SHAME -シェイム-のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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SHAME -シェイム-

[シェイム]
Shame
2011年上映時間:100分
平均点:6.38 / 10(Review 26人) (点数分布表示)
公開開始日(2012-03-10)
ドラマエロティック
新規登録(2012-04-13)【+】さん
タイトル情報更新(2019-09-07)【Olias】さん
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監督スティーヴ・マックィーン[監督]
キャストマイケル・ファスベンダー(男優)ブランドン
キャリー・マリガン(女優)シシー
ジェームズ・バッジ・デール(男優)デイヴィッド
ニコール・ベハーリー(女優)マリアンヌ
てらそままさきブランドン(日本語吹替版)
佐古真弓シシー(日本語吹替版)
東地宏樹デイヴィッド(日本語吹替版)
沢海陽子マリアンヌ(日本語吹替版)
脚本スティーヴ・マックィーン[監督]
アビ・モーガン
作詞フレッド・エッブ挿入曲"New York, New York"
作曲ジョン・カンダー挿入曲"New York, New York"
挿入曲キャリー・マリガン"New York, New York"
撮影ショーン・ボビット
配給ギャガ
衣装デヴィッド・C・ロビンソン[衣装]
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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26.《ネタバレ》 「17歳の肖像」「Never Let Me Go」そして「Drive」と、あまりにも輝き過ぎていて直視するのも堪え難いC・マリガンの美しき裸体が拝めるとあって、固唾をのんで拝見したが、その感想は見事なまでに期待を裏切られた。垂れ下がり、締りのない胸。スマートとは対極を示すかのようなボディーライン。絶句だ。だが、それすらも複線なのだと、クライマックスで激情的に感じ得た。ファスベンダーは性に溺れているが、その発端は一切描かれない。依存症は、何かへの反動、あるいは逃避で始める事例があるようだが、彼は一体なぜ性から抜け出せなくなったのか?それが今作の核たるテーマだと思わずにいられなかった。まず、彼は社会的になに不自由無く暮らしている。お金はあり、容姿端麗できっと学歴もあるだろうし、会社では多々結果を残しているに違いない。彼には欠点という欠点が表層的な部分では一切無いと言っても過言ではない。そんな彼の姿勢は、これもまた何処か機械的に、何かを隠しているようにも見えてならない。つまり、“性”と“社交的振る舞い”は等しく「何か」からの反動、逃避であることは彼の姿を見ていればそれとなく理解出来てくる。「SHAME」社会的に彼が最も隠したい“SHAME”とは?クライマックス、彼はゲイプレイの末に3Pをする。彼の表情は快楽に溺れているように見える。そのバックでは妹の声がする。彼はその声から逃げるように、紛らわすかのように激しく腰を振る。そして絶頂の瞬間に彼が見せるあの悲痛な表情。彼は真に望む相手とのそれができない事を理解している。だがそれを理解していても、捨て去れるわけではない。むしろ離れようとすればするほど、それは否応無く彼を苦しめる。社会的に依存症と比べ物にならない程軽視されるであろう彼の願望。それは家族にも、当然社会にも知られてはならない想いだ。それから逃れる事なんて彼には出来ない。望む事を唯一で来た序盤の彼の涙がそれを克明に物語る。あまりにも許されない、あまりにも美しすぎる”SHAME”。素晴らしい。
ボビーさん [DVD(字幕)] 9点(2012-10-16 20:43:28)(良:2票)
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25.《ネタバレ》 真面目そうなイケメンなのにセックス依存症の男。 バーで出会った女と帰りに野外セックス。 オフィスのパソコンはエロ動画でいっぱい。 家で一人の時はオナニー三昧。 果てはゲイとの性行為に、女二人との3Pまで。 そうしなければならない男の深い哀しみは役者の熱演で伝わってくる。 心を通わせたい女とは関係が持てず、まるで何かトラウマを消し去るための手段としての性処理に没頭しなければならないような追いつめられた状態。 各種依存症は強いストレスから逃れるためだったり空虚さを埋めるためだったり心理的防衛機制が働く場合が多い。  ところが、なぜそうなったのか肝心なところが描かれておらず、観客に委ねて投げっぱなし。 あえて描いていないのだろうが、そういう映画は見ていて消化不良になる。 妹とのやりとりから、SHEME(恥部)は近親相姦か親からの虐待か、そういった類のものが推察される。 会話の端々から兄と妹の通常の関係を超えた結びつきが感じられる。 「私たちは悪い人間じゃない。居た場所が悪かっただけ」 妹の言葉が示すように、二人の成育環境に問題があったことは確か。 両親が登場せず、妹のリストカット癖から兄妹揃って心の問題で苦しんでいるのがわかるので、家族関係が崩壊していたのだろう。 その辺りをしっかり描き出したものが見たかった。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 4点(2014-08-12 21:19:25)(良:1票)
24.《ネタバレ》 そういえば、マイケル・ダグラスも一時期セックス中毒だとか言われていたな、なんてことを思い出しながら観た。確かに主人公は性に耽溺しているが、ぶっちゃけ独身なんだし、誰かに迷惑を掛けているわけでもないのだから、別に良いのではないか?それよりも、妻子ある身でありながら人の妹とヤッておいて、主人公の性癖に対して「お前は汚らわしい」などとのたまう上司、アンタにだけは言われたくないわ!セックス依存をテーマにし過激な描写も多いが、不思議なほどいやらしさは感じられず、都会の中に浮かび上がる兄妹の孤独が心を震わせる〈プラトニック〉なラブストーリー。
フライボーイさん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-27 08:28:54)(良:1票)
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23.《ネタバレ》 事前に映画の宣伝チラシにあった『男が隠したい恥(シェイム)とは?』の言葉に、すっかり騙された~!!  この映画では主人公の男と妹が隠そうとする恥については語られない。 そう、謎解き感覚で観てはいけないのだ。  この映画は、ただひたすらセックスをする男の快楽や苦悩を観るだけ。 それだけなのだ。  それから、チラシにあった『恋愛依存症の妹』って言葉。 これもちょっと違うような気がする。  妹は恋愛ではなく、誰かが傍にいないとダメな人間。 だから、恋愛対象を失うと兄にベッタリ。 兄妹とは思えないベタつき。  とにかく、チラシやネットでのあらすじに騙されたわ~~。 それを読んでいない状態で観た方が、絶対に楽しめただろうなぁ・・・。  作品としては地味だけど、私は好きです。 エロくて(笑 
ななのじさん [映画館(字幕)] 7点(2012-05-02 21:29:23)(良:1票)
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22.《ネタバレ》 えーっとですね、キャリー・マリガンは当時20代半ばでグングン出てきた期待の女優ですよ、フルヌードになってるのはこの作品でしか見たことないんですが、主演クラスの期待の若い女優が脱いでるのに酷い撮り方をしたもんですね、下腹がポコッと出てるのがいちばん目立つんですよ、しかもワンカットでああいうシーンにしては長いです。ほんとにヒドイわ、なんか特別意図があるんでしょうか、キャリー・マリガンはよくこれで承知したもんです。私はこのシーンでこの監督がイヤになりました。  兄はセックス依存症ということですが、人間誰でも何かに依存してるものでそれがブランドンの場合はセックスなんですけど別にいいんじゃないですかね? 相手も同意の上ですし。 でも描き方が最初から異常者みたいな感じなのがなんかイヤですね。特別いけないことでもないし、程度の差はあれどいるでしょ?こういう人。 そんなことより兄妹の近親相姦ぽい雰囲気が気になったし、兄より妹のシシーの方がヤバイっていうのは歴然としてて最初からシシーにハラハラしてたんですけど。 誰といったらブランドンの上司がまったくもって下品で傲慢でいやなやつでした。 こう言っちゃあ身もふたもないけど、恥だと思ってるならさっさとカウンセリングに行こうよ、どうしてそうしないのか不思議でしょうがなかったです。 つまりR18にしてまで何が言いたいのか何が目的の映画なのかよくわかりません。映像はきれいにしてあるけど品は全く感じられなかったです。
envyさん [インターネット(字幕)] 5点(2023-03-31 19:16:24)
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21.《ネタバレ》 なんだか笑える映画でした。 ひと晩限りなら出来るけど人間関係が絡んでくるとセックスが出来なくなってしまう男。 そんな男が苦悩してついには男にまで走るんだけど、ここまで来ると最後は妹とやっちゃうのかと思ったけど、それはなかったです。(笑) でもなんだかなぁ…。 ただ人間を描いているだけで、それはそれで面白いんだけど、この監督は全てやりっぱなしって感じで、どうも私とはテイストが合わない。 最初に地下鉄で出会った女性が初々しかったのに、ラストで色気づいて再登場して、そんな彼女を無視する主人公にも笑えました。 6点にしようと思ったけど、何も残らないので5点。(笑)
クロエさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2020-01-29 04:52:14)
20.《ネタバレ》 何か理解不能な映画。それなりの雰囲気は出ているのだが、テーマがわからない。
にけさん [映画館(字幕)] 4点(2019-02-03 19:54:56)
19.孤独もわかるし、セックス依存症もわかる。でもシシーとの関係や生い立ちがわからないから、近親相姦の依存関係しか見えず消化不良。それにゲイに走るもの理解不能。
nojiさん [インターネット(字幕)] 5点(2018-10-22 17:53:32)
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18.《ネタバレ》 彼は浴室で全裸のシシーを目の前にしながら、目を反らすことなく その場から離れることさえしなかった。 でもそれはいいとしてもこの監督のシシーの撮り方は好きじゃない なんでファーストカットをあんなことにした? シシーが気の毒でならないんですよね いきなり浴室で全裸で登場は良いとしてもですよ 撮り方悪いですよ あの角度。垂れ乳目立つし、お腹のぽっこり目立つし、髪の毛濡れてグチャグチャで色気ナシ そして下半身には濃ゆめのモザイクと見苦しいですし、とにかくシシーが気の毒でならなかった 普通に衣服まとってオシャレしてればかわいらしいのに なんせあのだらしなく見えた全裸シーンが瞼の裏に焼きついてしまってジャマくさく 最後まで引きづってしまいましたよ せっかくのヌードシーンなのに最悪だ。もっと綺麗に見える角度から撮ってあげられなかったのでしょうか ブツブツブツ。  だけどその真逆で彼が浴室で不用意に自慰行為にふける時、その瞬間を目撃したシシーは ドア開ける⇒ 一瞬にして状況を把握する⇒ すぐに退散 ドア閉める~ と潔く 完璧な動作でしたよ(シシーえらい) 退散時に「バカ」って はにかむように洩らした言葉がかわゆかったよ シシーえらい。 思うに、ここだけ切り取りgif動画にしたらば、ずっと笑えるんじゃないかと思う。そんなお気に入りのシーンでありました。 そしてその後暗がりで椅子に腰掛けたらば、パソコン画面から裸のライブチャットレディーが話しかけてくるだとか ここコントのような展開でしたね そんなお気に入りのシーンなどありました。  でも思うに、パソコンの向こうにそれ用のレディーがいるのに なんで彼は浴室まで移動してあれしてたん? やるならレディーに面と向かって堂々とやるもんじゃないのんか? なんてツッコミ入れてしまった だって彼がライブチャットレディーの使い方 間違ってるようだから。
3737さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2018-07-09 21:50:09)
17.2014/09/25 鑑賞。性依存症とは?ここまでは理解不能。
ご自由さんさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-07-28 21:41:33)
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16.《ネタバレ》 性交シーンが多く、しかもどぎつくて不道徳とも感じかねないけれども、この話の根っこにあるのは心の飢餓に苦しむ男の孤独である。心が不安定だと依存症になる場合がある。人により、アルコールだったりギャンブルだったり。この男はセックスだった。 キャスティングが容姿端麗なM・ファスベンダーで正解だった。画が生臭くならずに済むし、見た目とのギャップの大きさも強く印象に残る。かなりきわどい性描写もこなし、X-MEN俳優で終わるまい、というあっぱれな役者根性の持ち主とみた。 妹シシーを配した脚本が巧いと思う。シシーは男の映し鏡。欠落しているものが同じなので、自分を見ているみたいでイライラするのである。二人とも孤独で、空っぽだ。 男にとってセックスは渇望を満たすための行為。愛の行為ではないので、好きな女のことはどう抱けばいいのか分からない。この場面は深刻だ。深刻さを解消できぬまま、後半には彼のセックスは自己破壊にも近くなる。 兄妹の生い立ちがどういったものなのか描かれず、つらいまま話は終わってしまう。 男にはセラピーが絶対に必要だ。まだ希望はあると思う。妹が死にかけた時、初めて人間らしく動揺し、男は泣いた。なんとかして、彼が苦しみから抜けられますように。
tottokoさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2017-05-07 00:22:27)
15.都会の中で闇を抱えた男。孤独と苦悩、抑圧と依存、体全体を使って演じるファスベンダーに圧倒される。力みすぎな演出は、映画全体として物足りなさを感じさせる。
カワウソの聞耳さん [インターネット(字幕)] 5点(2017-04-30 10:13:49)
14.《ネタバレ》 雰囲気がすごく作り込まれていた。大都会で生きる孤独な男。shameは誰もが持っていて、誰もがこの映画の主人公だと思った。
lalalaさん [DVD(字幕)] 5点(2015-04-26 19:54:35)
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13.《ネタバレ》 本編につながる「もう一つの物語」への想像を喚起させられる映画でした。 ミヒャエル・ファスベンダーとキャリー・マリガン演じる兄妹が抱える強烈なトラウマの要因、それが何なのか・・・・。   作品のところどころに監督からの「ヒントらしきもの」が隠されていますが、そこにそのまま誘導されてしまうと己の下世話な一面、まさに「SHAME」な部分と対峙しなければならなくなる・・・という、ある意味恐ろしい映画です。   
TMさん [DVD(吹替)] 8点(2015-01-24 11:14:06)
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12.《ネタバレ》 序盤は何が面白いのかさっぱりわからなかった。 留守電の演出で付き合ってる女性が存在するのに女遊びし捲ってる男という印象を植え付けることに成功。 とてもじゃないけど主人公には感情移入出来ないと思えたけど、妹シシーの登場で状況は一変した。 留守電の声がシシーだったことに気付いて、何か深刻な事情があることが窺えた。 登場する女がいい女ばかりで、1シーンしか登場しないようなちょい役の女までいい女という徹底したキャスティング。 そんな女ともやるのかよってレベルのも混ぜておくと性依存症の深刻さがより強調されたような気もするけど、映像的にはいい女だらけで正解だったね。 シシーの存在が無ければ単なる病気ということで済ませられたのかも知れないけど、シシーとの妙な距離感が深刻な背景を想像させる。 主人公だけが1人で苦悩してると思ってたので、ラストの展開は衝撃的だった。 それでも、真相が明らかにされるわけでもなく、想像するしかないというのがもどかしいけど、バーでシシーが奏でたニューヨーク・ニューヨークに答えがあったのかも知れない。 シシー目線のSHAMEがあったら見てみたいような気もする。 
もとやさん [DVD(字幕)] 8点(2015-01-12 14:59:48)
11.《ネタバレ》 皆さん、都会で生きていると、たまに疑問に思うことはありませんか?街のいたるところに存在するコンビニに入れば、その雑誌コーナーの片隅には必ずと言っていいほど、いかがわしい雑誌――敢えて下世話な言い方をすればエロ本の棚が存在しています。ビデオ屋さんの18禁コーナーに入れば夥しい数の他人のセックスを収めたDVDが並び、ネットを開けば簡単に過激な動画を見ることが出来ます。電話を掛ければ、そういう女の人がすぐにやって来てくれ、繁華街に行けばさらに過激な性的サービスを供給してくれるお店を利用することが出来ます。なのに社会では、電車に乗っていると日常的に人身事故に出くわし、理不尽な暴力事件はあとを絶たず、幼児虐待やストーカー殺人などといった悲惨な事件も一向になくなる気配はありません。そして世界の何処かでは今も戦争が続き、貧困や飢餓が貧しい人々を苦しめている。それでも僕たちは自分の性欲を満足させるためにエロ本を買い風俗店に足を運ぶ。人のことなどどうでもいいと言わんばかりに……。いったい人間とは何処まで愚かな恥ずべき生き物なのだろうって。本作の主人公であるサラリーマン、ブランドンもそんな都会の片隅で、まるで日々恥の上塗りをするかのような刹那的な日常を生きている。行きずりの女と愛のないセックスに溺れ、商売女を自宅のマンションに呼んで快楽を貪り、あまつさえ仕事中にトイレにこもっては自慰行為に耽る…。なのに少しも満たされない孤独な心を抱えた彼の元にある日、「何処にも行き場所がないの!お願い、ここに住まわせて…」と、同じく鬱屈した日々を送っていた妹のシシーが転がり込んでくる。お互いの孤独を敏感に感じ取った2人でしたが、少しも正直になれない彼らはすぐに互いの心を傷付け合い、ますますその閉塞感を強めてしまうのでした。そして彼らは自らが生きる理由すら次第に見失ってゆく……。そんな愚かな人間たちの姿を冷徹に見つめながらも、物語は最後、微かな――今にも消え入りそうな本当に微かな希望の残像のようなものを残して静かに幕を閉じます。正直、見れば見るほど気が滅入るような作品なのですが、美麗な映像と実力ある役者陣の熱演、そして何よりも悲哀に満ちた美しい音楽とによって、胸を打つ哀切な人間ドラマへと見事に昇華されている。素晴らしいとしか言いようがない。人間は誰もが“恥(シェイム)”を抱えた愚かしい生き物、それでも人は幸せを求めて必死に生きてゆく。そんな当たり前のことをあらためて教えてくれる、美しい作品でありました。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 8点(2015-01-09 00:51:18)
10.《ネタバレ》 兄妹の距離が近すぎる、本当のShameとは・・・静かな歌のシーンやレストランの長回しのシーンがすてきでした。
HRM36さん [DVD(字幕)] 7点(2014-11-12 07:11:09)
《改行表示》
9.ベッドに仰向けに横たわる主人公が目を見開いているファーストカット。 映像が静止しているのか、もしかしたらこの人物は絶命しているのかとすら思ってしまう程、彼の瞳に光は無い。 無気力なまま起き出した彼の後に残る乱れたシーツを背景にメインタイトルが浮かぶ。 その冒頭数十秒のカットを観ただけで、この主人公の“悲しさ”が染み入ってくるようだった。  映画全編において繰広げられるものは、ただただひたすらな“セックス”。 やってもやっても満たされない。悲しく、狂ったようなセックスシーンに丸裸にされた感情が掻きむしられ、痛い。そして、涙が滲み出る。 ただ無様に性欲の衝動に溺れる主人公の姿が、悲しくて、辛い。  見紛うことなきセックス依存症。彼がそうなってしまった理由とは何だったのか、彼が本当に「依存」していたものは何だったのか。 彼がひた隠しにし続ける「shame【恥部】」は、ついに明らかにはされない。 ただし、彼のありのままの姿を終始見せつけられた観客は、その真相を“予感”せずにはいられない。 その“予感”に対して、また深く悲しくなる。  手塚治虫の短編集「空気の底」の中の一編に「暗い窓の女」という作品がある。この映画を観て、真っ先に思い出されたのは、この短編だった。この短編に限らず、手塚治虫の作品には“あるモチーフ”が度々描かれる。 監督スティーブ・マックイーンが、手塚治虫の漫画を読んだことがあるのかどうかは不明だけれど、この物語感覚の類似は非常に興味深かった。  何と言っても主演のマイケル・ファスベンダーが素晴らしい。文字通りに“すべてを曝け出している”その姿は、どこまでも痛々しく、滑稽で、“人間”とは何て悲しいんだと思えてならなかった。 そして、彼がここまで曝け出すことが出来ているのは、スティーブ・マックイーン監督への絶大な信頼が礎にあるからこそだろう。それを引き出し、完璧に仕上げたこの新鋭監督の力量はまさしく本物だ。  「私たちは悪い人間じゃない。悪い場所にいただけ」と、妹は兄にメッセージを残す。 主人公は冷たい雨の中さめざめと泣き伏せる。 果たして、彼は「依存」から逃れるための答えを見出すことが出来たのだろうか。 それすらも敢えて明確にせず、主人公の不穏な表情を映し出したまま映画は終幕する。  凄い。  観賞後シャワーを浴びながら、ざわざわと惑う心情を必死になだめた。
鉄腕麗人さん [DVD(字幕)] 10点(2014-05-11 16:44:21)
8.《ネタバレ》 初めは面白いと思えず我慢して観ていたのだが、リタイアせずに済んだのはマイケル・ファスベンダーのおかげ。最近の俳優の中では一、二を争うくらい好きだな。そして映画の方もだんだん面白くなってきた。妹シシーの登場で普段の生活が崩れるあたりからか。そしてこの映画独特の雰囲気がクセになるようでもあった。黒人女性との食事の席、ウェイターを含むあの会話、あの空気。なんか面白い。兄妹の間にある傷口が広がっていくような悲しみの中、シシーの言葉が突き刺さる「私たちは悪い人間じゃない、悪い場所にいただけ…」。鑑賞後、この精神疾患の原因を調べてみて、いっそう悲しくなったのは言うまでもない。
リーム555さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-08-10 00:51:14)
7.《ネタバレ》 主人公の苦しみが切実に伝わってくるのは、ファスベンダーの演技の成せる技ですね。心に響く名作でした。彼が心から愛する人とセックスできる日がくることを祈ります。
カニばさみさん [DVD(字幕)] 7点(2013-08-04 17:30:17)
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【点数情報】

Review人数 26人
平均点数 6.38点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4415.38%
5726.92%
627.69%
7623.08%
8415.38%
913.85%
1027.69%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.50点 Review2人
2 ストーリー評価 7.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.50点 Review2人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 10.00点 Review1人
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【ゴールデングローブ賞 情報】

2011年 69回
主演男優賞(ドラマ部門)マイケル・ファスベンダー候補(ノミネート) 

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