言ったので、これで結論が出たも同然と思ったわけだが、なぜか言った本人がこれでわかったとは認めない。その上で中江有里が、この発言をどう処理すれば教員が満足するか知っている優等生のような発言で教育の意義ということに繋いだので、そこで話が逸らされたように感じたのは不満だった。ただこの場面での裕木奈江の語りは、この映画のような学校の根源的な効用の一つを語っていた気はしなくもない。 ちなみに個人的な思い出話として、この映画と同じ頃に勤め先で大規模なコンピュータシステムの導入があり、それまで手書き伝票しか扱ったことのない庶務担当の人々(主に年長の女性)への講習を担当したことがあるが、そのうちの何人かがその後に定年を迎えた際に、在職中に電子機器を使えるようになって感謝している、というようなことをわざわざ言われて恐縮したことがある。この映画でそれを思い出し、学ぶことの意味を少し意識したのは間違いない。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 5点(2016-11-15 20:52:45)
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61.《ネタバレ》 山田監督の単語タイトルシリーズとも言えるもので、それらの作品はテーマに対してかなりストレートな内容になっています。 台詞や脚本も殆ど捻ったりせずにベタとも取れる言い回しや展開になっています。 その為に演じる役者さんの技量が低いと見ている側が恥ずかしくなってしまいます。 オムニバスのような各生徒達の回想シーンを絡ませた前半部で所々集中出来なかったのはそのような理由だと思います。 特に萩原さんの演技には困ってしまいました。 ミュージシャンが本業である大江千里さんのお医者さん役の方が安心して見ていられたのは何とも皮肉な事です。  後半のイノさんのエピソードになるとグッと作品に引き込まれます。 田中邦衛さんはやはり尋常では有りません。 本作での田中さんは何処という事ではなく全てのシーンで際立っていたと思います。 役柄にハマっていたという事も有りますが、作品を壊さずに自分を余すことなく主張できる数少ない役者さんだと思います。 少し大袈裟な所作と、大きく息を吸ってから口を窄めて喋る台詞とで独特のリズムを作って見せる演技は彼の風貌と相俟って唯一無二ですが、不思議と周りと協調できてしまいます。 単に自分の演技の事だけを考えて全面に出しているのではなく周りを見ながら微妙な所でバランスを取っているのだと思います。  オモニの焼肉屋での黒井先生とイノさんのやり取りはやるせない程切なくなってしまいました。 社会の中の大人として相手に常識的対応を求める黒井先生と、人として男としての感情を相手にぶつけるイノさん、それぞれの立場からすれば双方共それ程間違っていないと思います。 同情や哀れみを示しながら「同じ人間として」と言う無神経とも取れる黒井先生にイノさんが怒ってしまいますが彼の乱暴な行動によってイノさんがお店からつまみ出されてしまいます。 教養の有る者が教養の無い行動を取った者を無慈悲に社会から排除しているようにも映ります。 社会は教養の有る者によって作られていますし秩序を保つには当然の振る舞いですが、お店を出されるイノさんが黒井先生に言った最後の言葉は生きる事に不器用な者達の心の叫びにも聞こえました。  作中では幸福を理解する為に勉強すると言っていますが、勉強をする為の学校で逆に不幸になってしまう生徒がいる現状ではこの様な例外的な夜間中学校や他の受け皿の存在意義は大きいのではないかと感じました。
しってるねこのちさん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-07-10 20:20:39)
60.なんかエピソードを詰め込んだせいか、それぞれがちょっと薄っぺらい印象を持ってしまった。あと萩原聖人と中江有里がちょっと浮いているか。
nojiさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-06-08 22:54:44)
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59.《ネタバレ》 学びたいと思っている生徒が居て、教えたいと思っている教師が居る。 それが当たり前の“学校”の姿で、今の教育現場は果たして“学校”なんですかね?と思ってみたり・・・  “学校”が勉学だけじゃなく、長い人生を生きていく術を教えてくれる場でもあるならば、この夜間中学に通う学ぶことを止めていない生徒達の方が寧ろ教師だな・・・と思ったり・・・  数学なんかオッズわかりゃいいんだよと、イノさん(田中邦衛)を見て思ったり・・・ 因みに、オグリキャップの引退レースは4番人気で5・5倍(550円)、馬券は外した私だが、この映画と共に感動したレースでした。
ぐうたらパパさん [DVD(邦画)] 7点(2013-12-01 06:43:06)
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58.《ネタバレ》 山田洋次監督らしい人情味あふれる作品。 西田敏行の黒井先生は人間味があってとても温かい。 夜間中学には教師より年上の人もいる。 勉強に関しては小学生レベルでも、人生経験が教師よりもある苦労人だっている。 ときには黒井先生のほうがおばさん生徒に怒られたりもする。 学校は教師も生徒も正面からぶつかりあって成長しあう場になっている。  設定された学校は、ひと昔前の夜間中学の雰囲気で、現代とはかなり様子が違う。 ここに出てくる教師も生徒も、一生懸命で前向きで誠実だ。 だから人と人との真剣な交わりがあり、信頼関係ができる。  今はもっとドライで関係性も薄く、信頼関係のなさが悪循環を生んでいる。 思慮が足りずに生徒を傷つける、教育者である自覚のない教師。 教育委員会に訴えるぞと教師を舐めてかかり、自分勝手に振舞う生徒。 教師はささいなことでも責任追及されるのを恐れて、あたりさわらずですまそうとする。 生徒は事務的な教師に失望し、保護者も生徒も学校を敵視さえするようになる。 そんな不幸な現象が決して珍しいものでもなくなってきている。 卵が先か、鶏が先か。 問題教師にモンスターペアレント、モンスターチルドレンが話題となり、学校にはいつしか不信感がまとわりつくようになった。 そうした現代に何が欠けているのか、問題提起してくれる作品ではある。 --------------  再鑑賞。 一昔前の学校というか、昭和と今現在とではまったく違う。 それにしても戦後間もない頃じゃあるまいし、落ちこぼれの不良が屋台のラーメンの汁をせびるのには失笑。 田中邦衛のオグリキャップ実況のくだりが、見てるほうが恥ずかしくなるくらいベタで印象に残る。
飛鳥さん [ビデオ(邦画)] 5点(2013-06-13 00:03:48)
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57.《ネタバレ》  このシリーズは3作全て鑑賞しましたが、1作目が一番好きです。  「学校」というタイトルに最もふさわしいのはやはり1作目だと思います。  この映画を今見ると、現代の教育現場はかなり深刻な問題を抱えていると痛感します。  福利厚生が行き届きすぎて、学生たちや保護者への待遇が手厚くなりすぎた結果、なぜかその恩恵を自ら手放す人々が増えているという皮肉が現代社会に起きています。  何も努力しなくても簡単に手に入るものを、人は大事にできないのかもしれません。  この映画では、先生も生徒も、それぞれが努力し、協力し合って「教育」という現場を作り上げています。だからこそ、見る人の心に訴えかけるものがあるのでしょう。  「教育」とは当たり前に存在するものではなく、必要とされてはじめて存在できるものなのかもしれません。  (※映画としては9点~10点なんですが、どうしてもこの映画の萩原聖人さんの演技だけ苦手なので、8点です。)
たきたてさん [DVD(邦画)] 8点(2012-05-07 23:25:10)
56.《ネタバレ》 ○回想録映画において、まるでお手本のような作りの作品。エピソード、掘り下げ方などベタな部分もあるが、軸がしっかりしている分、最後まで見ごたえある作品となっている。○メインエピソードとなった田中邦衛の一連のシーンは、山田洋二監督と共に「男はつらいよ」シリーズを作ってきた渥美清の行く末を暗示しているようだった。あくまで「学校」という作品だが、特別出演した渥美清はこの作品をどう見ていたのか凄く気になる。
TOSHIさん [DVD(邦画)] 8点(2012-05-06 23:57:56)
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【点数情報】

Review人数 75人
平均点数 6.52点
000.00%
111.33%
200.00%
322.67%
479.33%
51013.33%
61216.00%
72128.00%
81621.33%
934.00%
1034.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.00点 Review3人
2 ストーリー評価 6.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 7.33点 Review3人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 3.00点 Review1人
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