2.《ネタバレ》 画家志望の男二人女一人が三人で愛し合う。
男の一人は不能、女は不感症。
冒頭マリアとマルコスのベッドシーンがマルコスが不能ということで親友のハイメが加わり、いきなり3Pに移行する展開はAVのよう。
不能の男を親友が体でカバーして三人で付き合おうというのもぶっ飛んだ発想だが、それをすんなり受け入れる女も芸術家だからか知らないが普通じゃない。
単なるセックスフレンドなら何の問題もないのだろうけど、本気の愛が絡んでいるのでややこしくなってくる。
三人のルールは二人だけでセックスしないことで、一人が見ているだけでも三人揃っていればいい。
ところが、そんなルールは予想通り守られるはずもなく。
マルコスがグループ展で絵の才能を高く評価される一方で、ハイメは野心家だが絵の才能はない。
女や絵の才能をめぐって、マルコスとハイメの間に独占欲や嫉妬など微妙な感情が見え隠れする。
ハイメが愛しているのはマリアだが、マルコスはハイメを友人という枠を越えた目で見ているようで複雑。
ベッドシーンはたくさん出てくるけど、三人の関係を心理描写を含めて細やかに描いているので、裸だけの映画にはなっていない。
濡れ場も濃厚でいやらしいものではなく、キレイにあっさりした感じで撮られている。
三人の関係がどうなっていくか気になったが、ハイメが三人で住まないかというマルコスの提案を拒否するのも無理もない。
ただ、突き放した終わり方が尻切れトンボのようでスッキリしない。