《改行表示》 9.《ネタバレ》 佳作。絶賛してる人がいたので期待していたが、よくできたB級映画という程度。その意味ではB級映画として見れば楽しめるかもしれない。【ネタバレ注意】基本的な設定に無理がありすぎ、それをカバーするほどのストーリー性がなかった。プロテインブロックの原料はゴキブリのように見えた。強い生命力の象徴としてゴキブリを出してきたんだろうが、北海道にはゴキブリがいないというくらい、寒いところにはいないのだ(そもそも外部から調達する仕組みはなさそうだが)。前方のセレブゾーンの隙間(室内)にいるのかもしれないが、食料をまかなうほど大量にいるわけがない(→その原料となる以上の食材が無駄に捨てられていなければ、“サイクル”が成立しない)。小さな子どもを部品に使う(そのために後部車両を残している)という設定も、効率が悪すぎるし、そもそも、あの狭い空間で食事と排泄はどうしてるのかとか考えてしまう。いや、そもそも後部車両はどこにトイレがあるのだろう。そして、何より働いている人が少ない。あんなに大勢が贅沢できるほどの食材をあんな狭い空間、かつ少人数で作れるはずがない。年に2回しか使わない寿司バーがあるとか、どんな余裕の作りだというのか。しかも、マグロやサケを誰がどうやって養殖しているというのか。最後もアダムとイブを気取ったのかもしれないが、望みはないでしょ。 【mohno】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-02-11 02:33:43) (良:1票)(笑:1票) |
8.《ネタバレ》 永久機関(?)で走り続ける列車内という円筒形の空間だけで展開する『マッドマックス』だと思えば、間違いない。いわゆるディストピアものではありますが、すべてをノアの箱舟みたいな列車内だけでストーリー展開させるアイデアは、なかなかユニーク。だけどお話し自体が『マッドマックス』の持っていたようなヒャッハー要素が無いので、ただ暗いだけのSFという印象は否めませんね。唯一ヒャッハー感があったのは相変わらずの怪演を見せるティルダ・スウィントンぐらいですかね、でも最後まで残れなかったのは残念至極です。導入部から暫くはモタモタした展開なので「ババを引いたかな?」と思いましたけど、反乱が始まってからの展開でかなり持ち直してきました。なんでここにソン・ガンホが顔を出しているの?と思ったら、監督はポン・ジュノだったんですね、そりゃ出ますわ。ラスボスがエド・ハリスでなんか『トゥルーマン・ショー』を思い出してしまいました。もうちょっと拘って欲しかったのはSF的なディティールで、列車が永久機関を動力にしていることはまあ理解しますけど、その部品として小児が手動でなんかしないといけないというところは、まったく意味不明でした。ラストで生き残った二人が見るシロクマは、果たして希望と絶望のどちらの象徴だったんでしょうか、こういう一見投げ出したような幕の閉じ方は好きです。 この映画の中ではやたら片腕を失う話が出てきますが、切り落とした腕を喰わせる老人の話しなんかもあり、これはキリスト教的な寓意があるんでしょうかね? 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2022-09-12 22:26:36) (良:1票) |
《改行表示》 7.《ネタバレ》 僅か一瞬ですが、路線図が映ったシーンが有りましたのでそこは当然一時停止してからの、そしてガン見です。 ところがどうして、ふむ、なになに・・ アジア横断の際にはロシアから海を跨いで北海道に入り、日本国中を横断した末、東シナ海に入り、尖閣諸島の辺りからフニャッと中国入りですか。 ふむ、そらならそれでいいんですけどね、オホーツク海とか東シナ海には鉄道が無いんでござるが、そこはどうしたもんですか。ビックリいたしましたさ、ホンマ。そこは大きな声じゃ言えんがワープなんじゃろな。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-12-28 01:04:51) (笑:1票) |
6.氷河期で住めない地球を走る列車。しかも18周。描くなら1周目を描きなさいよ。18周してる設定だからツッコミどころが山ほどでるじゃないか。この列車の設定自体は悪くないのでもったいない。 【真尋】さん [DVD(吹替)] 5点(2015-04-05 23:47:26) (笑:1票) |
5.《ネタバレ》 昨今はいろいろ騒がしい世の中になっていますが、日本の寿司を最高の料理としていたり、所々に日本語を入れてきたりとつまらないお国同士のイザコザなんかにゃー興味がないよ僕は面白い映画を作るんだという監督の懐の深さが見えて良かったです。まあとんでも映画といわれれば否定はしませんが、監督もそんなのはわかりきった上で作っていてきっちり面白いものが出来てるいるので何の問題もございません。他の監督が撮ったら流されるようなシーンでも見せ場に変えてしまう技量はすごいですね。あの扉を開放するための突入のシーンはなかなか迫力があってよかったですし、一週回ったよ記念のシュールな場面や列車のカーブを利用した銃撃戦など印象深いシーンが結構多かったです。全体的には大満足の作品でしたが、エド・ハリスはいらんかったかな。エド・ハリスで少し引っ張りたかったのかあそこだけなんかやたらダラダラしちゃってるんですよね。(非常に気持ちはわかりますがw) ラストはああいうベタな感じでもいいですが、個人的には列車が脱線して人類滅亡みたいなシュールな感じの方が好み。 【映画大好きっ子】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2014-12-21 21:29:21) (良:1票) |
4.《ネタバレ》 超のつく氷河期のため、外では誰も生きられない設定で、無理やり「人類」を、列車の中に詰め込んでしまうという大変イマジネーションに富んだ作品です。この映画を新聞の広告で知って、久しぶりに映画を鑑賞しようと思いました。最大の見どころは世界観の構築です。列車の扉を開けるたびに、新たな敵と、新たな世界が観客の視界に飛び込んでくる。奇抜な水族館、名勝庭園、なぜか寿司屋、それに学校、そして授業を受ける洗脳されたクソ生意気な生徒たち、次の扉を開けると、どんな世界が現れるだろうかと思わせてくれる。私は豪華客船や、豪華列車に興味がある。それは乗り物というよりも1つの居住空間であり、1つの世界だからです。そんな私の欲求をこの映画は満たしてくれる。同じ人がいたら是非この映画を観るべし。惜しむらくは、ラストが饒舌すぎる点です。親切に説明をするから、揚げ足を取る観客が増えやがるのだ。いっそのこと、こうしたらどうか?「なぜ列車に食料があるのか?」「なぜ武器があるのか?」「なぜ列車は壊れないのか?」「列車を動かす真の理由は?」と、主人公に言わせる。そのうち、観客も一緒になってその謎を考えるようになるだろう。そして、いよいよ主人公が最後の扉を開ける瞬間、エンドクレジットを流してやれ。最後の扉を半分開いたところで映画を終わらせるのだ。支配者も当然のことながら謎のままにしておく。観客ごとき、甘やかさずに、放置するのも1つの手である。過去にそういう映画があった─。ご存じの人もいると思うが、あのカナダ映画です。ただ、実際には、饒舌すぎる支配者が、延々と、主人公と、われわれ観客に、意味不明な演説をぶつわけだ。しかし、列車の中の身分制度のアイデアは世界観を構築するうえで重要だった。列車の中にちゃんと首相まで存在する。もしかして大臣もいたかもしれない。つまり列車の中に「国家」があり、そして「社会」が存在する。このように細かい個所までしっかり描くことで、より一層、この列車は、「人類を詰め込んで走っている」というファンタジックな感覚を、観客は味わうことができるのである。私はこの映画の映像美的センスを買う。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-06-09 22:57:26) (良:1票) |
《改行表示》 3.2014.02.18鑑賞。ゴールは明快で結末が皮肉めいているのも良いのだが、もう少しテンポよく進んで欲しいところ。また、2月の大雪で電車が運休に見舞われた自分としてはそもそもの設定にノれなかったのが一番残念。 【かんちゃんズッポシ】さん [映画館(字幕)] 4点(2014-03-01 16:42:36) (笑:1票) |
2.《ネタバレ》 予想通りのトンデモ系映画でしたが、思ったより良かったです。悪夢を見てるかのような映像のオンパレード。ただし珍味なんで見るならばそれなりにお覚悟を。難点としてはクライマックス前に主人公の長いお語りが入ってスピード感が損なわれる事と、途中いくつかあった伏線らしきものが回収されてない事と、ラストの「この先どうすんの?一体?(笑)」と言うところでしょうか。と言うかこの列車良く17周も回ったよ。どう考えても無理あり過ぎと言うのもトンデモ系の醍醐味ですね。見て損はしなかったです。 【ぴのづか】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-02-09 14:09:49) (良:1票) |
1.色んなジャンルを詰め込んだ満員電車ムービー。個人的には楽しめなかったんだけど(笑)、「旨いものと旨いものを混ぜれば、もっと旨くなるんじゃね?」的発想が感じられる珍味になっております。まるで回転寿司のように次から次へと前からネタが流れてきますが、ヘンテコなものばかり。カリフォルニア・ロールみたいな定番(?)メニューになるにはまだまだ遠い、といった印象です。ポン・ジュノ監督作品ということで期待しすぎたかなあ。バイオレンスシーンや悪夢的なトンデモ展開はハリウッドっぽくなくて良かったんですけどね。 【ゆうろう】さん [映画館(字幕)] 5点(2014-02-08 12:17:59) (良:1票) |