195.モーツァルトで踊るとこいいわー。あんなに悪サする少女だったのに、外出た途端、マダムやらマドモアゼルに見えるほど、よわっちい女してて驚きました。そこが一層可哀想とも言えるんだけど、、個人的にはもう少しの冷淡度があってほしかったかな。ズドン、ブシュ、は血があんまり出ないので私は好きです。ラストはうっかり観てたら置いていかれた、どうせなら最後もフランス語の曲にしてほしかった思いが強く、ここが個人的に-1点です。 役者と雰囲気はどう転んでもアサシンはこれに敵いませんが、このエンディングと音楽で私あっちに満点つけてしまいました、「カラスは白い」と言ってしまってひくにひけない時のような気分です、あー恥ずかし。 【かーすけ】さん 9点(2003-12-16 01:42:37) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》194.《ネタバレ》 なんという、消化不良な終わり方。これから組織に追われながらの壮絶なクライマックスが待ち受けてるかと思ってたのに…。 前半の流れは面白くて、後半のニキータの活躍と苦難を予感させるのに、そこから何であんなに盛り上がらなくなっちゃうのだろう。唐突に出てくる掃除屋ジャン・レノの、話を無理矢理ひっかきまわすために出てきたかのような滅茶苦茶な不自然さには興ざめもいいとこ。 演出は好きなのに、話が全く面白くないんだよな。 殺しの罰としてはぬるすぎるでしょ。あんなとこで終わっちゃあ、ニキータにまったく同情を抱けません。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-04-04 20:37:30) (良:1票) |
193.《ネタバレ》 主人公は女性受けしそうな容姿とスタイルの持ち主。華奢な腕で大口径の銃を構える姿はそれだけで画になります。ただ、ドラマ部分については、不満が残りました。養成所を出た後、恋に落ちるというよりは、とりあえず人肌が恋しくて(最初は社会に溶け込むための隠れ蓑的意味もあったかも)男と一夜を共にする主人公。対人関係の不器用さも垣間見られていい感じです。そのまま同棲。普通の幸せを味わいつつも、時折入る工作員の任務。恋人に隠し事をしている罪悪感で悩む主人公。特にベニスでの狙撃シーンは、楽しい旅行が一転する緊張感と、普通の幸せは望めないという現実を改めて突きつけられた絶望感が入り混じっていて良かったです。でも、ジャン・レノ登場以降の展開がいただけません。やたら手術をしたがる外科医のごとく、人と見れば殺しまくるジャン・レノ。単に事態を悪化させ、主人公に“今の生活を捨てて逃げる”という選択を取らせたかっただけのように感じてしまいました。残された2人の男(婚約者と、工作員としての生みの親)のちょっとした恋の鞘当てをラストにもってこられても…。最後の主人公の決断の重さが伝わってこず、尻すぼみに感じてしまいました。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-07-04 19:37:17) (良:1票) |
《改行表示》192.《ネタバレ》 ニキータは強そうにみえても実は弱い一人の孤独な女なんだと思う。 家族もいない、友もいない、そんなニキータの心を支えていたのは、マルコの存在なんだろう。微笑み方も知らなかったニキータの微笑みをマルコが誉めたとき、ニキータは「あなたが教えてくれたのよ」といったセリフが非常に印象的だった。マルコも愛してるがゆえに多くを聞かず、たとえ知っていたとしても何も語らなかったのだろう。ラストにニキータ一人に行かせたのも、お互いの愛の絆が強いからなんだろうと思った。 また、ボブの歪な愛も奥ゆかしい。はじめてのレストランでの食事のプレゼントに始まり(ニキータの表情も見事)、男のトイレの奥の窓が壁であるということを知っていたことから、ニキータとマルコに薦めたベニス行きのチケットの裏にあったものが実は暗殺の指令であったこと、などこの映画の美しさの裏には全てマルコの歪な愛情にあるのではないか。「私なりの愛し方」という表現は実に見事だった。 【六本木ソルジャー】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-04 22:11:56) (良:1票) |
191.主人公の女がブスだからイマイチ入り込めなかった、という話をよく聞きますが、だから良いんですよ。だから生々しいんです。もし美人だったらそれに絡んだ余計な話も入れざるを得なくなってくるし、そもそも感情の揺さぶりを繰り返し観客に見せつけるこの映画において、美人はかなりハンディキャップになります。歓喜から絶望、悲しい顔をして涙を流せば良いってなもんじゃない、ところがアンヌ・パリローが悲しい顔をして涙を流せば、まるで鼻水もヨダレも流さんばかりの感情が伝わってきます。あと序盤~訓練終了までの描写はなんだかオードリー・ヘプバーンのマイ・フェア・レディをインスパイヤしてるように思います。 【ぷらむ少佐】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-10-30 01:45:47) (良:1票) |
190.6~7回くらい見ているだろうか、、ベニスのホテルのバスルームのシーンだけ(笑)。楽しい旅行から一転、落胆するニキ-タ。ターゲットの確認をする電話の声。ドアを隔てた恋人の声。そしてニキータの感情とは別に身体に覚えこまされた、まさにプロの殺し屋であることをまざまざと見せつける一瞬の仕事。何度見てもいい。単純なストーリーにハリウッドばりの派手なアクションを見せながら、教官と恋人の二人の男からの異なった愛を軸に、かといってそこを強調することなく描いたことで安っぽくないドラマに仕上がった。ハリウッド映画にはない独特の空気が好印象を与えるが、ストーリー重視で演出が雑に感じるところはハリウッド映画と同じように感じた。ラストはあれでいいと思うが、アクションシーンが洗練されているぶん、なんだかつりあわないというか、違和感を感じたのは確か。 【R&A】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-07-27 16:05:06) (良:1票) |
《改行表示》189.セリフの間が空きまくってて、いかにもフランス版アクション映画でいいですね。好きな映画です。 ハリウッドのように最初から最後まで全て見せます!さあどうぞどうぞ!ってのが無く、観客の想像に任せるのは好きです。ハリウッド版は何が不安なのか絶えず音が鳴ってる感じで、あ~やっぱりそうなるかって感じでした。 【ぱぴんぐ】さん 7点(2004-11-17 17:55:31) (良:1票) |
188.《ネタバレ》 DVDで鑑賞。これは面白いです。テンポがいい。役者もいい。ラストの落ちはこの頃(私が好きだった頃)のベッソンお得意の、“本当に愛しているからこそ去る、行かせる、手放す”という、究極の愛のかたちを描いて、単なるグッドエンド、バッドエンドにすることなく、観客の受け取りかたに委ねたことによって、印象に残るものになった。ただ、惜しむらくは主人公の顔!ババくさく見えるのであまり何度も観る気がしない。 【いわぞー】さん 9点(2004-07-08 22:11:30) (笑:1票) |
187.だいぶ前に観て、このリュックベッソンって女心をよ~わかってるわ~って思ってどんな顔してるか見たくてCMで出てて意外と若いのでびっくりした。仏映画だから出来るのか、なかなか理解してくれない女心を愛しく描いてくれてるようで。。お国柄恋愛が人生みたいな文化だからこそかなとか少ない脳みそで考えてました。なんだか個人的に男性が女心を理解しているということは勉強ができる、仕事ができるとかよりも一番尊敬できる基準になってきてます。昔、太宰治が好きではまったんですが、理由は同じかも。風呂場でプロポーズされて、でも応えること出来ず泣きながら銃を撃つシーンは経験するはずもないけど「わかるわ~」って共感します。”スイートノーベンバー”のセロンも似てるかもしれんけど、これを書いててそこに自分のツボがあるんだと発見しました。ありがとうございます。 【さくら】さん 9点(2004-01-22 22:02:33) (良:1票) |
186.冒頭の濡れた地面を這うようなカメラワークに引き込まれ、最後まで緊張しながら観られた作品。『レオン』に今ひとつ魅力を見いだせなかった俺にとっては、本作がベッソンの頂点。アンヌ・パリロー演じるニキータの生き様には思わず涙を誘われてしまう。惜しむらくはラストシーンの曖昧さ。リメイク版の『アサシン』のような明確さがほしかった。「曖昧=余韻」という考えは、作り手として少々安直にすぎるような気がする。 【恭人】さん 8点(2004-01-05 20:23:27) (良:1票) |
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185.人生最高の作品のひとつです。この雰囲気。ダークで、乾燥していて、観客の侵入を拒むかのような切り口。当時、邦画とアメリカ映画しか見た事がなかった私には衝撃でした。映画を肌で感じることが出来る映画です。アメリカ版アサシンを見て、この映画の良さは、ストーリー以上にその空気感に拠っているのだと確信しました(あちらは最悪)。でもベッソン作品はこの後どんどん観客に歩み寄った無意味な感動ものやビジュアルものになっていき、ひじょうに残念です。バスルームでの暗殺シーンと、ジャンヌ・モローの手によってだんだん綺麗になっていくシーンがお気に入りです。 ニキータの細い腕から迸る激情に、震えがきます。 【ともとも】さん 10点(2003-06-20 16:51:14) (良:1票) |
184. リュック・ベッソンの名を一躍高めた仏アクション映画。ヒロインが殺し屋とならざるをえなくなる過程が丹念に描かれている辺りは流石に性急なハリウッドアクションムービーとはひと味違う…とか思っていたら早速ハリウッドでリメイクされてるし。でも、映像の迫力とヒロインであるニキータ役アンヌ・パリローの説得力有るタフな演技で断然オリジナルが上だな。ガンアクションの派手さでは負けているが、それでもフィルム・ノワールを遙かに上回るドンパチに当時は結構新鮮さがあった。「へぇ~フランスでも、こんなアクション映画を撮る監督が現れたか…」という感じカナ?J・レノの掃除人は「レオン」のルーツの一つに違いない。パリローはその後「イノセント・ブラッド」で観たキリだけど…今どうしてるんだろ?そんな彼女へのノスタルジーも込めて…7点。 【へちょちょ】さん 7点(2003-02-28 00:24:40) (良:1票) |
《改行表示》183.《ネタバレ》 初鑑賞は社会人1年生の時に映画館で。 「リュック・ベッソンの新作だから」と言う理由で銀座の映画館に馳せ参じ、 その斬新さ・面白さに全身鳥肌状態となり、鑑賞を終えたその足で山野楽器のCD売り場でサントラ買って帰りました。 この手の暗殺者ものにありがちだった定説を見事にぶち壊し、粗削りが過ぎるものの強引にラストまで持っていくその勢い。 リュック・ベッソンの若さが炸裂した傑作だと思います。 特に秀逸なのはラストシーン。「手紙は破いた」と言うマルコの台詞にニヤリと笑うボブ、 「お互い寂しくなるな」「ああ」と言う短いやり取りの後に画面が暗転し、エンドロールが始まる... エリック・セラの"The Dark Side of Time"も他には考えられない位にベストマッチ。 この終わり方、映画館で一瞬唖然とした後で思わず「かっちょえ~」と口走ってしまいました。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 10点(2024-07-23 14:25:46) |
《改行表示》182.《ネタバレ》 マイページにある「好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧」を眺めてて目に入った作品でレビュー漏れです。 アサシンとどちらを先に観たのかはもはや覚えていません。僕はどちらにも駄目って部分は無いのでキャスト違いで面白いですね。なんとなく僕の中ではハリウッドじゃない外国映画というとこんな雰囲気の印象が強い作品ですね。 【ないとれいん】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2023-08-22 14:10:59) |
《改行表示》181.《ネタバレ》 こんなメンタルがピヨピヨな殺し屋に 殺られる人たちが逆に可愛そうだなと思ってしまった(笑) あらゆる意味で、レオンのプロトタイプという評価は、まさしくその通り。 要所要所では、監督のセンスが発揮されており、印象深いシーンもあるのだが、 荒唐無稽な展開も目立つ。最後の変装は無茶あり過ぎ(笑)。 まあ、そうした粗も含めて6点評価ということで。 【nakashi】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2022-05-18 08:32:12) |
《改行表示》180.不良少女が逮捕されたことをきっかけに、 工作員(殺し屋)にさせられていくお話。 クライム恋愛映画とでも言うのだろうか。 細部こそ違うけれど「レオン」に通じるものがある。 初見だと、話の主軸が見えにくいのが難点か。 個人的には「レオン」のプロトタイプ版といった印象。 2回目を見たら印象変わるかなぁ 【愛野弾丸】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-10 22:37:39) |
179.女の生きる世界の厳しさと男のノーテン気な性格のギャップがこの作品の面白さだと思うのだが、もっと過剰にしつこくやってもよかったような。でも、これ男女が逆転してたら男の方は癒されるで済んでしまうだろうなと考えると、女の弱さが出てしまっているとも言えて、警官殺しまでする女がある意味改心したって事になるのかもしれないが、その辺の成長過程・心情変化の描き方が少々弱いので、いつからこんなにヤワになったんだ?という疑問が生じる部分はある。結局、訓練によって身体的には向上しても精神的にはダメになって冷徹さがなくなったという事になるんだろうが、ならメンタルトレーニングに欠陥があったという事だろうな。 |
178.幸せを手にしたかと思うと、現実に引き戻され、心をズタズタにされる主人公ニキータ。最後くらいはスカッとしたかったけど、なんとも言えない結末だった…。リュック・ベッソンは30そこらでこんな渋い映画を撮ってたんだなー。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2019-02-28 21:15:55) |
《改行表示》177.《ネタバレ》 アクション映画と言えばマッチョ系、という時代でしたから、女性を主人公にしたこの映画、とても新鮮でした。まだ「リュック・ベッソン? 誰それ?」ってな頃だったし。 主人公の成長物語と言えばそうなんだけど・・・最初の方では、不良グループの一員でラリってるだけのどうしようも無い存在、でも、まさか警官を撃たないだろうと思ってたら本当に撃っちゃったり、取り調べの最中に突然相手の手に鉛筆を突きさしたり(そういや『コロンビアーナ』にも少し似た場面があったっけ)、この頃の彼女は何をしでかすかわからない、規格外、自由奔放な存在。それが、訓練を通じ「ちゃんとした」女性となって、ついには外の世界にも出られるようになった彼女は、むしろ、がんじがらめで自由が束縛されてしまってて。 これって何だか、子供が大人に成長していく姿そのものみたいで。なんか切ないのよね。 で最後は、すべてを知ってしまって「いた」男と、ひたすら涙を流しながらひたすら抱き合う。ちょっとセンチ過ぎるかな、甘すぎるかな、と思わんでもないけど、ま、いいじゃないですか。マッチョ系では味わえない甘さ。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2018-11-15 21:01:05) |
《改行表示》176.《ネタバレ》 さすが、ハラハラドキドキがいい感じ。あまりにもあっさり終わるのも、好感が持てます。 しかし、フィクションだから別にいいのですが、かなり無理のある展開でした。なぜ政府(警察?)はジャンキーをスナイパーに育てる必要があったのか? マルコはいつ、どうやってニキータの過去を知ったのか? そして何より、もしニキータが裏切ったら、例えば司令電話を録音して週刊誌にでも垂れ込んだら、どうするつもりだったのか? セクハラで辞任・減給どころでは済まされない、大スキャンダルになると思うのですが…。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-04-27 22:24:42) |