《改行表示》85.《ネタバレ》 プロローグ、“父親役”のアカデミー賞俳優が、ドラゴンにまたがり、過剰なまでのスペクタクルシーンを画面いっぱいに目の当たりにした時点で、“一抹の不安”は生じていた。 以降、「あれ?なんだかノリキレナイ?」という感覚が確実に蓄積し、結局そのままエンドロールを迎えてしまった。 ザック・スナイダーが描き出したビジュアルは流石に凝りに凝られている。 タイトルからもストーリーテリングからも“スーパーマン”という名詞を極力排した新しい世界観に対して、期待感と高揚感が溢れた。 “ノリキレナイ”この映画に足り得なかったことは単純。それはずばり「娯楽性」だと思う。 「ウォッチマン」の監督と「ダークナイト」の監督とが組んで生み出されたヒーロー映画において、分かりやすい娯楽性が強調されないであろうことは必然であり、観客としてもダークで新しい世界観を期待した部分は大いにある。 実際、映画は、主人公の「出自」と「能力」、そして「運命」を軸にして、「どう生きるべきか?」ということに延々と焦点を当て続ける。引き込まれる要素は多分にあったし、概ね製作者の意図通りの映画に仕上がっているのだろうとも思える。 しかし、圧倒的に物足りない。 結論として辿り着いたことは、他のヒーローならいざ知らず、「スーパーマン」にだけは突き抜けた「娯楽性」が必要不可欠だったのではないかということだ。 過去作に対して、まったく異なる設定やストーリー展開を見せるのであれば、センシティブでリアリティ重視な表現に対してもう少し納得が出来たかもしれない。 しかし、何だか込み入った描き方はしているが、根本的な描写は、1978年のオリジナルと結局のところ同じであり、それであれば過剰な現実主義は、ただまどろこしく感じるばかりである。 ヒロインをはじめとする市井の人々が絶体絶命のピンチに陥る。 そこに弾丸よりも速く強いスーパーヒーローが颯爽と現れて問答無用に彼らを助ける。 「スーパーマン」は、彼だけは、それでいいのだと思った。 最後にもう一つだけ。 冒頭から大立ち回りをするスーパーマンの実父役のラッセル・クロウだが、こんなに露出が多いのなら、むしろ、彼を悪役に配した方が良かったように思う。 久々に見たケビン・コスナーが育ての親役を好演していただけに、わざわざ新旧スター俳優同士で“父性対決”を見せる必要はなかったと思う。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 5点(2013-09-18 00:03:17) (良:5票) |
《改行表示》84.スーパーマンの出生や敵など一見原作をなぞってるけど、それは表面的なところで、これは「スーパーマン」じゃありません。 そりゃクリストファー・リーヴの時代とは今では違うから今の時代ならではの捉え方、描き方は必要でしょうし、そうしなければ今作る意味ないでしょう。 しかし、製作者は、スーパーマンとはそもそも何か、というのを忘れてます。 スーパーマンは、事故や事件から人々を、地球を救うスーパーヒーローなんです。もちろんそんな描写はありますが、この映画のテーマはそこじゃなくて、いかに超人的なパワーを持って生まれた男がそれを受け入れるか、そしてその力を持ったことによる迫害を跳ね返して地球人と友達になるか、というところです。 そういう部分は必要だし、旧作にも描かれています。でもそれ自体がテーマとなっている今作は、観客がスーパーマンの物語を見て得たかった気持ちとは全然違うモヤモヤしたものを残して終わります。 わたしはもうこれはなかったものとして、一生クリストファー・リーヴ版を唯一のスーパーマン映画として生きていきたいと思います。 【とと】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-10-12 04:28:20) (良:4票) |
83.《ネタバレ》 昔のスーパーマンが好きだけど、これはこれで面白かったですね。気になるところは多いです。序盤のストーリー展開は説明過多の割に分かりずらかったし(流れ者同然の主人公が兵士の世間話を聞いただけで、極寒の地まで辿り着けるのが不思議。それに、父の”意識”が出生の秘密を解説してくれるなら、冒頭クリプトン星のシーンはもっと削れるのでは?)、クライマックスも映像が凄すぎて「ところで今何してるんだったっけ」と、意識は飛んでしまいました。けれど良い所も沢山ありました。はじめてケントがスーパーマンの服を着て縦横無尽に飛び回る姿は爽快感があるし、それになにより「俺は自由だー!」と言わんばかりの力強さがあって、ジーンときちゃいました。今までの境遇も相まって、ただ無目的に飛び回ってるだけなのに感動できます。他にはスーパーマン以外の「普通の人々」がそれぞれカッコよく描かれていたのが良かったです。どう考えたって勝てそうもない敵を相手に一歩もひるまずナイフ一本で立ち向かう兵士や、壮絶に破壊される街中で市民を誘導する警察官(3~4秒しか映らない)、部下を見捨てず最後まで助けようとする新聞社の編集長、理不尽な「目ヂカラビーム攻撃」(笑)から家族を守ろうとする名も無きオジサン。派手なシーンからさりげない一瞬まで、市井の人たちがちゃんと描かれているのは「ダークナイト」シリーズよりも良かったと思います。何より育ての父、ジョナサン・ケントも!信念が感じられました。ケビンコスナーを久々に見られたのも嬉しい(笑)。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-09-04 10:32:58) (良:4票) |
82.動体視力検査みたいなアクションシーンが続きます。やってること自体は、大日本プロレスの蛍光灯デスマッチみたいなもんで、「突っ込んでナンボ、壊してナンボ」の格闘ですが、何しろスーパーマン映画、戦っているのが常人では無いので(デスマッチのプロレスラーもある意味、常人では無いと思うけれど)、スケールでっかく、市街地を舞台にドッタンバッタン。目に留まるやら留まらぬやらの超高速のバトルが展開されます。しかし、こういう作品を観ておりますと、かつてのクリストファー・リーヴのスーパーマン映画みたいなユーモラスな作品はもはや作れなくなってしまったんだな、と。あの手作り感プラスアルファ、といった感じの特殊効果、それはユーモラスでもあるし、大掛かりな撮影に驚きもあるし、何と言っても、「映像の中でいかに重力に逆らい重力から自由になるか」という楽しさがありました。一方、視覚効果技術が比較にならない位に進んだ本作では、「馬鹿力の連中が戦ったら当然こんな戦いになるよね」という映像を、極力違和感の無いように見せてくれる。それは確かに日常では絶対にお目にかかれない光景だし、よくできた映像でもあるけれど、どこか、“映画の設定への忠実さ”が先行してしまっている気もして。そう、映像技術が今ほど発達しておらず特殊効果に不自然さが目立った頃のスーパーマン映画の方が、むしろ、空を飛び超人的に戦う事の驚きが、映画の中で強調されていたように思えます。勿論、こういう、よくできたCGの映画だって嫌いじゃない、そういう映画だって観たい。でもかえってインパクトを出しづらくなってしまっているとしたら、皮肉なもんです。しかし本作の場合、主人公の少年時代のシーンにおける郷愁みたいなものもあまり描かれていないし、育ての父との別れの場面なんかも単なるスペクタクルにしてしまっていて感情に結びつかない。どうも、作り手の方も「特殊効果を駆使したハードな戦い」にのめり込み過ぎてしまっているのかな、と。 【鱗歌】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-05-24 09:27:55) (良:3票) |
《改行表示》81.《ネタバレ》 スーパーマンというモノを始めてみた。ジャンルの中でも古典で超正統派。日本でいえば月光仮面かウルトラマンくらいの「開祖」と思っている。(違うのかな?) その始まりの物語として、原作通りなのかは知らぬが、人類を救う話の割には、人間そっちのけ感がちょっと寂しい。実際には共闘してるんだけど、人類を守るというよりゾッドの企てを阻止する、という方に主眼があるような気がするのだ。実際には同じことだとも言えるが、実際のアクションが「攻撃」なので守ってる感が乏しい。 このスーパーマンは人類を守る正義の味方ではなく、自分と愛する人だけを守るただの戦士であるように見えて仕方ないのが、不満の原因ではないかと思う。 そんな事を言うと「イマドキそんな正義の観念が薄っぺらい映画は…」的な事になるのかもしれないが、スーパーマンや月光仮面くらいは単純な勧善懲悪、やさしいヒーローで良いのではないだろうか? 正直、このゾッドさんの主張も、(地球征服は別として)種族の存続という観点から見て、悪い事ではない気がする。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 4点(2014-02-24 16:28:18) (良:3票) |
《改行表示》80.へっ!!なにがマンオブだ!(最近のハリウッドのガキはどうしようもない)するとなんですか、これは、あのもっこりスーパーマンじゃないんですね!(オバハン口調で) それに、俺の目には止まってみえたわ!!(By男川上哲治!)(もーう!クソったれ3Dシステムのシミったれめがねが、年寄りの私の目にとって、もう拷問以外の何者でもない!ので、非常に怒っている。) 作品の出来ですか??こんなもん、評価不能!こんなもの、どうせだったら”スーパーな男”(By男伊丹)、というすてきな邦題ででも公開したほうが2倍返しだ!くらいよい。 追加!それからそれから、何よりもかによりも、これは”S”じゃありません!!だってよ!!アホか!”S”だろうが!じゃあ、なんて読むんだよ!(意外と”さいたま”のSだったりして、、、、) 【男ザンパノ】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-09-23 00:26:55) (良:1票)(笑:2票) |
79.《ネタバレ》 「空を見ろ!鳥だ!飛行機だ!いやスーパーマンだ!」のフレーズでお馴染み、アメリカンコミックが原作のヒーロー、スーパーマン。その正体は新聞記者クラーク・ケント。電話ボックスで早着替え。母星クリプトンと地球の重力の差異で超人化(していた気がする)。あとヒロインの名前がロイス・レイン(だったかな)…これが私の予備知識。このようなスーパーマン初心者にとっては、胸のマークがSUPERのイニシャルではなかった事でさえ新鮮な驚きでした。というかコレ『スーパーマン』のリメイクでは無かったんですね。オリジナルを換骨奪胎して作られた全く新しい『スーパーマン』だと理解しました。悩み葛藤し答えを見つけ出すアメリカンヒーロー定番のドラマに、フルCGで描かれる格闘アクション。要するに『スパイダーマン』や『X-メン』『アイアンマン』なんかと同じフォーマットです。となると、あとはキャラクターの魅力で差異を出すしかないと考えますが、全身タイツの赤マント男がカッコイイとは思えなくて少々困りました。古典レベルの原作を現代に蘇らせるなら、もっと大胆なアレンジを加えても良かったと思いますし、正体を隠したいなら何故マスクをしないの?とか、そのマントって必要?みたいな“古き良き時代なら問題にならなかったであろう”無粋なツッコミ対策に対する理論武装も見たかった気がします。今回一日で『パシフィック・リム』『スタートレック・イントゥダークネス』そして本作と話題のSF大作を固めて劇場観賞したのですが、映像技術はどれも行き着くところまで行き着いた感があります。技術の進歩は本当に凄まじい。でも良い映画の条件はそれだけにあらず。映画って奥が深いです。 【目隠シスト】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-09-18 19:13:02) (良:3票) |
《改行表示》78.《ネタバレ》 アメリカが世界に誇るスーパーヒーローをまたしても映画化。 技術の進歩に伴い「今の技術でこれ映像化したら凄くね?」と思う気持ちは良く判る。 半端な作品は世に出せない覚悟の表れなのか、製作陣&俳優陣は超豪華。 これで期待するなというのは無理な話で、敷居は自ずとかなり高くなる。 結論から言うと満点では無いが、本作は大画面の映画館で観賞して初めてその価値と面白さが理解出来る作品。 脚本は前半は二重丸。 お約束の赤ん坊を乗せた宇宙船が農場に墜落するシーンから幼少期~青年期の主人公の成長に移行する流れを変えたのは成功だったと思うが、後半の怒涛の如く展開する戦闘シーンは長すぎるし、破壊しすぎ。 他レビュアー諸氏も記載されている様に、「地球一強い男は、地球一迷惑な奴だった」と言われても仕方の無い話。 あれだけの破壊(殺戮)の発端だった男が、社会的にどの様にけじめを付けたのか、破壊の限りを尽くされたメトロポリスがどの様にして復興したのか全く描写されていないのも少々引っかかる。なので、能天気に「世界の情報が一番最初に集まる場所だから」と伊達メガネを新調して新聞社に就職している場合ではないだろう。 という余計な突っ込みを入れたくなる。 色々と書いたが、製作陣の気合は充分に感じられたし、出番は短いながらもケビン・コスナーの枯れた名演技(本作ではこれが一番の収穫かも)も堪能出来たので良しとする。 観賞するならIMAX3D字幕版がベスト。 【たくわん】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-09-17 13:35:30) (良:3票) |
《改行表示》77.《ネタバレ》 まいった。スタトレ・ダークネスやらパシフィック・リムが全て彼方にすっ飛んでいきました。 高速アクションは今後のデフォとなるでしょう。しびれるようなスピード感。 女副官+巨人の連携アクションはかっこよすぎ! 軍隊を手玉に取る圧倒的強さ! スーパーマンの「ゾットは信用しないが人類も信用しない」が記憶に残ります。 それを「まず信じることから始めようよ!(・∀・)」みたいに甘言をいってのけた神父こそユダそのもの。 スーパーマンは体制に売られていく。 すさまじく深いです。 互いに武器を失い、獣のように原始的に素手で戦うシーンは激しい憎悪を表してるはずだ。 同胞同士が憎しみ合い殴りあうしかない運命。 ラスト、最後の同胞の生き残りともいえるゾットをぶっ殺すか、人類をとるかの選択はすごい。 自分はクリプトンなのか、地球人なのか、そのどちらでもないのか。 どちらかの価値観を選択しなければならない。 ちなみに私はゾットの価値観・正義も一理あると思った。 「話し合いばかりでなにも決められない実行できない元老院のクソジジイどもがクリプトンを滅亡させた」 日本もクリプトンの運命を辿りそうだ。 かのダークナイトでの船爆弾の選択は、性善説過ぎて、犠牲者がひとりもなく 薄ら寒かったが、今回はきちんと犠牲者が出る。 最後にスーパーマンはアメリカに向かっていう。 「正義はするけど、てめえらには従わない」 アメリカの正義=日本の正義・となるべき!子分でごぜえます。いっしょに国際貢献いたしやす。へっへ、 と考えてる日本のクソ政治家どもに見せてやりたい。 文句なし。 今夏最強のSFアクションです! 【うさぎ】さん [映画館(字幕)] 10点(2013-09-08 19:02:44) (良:3票) |
《改行表示》76.《ネタバレ》 IMAX3Dにて鑑賞。 「スーパーマンは難しい」。その圧倒的な強さ故に強敵を作ることが困難だし、設定が非現実的過ぎて実写でやるとお笑いになってしまう。前作『リターンズ』の製作に10年以上かかってしまったことからも、これは魅力的でありながらも実現困難なコンテンツであることが充分に伺えます。そこに来て、バットマンを理詰めで実写化したクリストファー・ノーランがスーパーマンをどう料理するのかに関心があったのですが、ノーランはこの歴史あるコンテンツを驚くほど自分色に染めていて、その大胆さには心底恐れ入りました。。。 ヒーロー映画としての面白さを徹底的に追求した『リターンズ』と比較すると、本作には驚くほどカタルシスがありません。ノーランはアクション映画を多く手がけながらも、基本的に暴力は忌むべきものと考えているようであり、本作においてもスーパーマンの力を否定的に描いているのです。クリプトン人としての能力は特権ではなく呪縛として機能しており、それは幼少期よりクラークを苦しめます。また、暴力の帰結としての人の死からも逃げておらず、ゾッド将軍を殺した後のスーパーマンは苦悶の叫びをあげます。さらに、スーパーマンが戦った街では大勢の一般市民が巻き添えとなって死んでいることが容易に想像できる描写が続き、全体を通してかなり後味が悪いのです。はっきり言うと、スーパーマンの企画でやってはいけないことを並べ立てた内容としています。そのポストモダンな作風ゆえに原作ファンは納得しないだろうと思うのですが、ドラマ性が高まったことで映画としては抜群に面白くなっています。自分にとって邪魔でしかない個性とどう向き合うのかという、非常に普遍的なドラマとなったのですから。また、ケビン・コスナーから意外な熱演を引き出したという点でも、本作の脚本は評価できます。。。 以上、ひたすら暗く地味な脚本なのですが、ビジュアルの鬼・ザック・スナイダーが監督に就任したことで見せ場のテコ入れが図られ、ドラマの暗さをアクションの面白さで打ち消すという絶妙なバランスが実現しています。見せ場の迫力や面白さは群を抜いており、本作と比較すると『アベンジャーズ』すら二流のヒーロー映画に見えてしまいます。スーパーマンの強さや速さの描写は非常に的確だし、スピーディながらも見辛くなる一歩手前のところで踏みとどまっている監督のサジ加減にも驚かされます。 【ザ・チャンバラ】さん [映画館(字幕)] 9点(2013-09-02 01:43:40) (良:3票) |
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75.たしかにね、映像は凄いよ凄すぎるよ。文句のつけようもないよ。ただね、それじゃあ映画って何?映像が凄ければそれでいいの?中にはそれで満足の方もいるでしょう。でもね、映像、音楽、脚本、演出、演技、その他諸々のもの全てをひっくるめてこそ、映画でしょ。とにかくこれでもかこれでもかって矢継ぎ早に話を進めていくもんだから、じっくりと物語の世界を堪能している暇がない。どんどん先へ先へって進んでっちゃう。余韻にしたれない。ケビンお父ちゃんの竜巻のシーンだって、本当は主人公のスーパーマンにとって大きなターニングポイントだったはず。それがはいおしまい、では次って感じで流されちゃう。ちょっと最近、そういったハリウッド流・特急演出にそろそろ食傷気味です。ロイス・レーンとのキスシーンだって・・・ねぇ~。それとこれは余談ですが、ゾッド将軍が水道橋博士にしか見えなくて困りました。貫禄ではテレンス・スタンプに軍配、ですね。 |
《改行表示》74.《ネタバレ》 戦闘シーンの迫力は圧巻 が、どんだけビルをなぎ倒しながら吹っ飛ばされようが、宇宙まで殴り飛ばされようが 鉄材で思いっきりぶん殴られようが 無傷で戦闘が進んでいきます。 いつ終わるんやとうんざりしてたら、首の骨を折ってあっさり終わります。 序盤にあっさり死んだジョー・エルはなんだったのか ゾッド将軍の顔の傷はどうやったらつくのか 不思議でなりません 故郷の武器とはそれほどに強いものなのか しかし、最新鋭のはずの宇宙船からの砲撃を食らっても無傷 もう説明のしようがないです。 スーパーマンの葛藤シーンも微妙です 人間の味方になろうと思えるシーンは両親と可愛い姉ちゃんくらいなので、 父親の教育でも農家でいいじゃないかレベルであそこまでの人格者になるエピソードに欠けている気がします。 戦闘シーンの迫力はほんとに素晴らしいものがあるのですが 残念ながら、その迫力に設定が負けてしまっていると思いました。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-09-17 18:26:11) (良:1票)(笑:1票) |
73.《ネタバレ》 『クロニクル』を観た時、実写化されたドラゴンボールの戦闘シーンだと感じたんですが、こちらの肉弾戦を観て、それはこちらの方が遥かにドラゴンボール度が高い、と感じました。僕は『スーパーマン』には何の思い入れも無く、ちゃんと観たと言えるのはブライアン・シンガー版くらい。なのでレビューはほとんどその映像に偏るかもしれません。『スーパーマン』にあった、明るく、どこかほのぼのとした雰囲気は皆無で、『ダークナイト』シリーズ同様、リアル・リブートとなりました。脚本が良いとか、製作が誰だとか、そんなのはこの人が監督すれば関係ないでしょ。ザック・スナイダー、って人には明確なビジョンがあって、それをビジュアル化する独自のセンスがある。街や高層ビルが破壊され、崩れ去る画はそれはもう『トランスフォーマー』あたりと大差は無い。が、破壊の美学はあっても、その破壊される画に美しさは無い。あるのは荒々しさ。正に超人同士の怒りと激しいパワーのぶつかり合いが見事に表現されていたと思う。そしてクリプトンの戦士達の重力を無視出来るパワー。それを表現する為のハイジャンプ、高速移動等のビジュアル。この監督と言えば思い浮かぶのは十八番のスローモーション。『エンジェルウォーズ』や『300』ではこれみよがしに使ってましたが、本作では無いですよね。戦闘シーンにスローモーションを使わなかったおかげでテンポが損なわれず、超人たちの戦闘なのにリアリティが生まれてとても良かったと思います。放り投げた便器のシーンにまでスロー使う人ですからね、よく我慢出来たと思います。ゾッド将軍とのタイマンも見所ですが、僕の1バンはやっぱり、副官の女戦士ファオラですねー。演じるのはアンチュ・トラウェという、あまり聞きなれないドイツの女優さん。しかしこのファオラは、ジェニファー・コネリーに似た透き通ったやや冷たさを感じさせる視線や表情がとても印象的で、戦闘シーンも超クール!戦闘機に向かってのハイジャンプ、高速移動での軍兵士連続打撃シーンはかっちょえぇー!ここがハイライトですかねぇ。 【miki】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2014-07-22 20:04:47) (良:2票) |
72.《ネタバレ》 K・コスナーやR・クロウを器用しての前半のドラマ部分はいいが、最後にこれだけ地球を破壊したらヒーローじゃないでしょ。いくら物を破壊しても映画を見ていてアドリナリンは上がらない。ここぞ、という危機一髪で地球を救ってこそ映画の醍醐味だと思うんですけどね。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-11-21 21:25:24) (良:2票) |
《改行表示》71.《ネタバレ》 ヤクザ連中がいきなりなだれ込んできて勝手に抗争をおっ始めて流れ弾があちこち当たりまくりで人死にまくりの物壊しまくり、その上で片方が「私は味方です」って言ってきたところでそんなん納得できますか?っての。そんな映画。 今回のスーパーマンは「地球のため人類のため」って看板だけはぶら下げてますが、実際にやらかした事と言えば生まれた星のいざこざに地球を巻き込んだだけ。見境なく大暴れして、あれでどんだけ人死に出したのやら。スーパーマンってのは人を救ってナンボじゃないんかいな、と。 で、暴れてぶっ飛んで落ちた先にいちいち知り合いがいるの。落ちたその場でドラマ始まるの。もう宇宙空間までぶっ飛んでいっても落ちるとピンポイントで知り合いの前に落下。よくもこんなアホな脚本が書けるもので。 後半になると物語が飛び飛びになってしまって、オッサンなんで気軽に宇宙船に辿り着いてるねん、そしてそのキーアイテムお気軽に使えてるねんとか、お前いきなりなにを見境なく勝手に特攻決め込んでるねんとか、唐突で繋がりの無い雑な運びで見ていてアホらしくなってしまい。 地球あぶない、地球ピンチ!みたいな大ゴトスペクタクル状態ではありますが、それがスーパーマンとゾット将軍一味の中だけで繰り広げられているものだから、なんだかなぁ。 カメラがバカみたいにブンブン振り回し系なので3Dには不向き。つーかそんな映像を3Dにしちゃダメ。頭痛くなるわ。 にしても、出てくる役者さん達の多くがお馴染みの人々で、そしてみんな随分老け込んだねぇ、って思わせちゃう状態で(ケヴィンとかダイアンとかエイミーとかローレンスとか)、リブートだっていうのにフレッシュさ皆無!みたいな映画でした。スーパーマンもなんかオッサンでしたしね。 どうせならもっともっと違ったスーパーマンで良かったのに。リチャード・ドナー版の方が色々盛り込まれてて楽しめたなぁ。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 4点(2013-09-26 20:55:47) (良:1票)(笑:1票) |
70.《ネタバレ》 ダークナイトにてリアル路線を追求したごとく、ノーランがスーパーマンをどれだけリアルに描くのか?と云うのが私の注目点。スーパーマンのスピードに相当する重量感とか、地球側からも敵視されるシークエンスとか満足できた部分もある。しかしながら、クーデター犯を母星の爆発から(結果的に)守っただけだったり、クリプトン星人と地球人の共存という父の理想を“そんなこと知るか”って感じでつぶしてみたり、散々街の中で戦って(おそらく)数千人単位で死者を出しておきながら、最後4~5人殺されて“NO~!!”って・・・。これらアメコミ原作にありがちなてきとーさが散見されるのが気に入らない。それらをとことん無くすのがノーラン版のアメコミだろうと。期待値には届かなかったが、映像は素晴らしかったし、今後の展開に期待を込めて甘めの採点。 【ふじも】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-09-22 22:34:42) (良:2票) |
《改行表示》69.《ネタバレ》 クリプトン星でのプロローグに始まり、超人的な能力を疎みながらも地球での家族やロイス・レインとの交流を通して「人間」的な成長を遂げた主人公が、実の父に会って使命感を担い「スーパーマン」になる。この流れが良かったです。単に「空飛ぶ力持ち」では無い主人公像を作り、地球における彼の存在意義を固める作業だったのだと思います。能力にも目を瞠る。パワーよりも加速力とスピード感に重点が置かれ、過去に見たことがない描写が頻出。本作を見る限りはアベンジャーズが束になって掛かっても敵わない強さで、元祖的な風格を持つヒーローのリブート作品らしい仕上がりでした。 でも、そんな感慨もゾッド将軍がやって来てからはどんどん削られて行きました。最初のうちは面白かった戦闘シーンも、やがて瓦礫の量が気になり始め、環境改造が始まると映像には映されない死者の数に気分が重くなりました。壊し過ぎ、殺し過ぎなんです。例えば、怪獣とロボットが戦う映画で当然のようにスルーしていたことが、コチラではとても気になる。これは前半で誠実に描かれた主人公像とのギャップであり、シビアなヒーローものがB級まがいに変化した違和感だと思います。さらに、この惨事を引き起こした原因を辿ると主人公が地球へ来たことに突き当たるはずです。「彼のおかげ」で地球が救われたと云うより、「彼のせい」で多くの命が失われたと、少なくとも遺族は考えるでしょう。この種の作品は破壊描写が見せ所ですが、そこへの配慮が足りなくて前半と後半で世界観に落差が生まれ、バランスを悪くしたという意見です。前半が良かっただけに、勿体ない。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-09-05 18:49:46) (良:2票) |
《改行表示》68.《ネタバレ》 私はリーブ時代から純粋にスーパーマンを愛している一人であります。 スモールビルもすべて観ております。 冒頭部分のクリプトン星の世界観や科学技術のアイデア、描き方などの映像は、とてもよく出来ております。SF好きには堪らないでしょう。 そして後半部分の戦闘シーンのスピード感も圧巻であります。 しかしながら、この戦闘シーンはマトリックス3作目のネオとスミスの戦闘シーンをブラッシュアップして、やたら長くしただけな感じが否めません。 スーパーマンとしてのプロットも放置した穴だらけです。 映像として見ごたえはあるのですが、地球を守るという大義名分の旗の下で、他人の迷惑顧みず傍若無人に喧嘩したいだけの単なる迷惑者であります。だって街を壊しすぎでしょ。クラークなら街の外に誘導して戦うでしょ。 中盤のジョナサンとの回想シーンに於いても同じことが言えます。 一言にまとめますと、クラークがそんなことするわけないじゃんって感じなのです。 ジョナサンとの竜巻シーンでは開いた口が塞がらなくなり、後半の長い戦闘シーンではウンザリ感を通り過ぎて思わず噴き出してしまいました。 スーパーマン映画としては、突っ込み所と失望感満載の映画です。 スーパーマンをモデルにして作った娯楽映像作品としては秀逸です。 【sora】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-09-03 06:52:11) (良:2票) |
《改行表示》67.《ネタバレ》 重厚で見応えのある『スーパーマン』でした。 ヘンリー・カヴィルのスーパーマンは見事な肉体と気品も感じさせる顔立ちで本当に素晴らしかったです。 『スーパーマン』の戦闘アクションは後半まで抑えられています。 そしていざ始まったら、すごいシーンの連続で単純に『おおっすげえ!』と思いました。 ただ観ていて何か居心地の悪さが残りました。 今回の『スーパーマン』はやたら人が死ぬんですよね・・ 特に後半のビル街大破壊シーンは間違いなく数万単位で殺されてる(映画上リアルな感じなのに一般の犠牲者は殆ど見せない上にどれくらいの犠牲が出たかも触れていない)・・。 EDでは大破壊が何事もなかったように仕事とかしてますし(どれくらい時間が経ったか分かりませんが)・・。 トドメに『スーパーマン』がする、ある行為(もしくは選択)も流れ的には仕方がないとはいえ違和感が拭えず・・ 戦いの勝利が数々の犠牲で成り立っているという重みが、その後の展開から感じられないんです。 この映画の重厚なトーン故に余計に気になりました。 『スーパーマン』を今風のリアルで追及したら、そりゃこうなるだろうとは思いました。 実際に面白かったのは間違いないです。しかし今回の『スーパーマン』を手放しでは褒められない・・ もう少し時間が経ったら、また観てみます。 余談・今回のゾッド将軍は正直、野蛮なだけで何か物足りなかったです。 【まりん】さん [映画館(字幕)] 7点(2013-08-31 20:35:51) (良:2票) |
《改行表示》66.《ネタバレ》 スーパーマンビギニング的な物語。 最初のほうこそよくわからない世界観にとまどうも、地球に舞台が移ってからは、やはり面白い。 それにしてもこーゆーSFで他の惑星描くときって、どーしてこんなに色彩や生活感がないんだろう。もちろん地球に来てからがメインなのはわかっているんですが。そこへいくとスターウォーズシリーズのいろんな惑星の描き方は良かったなぁ・・・。 全く予備知識なしで見たのですが、ケヴィン・コスナーとラッセル・クロウの共演にびっくり。しかもどちらも父親役で、どちらかと言えば脇役。でもこの2人の父親のおかげで、ストーリーに厚み深みが出ているのは間違いない。いや~、贅沢だなぁ・・・。 子供の頃にスクールバスを助けるエピソード。できればそれぐらいの感じの人助けエピソードをもっと見てみたかったものです。 スピード感あふれるバトルはそれはそれで素晴らしいのですが・・・。スーパーマン、そんなに都市を壊してしまって大丈夫なの?なんだかそればかりが凄く気になってしまいました。アクションシーンがすごいのに、なんだか爽快に感じられなかったのは、おそらくそこが原因。 もっとスーパーマンがいろんな危機から人を救って、みんなからわっと拍手喝采を受け感謝される。 ベタでもいいから、そーゆーシーンがもっと見たかったです。 【たきたて】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2023-11-23 03:06:03) (良:1票) |