107.時代も場所も違うのに、この作品に対する共感はどこから生まれるのだろうか。異性へのあこがれ、酒への興味、高校の束縛からの解放など。それ以上に、真剣に悩んだ人生の岐路は誰にでもあり、それが自分の場合と重なるからなのだろう。生まれ育った土地を飛び出すのか、残るのか。どんな青春時代であっても、自分の判断を後悔している者にとってはなおさら、その時の思い出が胸を熱くします。劇場で最後に拍手が起きた最初の作品です。 【パセリセージ】さん 10点(2004-05-08 07:57:49) (良:2票) |
106.私の青春の1ページとでも言いましょうか。とにかく大好きで何度も見ましたね。30年以上経っても相変わらずあの映画の中には憧れのアメリカがあります。あの映画から受けた影響は私にはとても多かったな。TシャツにCAMELのタバコ巻きつけたポール・ル・マットにシビれたっけ。そして切ないラスト。DJウルフマンも最高でした。今でもオープニングの“Rock Around The Clock”を聴くと鳥肌が立ちそうになる・・・個人的に思い入れがあるので10点捧げます。 思い出のいっぱい詰まった1本。 【fujico】さん 10点(2003-06-08 20:25:48) (良:2票) |
《改行表示》105.《ネタバレ》 冒頭の「ロック・アラウンド・ザ・クロック」から始まって、エンディングの「オール・サマー・ロング」に至るまで、何と全41曲がほとんど休みなく挿入されている。これだけの音楽がちりばめられている映画が他にあるだろうか。プラターズの「オンリー・ユー」や「煙が目にしみる」など、今もなお聴かれる名曲も多い。 おもしろいのはラジオで流れる深夜放送のDJ、何と終盤では顔まで見せるが、この人こそが当時(1958年~1966年)全米にロックン・ロール音楽を流し続けたウルフマン・ジャックその人である。 音楽とともに大事なのが、彼らが乗り回している車である。58年型シボレー、56年型サンダーバードなど、クラシックカーファンにとっては目が離せないかもしれない。 それぞれの車に乗り込んだ若者達は、別々に夜の街へと散っていく。そこで繰り広げられる一夜のドラマは、彼らにとって青春の想い出の一コマになったであろう。もちろん彼らと同年代(ドレイファスと同年生まれ)の私にも想い出となる映画であった。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 6点(2011-06-20 07:29:07) (良:1票) |
【すたーちゃいるど】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-06-14 12:03:13) (笑:1票) |
《改行表示》103.《ネタバレ》 長い間この作品のレビューを書かないでいました。なぜかと自分に問い掛けるが、なんなのかよくわからずにいました。私にとってこの作品はとっても大事な宝物のようなものです。甘酸っぱい青春を(私にもあったんですよ!)ふつふつと思い起こさせてくれる素晴らしいアート作品です。みながそれぞれの思いを胸に旅立つ最後の夜スライドショーのように過ぎ去りし青春のカットが見ている我々にも呼び起こされてきませんか?大作ではもちろんありません。脚本もたけているわけではありません。新進のいち監督が自分の半生を振り返りひとつひとつかみしめるように撮りあげた作品です。彼にもこれからどのような人生が待つかわからない。劇中の人物にもしかりです。ただ、ある通過点で確かに何かの決別を迎えたのでしょう。誰にとってもこのような決別はあるのじゃないでしょうか?胸にキュンとくるオールディーズにのせてそこを、ついてくるよき作品だと思います。現実にもその後の監督、出演者のさまざまな世界の活躍は皆さんがよく知るところでしょう。今でも青春喚起剤のように度々我が家ではこのDVDをかけます。そんなふうにこれからも語り継がれていくことを願いたいと思います P.S ジョージルーカス→言わずもがな大監督! ハリソンフォード→知らない人いないよね。 ロンハワード→ビューティフルマインド・コクーン・アポロ13・バックドラフトの名監督 リチャードドレンフアス→ジョーズ・未知との遭遇のあの人 【としべい】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-05 13:03:44) (良:1票) |
《改行表示》102.生まれた時代も違えば国も違う、作中流れたオールディーズなんてせいぜい1,2曲しか知らない自分ですが、ものすごく懐かしく切ない気持ちになりました。 はっきり言ってこの映画、ストーリーはさほど重要ではありません。 女の子と遊ぼうが、自動車レースをしようが、警察にちょっかいを出そうが何でもいいのです。でもそれらの中には確かに、多くの人が若い頃に抱くであろう普遍的な感情があったように思います。だからこそ、カート達とは全然違う青春を送った私でも共感できるのだと思います。 これといって印象的なシーンがあったわけではないけれど、この映画そのものが、全部ひっくるめて、思い出の1ページのようでした。 まさに青春映画の傑作だと思います。素晴らしいです。 【Trunk】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-02-03 22:07:41) (良:1票) |
101.たった一夜という小さな箱に、しっかりと個性だった四者四様の青春を詰め込んだ、まるで宝石箱のような映画。それぞれのキャラが活きているから、誰に気持ちを投じても楽しめる作品。多くの人に受け入れられる素晴らしい映画だと思います。個人的にはメガネ君に肩入れしちゃったかな。いい格好しようとして嘘ばっかりならべる彼(笑)すっげーわかるーよとニンマリ。そして、それを受け入れてくれる(聞き流しているだけ?)女の子がめちゅくちゃ魅力的でした。ただ、女性との接点が皆無であった高校時代を生きた私にとっては、とても複雑な観後感。青春なんてそんな素敵に描けるもんじゃねえやい。この宝石箱が輝きを増せば増すほど、私の青春時代が切なくなります。(苦笑) 【kozi】さん 7点(2004-05-06 20:29:04) (良:1票) |
100.飛行機の中で見ました。見る前は「どうせ下らなくて、ダサいアメリカ青春映画だろう」と思って、途中で寝るつもりで見ました。ところが、見ているうちに何だか胸が熱くなってしまって、最後まで観てしまいました。いつの時代でもどこの場所でも共通するのもがあるんですね。確かに、高校卒業する頃なんて考えることといえば、女の子のことと田舎から抜け出すことくらいのもので、まさにこの映画の登場人物たちと完全に同じなわけです。一晩の夜遊びを一本の映画にまとめるセンスが光るし、その夜遊びがホントにダサい田舎の夜遊びなのが、この映画のポイントですね。都会育ちの人には判りにくいかもしれないけど。 |
99.《ネタバレ》 マイ・ナンバーワン映画。内容は至ってシンプルで、若者達が車をかっ飛ばしたり、恋愛したりで青春する。たったこれだけの話なのだが、この1962年という時代背景が興味深い。この翌年、ケネディ大統領暗殺を幕開けにアメリカンドリームは崩壊し、ベトナム戦争が深刻化、アメリカは現在にまで影を落とす混沌の時代を迎える。もちろん、これらはアメリカ国民に多大な影響をもたらす。若者たちは徴兵され、戦争に巻き込まれていった。ラストでは主人公たちの将来が残酷までに書き出される。メガネのテリーはベトナム戦争で行方不明になり、走り屋のポール・ル・マットは自動車の巻き添え事故で死亡する。彼はアメリカを体現したような人物で、彼の死が古き良き時代のアメリカの終焉を示唆してるように思える。当時の時代背景をうまく描きだした傑作です。 |
98.ルーカスはウルフマン・ジャックに、自分の言いたいことを代弁させていると思う。「外の世界は素晴らしい」・・・ |
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97.こんなに遊び疲れた朝の匂いがするラストは他に知らない。ビートルズを排除した63年のイメージのオールディーズ、アメリカが無邪気だった最後の年。途中にさりげなくボストン「モア・ザン・ア・フィーリング」のイントロが流れるお遊び。キャンディー・クラークもいい味出してます。プレムのせつなさはアメリカの明るい一面ですね。暗い一面は「キャリー」ですね。 【omut】さん 8点(2003-06-17 02:14:52) (良:1票) |
96. 個人的に50年代オールディーズ・ナンバー聞くだけでもゴキゲンになれる青春映画の佳作。ジョージ・ルーカス監督作品てのはコレと「スター・ウォーズ」くらいしかなかったから、判断材料としては少な過ぎて今イチ力量が分からなかった記憶が…。コレだけ観た限りじゃ十代青春物にありがちな下品さが無く、ほのぼのしたヒューマン・タッチが心地良い演出ぶりで好感度大。コレがルーカスの本領だとしたら、矢張り「スター・ウォーズ」シリーズは脇道に逸れたってコトなのか?ウルフマン・ジャックが説教たれるのはチト頂けないが、リチャード・ドレイファスや今や売れっ子監督のロン・ハワードの若き日が拝めるのは楽しい。Graffitiが”落書き”って意味だと知ったのも、この映画を観てからだったよナァ…(遠い目)。 【へちょちょ】さん 8点(2003-02-01 04:41:57) (良:1票) |
95.ポール・ル・マットめちゃくちゃカッコ良かった!キャロルを家の前に送り届けるシーンなんかすごーく憧れます、頭から離れません!そして素敵な音楽!、車も、ファッションも、とにかく不変のお気に入り作品!! 【キャンディ】さん 10点(2002-10-26 00:01:26) (良:1票) |
《改行表示》94.のーんびりした退屈な青春群像劇でした。 オールディーズとかアメ車とか好きな方は懐かしさで異様な高評だとおもいます。 |
《改行表示》93.《ネタバレ》 ~American Graffiti~アメリカの落書き。 舞台となる'62年、ルーカスは18歳で主人公たちと同じ年齢だった。当時の自分たちがどれだけ行き当りばったりで、輝かしくも前向きに、その場その時を大事に生きてきたことか。 いつまでも続く終わらない夜。異性と車のことで頭がいっぱいの若者たち。愛だのキッスだのいちいち甘ったるい歌詞のオールディーズ。ピカピカしたメッキグリル、丸みを帯びたボディのセクシーなアメ車。 単に懐古主義ではなく、未完成だけど当時のアレくらいが正解だったんじゃないだろうか?というアンサーと言うか、ハッキリと何が良い?とも言えない、まさに“落書き”と呼ぶに相応しい、素晴らしい青春映画だと思う。 精一杯背伸びしたキャロルの話題。夜中の中古車屋のセールスマンの大きな椅子。モテモテのウルフ先生とタバコ。デビーのクリクリした目。23:45の酒屋。湖の鈴虫の音色。壊れた冷蔵庫に溶けかけのアイスキャンディ。5時前のウルフマンのラジオ… そして最後に現実に引き戻される青空に浮かぶ写真とテロップ。最後の曲は'64年のオール・サマー・ロング。キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争と、暗い時代に突入していくアメリカの最後の輝かしい日々。まだまだ行く末が見えない'73年に作られた映画。 毎年夏になると観る映画の一つ。この時代(産まれてないけど)、この年代の情熱と行動力が詰まったこの映画が、夏の暑さに負けそうな私に、一度きりの夜を楽しむ活力を与えてくれるのさっ 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2021-07-27 22:35:32) |
《改行表示》92.《ネタバレ》 まあ、オハナシ自体が面白い訳でもないし(というかストーリーらしいものは特に無いし)、撮り方がウマい訳でもないし・・・要するに「アメリカだからといって、美男と美女が映画みたいなロマンスを日々繰り広げている訳ではない」ってコトですね。冴えない田舎町を舞台に、冴えない連中がひたすら夜の街を徘徊し続ける。車で街を走り続けても、同じような連中とすれ違うばかり。まるで永久に夜が明けないかのように、目的も際限もないような夜遊びが続くんですけれども。 そんなの夜遊びとは言えんだろう、ツマランだろう、ってったって、そりゃイマドキの夜遊びと比べるからであって、比べる対象が無ければ、こういう日常しか無ければ、これこそが楽しみ、若者の特権、ってもんでしょう。 だけど、夜が無限続く訳でもなく、すなわち青春が無限に続く訳でもなく、夜明けも間近になってリチャード・ドレイファスはようやく、ある行動を起こすけれど、すでに遅かりし。残された時間は限られているのだから。 「後悔先に立たず」という、その事実を、我々は後になって「後悔」するしかないんですけれどね。 でも映画はそれも含めて、わりと肯定的に過去を(製作当時からしたらわずか10年ほど前の過去ですけれども)振り返りながら描いています。飛行機で旅立つリチャード・ドレイファス。空撮で見下ろす故郷の風景が、なんともイイですね。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2020-04-26 11:14:37) |
91.《ネタバレ》 今見たら、どうかなぁと思える映画。青春映画だけど、初見時も、心に刺さるものが少なかった。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 6点(2019-01-02 17:56:58) |
90.《ネタバレ》 これは憧れてしまうなあ。今となってはこの映画の全てが夢の中の世界のようだ。何と言ってもピカピカでキラキラのアメ車たちのカッコよさ。そして流れる音楽はまだアメリカがビートルズを知る前の所謂オールディーズと呼ばれる音楽たち。もちろん、「オールディーズ」なんてのは後付けでできた言葉で、当時の最新の音楽が流れ続けているわけだ。高校を卒業して大学に入るまでのある一晩を描いた作品だがジョージルーカス自身が言うように、この映画の主役は車であり、音楽である。しかし60年代は町中こんなカッコ良い車だらけだったなんて、本当にすごい時代だ。今ではアメリカを代表するような俳優になっている人達の初々しい姿を見れるのもとても楽しい。脚本が良くできているので、派手な展開をするわけでもないのに最後まで飽きずに見れることも素晴らしい。見方によっては小さなネタの寄せ集め的な映画でもあるのだが、それがまた、良い。セックスを匂わせる場面もあるが、全然いやらしくなく終始とても爽やか。クラシックな作品の割にはこちらでのレビュー数があまり多くないのが気になったのだが、意外とあんまり見られていないのだろうか。。 【rain on me】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2018-09-09 22:44:41) |
89.《ネタバレ》 青春モノにありがちな湿っぽさがないところがいいね。登場人物みんな青くさいところはあるけど基本的にクール。自分はこんな青春ではなかったけど思わずにやけてしまう。ウルフマンジャックとか故郷を出ることとか色々注目ポイントはあったけど、この作品を忘れられないものにしたのがエピローグ。メガネがベトナムで行方不明の一行。あの一行がこの映画の全てというくらい衝撃だった。ルーカスが真正面からベトナム戦争を撮ることはなかったけど、この一行は下手な戦争映画よりも意味がある気がする。 【CBパークビュー】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2017-10-07 00:42:19) |
88.《ネタバレ》 傑作(!)。高校を卒業したばかりの、四人の男の子たちが主人公。人生が変わる「ある一夜」の物語。女、クルマ、酒、小さな冒険。そして卒業、就職、入学、上京。男なら、若いときに誰もが経験することばかり。それが「一夜」に、ぎっしり詰まってる。思い出すたび恥ずかしくなる青春時代。映画はアメリカで、ここは日本と、まるで違うんだけどね。●音楽が印象に残る。1962年(ころ)の名曲が次々にかかる。ロックンロールばかりだ。「いま」の私には馴染みの曲が9割だった。もし音楽がないなら、この映画は全くの別ものだろう。だから、そこで評価が分かれるのだと思う。●さて、DVDには約80分のメイキングがある。30年後(?)のスタッフとキャストが、当時のことを詳細に話してくれる。興味深かったのは、脚本作りのこと。ルーカスの他に二人が関わっていて、2年はかけているようだ。試行錯誤の末にやっと完成したことがわかった。●1973年の映画で、いろんなアイデアが詰まってる。音楽の使い方が画期的。最後、静かに、四人の将来を語ることも。ルーカスはこの映画の後、あの『スター・ウォーズ』を撮るのだ! 【激辛カレーライス】さん [DVD(字幕)] 10点(2015-09-27 07:05:12) |