《改行表示》16.《ネタバレ》 オスカー俳優のオジサン(じいちゃん)たちが、揃いも揃って良い仕事をしています。もうさすがの一言。 なにしろ役の掴み方が的確だ。特にアル・パチーノ。彼の輝かしいキャリアは言うに及ばず、裏社会のボスや、一匹狼刑事や熱血弁護士等、次々とかっこ良い役を思い出せる。なのにああなんてこった、役者人生ここまで来てこんな役も引き受けるのだね。ちょっとくどいとも感じる下ネタも軽々とこなし、「人生の大半を裏社会の底辺でやってきました」という明るい開き直りの表情で、ただでさえ大きい目をけろりと見開いて「頭を撃ってくれよな」とウォーケンに頼む。バイアグラを一掴み飲んじゃうって、馬鹿にも程がある。(しかもなんか情けない)しかしこれが上手いんだー。アル・パチーノ!マイケル・コルレオーネなのに。 で そんなナサケない友人を見守るいぶし銀ウォーケンもまた巧い。パチーノに破天荒はまかせて、一歩引いた所で彼もまた窃盗の腕の一流なところを披露しちゃったりするわけですが。 ストーリーの流れ的に、ラストは大体予想通り。 「明日に向かって撃て」の哲学はじいちゃんになってやってもかっこ良くてシビレるものがあるのでした。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-18 18:08:27) (良:2票) |
15.24年前に発症した「アル中」(アル・パチーノ中毒)の私は「ヴェニスの商人」以降パッとしなくて残念に思っていました。「笑点大喜利」の「ホー、やるな、爺さん」の問題ではありませんが、チョイ悪爺さん三人組の一夜限りの大暴れを見せてくれました。シモネタの度が過ぎて苦笑するも女優陣が爽やかで挿入されるエピソードが心地よかった。開襟シャツ「スカーフェイス」、ダンス「セントオブウーマン」、弔辞「訣別の街」、懺悔「ゴッドファーザーⅢ」、ラストシーン「ヒート」若かりしパチーノが浮かんで寂しさを感じました。もう一人のお目当てクリストファー・ウォーケンは着こなしのせいなのか好々爺していて、これまた寂しい思いをしていました。ラストシーンは良かったですね。ビシッと決めた二人に鳥肌が。見せない結末に余韻が残ります。久々の「アル様、素敵!」の作品でした。 |
14.大好きなパチーノ&ウォーケンの今作品、1時間半という短尺ということもありいい意味で手軽に鑑賞できました。無理やり感は多数あったけど、ライトコメディトーンにあえてすっきりまとめたんでしょうね。ハードボイルドの名言寄せ集め感もおもしろい。不良版「最高の人生の見つけ方」のようです。 【460】さん [インターネット(字幕)] 6点(2021-10-10 05:36:34) |
13.《ネタバレ》 これぞアル・パチーノという役柄。女の子をダンスに誘うシーンなんて「セント・オブ・ウーマン」みたいでニヤニヤして観てしまった。もちろんクリストファー・ウォーケンも良かった。人生の最後に青春をぶつけるような映画だが、ほど良い哀愁があってどこかほっこりするような映画でした。偶然見つけた映画だったが良かった。 【ラグ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-01-19 01:03:38) |
《改行表示》12.ジュリアナ・マルグリースは、やはり弁護士役等より看護士役がよく似合います。かつて「ER」の迫真の演技で、何度泣かされたり圧倒されたりしたことか。 それはともかく、21世紀のアル・パチーノはひたすらB級映画に出まくっている印象があります。本作もその1つでしょう。本人が「大御所」呼ばわりされることを嫌い、もしくは後進の育成のために、あえてB級の広告塔を買って出ている感じすらします。 とはいえ、しがない映画のうらぶれたチンピラ役でも、アル・パチーノが演じればピタリとハマるところがすごい。かの国には、高齢になってなお主役を張れる役者がゴロゴロいます。しかし仮に、本作の主役をイードトウッドが演じたら「どうせ最後は最大の勝利者になるんだろう」という気がするし、スタローンが演じたら「いつの間にか仲間が結集していそう」と予想が立ちます。あるいはレッドフォードなら「年寄りの冷や水」「無理するなよ」感が止まらないでしょう。孤高のチンピラを違和感なく演じられるアル・パチーノは、やはり稀代の大俳優だと思います。 では作品として面白かというと、ちょっと微妙ですが。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-12-30 01:52:48) |
《改行表示》11.あまり有名じゃない映画だけどなかなかなの伏兵。 チョイ悪どころじゃない大悪オヤジ達のオールナイト。 とにかくtoughでパーティー好きで喧嘩も強くてカッコイイ。娼婦をめくるめく体験をさせたゴッドドライバー・アーキンさん。死ぬのはそこじゃないでしょう(笑) 是非弟子入りさせてください! こんな余生は憧れるなぁ。 |
10.《ネタバレ》 最初はなんともいえない地味目なペースで始まったけど、内容がつかめてくるにつれ段々と良くなってくる映画ですね。言うまでもない実力者のアル・パチーノとクリストファー・ウォーケンですからそのまま終わる訳がない(笑)。何故か爽快さが良いラストでありましたねハイ 【Kaname】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-09-14 21:44:54) |
《改行表示》9.期待しないで観たが、面白かった。 派手なようでかなり渋い映画。自分の人生の終わりが近いことを理解しながらも最後に何をするか、結局は行き方を変えないで元に戻していく、ということか。 終わり方もなかなか渋い。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-03-21 21:11:11) |
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8.《ネタバレ》 これはなかなか良かった。親友を殺さなきゃならないクリストファー・ウォーケンと、実は殺されることを分かってるアル・パチーノ…。最後の夜だから美女を抱きたいし、美味しいものも食べたいし、人助けだってしたい。そしてなんといっても二人の時間を大切にしたいっていうおじさん同士の友情、いいもんだ。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-02-14 23:35:38) |
7.《ネタバレ》 かつてブイブイ言わせていた3人が若い頃を思い出し、真夜中を舞台にハッスルする、、、という懐古型青春群像劇、、、とでも言えそうな展開。そんな言葉はないと思うけど。そんな姿と3人の友情に、不覚にも心が温かくなってしまった。 【lalala】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-03-12 19:50:44) |
6.《ネタバレ》 「俺を殺そうとする刺客はお前なんだろ?構わないから、言っちまえ。べつに責めやしない。俺が逆の立場だったら迷わずやる。大丈夫、お前に殺されるなら、俺も本望さ」――。マフィアのボスの息子を仕方なく殺してしまい、28年の刑期を務め上げて出所してきた老ギャング、ヴァル。出迎えに来たのは、ずっと彼のことを支え続けてきた大の親友であるドク1人だけだった。だが、ドクは執念深いマフィアのボスから孫の命と引き換えに彼を殺す使命を受けていた。もう何も失うものなどないヴァルは全てを受け入れ、最後の夜を謳歌しようと2人で夜の街へと繰り出してゆくのだが……。老境に差し掛かったもののまだまだ人生を楽しみたいおじいちゃんたちの一夜の冒険をコミカルなタッチで描くギャング・アクション。アル・パチーノ&クリストファー・ウォーケン主演ということで、今回鑑賞してみたのだけど、いやー、ぬる~~い映画でしたね、これ。主演2人ももうすっかりおじいちゃんになってしまったし、ストーリー展開も超ベタベタだし、「ちょっとこれはしんどいかな…」と思いながら観ていたのだけど、中盤から不思議とこのぬるさにけっこう嵌っていく自分が居ました。もう脚本なんて、はっきり言って突っ込みどころ満載の超テキトーな代物なんだけど(凶悪なギャングたちの高級車が鍵付きで路上に停められていたり、そのギャングたちが超しょぼくてジジイ2人に簡単にボコボコにされちゃったり…笑)、まあ割り切っちゃえばこういうのもたまにはアリですね。じじいになったとはいえ、アル・パチーノはまだまだシブくて格好良いし。うん、ちょっぴり下ネタが多いのが気になったけど、最後まで安心して観ていられる、お酒のお供に最適ないい「おつまみムービー」であったと思います。最期に売春婦たちと3Pして文字通り昇天してしまったあのお友達のおじいちゃんは僕の理想の死に方の一つかも(笑)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-10-29 17:27:37) |
《改行表示》5.《ネタバレ》 ブルーレイ発売を楽しみに待った映画でした。渋い役者を使った渋い映画で、年齢を無視した勢いが心地よい映画です。ラストも通向けに納得ゆくものだったと思います。 以下、点数を下げた理由を書いておきます。まず映画の尺の割に娼婦パートが長めです。コレにどれほどの意味があったのか大いに疑問です。また、三人に見せ場を設ける為かエピソードを詰め込み過ぎていて、何もかもが軽い感じでサクサクと進みます。物語の流れ的には思い切ってハーシュ(アラン・アーキン)のパートは全カットでも良かったかもしれません。 ラストカットも含めてこの映画で渋かったのはやはりドク(クリストファー・ウォーケン)でしょう。ヴァル(アル・パチーノ)も霞むほどで、「俺をヤル役はお前だろう?」と詰め寄られるシーンは素晴らしかったです。どうせ一晩限りの話ですし、物語としてはもっと彼ら二人の駆け引きや友情にフォーカスして丁寧に描いてくれていたらより重厚な作品になったかもしれません。ラストカットの渋さ以外はいまいちバタバタして乗り切れなかったというのが正直な印象です。個人的には少し残念な作品でした。 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2014-09-22 11:46:08) |
4.窃盗さえせえへんかったら良い奴らなんやけどなあ~。 【ケンジ】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-07-10 15:04:20) |
《改行表示》3.パチーノとウォーケン。既にもう70歳を超えている。さすがに年をとったと感じます。彼らが演じるのは、アメリカのどこかの小さな町の裏社会で、恐らくは下っ端として生きてきたような男たちです。 幾つもの彼らの全盛期の映画を見ているので、その老け具合が切なく感じます。また、演じる役も田舎町の裏社会で生き続けてきて年をとった男たちの悲哀を感じさせます。リアルな彼らの姿と、演じる役の姿が重なり、全編を通して切なさを感じる作品です。そこに少し遅れて登場するアラン・アーキン、彼もまた同じく。 久々に顔を合わせ、3人組になった彼ら。一気に若さをも取り戻したかのような一夜限りの大暴れ。時折挿入されるユーモアも、「娘」、「孫娘」の挿入もいい。一夜の出来事にしては相当盛り沢山になっていますが、全体的には悲哀を感じさせつつも、老いた男たちの友情が熱い人間ドラマです。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-03-16 18:20:35) |
《改行表示》2.《ネタバレ》 親友を殺さなければいけない事になったウォーケンさんがオロオロする話。 登場時はいけすかないアル・パチーノだが、全てお見通しであった上で、受け入れるつもりであることが早々に分かってから「ホントいいやつだなー」と愛すべき人物になってしまうのである。 豪快パチーノ&繊細強面ウォーケンってありそうでなかった組み合わせだけど、本当に良いコンビだった。疾風のように現れ、あっという間に去っていくアラン・アーキンも最高。オッサン達の元気な下ネタには不快感はなく、溢れんばかりの生命力を感じる 男臭くて、ユーモア全開。静かなる友情と不器用な彼らにぐっとくる! ラストは、素晴らしく潔い切り方。欲張りませんなー!! ドンパチシーンを過剰に見せないことで、マフィア・バイオレンス映画としてではなく、友情物語として深く心に残されてしまった。 大好きです! 【すべから】さん [映画館(字幕)] 9点(2014-02-23 12:30:26) |
1.《ネタバレ》 アル・パチーノのファンを自認する私ですが、いや~、本当におじいちゃんになりましたねぇ。顔もシワシワになっちゃって。でも70超えても男の色気は出てるし、その点はさすがですね。難しいところは全くなく、すんなりと見れるストーリー。かつてギャングだったせいもあり、一日のうちに車泥棒に窃盗、暴行など数々の悪行をやらかす始末。なんちゅうじいさんやねん、、、と半ば呆れながら見ていると、レイプされ監禁された見ず知らずの女の人の為に復讐の手伝いをしたり、仲間のために28年間口を割らずに服役したことを明かしたり、大切な仲間を葬ってあげたり、と好感度がぐんぐん上がっていく。途中、教会で懺悔するシーンありましたが、神様はこのヴァルという人物をどう裁くのでしょうかね?(笑)。いいことと悪いことをたくさんしてきたおじいちゃん。なんにせよ、ラストの銃撃シーンは実にキマっていて格好よかったです。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-02-20 23:19:08) |