4.画面上の平坦さとは裏腹に、哀れさの中にも風刺が利いていて、おもしろ可笑しさの中にも風刺が利いた 楽しくも有り、哀しさも有りの良い意味での二面性をたっぷりと味わせてもらえた90分でした。結果についてはネタバレしたくありませんので延べませんが ラストの残念さと物足りなさに2点の減点となってしまいました。
登場人物については、ペネロペ・クルスっぽくもあり、いしだあゆみっぽくもある奥さんのき然とした態度と優しさが素敵だった。一方、昆虫採集の虫のように刺さってしまって動けなくなってしまった旦那さん(ロベルト) 彼の人のよさそうな顔と性格が嫌いになれろうはずもなかった 何をしようがずっと応援させられていました
あの状況でやけにならずに残されるかもしれない家族の生活面だけを心配する様子が人間としての性っぽくもあり、哀れっぽくもあり、切なさを倍増させるものであったし、一家族の家族愛として見れるに十分だった。
ただ一つ、厳しく言わせてもらうとするなら 彼は専門職に拘りすぎだ。
本気で必死に家族を養っていこうとするなら職業なんて拘らずに他に仕事はいくらでもあるはずだ。破産寸前だったというのにそこのところは浅はかすぎたのではないかと思ってしまった 世の中みんな好きな仕事だけやって生きていってるわけではないのだから とりあえずは何でもいいから働きながらコピーライターに戻る夢を追ってくれというのが現実だ。俺が嫁ならそう叱る。