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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

[モノスゴクウルサクテアリエナイホドチカイ]
Extremely Loud and Incredibly Close
2011年上映時間:129分
平均点:6.02 / 10(Review 56人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-02-18)
ドラマ小説の映画化
新規登録(2012-02-14)【ムラン】さん
タイトル情報更新(2018-01-21)【TOSHI】さん
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監督スティーヴン・ダルドリー
キャストトム・ハンクス(男優)オスカーの父 トーマス・シェル
サンドラ・ブロック(女優)オスカーの母 リンダ・シェル
マックス・フォン・シドー(男優)賃借人
ジョン・グッドマン(男優)ドアマン スタン
ヴィオラ・デイヴィス(女優)アビー・ブラック
ジェフリー・ライト〔男優〕(男優)ウィリアム・ブラック
スティーヴン・ヘンダーソン(男優)ウォルト
ジェームズ・ガンドルフィーニ(男優)
江原正士オスカーの父 トーマス・シェル(日本語吹き替え版)
本田貴子オスカーの母 リンダ・シェル(日本語吹き替え版)
山像かおりアビー・ブラック(日本語吹き替え版)
鈴木れい子オスカーの祖母(日本語吹き替え版)
脚本エリック・ロス
音楽アレクサンドル・デスプラ
撮影クリス・メンゲス
製作スコット・ルーディン
パラマウント・ピクチャーズ
ワーナー・ブラザース
製作総指揮セリア・コスタス
配給ワーナー・ブラザース
美術K・K・バレット(プロダクションデザイン)
ジョージ・デ・ティッタ・Jr(セット装飾)
衣装アン・ロス〔衣装〕
編集クレア・シンプソン
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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56.《ネタバレ》 強い絆で結ばれていた父が9.11で亡くなり、その父との絆を強く求めて、父の遺品だと思われたカギで開けられる場所を必死で探す精神障害の少年。  そういうスタートを切ったのであれば、この物語は、少年がカギを開ける場所に到達し、その場所に、少年の心に光を照らす何かがあって、ハッピーエンドで終わるべきではないだろうか?  しかし。  必死にカギの場所とそこにある父の影を探し続けてきた少年の前につきつけられた答えは、   「その鍵は、見知らぬオッサンの父親の貸金庫を開ける鍵」  ということだった。  結局、この物語で”感動”をもたらすエンディングとして提示されたエピソードは  カギで父が遺したステキな何かを発見して少年の「あの時、父からの電話に出られなかった後悔をクリアしたい。お父さんとの失われた8分を取り戻したい」という思いが成就することではなかった。  精神障害の息子とイマイチ深く関われていなかった母親が、息子のカギ穴探しの旅がスムーズにいくように密かに根回し活動をし、 後日「エッ、オカンが裏で支えてくれてたん?」と知った息子が母と和解するということであり、それによって心がクリアになった息子が9.11のトラウマを乗り越え、父に誘導されても乗れなかったブランコに乗れましたとさ、めでたしめでたしということであった。  確かに、”謎のカギ”や”冒険”という、けっこう小説では使われがちなテーマは、一歩使いかたを間違えると、よくありがちなパターンになって「オチ読めたし、つまんねー」と、否定されやすい。  父親からの息子への手紙とか、生まれたばかりの息子を抱く父とか、そういうテッパンのアイテムが カギで開けた箱に入ってたら、それはそれで評価ダダ下がりだっただろう。  だからあえて、カギの先にあるものと父親をリンクさせるという真正面からの真っ向勝負に出なかったのでは?  しかしながら、カギの先を探している過程で意外にも祖父との距離が縮まりました、とか、カギの先を探すサポートをしてくれた母親と和解できました、という、サイドストーリーを持ちだして  「はい、実はこっちが感動エピソードなのでした。意外でしょ?えへ、なかなか面白いプロットでしょ?」  と、やってやったぞ感に満たされてストーリーを書いていたとしたら、非常にタチが悪い。  貸金庫の話も煮詰めないまま突然終わらせ、そのカギの持ち主が離婚したはずの妻となぜかヨリ戻してるワンシーンを意味もなく見せ、祖父の死んだ息子や孫への気持ちもよくわからないまま「はい終了」で、誰が感動できるというのだろう?   (この映画にガマンならないので、あの開いた貸金庫には100億ドルの金塊が遺されていて、それに目がくらんだ元妻が遺産狙いで「やっぱりまた夫婦に戻りましょう」と色目を使ってカギの持ち主の男とモトサヤに持ち込んだに違いないと、いぢわるな解釈してやる。)  相撲の勝ち方で批判を浴びていた白鵬にたとえるならば 「勝てばいい」とばかりに、まっこう勝負に出ず、立会いの変化によって、ふいをつかれた相手を倒すという勝ち方と同じではないか。  この映画は、「はっけよーいのこった!」の声で立ち上がり相手に向かって突進するそぶりを見せて、ひょいと身をかわし、相手を「おっとっと!」って土俵際まで勢いづいたまま行ってしまったその背後から背中をポンと押して「はい、勝ちました」と言っている様な映画ではないか。  どうりで、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞でも かすりもせず、アカデミー賞では作品賞&”しゃべらないオジイチャン”が助演男優賞でノミネートされただけで、オスカーは渡っていない。  9.11、精神障害、謎のカギ、探検・・・なんて、ずうずうしく並べて、いかにも「みんな、感動してくれ!」って感じなところとか、かえって毛嫌いされたのに違いない。  しかも「オスカーをくれ!」といわんばかりに、主人公にオスカーとか名づけている時点で、もうアウト。(実際そのつもりで名づけたかどうかは知らないが)  とにもかくにも、9.11と精神障害の少年という、最強のヒューマン映画臭を漂わせながら、カギという誰もが興味を強く惹かれる思わせぶりなアイテムをチラつかせてきたくせに、カギでまっこう勝負をしてこない、本当に卑怯な物語である。
フィンセントさん [DVD(字幕)] 1点(2017-12-15 13:22:30)(良:3票)(笑:1票)
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55.私の感想は、 ものすごく退屈で、あえりえないほどがっかりさせた 映画だったということです。  あ、違いますね。がんばって否定するほどの価値はなく、単に見て損した、取るに足らない映画でした。 別に0点でもよいのですが、私の場合、10点、9点、1点、0点は特別な場合に予約されていますんで、 2点、つまり映画としての最低点にしときました。  退屈な理由や、面白くないと感じた理由を説明するのはかなり難しいことです。 【フィンセント】さんのレビューが、自分が深堀できなかったことを説明してくれていました。
おら、はじめちゃんさん [DVD(字幕)] 2点(2018-03-26 04:52:08)(良:1票)(笑:2票)
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54.《ネタバレ》 9.11後のアメリカ、そしてアメリカ市民を描いた映画は何本か見ましたが、その中でも本作は好きな映画です。 序盤からずっと見ていて気が滅入りそうになる。ですが、鍵の登場以降、状況が少しずつ動き出します。 オスカー少年と、彼の周りいる祖父、祖母、母親、NYの色んなブラックさん。 大げさに感動をあおる演出や音楽は控えられていますが、静かで優しさにあふれた人間描写がいい。 9.11を忘れることなんて永遠に出来ないだろうし、悲しみが消えることも無い。 しかし少しずつでもいい。少しずつ前を向いていこう。 最後は9.11以降、心に負った傷がそう簡単に癒されるはずもない、アメリカに暮らすごく普通の人々に贈る、優しいエールのようなものを感じました。 一見意味不明なこのタイトルもいい。 たしかに、時にものすごくうるさくもあるけど、ありえないほど近い。 更にもう1つ付け加えさせてもらえればありえないほど優しい存在でもあるのです。
とらやさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2014-06-30 21:43:33)(良:2票)
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53.《ネタバレ》  愛する肉親の死と向き合って、それを乗り越えていくまでを描いた成長譚。   主人公の少年にアスペルガー症候群の兆候があると判明した瞬間、それまでの彼の言動に納得させられた一方で(じゃあ母親が放任主義を取っているのは不自然じゃないか?)との疑念が湧いていたのですが、それを終盤にて吹き飛ばしてくれる脚本が見事でしたね。  「あのビルにいたのが、ママなら良かった」などの痛烈な台詞が盛り込まれていただけに、最後は母子が和解出来た事に、心底から安堵させられました。   ナイーブな少年を主役とした映画という事で、何処か既視感のある作風だなと思っていたのですが「リトル・ダンサー」と同じ監督さんだと知って納得。  エキセントリックな表現が散見される中、作品全体に不思議な上品さが漂っている辺りなんかも共通していましたね。   上述のように「本当は息子を見放していた訳ではなく、ずっと見守っていたのだ」と分かる母親の件は、凄く良かったのですが、その分、途中で離脱する形となった祖父の扱いには不満も残ります。  また、ラストシーンに関しても、主人公がブランコから飛ぶ姿で終わるのかと思いきや、父親に言われた通りに「ジャンプはしない」形で終わった点に関しても、どこか興醒めするものがありましたね。 (子役に実際に飛ばせたりしたら危ないので、作中で父親に「飛ぶ必要は無い」と言わせたのではないか?)  なんていう疑念が頭に浮かんで来てしまい、最後の最後で現実に引き戻されてしまった形。  勿論、観客である自分の疑い深さが悪いだけなのですが「飛ばなくていい理由」が「危険だから」というのは、如何にも寂しいのですよね。  それならば父親が飛んでみせる必要は無かったと思うし「飛んだ瞬間、鳥になった気がした」という台詞も不要。  飛ばずにブランコを漕ぐだけで父親と同じ気分を味わうというエンディングは、中途半端に思えてしまいます。  主人公がブランコに乗った時点で終わらせるなり、揺れるブランコの音と着地の音だけで飛んでみせた事を表現するなりしてもらった方が、好みだったかも。   作中で嘘をつく度に回数を数えてみせたり、父親の死を太陽の消失に喩えてみせたりする主人公の姿は、とても良かったですね。  純真で、それゆえに何処か大袈裟で、他者に理解される事を無意識に拒んでみせているかのような、少年らしい魅力が感じられました。  世の中には、主演の少女を観賞して愛でる為の映画も存在しますが、それと同じような楽しみ方も出来る映画かと思う次第です。
ゆきさん [DVD(吹替)] 6点(2016-06-23 12:10:41)(良:1票)
52.《ネタバレ》 時折、あまりにも情緒的に取り乱すオスカーに共感することが出来る一方で、戸惑うことも多くありました。全体的に冗長な説明はないため、人物の表情だとか息づかいから人情の機微をはかることが出来て、より一層映画に深みを出していますが、その中でオスカーやオスカーの母をはじめとする不慮な事故に対して悲嘆に暮れる登場人物にどれだけ共感でき、思いを寄せられるかがこの映画を評価する上で非常に大切だと思います。その上で実際に起ってしまった事故を題材としているため、今作が独特な雰囲気にどうしてもなってしまっている点はどうしようもないことですが、事故に対して見る人の個人的な想いを拠り所にして説明を省いているのなら映画としての評価をとても難しいものとしていると思うし、個々個人によって大きく評価が分かれるのも仕方がないと思います。 私的には、世界観に置いてけぼりになることもありましたが、鳴り響く電話の緊迫したシーンの演出、多くの人との出逢いを生み出した父の残した鍵の謎の導入のアイデア、そしてなにより人と人との繋がりに不幸から立ち直る希望を見出したことにとても共感を覚えました。その希望に沿って、「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」というタイトルもオスカーの感じる生きづらい世界を表しているだけでなく、大きな意味において煩わしくもあるが、それでも素晴らしい人間関係の難しさも表しているようにも感じました。
うーさん [DVD(字幕)] 6点(2013-09-25 22:36:22)(良:1票)
51.《ネタバレ》 もし、急にドラえもんが居なくなったら、のび太は肩を落として絶望を感じるだろうな。
VNTSさん [インターネット(字幕)] 8点(2012-07-30 16:32:57)(笑:1票)
50.感動しました、が!あえて率直に言わせていただくなら、お父さんを美化しすぎて、お母さんがかわいそう!!結末は美談すぎて、少々しらける。おじいちゃんいい味出してる。
HRM36さん [DVD(字幕)] 4点(2012-06-27 09:13:14)(良:1票)
49.《ネタバレ》 様々な父と息子の物語。でも母親が息子の先回りをしてブラック氏を訪ねていたところは泣けた。アメリカは永遠に9.11を引きずっていくのか。それを怒りに変えるのはごめんだが、いつまでも悲しみから抜け出せないのは、あまりに切ない。
kaaazさん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-06-24 00:35:25)(良:1票)
48.《ネタバレ》 トム・ハンクスとサンドラ・ブロック、意外にも2大スター初共演。喪失と再生、ハートウォーミング・家族ドラマにロードムービーと謎解きの要素が加わり引きつけられました。誰よりも最もうるさくて近しい人間である母親の温かさ、この長いタイトルにはその想いが最も熱く込められていると感じました。
獅子-平常心さん [映画館(字幕)] 7点(2012-02-27 00:42:30)(良:1票)
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47.《ネタバレ》 他人とは『少し違う』主人公の少年が、父の遺品から見つけた鍵と入れ物に書かれていた『ブラック』と言う言葉を頼りにニューヨークを探すお話。 正直、良くある『傷付いた少年が多くの人と出会い癒したり癒されたりする』系のお話だが、まぁ押し付けがましかったりあざとい演出も無く、単に人と出会うだけでなく旅をするお供(老人)に影響を与えたり受けたりするので物語にそれなりの緩急が付いていて良かった。 途中仲間になる老人も、これまた良くある『偏屈じいさんとお元気少年』ではなく『偏屈少年とお元気じいさん』と言った組み合わせは新鮮で良かった。 ラストも最後の一歩は自ら踏み出し序盤での伏線張りもベタだが悪くない。 そしてタイトルにもなっているが、母親は実に偉大である 難点を挙げるなら、まず行く先々で出会う人たちがダイジェスト程度でしか登場せず、出番をもう少し増やして欲しかった。 あと遺品のカギや母親の行動に関しても後半に繋がる伏線の様なものを張った方がより良かったと思う。 総評としては傑作でこそないが、上述した様な内容の映画が好きなら見て損は無いと思います。
ムランさん [映画館(字幕)] 6点(2012-02-18 19:06:21)(良:1票)
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46.《ネタバレ》 “Extremely Loud and Incredibly Close”色々考えたんですが、考えれば考えるほど頭煮詰まってきますので、健康のため、ひとまず『邦題まま』としておきます。何かスラングかとも思いましたが、もしかしたらこのタイトルも、作中に出てきた“矛盾語”なのかもしれませんね。 何が「ものすごくうるさい」のか、判りませんでした。オスカーの苦手な街の喧騒でしょうかね?「ありえないほど近い」は、求める答えだと思いました。最後の第6回調査探検『第6区を見つける』では、最後の晩と「3番目のブランコが…」と、既にそのまま答えがありました。調査探検『鍵穴を探す』では、最初のブラックさんが答えでした。  創作系の感動話って、ダメなものはダメみたいで、この映画は私には合いませんでした。 劇中、気を許せる相手に辛く当たるオスカー。だから面と向かって「ママだったら良かったのに」は、アスペルガーの子供なら言ってしまいそう。でも、もうママが可哀想で…夫を失って自分も辛いのに、一人息子からあんな事言われたら。観てて「あ、もうダメだ」って、感情がリタイアしてしまいました。テレビ番組だったらチャンネル変えてました。 空爆で両親を失い、それ以来喋らなくなった祖父に、自分の息子(オスカーには父親)が死ぬときの留守録を聞かせる。アスペルガーだから、そんなの聞きたくない祖父の気持ちが解らない。これも私の感情に追い打ちをかけました。 ドアマンへの毎度のキツい一言も、彼がアスペルガーだからって事に、後から気が付きました。 映画だから創作です。ママも祖父も、あの件の直接的な救済が感じられません。ママは特に、良く耐え抜いたと感心してしまいます。劇中ママにあんな事を言った自分を責めるとか、第三者に「君は言ってはいけないことを言ったんだよ」と注意されるとか、映画観て嫌な気分になった私(視聴者)を救うシーンを入れておいてほしかったわ。  私が日本人だからか、鍵の袋に“Black”って書いてあって、それが人名だって、まず思いません。黒い箱の鍵かもしれない。そしてBlackと書いたのはパパじゃない。ウィリアムのお父さん?でもなんで自分の名字書いた?あ、貸金庫の銀行か?でも“Mr.”付けるよな。謎解きのお約束「Blackって、名字じゃなく◯◯の事だったんだ!!」は、ありませんでしたね。  OPから何度か差し込まれる、落下するパパの映像。…でもパパの通話が切れると同時にビルが倒壊しています。じゃ、パパは飛び降りてなくて、倒壊で亡くなったと考えるのが自然。オスカーは留守録から父の最期を知る唯一の存在なのに、なんでビルから落下するイメージを持つのか謎。 制作側の意図として、高層ビルから落下する人々の写真は、万人にとって衝撃的だったから映画に入れたい。また留守録は映画の重要アイテムだから入れる必要あり。だから倒壊も落下も、両方入れてみた。…これこそ“矛盾語”ですよね。 物語上必要な倒壊だけで良かったのに、センセーショナルな落下を入れたがために、私には感動作という裏で『リメンバー9.11』的なプロパガンダ映画にも思えました。『パパを失ったシェル家は、みんなが苦しんでいる。オスカーは8分間に囚われたままになっている。…じゃあ、そもそも誰が、あの優しいパパを殺した?』って。テロリストについて触れずに身内で傷つけ合うのも、“憤りを外に向けろ”って意味?って勘ぐってしまう。 公開年はイラク戦争終結の年でした。  第6回調査探検の“第6区を見つけろ”は、『生者と死者の間の、8分間の人が住む場所』だと思いました。最初の方でオスカーが「死者を地下にビルを建てて埋葬して…」と言ってました。第6区は「川に流されてしまって行方不明」。パパは死んだけど死体はありません。空っぽの棺桶で葬式をしたのは、生きているみんなが納得して死を受け入れるため。 手紙に「第6区の人々はどこかで君を称えているよ 私もだ」って、まるで遺言のよう。ただこれはパパが直後に死んだからそう思えたので、実際は別な解釈があったのかもしれません。そうでないとコレも“矛盾語”になってしまいます。そしてタイトル『ありえないほど近い』のは、第6区の事にも思えます。う~ん…『ものすごくうるさくて』ってなんだ?  映画としては、第5回以前の調査探検を描いて観せるべきだったでしょう。“20世紀の各年代に共通するもの”の答えが石ころでしたが、観てる側には??です。『問題』と『答え』があるのに『解説』が無いからサッパリなのです。 “観るものに委ねる”のもよくある手ですが、タイトルといい『鍵』と『持ち主』を出して『鍵穴・中身』を出さない創りといい、この映画の創り全体が、解けないなぞなぞみたいで、不快でモヤモヤします。
K&Kさん [CS・衛星(字幕)] 3点(2024-07-20 10:06:40)
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45.《ネタバレ》 あるある感(リアリティ)わかるわかる感(共感)をほとんど感じない作品でした。 ・なぜあれほど執拗に母を責めるのか?(父から電話があった時不在だったことを)  母も出勤中だったからであり遊びやまして他の男性と会ったりしていたわけではない。  オスカーは当然理解しているはず。 ・母も父から会社に電話があり最後の会話ができたことをなぜオスカーに話さないのか? ・「鍵」がなぜこの物語の「キー」になっているのか?またメモに書いてあった「BLACK」を名前と決めつけるのか? ・「間借人」はオスカーへの態度で早々にお祖父さんと解ってしまう ・オスカーのハチャメチャぶりも見苦しい(工場での部品バラマキなど) これでは感動・感涙には程遠い。 あげく鍵の主はアカの他人、というオチではズッこけるしかありません。
yoroshikuさん [DVD(字幕)] 1点(2023-12-04 18:40:04)
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44.《ネタバレ》 いかにもトム・ハンクスが出演しそうなザ・感動作。観客に涙を流させようという気満々というか、とにかく作為的で、見れば見るほどシラけてきます。しかも妙に変化球的なストーリーですが、判定は明らかな「ボール」という感じ。誰も振らねえよと。策士策に溺れるとはこのことでしょう。 だいたい悲劇を1人で背負い込んだような顔をして、それを免罪符に自己中に振る舞う少年には嫌悪感が募るばかり。こういうキャラを演じさせるために精神障害という設定を持ち込んだのだとしたら、それはそれでずいぶんアコギな気がします。 この監督の前作は大好きなんですけどねぇ。
眉山さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2023-10-31 02:40:05)
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43.《ネタバレ》 この映画、原作の小説も含めてタイトルくらいは聞いたことがある程度だったので、アメリカ同時多発テロ事件の関連のストーリーだという事も知らず、ずっと日本の作品だと思い込んでいました。トム・ハンクスも出演していたんですね。 最初の1時間は何を見せられているのか?という印象でしたが、マックス・フォン・シド―が出くる中盤辺りから引き込まれました。 父が遺した鍵は何かを開けることが重要だったのではなく、少年がその鍵の持つ真相に迫る過程で様々な冒険をして、人間として成長するための「鍵」になった、という解釈で良いのでしょうか? なので、父がオスカーに何かしらのメッセージをどこかに遺していることは何となく読めましたが、それでもいいお話だったと思います。
J.J.フォーラムさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2023-09-12 11:16:50)
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42.《ネタバレ》 トム・ハンクスの出る映画、ということで敬遠して観ていなかったのを後悔するくらい、いい映画だった。 父の意図を越えたところで、鍵を巡ってオスカーは少しずつ壁を越えていく。 人からの慰めなんか自分は求めておらず、父の鍵に合う鍵穴だけを探していたオスカーだけど、実は母の愛や、たくさんのブラックさんの温かさに囲まれていた。 最期の瞬間まで、「いるんだろ?」ではなく、「いるのか?」と問い続けた父は、最後までオスカーを気遣ったんだろうなあ。 祖父や母と一緒に、これからも人生に立ち向かっていくであろうオスカーの未来に期待が持てる、本当にいい映画だった。
roadster316さん [DVD(字幕)] 9点(2018-07-31 23:04:47)
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41.悲劇ではあるけど、泣かせようという作品じゃなくて、なんだか心が温かくなるような作品だった。 もう少し登場人物を絞り込んだ方が感動的だったのかも知れないけど、それぞれにいい人だったのが良かった。 中にはいい人じゃない人もいたけどね。
もとやさん [DVD(吹替)] 7点(2018-01-17 15:28:34)
40.ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのは、トラウマを引き起こす要因がいたるところに散らばっている「街」そのものではないかと思う。人々の声、交通機関の振動や騒音、異臭や見えないテロリストの気配に満ちた街。それはまた、オスカーが訪ね歩いた人々が住んでいる街であり、ドアマンのスタンが暮らし、自分を愛する祖父母や母が寝起きする街でもある。深刻なトラウマを抱えたアスペルガーの少年にとってストレスだらけの街は、そして大好きな父がかつて住んでいた街だ。愛とは、ものすごくうるさくて、ありえないほど近いもの。少年を包みこむニューヨークは、決して少年を独りにはしない。
tonyさん [インターネット(吹替)] 7点(2017-09-23 00:04:11)
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39.9.11と遺族、それだけで内容が想像できて敬遠していましたが、これが案外良かったです。ネタバレすると面白さが7割スポイルされるので、素直な気持ちで鑑賞していただきたい映画です。子供の純粋な気持ちとアスペの感じがよく表現されていて、胸が痛くなります。そして母は強いのです。  できれば後半の説明臭い部分はほとんど端折って、それらを映像で上手に見せてくれたほうがもっと良かったと思います。説明臭いのがチト安っぽくなってしまいました。でも広く皆さんにお勧めできる映画だと思います。子供の気持ちに共感できれば泣けます。
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 6点(2017-04-10 12:35:26)
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38.《ネタバレ》 人生思った通りには進まない。そんな現実を突き付けてくる映画。 9.11という敏感な話題を扱いつつも、お涙ちょうだいの偽善めいた薄っぺらい内容ではない。 オスカー少年の演出は本当に見事。彼の胸の内は痛いほど表されていて、自然と鑑賞に熱が入る。 残念ながら、絶望の後に再度絶望はやって来るんだけど、その過程で成長しているオスカー少年を見てたら、最後の最後で明るい希望を感じさせてくれて、さわやかな余韻を残してくれた。
カジノ愛さん [インターネット(字幕)] 8点(2017-03-01 21:02:16)
37.《ネタバレ》 母親の優しさに乾杯!
あずれもさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-12-13 09:05:40)
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【点数情報】

Review人数 56人
平均点数 6.02点
011.79%
123.57%
211.79%
335.36%
423.57%
51017.86%
61119.64%
71221.43%
81119.64%
923.57%
1011.79%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 2.66点 Review3人
2 ストーリー評価 5.80点 Review5人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review5人
4 音楽評価 3.66点 Review3人
5 感泣評価 6.00点 Review4人
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【アカデミー賞 情報】

2011年 84回
作品賞 候補(ノミネート) 
助演男優賞マックス・フォン・シドー候補(ノミネート) 

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