26.《ネタバレ》 ヤンキー愛沢に起因したトラブルと、ホストに貢いだ女の転落劇。原作未読(御免なさい立ち読みくらい)のため詳細は承知しませんが、単独では映画用エピソードとしては弱いので2つ纏めてボリュームを持たせた印象です。実は双方のお話は繋がっていました的な“上手い”仕掛けは無いものの、同時進行する性質の異なる2つのエピソードをバランス良く配した巧みな脚本術と感じました。今回、お見事だったのはメインゲストのキャラクター造形。門脇麦は純粋無垢で孤独な少女を好演しましたが、秀逸だったのは中尾明慶でしょう。馬鹿なオマケに極悪非道のクズ人間・愛沢は、本来嫌悪の対象でしかありません。彼がどんなに悲惨な目に会おうと知ったこっちゃないのです。ところが中尾演じる愛沢には、不思議な愛嬌がありました。中尾明慶個人が有する善人オーラとでも申しましょうか、これが極悪クズ設定のキャラと化学反応を起こしました。愛沢ならぬ“哀”沢とでも呼びたいようなトホホ感。彼のオトシマエに対して、多少なりとも同情を誘えた事で悲惨な結末に人情の味わいが加味されたと考えます。困窮者の弱みに付け込み法外な金利を貪る闇金と、違法と知りながら闇金を利用し堂々と「被害者」を名乗る債務者は、いわば持ちつ持たれつの共犯関係。貸す方が悪いのか借りる方が悪いのかって話です。双方とも犯罪者で間違いありませんが、社会のルールを破るのなら、その恩恵も放棄して欲しいとは思います。義務は果たさないのに、いざとなれば公権力やセーフティネットを頼る気満々の“善良な市民”ってのが、一番タチが悪い気がしますが。さて、闇金を利用するつもりが無い大多数の観客にとって『ウシジマくん』は、未知なるアナザーワールド。『スタートレック』感覚で、日常の隣にあるエグい世界を疑似体験してみるのも一興かと。悪趣味ですが、原作に比べれば相当にマイルドな劇場版第2作目でした。 【目隠シスト】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2015-02-03 20:57:58) (良:2票) |
《改行表示》25.《ネタバレ》 原作ファンから見た感想 ホストに女が水商売までして金を貢ぐとか、チンピラ集団のヘッドでいることしかないみたいな、人間のうっすい部分が見える、ありそうな社会のケースを描けているのはいい感じ。 ただ、ホストくんとその彼女の交流の仕方とか、人間同士の交流の仕方が不自然でいまいち。そのへんの、人と人の間の感情の作られ方が、妙にトントンすすみ過ぎて、リアリティに欠ける部分がある。 門脇麦の、最初は5円も大事にする女だったとか、音ゲーで全国最強で一番を目指してたとかかが、伏線なのかと思いきや、あまりうまく行きていないし。門脇麦が窪田に入れ込むのも、なんだかな、、、。前作よりはマシになったけど。 チンピラの菅田将暉も、相沢には殺されかけてるのに、その殺されかけた相沢と手を組んで、一度は雇ってくれた丑嶋を倒そうとするのもなんだか... 人と人の信頼の揺れ動きや、感情の揺れ動きに説得力が無くて、そのへんは残念かも。 ただ、個人的には山田孝之の丑嶋演技が見れるだけで、機会費用は十分に回収できた。かっこよすぎだよ、アレ。 【だっつ】さん [インターネット(邦画)] 6点(2018-08-05 09:36:58) (良:1票) |
24.原作未読。ドラマ版は一部のみ。ドラマ版だと若手俳優の演技力に難があって続けて見てられなかったのですが、この映画版は、若手の実力派の俳優を擁して、しっかりキャラクターを作り込んだあたり、ドラマでできなかったことを映画でやる利点をしっかり活かしていたと思う。菅田君、門脇さん、窪田君の3人はもちろんですが、この映画で一番輝いていたのは、やっぱり愛沢役の中尾君。ガキギャングを引き連れるクズ暴走族崩れで、物語上も最悪のキャラなのに、なぜか憎めず、チャーミングですらある。ウシジマの「俺は愛沢のことが大好きなんだぞ」というセリフ、まさにそのとおりでした。ただ、前作同様、全体の尺が長いしダレる。とくに最後の物語を収束させる一連のシーンに15分以上かかっているのはやっぱり説明過剰。五円玉のエピも重ねすぎてくどい。ワンショットの映像やセリフ1つだけでことの顛末を伝えるのはドラマ版でもできていたのだから、映画版でもそのストイックさは残して欲しかったと思います。 【ころりさん】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-10-16 12:00:12) (良:1票) |
23.こういったジャンルの映画として分かりやすいが、出てくるワルの小物感が作品を小さくさせているところもある。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-12-08 15:44:15) |
《改行表示》22.《ネタバレ》 前作同様、映画の作り方は特に変わらないのでそれぞれ各シリーズのテーマが好きかどうかにもよる。 このヤンキーくんはウシジマくんコミックの序章でアウトローの恐怖を存分にインパクトを出したストーリーなので好きです。 マサルの最後の使い方が残念かな。ウシジマへの復讐は本来あんなもんじゃない。 キャストはより豪華になってるので一見の価値はあるとおもいますね。 |
21.《ネタバレ》 高橋メアリージュンさんの演技が、マジで何言ってるか聞き取れなかった。叫べばいいってもんじゃないでしょ。あと暴力で劣る女性が体も使わずにヤクザやってるっていうのはリアリティが無さすぎる。何で滑川にしなかったんだろ。菅田将暉さんと中尾明慶さんは良かった。特に中尾さんの弱そうな感じが、愛沢のヘタレっぷりにマッチしていた。 【なす】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-03-18 05:35:07) |
20.《ネタバレ》 今回のエピソードはこの作品で描かなくても良かったかな。一言で言うとぬるい。そのせいか前作のような緊張感や悲壮感が皆無でした。次回作に期待。キャスティングは主役級が出過ぎです。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-02-17 00:25:16) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 原作未読、テレビドラマは鑑賞済です。 本作は丑嶋から金を奪おうとするヤンキーとの戦いがメインであり、金絡みのドロドロとしたドラマはほとんどなし。これはウシジマくんに求められている内容じゃないなぁという感じでした。また、キャラクター間の力関係も歪なものでした。加賀は本物の迫力を持つ丑嶋に勝負を挑もうとする一方で、小物に過ぎない愛沢に対しては恐怖心を抱き続けているし、愛沢は愛沢で犀原にビビりまくっている一方で丑嶋には勝てると思っていたりと、なんだかよく分からないことになっています。 また、同時進行で描かれる新人ホストとその彼女のエピソードについても、17歳の彼女に用立てさせようとする金額が70万円とか200万円とか浮世離れしており、今時AVに出たってそんな金稼げないという点でリアリティを失っていました。 本作で描くべきものは、ホストに狂って自殺にまで追い込まれた麗の母親や、社会の底辺で正気を失ってストーカー化した蝦沼のエピソードだったと思うのですが、そうしたものに限ってアッサリと流されている点も残念でした。 唯一褒められる点はキャスティングの先見性でしょうか。菅田将暉、門脇麦、窪田正孝と、その後数年でブレイクした若手俳優を複数出演させており、彼らのフレッシュな姿を見るだけでも楽しめました。 【ザ・チャンバラ】さん [インターネット(字幕)] 4点(2017-01-29 19:54:29) |
《改行表示》18.Part1がテレビでやっていたのと、Part3が公開されたのでとりあえず、観てみた。 映画の性質上、仕方がないけどがクズしか出てこないなぁ・・・ クズしか出てこないのだから、R指定にしてもっと過激にしたほうがいいんじゃないのか? 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-12-23 23:58:04) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 ホストの世界と謎の小中学生族を引き連れたオッサンの話。 相変わらずドラマチックな展開や人間ドラマではありません。 バイオレンスがメインの作品です。 窪田君がホスト役で出ているのだが、正直役が合ってない。 窪田君に入れあげる門脇麦さんがAVや風俗に落ちて行く様も 淡々としており、ヌードシーンすらないという中途半端さ。 謎の小中学生族を引き連れたオッサンは狂気である一方 引き連れている子供にすら信望がなく強い物には弱く何のバックもない。 それなのに、バイクを盗んだ加賀君が一方的に怖がってるのもどうかと。 結果的に何も残らない。それなのにちょっと見てしまう そういうB級グルメ的なVシネマ的な魅力はあるかな。 【デミトリ】さん [DVD(邦画)] 4点(2016-11-28 12:04:25) |
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《改行表示》16.《ネタバレ》 1よりは面白かったかな。 でもまぁクズがどうなろうと知ったこっちゃないので少々うざい。 キャラづけして、シチュエーションつくって、ようやくストーリーとして正当性というか容認できるとこまでもってきたのはうまかった。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-11-20 08:32:59) |
《改行表示》15.この映画の登場人物に似た人は、少なくとも私の周囲にはいません。かなり劇画タッチで、リアリティはいま一つ。しかし、後先考えずに闇金から借りてしまうチンピラとかホストとか、ホストに貢ぎまくる女とか、思い込みだけで突っ走るストーカーとか実在しそう。そういう人物像をデフォルメした作品なのかなと。 何より気に入ったのは、昨今の日本映画らしからぬところ。クスリとも笑えないコメディ映画でもなく、クサいセリフと安い涙を敷き詰めた〝感動映画〟でもなく、すべて丸く収まるハッピーエンドでもない。こういう一連の「有名監督(脚本家)による話題作」に比べれば、ずっとリアルでした。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-10-01 01:49:39) |
14.前作に比べると、族とかホストとかAVとか非日常化してしまって、ある種ありきたりであり、かつリアリティーがないというか、ただの犯罪バイオレンスになってしまったような。もっと普通の人がカネで落ちていく・狂っていく様や社会派的な要素を出した方がオモシロい。という点では廃棄処分場の労働者にもっとフォーカスして欲しかったな。柳楽優弥がなぜああなってしまったのか?等が知りたかった。教訓としてはあんまり他人に同情・共感していてもダメで、時には鬼になる必要もあるかな?とも思うが、それが行き過ぎると所謂「自己責任論」になってしまって、「明日は我が身」という感覚が損なわれるんだろうと思う。 |
《改行表示》13.邦画でこんなに引きつけられるの中々無い。 キャスティングもいい。 山田孝之は華がある。 【たぬき野郎】さん [地上波(邦画)] 8点(2016-09-27 22:15:13) |
12.《ネタバレ》 前作より格段に良くなっている 前作のダメダメな客側キャストを一新して、芸達者の新人ばかりを集めたキャスティングは見応えがある チャチな暴走族とウシジマくんとの絡みを主軸に、ホストの成り上がりストーリーと、キチガイスートーカーとの絡みをうまいシナリオで同時進行させる 前作のシンプルなストーリーよりも格段に複雑で巧い展開だ 相変わらず金の取り立ても、相手の立場等も関係なく容赦ない 人情やら教訓やらのかけらも無い展開はある意味カタルシスがある どんな理由があれ、闇金から金を借りる事自体に全く救いがないのはリアル 相変わらずさほどウシジマくんは活躍しないが、キャラの立ち方はハンパじゃないのでいいんじゃなかろうか ウシジマくんは常にそそり立つ壁である 絶対であって揺るがない存在としてそこにあれば良いというスタンスだ ライバルの金貸し犀原茜も、キャラが立ちすぎていて、すでにギャグだ 総じてウシジマくん側のマンガぽいノンリアルなキャストと、ヒロインを含め不幸な客側のキャストは非常にリアルで、うまく混ざらない感じがかなりの違和感だ 各エピソードがラストに向けてあっという間に集束するが、残念ながらほぼセリフで解説されていて分り易いが説明的すぎる ホストの神咲があっという間に改心して、普通の職に転職しているのも唐突すぎて、端折った感が強過ぎ エンディングもちっちゃいギャグで終わってしまってちょっとがっかりした 話を無難に終わらせようとしてつまらなくなった気がする エンディング近くまではかなり良かったので残念だ 相変わらず、大久保とか、バカリズムとかのお笑いキャスティングは不要 くだらない芝居で一気にテンションが下がるので止めてもらいたい 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2016-05-16 00:01:26) |
11.《ネタバレ》 クズがバカやって闇金にお世話になるというどうしようもない奴しかでてこないのがいい。それだけに懲らしめられる爽快感が増す。でもウシジマの活躍や見せ場が少ないのが物足りない。 【ぷるとっぷ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-11-03 18:20:47) |
10.《ネタバレ》 不愉快な人間ばっかで不快な人間模様を一方的に見せられてゆく中で なぜか一番アホなハズの愛沢(中尾明慶)が唯一まともな人間に思えてきてしまったのだから あら不思議。彼の功績はデカイでしょうや(ある意味いろんな意味でね 彼がいたからこそ楽しめたww) ところでそんな愛沢の嫁役が木南晴夏だったなんて見終えてから後で知った。(気付かなかったことにちょとショック。) それから柳楽優弥クンって一体どこに出てたんかなって後から調べたら うっは あのキチガイ男役が柳楽クンだったのね うっは まさかだったような気もするが エビ沼だったっけか(きたねー顔の) 彼が柳楽クンだったんだね まあ不思議。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2015-10-11 23:56:39) |
《改行表示》9.ヤミ金は怖い きれい事より先に道徳の授業に取り入れるべき内容だと思った 【おでんの卵】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-08-24 00:11:57) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 闇金うしじまくん初見で鑑賞させて頂きました、社会の裏を少し知っている者としては結構面白い内容でした。バイトの娘がホストにはまって風俗落ちとか、借金を背負っている人間は最後までしゃぶり尽くすとか可なり具体的な内容が映像化されていて面白かったです。 ホストに嵌る女性の感情が寂しかった内容でした。 【SAT】さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-08-08 18:29:55) |
7.大久保佳代子など変な横槍が入ったんだろうなと感じる所もありますが、映画だからといって変に浮いたような派手さもなくしっかり地についた作りをしていてとても良かったです。役者も実力のある方を揃えてきてますが、今回犀原茜役の高橋メアリージュンがキャラの持ち味を引き出していて一番良いと思いました。テンション低めの感じから一気に金切り声をあげる感じは癖になりそうです。毎度胸糞悪いエピソードが多いのであまり高い点数をつけるのは気が引けるのですが今回も面白かったので8点つけておます。 【映画大好きっ子】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-05-16 13:32:04) |