アップサイドダウン 重力の恋人のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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アップサイドダウン 重力の恋人

[アップサイドダウンジュウリョクノコイビト]
UPSIDE DOWN
2012年カナダ上映時間:109分
平均点:6.65 / 10(Review 23人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-09-07)
サスペンスSFロマンス
新規登録(2013-08-28)【マーク・ハント】さん
タイトル情報更新(2013-09-21)【8bit】さん
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監督フアン・ソラナス
キャストジム・スタージェス(男優)
キルスティン・ダンスト(女優)
ティモシー・スポール(男優)
脚本フアン・ソラナス
音楽ブノワ・シャレスト
配給角川映画
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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12
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23.《ネタバレ》 美しい映像を楽しむための映画です。まるで大型美術館のなかに「二重重力の世界」が存在するかのようです。観客は美術鑑賞を楽しんでください。あくまでもストーリー重視ではなく、視覚重視の映画です。試されているのは観客の感性なのです。上と下の世界がそんなに遠くない距離にあるところが素敵でした。ロープを使って上から下へ。また下から上へ。面白いじゃないですか。遠そうで近い距離にある上と下の世界─。会社内ではジャンプをすれば、下の社員は上の社員にタッチできそうだ。しかし見た目は近そうでも、そこにはルールが存在し、実質的には遠いのですね。この上と下の、曖昧模糊とした距離感が絶妙です。もはやこのシュチエーションは芸術だ。恋愛の描写は素直にかわいいと思います。スパイダーマンよろしく、いつしかダンストは、アクロバットなキスをする女優と呼ばれるでしょう。それと青年のほうは必死すぎて笑えます。お前は体が燃えているのに彼女を追いかけるのかよ。残酷な現実が二人を引き裂けば、より一層強く惹かれ合う(by宇多田)というのは、天地開闢以来の恋愛の真実のようです。重力の都合でアクロバットなキスが多かった2人ですが、しっかりとセックスもしていたようです。さぞかしアクロバットなセックスだったのでしょう。やはりロープでどちらかを縛ってやったのでしょうか。さすがに映像化はできなかったようです。いずれにせよ、できちゃった婚で、メデタシ、メデタシ。ご存じの通り、この映画には矛盾が多いです。しかし私はこういう想像力に富んだアイデアを素直に面白いと思える感性を持った観客でありたいと思います。  
花守湖さん [DVD(字幕)] 8点(2014-09-21 20:47:22)(良:1票)
22.《ネタバレ》 確かに、シチュエーション自体はラブストーリーの定番ではあるんですよね。いわゆる「ロミオとジュリエット」と同じで、住む世界が違う二人が、その垣根を愛の力で乗り越えようとする話。ただ本作は、上の世界と下の世界という、これまでにない状況設定を作り上げていて、それが目に楽しく面白いです。この二人の前には、それぞれ上下に住んでいて下の物質は上に長くいられないという、物質的な壁があり、そしてまた下の人と上の人は互いにかかわってはいけないという人的な壁があり。そういう分け隔てを、愛の力でなんとかしてやろうという、そういう展開なわけです。さかさまの人同士で話し合ったり、ドアが上下違うところを追っかけっこしたり、なんだかエッシャーの騙し絵を見ているような不思議な感覚になります。どうやって撮影したんだろうと気になりますね。上の世界の海に飛び込んで靴を脱いで、そのまま下の海に落下するシーンとか凄く好きですけど、特に素晴らしかったのは空中に浮かびながら二人で抱擁しあうシーンですかね。素晴らしく美しかったですねえ。愛の映像化ってな感じで。なんだかぐっときちゃいました。アダムは笑顔がチャーミングで、まさにはまり役だな~と思ったんですが、対してキルステン・ダンストはちょっとおばちゃんかなという気もしました。
あろえりーなさん [DVD(字幕)] 7点(2014-02-04 18:51:54)(良:1票)
21.《ネタバレ》 とっても不思議な世界観と御伽話のような美しい映像にアタシはウットリ! 身分を超えた恋ってのは恋愛モノの定番だけど、そんなベタなお話でも設定次第でけっこうイケるわねーって妙に感心したり。 まあそもそもの設定からしてツッコミどころ満載ではあるんだけど、そこはもうアイデアの勝利ってことで。 こういう類の映画は力技でねじ伏せられてあげたほうが見る側もきっと心地いいっていうか。 なので「自分の星の重力だけに引っ張られるなんてアリエナイ」とか、「逆物質は熱を持つっていう設定は主人公にバタバタさせるためだけでしょ?」とか野暮なコトは言わないわ。 でも…後半の急展開はさすがにかなり雑だと言わざるをえないわね。 もうちょっと上手にやれば後半にかけてもっとハラハラドキドキ盛り上がれたような気がするんだけど…ペース配分がおかしいのよ、ウン。 まあでもこういう映画、アタシは意外にキライじゃないわ。 ただ…ヒロインはもうちょっとキレイな子でも良かったような。 アタシどうも苦手なのよね、このキルスティン・ダンストとかグウィネス・パルトロウとかマギー・ギレンホールとかみたいな華のない女優って(ファンの皆さん、ゴメンナサイね)。 映画の中くらいは人間離れした超絶美女が見たいわー。
梅桃さん [映画館(字幕)] 7点(2013-09-14 22:32:03)(良:1票)
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20.《ネタバレ》  冒頭にモノローグで説明される設定世界に「んなアホな」と思うのですが、それを具体的にビジュアルとして提示し納得させてしまうセンス・オブ・ワンダーっぷりに惚れ惚れさせられました。もう、終始その映像に魅了されっぱなし。   ところが、お話はかなり雑です。  記憶喪失だったヒロインが都合よく記憶を取り戻すあたりでこれは怪しいと思い、主人公が行き当たりばったり状態で10年前のミスを繰り返す事に呆れ、最終的にタナボタ式突如怒涛のハッピーエンドに脱力。  しかも前置きで世界を変える事まで匂わせながら、結局物語はごくごくパーソナルな部分のみで完結してしまい、世界が変わる事については「それはまた別の話」とファンタジーの定型文を投げつけてくるあたり、せっかくの設定を台無しにしている感が。  大体、主人公は実は大した事をしていないんですよね。世界を変える?アイテムは叔母さんから継承されたものだし、最終的に話をハッピーエンドに持ち込むのは元同僚のボブの力で主人公はただ絶望してるだけでしたし。主人公ってば大量得点を許した中継ぎ投手程度の存在。  中盤以降の脚本の腰砕けっぷりにはガッカリ。   それでもその独特な美術世界をたっぷりと堪能できたのですから、あまり悪い点は付けられない感じで。モノトーンの荒れた世界から空を見上げるとそこにはまばゆい都市が広がっている、一発で独自の世界観をバーンと示してくる画を見るのは本当に気持ちがいいです。オフィスやダンスホールのビジュアルにもクラクラきちゃいました。   ところでトイレのシーン以前から思ったのですが、あの逆さに飲むカクテル、あれ、オシッコになったらやっぱり上に向って放出されていくんでしょうか? やっぱり下の世界に降り注ぐんですかねぇ。やーねー。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 7点(2013-09-13 21:28:37)(笑:1票)
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19.設定が斬新なので、必然的に映像も斬新になってる。 でも、物語としては普通のラブストーリー。 髪の毛がスーパーサイヤ人みたいになっちゃうんじゃないかとか、食べ物が胃の中で燃えるんじゃないかとか、気になることはたくさんある。 それにしても、この設定で濡れ場を描かないなんてどうかしてると思うよ。 そこがいちばん気になるとこなのに。
もとやさん [インターネット(字幕)] 6点(2019-01-31 11:46:44)
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18.最近見た映画の中では、珍しく高評価です。矛盾点は多々ありますが、途中からのめり込めました。映像が綺麗なのと、ストーリーが単純明快なのが、逆に新鮮だったのかも。 主人公の一途な気持ち、うらやましいです。
♯34さん [DVD(吹替)] 8点(2017-10-20 03:03:46)
17.《ネタバレ》 設定も面白く、プロローグが良い感じの始まりだったので期待したんだけど、途中から矛盾点が気になったり、物事が唐突に都合良く進んだりするので、なんや〜って感じ。それぞれの世界の物質が触れ合い続けると燃えるって、じゃあの二人はなんで燃えないのだ!?そりゃあ恋には燃えてましたが…。逆物質を保管してたけどそれは燃えないんかい!ってかその会社の建物はどっちの物質でどうやって作った!?それにお互いの世界の食べ物食べれないやんね?食べられても内蔵おかしくなるんじゃないか!?消化できてもウンコはどうなるんだ!?双子できたって君らいつHしてたんや!?ってな風に細かいとこ気になってしまい、設定が良かっただけに惜しい作品!でも映像や世界観は素晴らしいと思います〜
ゆにおさん [インターネット(字幕)] 6点(2017-02-20 00:07:14)
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16.恋愛物としてもSF物としても十分なクオリティだったと思います。巷に溢れるCGありきの駄作の数々と比較しても、十二分に満足できる作品です。(この映画もCGありきの作品ですが、とても上品かつ上手に組み込まれています)個人的にはビルのヘリ(裏側)で一休みしているシーンや、海に飛び込んだ主人公が重りを脱ぎ、そして上へ落下していくシーンは素晴らしいものでした。  ストーリーが浅くてショボイという意見が散見されますが、純粋に二人の恋愛を応援し、そして上と下の世界の共存(幸せ)を願うシンプルな映画だと思います。また、ストーリー以外の部分でも、燃えたり燃えなかったり、落ちたり上がったり、、重力の働き方なども突っ込もうと思えばツッコミどころ満載ですが、この映画に限ってはそういった粗探しは野暮だと感じます。美しい映像を堪能し、そして若くて美しい二人の素朴な恋愛を応援したい映画です。  終わり良ければ全て良し、幸せな気持ちでエンドロールを迎えることができる素晴らしい映画だったと思います!別の物語もありそうな感じなので、できれば次は重力と半重力のピンクパウダーと、それらの開発に的を絞って続編を作ってもらいたいですね!限りなく8点に近い7点。
アラジン2014さん [インターネット(字幕)] 7点(2017-01-23 11:59:57)
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15.物理法則がどうなっているのが気になるところ(類似映画の『サカサマのパテマ』でも同じようなことを書きましたが)。 気にするところは、そこじゃないだろうと言う突っ込みはなしでお願いします。 映像はすごく綺麗だし、発想は斬新と思うが、ストーリーはかなり面白くない。
あきぴー@武蔵国さん [DVD(字幕)] 6点(2016-07-17 23:11:12)
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14.《ネタバレ》 サカサマのパテマのレビューで知った、本作。 アイデアは被っているので新鮮味を感じることはできなかったが、映像美で楽しめた。 パテマかこちらか、どっちを先に見るかで評価が変わりそう。  個人的には、かつて愛し合っていたことを思い出すのではなく、もう1回最初から恋愛するストーリーの方が良かった。
Sugarbetterさん [DVD(字幕)] 7点(2015-09-30 19:17:47)
13.《ネタバレ》 世界観の設定が斬新で良かった、ストーリーの方はシンプル過ぎなんですが、こんな分かりやすさがちょうど良いかもしれません。個人的に、ここ最近、アニメシリーズやドラマシリーズばかり見ていたので、久しぶりに映画面白いなーってと楽しめました。
ないとれいんさん [DVD(字幕)] 7点(2015-09-20 18:26:50)
12.《ネタバレ》 重力と反重力が存在する双子の世界、このアイデアとプロットはセンス・オブ・ワンダーに満ち溢れていてグッドです。緻密に創りこまれたCG映像もレベルが高くてよかったんですが、この映像は大スクリーンで観ないと真価が判らないでしょうね、なんせTV画面では小さすぎて映像の情報量に全然追いつけないですからね。でも脚本はびっくりするほど稚拙です。リュック・ベッソンの『フィフス・エレメント』じゃないけど、まるで監督が中坊の頃に自分のイマジネーションを書きとめた脚本を映画化したみたいな出来です。そのイマジネーションは確かに凄いんだから、せめて脚本は腕のたしかなプロに任せた方がよかったですね。プロットやディティールには『ブレードランナー』など過去のSF映画からの影響が強く感じますし、何度も出てくるカフェのシーンでは『ガタカ』の世界観と雰囲気が彷彿されました。 「これはまた別のお話し」なんて思わせぶりなナレーションで終わるけど、続編を撮る計画があるのかな?
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 5点(2015-04-13 20:13:29)
11.初めてキルスティン・ダンストを綺麗で可愛いと思えた作品。物語も映像も面白かった。ただ残念にも噂の疑似邦画アニメ『サカサマのパテマ』を観た直後に勝手に見比べてしまったので、設定の新鮮さを失ってしまっていた、超個人的。しまったなぁ。しかしロミジュリ的な恋愛設定と上の世界のキラキラ具合と下の世界の汚い加減の雰囲気が絶妙で、ダークファンタジー色が有り、好きな系統の作品でした。ただし血流とか重力のかかる具合とか突っ込みどころも満載ですよ。ファンタジーなのでそこら辺は躓かないで下さい。
movie海馬さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2014-10-10 01:12:02)
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10.上と下の世界が意外に近くてびっくり!上に人が見えてるやん。え?大気圏とかは?自転してないの?科学的にツッコミ所満載だが、いちいちツッコんでもきりがないので細かいことは気にしないでこの美しき世界観に身を任そう。 同じ空間に上下にズラーッとデスクが並ぶオフィスを観たとき、おお!これだ!こういうのが観たかったんだ!と何故か妙に興奮した。でも、実際自分がそこで働きたいかと言われるとお断りだが。だって、常に上からも見られてるんでしょ?PCでこっそりゲームとかやってサボってたらバレちゃいそうだし、上から何か落ちてきそうじゃん。よだれとか。
ヴレアさん [DVD(吹替)] 6点(2014-10-03 17:05:03)
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9.《ネタバレ》 そもそも何故二人は惹かれあっているのでしょうか?その理由がまったくわかりません。 何故愛しあうようになったのか、何故お互いがお互いでないとだめなのか。何故障害を乗り越えようとしてまで求め合うのか、ということは恋愛映画をえがく上で一番大切なことですよね。そういった過程がまったく描かれていない。 愛に理由なんてない?いや、こういう設定にするならそこをきちんと描かないとだめでしょう。結局最後まで、2人の葛藤を全く理解できずに終わりました。 作り手が、こういう設定にただ酔って満足しちゃってる映画ですね。恋愛映画としては、なんの面白みもありません。 映像も今のCG全盛期に見せられてもそこまで驚くものではありませんでした。
ギニュー隊長★さん [ブルーレイ(字幕)] 3点(2014-09-10 11:19:14)
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8.《ネタバレ》 さて、唐突で失礼ですが、私は障害の無い恋愛映画は嫌いです。何の障害も無く結ばれてハッピー幸せに過ごす恋人たち、そんな恋愛は映画で観ても何の糧にもならないし、実際の恋愛においても楽しくないとすら思っています。この映画で描かれる障害は“重力”です。遠距離恋愛とか親の反対とか性格の不一致とか、そんな甘っちょろい障害でなく、厳然たる一つの物理的法則が主人公二人を引き離す。これ程に絶望的な障害は中々ありません。だから二人の行く末を本気で応援できる。 また二つの世界が上下を逆様に向かい合っているビジュアルも純粋にわくわくさせるものでした。こういうアイデア自体はSF・ファンタジー小説や漫画、ゲーム等で既に何度も使われているものですが、矢張りCGの技術の進歩により、そのユニークな世界観を実写で非常に実在感ある形で観れたことはとても嬉しい。 それらの同アイデアの過去作において重力の向きが異なる世界に社会性を付加し、貧困や差別を描くという手法は定番であり、本作もその例に漏れず、(便宜上)上側の大企業が下側の世界を搾取して貧富の差を生み出していたり、という設定がありますが、個人的にはそこは匂わす程度にして主人公二人の運命をしっかり描いてほしかった気もします。少なくとも二人が最初に出会って恋に落ち、愛し合うまでの過程はもっと見せてほしかった。逆に、大企業による暴挙や、それに関する顛末は、無難に纏めたという感じで、やや蛇足に感じた。(この辺りのバランス感覚は傑作SF映画『ガタカ』を見習いたい)
民朗さん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-19 00:15:00)
7.設定は奇抜で、話の展開もこの手ではありがちだがそれなりに面白かったのに、あのラストはいただけません。キルスティン・ダンストってスパイダーマンじゃいまいちだったけど結構可愛かったんだな、と思わせられたのでそれだけ映画自体が面白かったんだなーと思いました。そういえばこの人逆さまのキス得意だなー。
木村一号さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-08-09 11:35:31)
6.《ネタバレ》 ここまで全員が7点。なんかそういう感じ。エラい世界をみせてもらえたという満足と、雑な脚本がもったいないという残念。みなさんと同じ気持ちです。まさに7点の映画。なお、ワタシは海からもう一つの海へとダイブするシーンが良かったです。
なたねさん [DVD(字幕)] 7点(2014-05-11 18:13:28)
5.《ネタバレ》 これから僕が語るのは、宇宙で唯一の〝二重引力〟が存在する太陽系での世界を変えることになったある愛の物語だ――。特殊な磁場が働き、上下双方の重力が存在する特異な双子惑星。上に位置する世界には何不自由なく暮らす富裕層が住み、下に位置する世界には貧しい人々が鬱屈した毎日を過ごし、そしてお互いの世界の交流はタブーとされていた。だが、二つの惑星を結ぶ賢者の山でエデンという女の子と運命的な出逢いを果たしたアダムは、そんな禁忌とお互いの重力を乗り越え愛を育んでいくのだった。しかし、世界を牛耳るトランス社によって引き離されてしまう2人。10年後、トランス社で働く彼女と再会を果たすため、アダムはそんな重力の壁を乗り越えうる画期的な発明品を手にとうとうトランス社に踏み込んでいくのだが、悲しいことに彼女は過去の記憶をすっかりなくしていたのだった…。上と下からの二つの重力に支配された特異な世界を独創的で美しい映像で創り込みながらも、ストーリー自体は超古典的な「ロミオとジュリエット」風純愛ラブストーリー。もう徹底的にアイデア勝負のこの独特の世界観は確かに秀逸だと思うのだけど、さすがにちょっとストーリーがおざなりに過ぎますね、これ。都合よく記憶をなくしたヒロインが物語の途中でこれまた都合よく記憶を取り戻したり、強大な権力を持っているはずのトランス社がかなり甘々なセキュリティだったり、そしてかなり投げっ放し感MAXな強引なオチだったり…。うーん、もうちょっと脚本を練って欲しかったっす。それでも、今までになかった斬新な映画を創ってやろうというこの監督の迸るような情熱は、その画面の端々にまで拘り抜いた出色の映像からビシバシ伝わってきました。ようやく相思相愛になれた2人が空中をクルクル廻りながら抱き合ったりとか、こんな変てこなラブシーン初めて見たし(笑)。そんなわけで、この設定は斬新なのにストーリー自体は青臭い恋物語、突っ込みどころ満載ですけどけっこう楽しめました。文字通り、身体がホントに燃え上がりそうになりながらそれでも彼女の前ではスマートなデートの終わり方をしたかったアダムの童貞っぽい感じとかも、素直に共感出来たしね。どんな世界でも男ってやっぱりアホだなあ~(笑)。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2014-04-28 00:18:03)
4.《ネタバレ》 わたしの街では公開されなかったし、近隣の大都市でもあっという間に終わっちゃってたので今頃。このとんでもない絵空事を映像で見せたってことで良しとします。設定からなにからいい加減の極みなんですけどね。とくに「頭に血が上りっぱなし」を想像してしまって、燃え出すタイミングより先に息が苦しくなっちゃう。大甘な点数は、ティモシー・スポールのほのぼのさに対してのもの。「ラッキー・ブレイク」「ラストサムライ」などおなじく、彼が出てるだけでなにかホッとしました。
shintaxさん [DVD(字幕)] 7点(2014-04-08 14:30:21)
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【点数情報】

Review人数 23人
平均点数 6.65点
000.00%
100.00%
200.00%
314.35%
400.00%
514.35%
6521.74%
71356.52%
8313.04%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.50点 Review2人
2 ストーリー評価 5.50点 Review4人
3 鑑賞後の後味 8.00点 Review3人
4 音楽評価 7.00点 Review1人
5 感泣評価 3.00点 Review1人
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