卒業(1967)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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卒業(1967)

[ソツギョウ]
The Graduate
1967年上映時間:105分
平均点:6.40 / 10(Review 181人) (点数分布表示)
公開開始日(1968-06-08)
ドラマラブストーリーコメディ青春もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-04-09)【イニシャルK】さん
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監督マイク・ニコルズ
演出木村絵理子(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
キャストダスティン・ホフマン(男優)ベンジャミン・ブラドック
アン・バンクロフト(女優)ロビンソン夫人
キャサリン・ロス(女優)エレーン・ロビンソン
ウィリアム・ダニエルズ(男優)Mr.ブラドック
エリザベス・ウィルソン[女優・1921年生](女優)Mrs.ブラドック
ウォルター・ブルック(男優)Mr.マクガイア
バック・ヘンリー(男優)ホテルのフロント係
エドラ・ゲイル(女優)バスの乗客
リチャード・ドレイファス(男優)アパートの住人(ノンクレジット)
マーレイ・ハミルトン(男優)ロビンソン氏
エレイン・メイ(女優)(ノンクレジット)
高岡健二ベンジャミン・ブラドック(日本語吹き替え版【TBS】)
奈良岡朋子ロビンソン夫人(日本語吹き替え版【TBS】)
林寛子エレーン・ロビンソン(日本語吹き替え版【TBS】)
宮川洋一ロビンソン氏(日本語吹き替え版【TBS】)
古川登志夫カール(日本語吹き替え版【TBS】)
西村知道(日本語吹き替え版【TBS】)
峰恵研(日本語吹き替え版【TBS】)
田中康郎(日本語吹き替え版【TBS】)
広瀬正志(日本語吹き替え版【TBS】)
斎藤昌(日本語吹き替え版【TBS】)
峰あつ子(日本語吹き替え版【TBS】)
山田礼子(日本語吹き替え版【TBS】)
鈴置洋孝(日本語吹き替え版【TBS】)
村山明(日本語吹き替え版【TBS】)
谷口節(日本語吹き替え版【TBS】)
塩沢兼人(日本語吹き替え版【TBS】)
井上倫宏ベンジャミン・ブラドック(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
塩田朋子ロビンソン夫人(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
石塚理恵エレーン・ロビンソン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
小川真司〔声優・男優〕ロビンソン氏(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
佐々木梅治Mr.ブラドック(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
久保田民絵Mrs.ブラドック(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
長克巳(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
伊藤和晃(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
定岡小百合(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
水原リン(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
宮澤正(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
脚本カルダー・ウィリンガム
バック・ヘンリー
音楽ポール・サイモン
デイヴ・グルーシン(追加音楽)
主題歌サイモン&ガーファンクル”Mrs. Robinson”、”The Sounds of Silence”
撮影ロバート・サーティース
製作ローレンス・ターマン
ハロルド・ロイド(ラストシーンの監修〔ノンクレジット〕)
製作総指揮ジョセフ・E・レヴィン
配給ユナイテッド・アーチスツ
美術リチャード・シルバート(プロダクション・デザイン)
ジョージ・R・ネルソン
ウェイン・フィッツジェラルド(タイトル・デザイン〔ノンクレジット〕)
日本語翻訳木原たけし(日本語吹き替え版【TBS】)
その他リン・スタルマスター(キャスティング・コンサルタント)
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【クチコミ・感想】

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181.主人公が馬鹿過ぎる。ヒロインはもっと馬鹿だけど。最初の悩みは何処へ?なんか将来について悩んでなかった?何も解決してないって。最初から最後まで全然成長してないし。だって実は大して苦労してない。プールに浮いてただけじゃん。21ってもういい加減オトナじゃん。2人の将来が心配です…。音楽は良かった。
M・Mさん 2点(2003-12-22 22:23:17)(良:4票)
180.なんてこったい。映画史に残る名画を見ようとしたつもりが、ただの親子丼映画。アメリカブルジョア団塊バカ息子の軽薄な苦悩なんて、どーでもいいです。超有名なラスト4分間にだけ価値があって、残りは団塊の世代がいつまでもダラダラ青春引きずって懐かしんでればそれでいいんじゃねーの、って程度のモノ。これに関しては今の時代に作られた新しい映画を見た方がマシですなぁ。時間の無駄。
あにやん‍🌈さん [DVD(字幕)] 2点(2009-04-09 23:32:19)(良:2票)
179.ストーカー、親娘丼、花嫁誘拐(?)……。主人公の恐るべき愚行はとどまるところを知らず。吐き気がするほど最低最悪の男だったので、まったく感情移入できなかった。世間的に名作と言われていようが何だろうが、自分にとっては駄作。超駄作。
Kさん 0点(2003-12-28 10:28:11)(良:2票)
178.《ネタバレ》 小説「テロリストのパラソル」と並ぶ親子どんぶりモノ。酸いも甘いも噛み分けられる歳になってからギャグ映画としてみるべき映画。青春映画として未成年に見せるのは危ない。子供の頃にビッグ・ウェンズデーを観てサーファーになった人が多かったように、これと「激突!」と「トップガン」に感化された人は一体どんな人になるのだろう。ス○ーカー以外は有り得ない。
南浦和で笑う三波さん 6点(2003-12-14 14:58:18)(笑:2票)
177.自分がこれからの人生をどう生きていくべきかという事にまだ確信を掴んでいない、成功した家庭の息子が、やがて既成の権威ないし権力に異議申し立てする為、それらからの脱出を計る。アメリカ式価値観に安住して、疑う事を知らない両親との断絶は、プール・サイドでの誕生日パーティの場面で絶妙に描かれている。この作品はコメディ色が強く、ベンとロビンソン夫人の関係でも例えば、最初のキスをしている間中、夫人が目を白黒させて、終わった後それまで我慢して溜めていたタバコの煙を、ふうっと吐き出すシーンや、ベンがなんとか夫人の気を引こうとしても、ドレスの汚れを気にしてちぐはぐな生返事でしか応じないというシーン等々、M・ニコルズ監督のコメディ・センスが冴えわたる。さらにサイモン&ガーファンクルが「サウンド・オブ・サイレンス」「ミセス・ロビンソン」そして叙情的な柔らかい旋律の「スカボロウ・フェア」など、この映画の内容を旨く歌い上げている。こういった音楽の使い方や斬新な映像表現で、当時の若者を熱狂させたわけだけれど、未だにこの名作を超える青春映画は出てこない。
ドラえもんさん 10点(2000-10-15 23:40:05)(良:2票)
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176.《ネタバレ》 随分久しぶりに観ましたけど、子供の頃こんな ドラマチックで一途な恋に憧れていた頃を懐かしく思い出 してしましました。  それにしてもコミュニティも大学キャンパスもバスの中も 白人だらけで、古き良きアメリカ=白人中流階級が元気だ った時代ということでしょうか、今ではまるで異質な世界 の物語に感じてしまいます。ベンがエレンを追い回すのも 今なら立派なストーカーですしね。 前大統領はこの時代に戻そうと叫んでいたのでしょうかね。  この時代のアメリカ英語はずっと聞き取りやすい標準的な ものだったようです。最近は日本語でさえなんだか良く分 からないですけど。  昔ならもっと高い点数をつけたのでしょうが、やっぱり今 観ると当時のような感激はないですね。我ながら老け込んで しまいました。
キムリンさん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-02-22 22:47:19)(良:1票)
175.初めて見たのは小学生高学年の頃、日曜日の昼間に民放テレビで放送したものだったと思います。初めて見た時の衝撃や感動は40年位以上たった今でも残っており、その後何度も繰り返し見ています。そして毎回見る度に新しい発見があります。各登場人物の演技、セリフ、映像、カメラワーク、音楽、、、どれも完璧です。しかし、ベンは全く完璧な人間ではなくどちらかと言うとダメダメ人間です。でもそれで良いんです。完璧な人間なんかいませんから。現実の世界は理屈だけでは通用しません。ちなみに、S&Gの名曲をバックに、ベンが肉体的(連日の情事)にも精神的(将来への不安)にも疲れてプールで虚ろにフロートで浮遊しているところに情事のシーンがカットバックされるシークエンスが好きです。文句なしに名作です。
みるちゃんさん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2019-07-22 14:29:55)(良:1票)
174.《ネタバレ》 劇中に同じ歌が何度も流れる。全部、耳に馴染んだ曲だ。ラストの教会シーンのオチだけは知っていたんだけど、映画をちゃんと観たのは初めてだった。やはり、隔世の感は否めない。下半身の欲求と道徳心の狭間で悶々としながらも、下半身に従う主人公の葛藤は何時の時代にもあるのだろうけど、現代ならたぶんあんなに悩まない。自分の結婚を人任せにしているようなキャサリン・ロスもちょっと変。ブレていないのはミセス・ロビンソン。時代を越えておばちゃんは強い。当時は斬新な生き方を表現していたのかも知れないが、今となっては闇雲に自由意思を貫くことが「卒業」なのかと疑問を呈したくなる。ミセスのセックステクニックからの「卒業」と言われる方が納得しやすい。名画と呼ばれる作品も、時代の変遷に強い作品とそうでない作品がある。特にこの種の気負った青春映画は時代が変わると共感すべきポイントで逆に違和感が募ります。
アンドレ・タカシさん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-03-17 07:13:31)(良:1票)
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173.卒業  って一体何からの卒業なんだろか   なんて言ってたら尾崎豊みたいになってしまうのでヤメますが、、、 卒業 とはいっても、よくよく考えてみたらば 原題自体は Graduation ではなく The Graduate でしたね。 ってことは〝卒業生〟。 だとしたなら、辻褄合ってくるんですよね つまり、邦画的に例えたならば〝大学は出たけれど〟ってな風に捉えてみればいのですよね。 ほんでラストの強奪事件については当然の如く賛否両論ありますが、結構楽しめましたね。後の わらの犬にも通じるものがあった気がする。あちらのほうが後発ですし監督だって全然違うんですけどね。 
3737さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-03-13 22:21:47)(良:1票)
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172.《ネタバレ》 早いもので、44年も経ってたんですね。サウンド・オブ・サイレンスと共に始まり、花嫁略奪をして二人で乗り合いバスに乗り、これから、幾多の難関が待ち受けるであろう人生に歩き出すところで終る。 当時としては、アメリカン、ニューシネマの代表作で、あらゆる既成観念を打ち壊すほど私にはインパクトがありました。 現代の方が今見たら、「なんだあのうじうじした、ストーカー男は!」親子どんぶりはするし、追い掛け回して 嫌がられるし。「あんなやつがガラスたたいたって、ベーン!なんて言わないだろうし、幸せな結婚を捨てて、一緒に行かないよ。」 そこらじゅうから聞こえてきます。 だけど、60年代なんですよね。親が欲するすべての欲求に子は従い。一族郎党の中で誇れる 息子、娘を演じなければならなかったわけです。 時代はちょうど曲がり角にあり伝統の保守的既得概念に反発するやからが横行し始めた頃です。性の概念も、やっと、変わりかけた頃かな。アンバンクロフト演ずるロビンソン婦人もそんな時代の中で、自分でまいた種とはいへ、時代に流された人を素晴らしい演技力で演じています。ベットで交わす会話に「美術を専攻していたは」の中に自分の後悔と夢を捨てた挫折の念が見え、曇る表情のうまさを感じてください。 ともかく、難しい事言わずアメリカの歴史を時代を S&Gのサウンドともに感じてみてください。
としべいさん [映画館(字幕)] 8点(2011-08-04 17:51:56)(良:1票)
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171.《ネタバレ》 まだ初々しいダスティン・ホフマンとキャサリン・ロスの魅力にS&Gの曲が見事にはまった作品。ヘンな言い方ですがアン・バンクロフトの醸し出す微妙な雰囲気もいい。  最初、ベンの役はレッドフォードに持ちかけられたそうですが、レッドフォードが蹴ったそうな。よくぞダスティンにこの役が回ってきたことと思います。  話自体は魅力を感じる作品ではないですが、二十歳そこそこで自分の人生の進むべき方向性なんてなかなか決められないと思うし、親に決められた通りの人生を歩んでいく事に迷ったり、誘惑に道を外れそうになる事もある。そんな若さゆえの迷いや葛藤が伝わってくる作品です。  有名なラストはやはり素晴らしいと思います。教会を飛び出してバスに乗り込んだ直後の満面の笑みは長くは続かず、不安げな表情でエンディングとなりますが、その表情が2人の未来を暗示する。ニューシネマのはしりの作品だと思いますが、挿入されるユーモアや音楽の使い方のセンスは、結構色んな映画を撮っていますが後に都会派とも称されるマイク・ニコルズのセンスの良さを確かに感じる作品です。
とらやさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-07-19 21:55:20)(良:1票)
170.あれっ こんなに名作との誉れ高い作品なのに全然受け付けなくて自分の鑑賞眼に不安を抱いたものでした。だってキモチワルイんだもの。無理だよこんなストーカー男も欲求不満なおばさんも。逃げないって一緒になんか。音楽が違ったら評価急降下するんじゃないかな。
tottokoさん [地上波(字幕)] 2点(2011-07-19 14:54:34)(良:1票)
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169. ミセス・ロビンソン役の女優さんがどうも苦手で。整った顔立ちなんだろうけど、自分的には「怖い」男顔で、ああいうタイプにはひたすら萎えます。  確かに、こういうことで映画に入っていけないのは、相当レベルの低いとい自覚はあるけれど、同じような年代でももう少し女性的なセクシーさを感じさせる女優さんを使っちゃいけない訳でもあったんだろうか? キャサリン・ロス、決して美人系でもないし、スタイルもなんかぱっとしないんだけれど、出てきた瞬間からすごく惹かれるのは不思議です。
rhforeverさん [DVD(字幕)] 5点(2010-11-15 13:38:26)(良:1票)
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168.有名なラストシーンだけ知っていたせいで、自分の苦手な「恋愛モノ」と決め付け今まで見ていませんでした。 フタを開けてみたらもうビックリ。あまりの無秩序っぷりに、中盤からもう爆笑でした。 主人公ベンは最初からずっとトチ狂いっぱなし。後半ストーカーになってからの加速っぷりったらもう正気の沙汰じゃないです。 ユダヤ人が主役になった、セックス描写、カウンター・カルチャーの象徴が随所に見られる・・など、 ニューシネマ的な見解なんかどうでもいいのです。 とにかく暴れ狂うベンを楽しむべき映画だと思います。 こんなに面白いのに全く共感出来ない映画もなかなか無いです。
おーるさん [DVD(字幕)] 7点(2010-09-16 18:13:39)(良:1票)
167.もはや評価の決まった名作にケチつけるのもなんですが、個人的には全く受け付けませんでした、これ。否定派の皆さんのおっしゃる通り、主人公ベンがどうしようもなくアホ過ぎて感情移入のしようもない。道徳や常識の欠如という点では昨今のニート共よりも数段悪質、というか極悪です。極悪といえば映画を見ながら『時計じかけのオレンジ』のアレックスを思い出しましたけど、あの話はSFであり風刺。普通の日常を描いている本作の方が遥かにその(悪い意味での)影響力は大きいのでは?
とかげ12号さん [DVD(字幕)] 3点(2007-09-08 18:50:04)(良:1票)
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166.《ネタバレ》 不倫・親子丼未遂・ストーカー・ニート・略奪婚。 ストーリーはヒドイし、特にメッセージも無し。 でもパワー満載、観るものをひきつけます。 ミセスロビンソンとラストシーンだけのためにある映画
hiroyujiさん [DVD(字幕)] 7点(2007-03-16 02:20:05)(良:1票)
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165.《ネタバレ》 初めて観る人にはトンデモないストーリーで、ストーリーだけを単純に追えば疑問だらけで大した映画ではないのかもしれないが、映画の根底にある子どもでもない、大人でもない、大人になり切れない微妙な時期の若者の不安定感を見事に表現している映画である。 本作を鑑賞するにあたり、この映画のタイトルである「卒業」とは、何からの「卒業」なのかを考えながら観ていた。色々な意味(下ネタもありかも)が掛かっているとは思うが、「無責任な子ども時代からの卒業」「大人への依存からの卒業」ではないかと思う。大人によって敷かれたレールの上を、優等生としてただ平凡に歩くだけの人生に疑問をもったベンであるが、不安だけがつきまとい、自分の確たる信念も決断もなく、ただ無気力に日々を送るだけしかできない。彼の行動を冷静にみれば、ただ単に大人の誘惑に惑わされ、親に与えられた車を乗り回し、親が所有しているプールで暇を持て余しているだけである。 エレーンに再会し、ようやく人生において初めて大きな決断であるバークレー行きを決心するものの、そこでも何をしてよいか分からない。ただ単にストーカーまがいの行動しかできないというもどかしいほどの若さである。このあたりも大人になりきれない不安定感、何かをしたくても何もできない若さゆえの無力感が十分に描きこまれていると思う。そして、エレーンが強引に結婚されることを契機にして、ベンは考えるよりもまず行動を開始する。何かに悩んで深く考えすぎて行動を躊躇するよりも、まず直感的に行動することも必要ではないかと言っているようにみえる。 また、親から貰った赤いスポーツカーではなく、自分の足で結婚式場に向かい、バスを使っての逃亡がよい。親から与えられた車を使って逃亡するのでは、真の意味において「卒業」ではない。しかし、親から「卒業」したとしても、必ずしも明るい未来が待ち受けているとは限らない。「親や大人たちからの依存」から卒業することは今以上に苦しく、険しい道のりが待ち構えているということを、バスの中での二人の表情に込めているのではないか。それが「子ども」を卒業して、「大人」になることなのかもしれない。
六本木ソルジャーさん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-31 00:03:35)(良:1票)
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164.《ネタバレ》 ストーリーは今見てもブッ飛んでます。(今でさえそうなんだから、上映当時の衝撃は凄かったでしょうね。)やはり名作と謳われるだけあって、作品から滲みでるオーラが凄かったです。  ダスティン・ホフマン 、キャサリン・ロス 、 アン・バンクロフトの演技の素晴らしさ、どの場面もそのまま切り取ってポスターに出来そうな素晴らしい映像 、サイモン&ガーファンクルの美しく切なすぎる音楽、そして余りにも有名すぎるラストシーン・・・・・。まさに伝説の映画というにふさわしい作品でした。  まあ、冷静に見ると突っ込みどころ満載なんですが、それでもやはり凄い作品だと思います。 
TMさん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-28 18:57:10)(良:1票)
163.公開当時は日本も若者が社会や体制に反発してなにかと騒ぎが起こっていた時代だったのかしら?アメリカン・ニューシネマ世代のための辛口青春ロマンスかな?まあ、時代が時代ですし、ウブな優等生ぽいベンの行動に共感した人、ちょこっと憧れた人も多かったのかもね。なにせあのラストシーンですからね、十字架を差し込んでドアを開かなくするっていうのがウレシイといえばウレシイです。でも今冷静になってみるとですね、ムチャクチャなことやってるのね。母親とその娘両方ですよ、しっかり親子どんぶりしちゃってるわ、娘を追いかけまわし結婚式に乱入ですから。救いといえば、バスに乗り込んだベンとエレーンには笑顔がないことね「大変なことした、これから先は・・・」ていうような表情がよいです。ラブラブハッピーそのもの二人だけの世界みたいなラストだったら完全にバカですよ。サイモンとガーファンクルの曲の功績、効果も大きいと思う。
envyさん [地上波(吹替)] 7点(2006-04-07 19:14:44)(良:1票)
162.《ネタバレ》 う~~ん、評価が難しいなあ。揃いも揃って芯のないブルジョア連中が、恋愛と呼べるほどでもない関係でゴタゴタしているストーリーに、「なんじゃこれ?」と眉間にしわを寄せてやっと最後まで付き合った感じでした。が、最後の最後、バスの中で笑顔から真顔に戻った二人を見て強烈なアイロニーを感じ、観方を間違えたかな…と。人物描写が薄いな、とずっと思って観ていたけれど、もっと別のところに発見すべき何かがあるような気がしてきました。凝った画と美しいギターの音色はお洒落です。「コメディ」と言われる所以もちょっと解る気がする。ウディ・アレンあたりがニヤリとしそうなセンスのシーンが結構ありました。
のはらさん [ビデオ(字幕)] 6点(2005-06-26 20:48:20)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 181人
平均点数 6.40点
031.66%
121.10%
263.31%
342.21%
4147.73%
52212.15%
63117.13%
74524.86%
83318.23%
984.42%
10137.18%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.69点 Review13人
2 ストーリー評価 5.71点 Review14人
3 鑑賞後の後味 5.23点 Review13人
4 音楽評価 9.50点 Review16人
5 感泣評価 1.83点 Review6人
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【アカデミー賞 情報】

1967年 40回
作品賞 候補(ノミネート) 
主演男優賞ダスティン・ホフマン候補(ノミネート) 
主演女優賞アン・バンクロフト候補(ノミネート) 
助演女優賞キャサリン・ロス候補(ノミネート) 
監督賞マイク・ニコルズ受賞 
撮影賞ロバート・サーティース候補(ノミネート) 
脚色賞バック・ヘンリー候補(ノミネート) 
脚色賞カルダー・ウィリンガム候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1967年 25回
作品賞(ミュージカル・コメディ部門) 受賞 
主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)アン・バンクロフト受賞 
主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)ダスティン・ホフマン候補(ノミネート) 
監督賞マイク・ニコルズ受賞 
脚本賞カルダー・ウィリンガム候補(ノミネート) 
脚本賞バック・ヘンリー候補(ノミネート) 

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