《改行表示》60.開始10分でもう泣きそう。 脳内会議みたいなアイデアは昔からあるけど、それ自体を1本の作品にしてしまったピクサーの功績は大きい。 今まで謎だった頭の中の複雑な仕組みがわかって良かったです。 感情のコントロールが出来なくなったときにこの作品のことを思い出して、少し冷静になれたらいいな。 そして、感情は自分にだけじゃなくて、他の人にもあるということを理解させてくれる。 特にママの感情のリーダーがカナシミだったのは奥深い設定だなぁって感心させられた。 変なCMソングが勝手に再生されるなんて小ネタも脳の仕組みの不思議を象徴する興味深い現象だね。 因みに僕の場合は、ポ~ニョポ~ニョポニョポニョポニョポ~♪ 終盤の展開には散々泣かされたけど、僕も複雑な感情をコントロール出来るようになったようで、成長するってこういうことなんだろうなって納得出来たような気がします。 あと、初見では開始10分で泣きそうだったけど、改めてもう1度最初から見始めたら、開始6分で泣きました。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 8点(2016-08-27 16:08:58) (良:2票) |
《改行表示》59.4歳の娘と、1歳の息子がいる。 当然ながら、一日中、それぞれが笑ったり泣いたりの繰り返しである。 人の親としてもまだまだ未熟なので、彼らの言動に対して右往左往することも多いのだが、この秀逸なアニメ映画は、そんな子育て中の親たちにとっては特に興味深くて、それ故に面白味の深い作品だったと思う。 二人の子どもが何かの拍子で泣き始めるとする。 1歳の息子は、彼の好きな遊びやおもちゃ、もしくは食べ物を見せればすぐに泣き止み、途端に笑い始める。 一方、4歳の娘はそう簡単にはいかなくなった。彼女が泣き止むまでには、それなりの説明と駆け引きと時間が必要になる。 そうやって当たり前のように、子どもたちの感情が変化していく様を見ているけれど、彼らの頭の中では常に様々な感情たちが、彼らの「幸福」のみを考えて親以上に右往左往しているのだと思うと、なんだか率直に感心し、感動してしまった。 この映画においてアドベンチャーとして描き出されている通り、子どもたちの頭の中では常に会議と冒険が繰り広げられ、そして時に崩壊と構築が繰り返されているのだろう。 大切に抱え続けた思い出に「ヨロコビ」と「カナシミ」が入り混じり、「ヨロコビ」だけでは決して生きていくことはできないというストーリーの着地は、子どもも大人も観る映画として、とても誠実だったとも思う。 精神が成長するということの見事な具現化。 それはとても楽しくて、とても切ないエンターテイメントだった。 【鉄腕麗人】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2016-01-18 23:27:21) (良:2票) |
58.《ネタバレ》 やっぱりピクサーってすごい。人の内面で起こってることを、こんなにワクワク楽しい冒険ものにしあげてくるなんて。しかも、小さいころは単純だった感情が、悲しみによって作り替えられた後、混じり合ってより複雑化し、新しい機能付きの司令部になり、新たな島が再構築されるってゆう世界観。人の成長をこんな風に描けるなんて、うますぎるし、わかりやすいしで、面白すぎる。さらに、色々出てくる設定や舞台が、なるほどーの連続で、観てる間中、納得しまくりでした。それに、なぜか観てて、涙目になってくる。なんかわかんないけど。ドンドン殺伐としていくライリーと、健気にがんばるヨロコビと、小さい頃のキラキラした思い出がオーバラップして、なんだかせつない。そして映画を観終って、自分もこんな経験をしてきたんだなーって思えたし、3歳の息子を見て、今、彼の中では、どんな風になってるのかな?お、ビビりが出てきたぞ、今はムカムカがレバー握ってるのか?とか色々想像しちゃって、そしてやがて彼も、傷ついて悲しんで色々忘れて壊して再構築して成長するのかと感慨深くなってしまったり。ネコの内面には笑ってしまった。確かに、こんな感じだ、きっと。 【なにわ君】さん [DVD(吹替)] 10点(2015-11-18 00:52:15) (良:2票) |
《改行表示》57.《ネタバレ》 正当な『トイ・ストーリー』の後継作品だと思いました。物語の大きな核は二つあります。つまり"どうやって親として子に接するか"という子育ての話と、"職場の仲間とどうやって仕事をしていくか"という話です。『トイ・ストーリー』もウッディがアンディの保護者として見守っていくという話と、バズという自分より性能の高いおもちゃに嫉妬しながらも職場仲間として理解し合っていくという話でした。 本作もそれと非常に構成が良く似ている。カナシミは職場で要らんことばかりするちょっと扱いづらい同僚。それをヨロコビは最初非難する。カナシミには彼女なりの仕事があるのだということが分からずに、ライリーが喜びを沢山感じるのが何よりも良いことなんだとカナシミに押し付ける。「とりあえずマニュアルでも読んでてよ」という適当な指示方法は駄目な管理職の典型的な姿でしょう。但し、カナシミと旅を続けていく中でカナシミにも彼女なりの重要な仕事があることに気づいていく。それは共感したりとか、つらいときにつらいと正直に言う大切な感情です。そしてそれは自分のヨロコビと表裏一体("Inside Out")なんだと気付かせてくれるラストシーンの素晴らしさ。楽しい思い出は悲しい思い出と本質は同じなのですね。美しいメインテーマも相まって思わずホロリと来てしまいました。 ヨロコビは仕事仲間としてキチンとカナシミの存在意義を見出して、職場の一員として互いに認め合う。ライリーが生まれた時からライリーの保護者として彼女を守り続けていた感情たちは、何も喜びの感情だけを子どもに与えておけば子どもが幸せではないことを知る。全ての感情が子を豊かに成長させるのですから。こうやって感想を書くと、やっぱり非常に大人向けな作風であったと言えますね。 それから、心の中という極めて抽象的な舞台の構築、途中で3Dアニメからキュビスムになったり二次元までキャラクターが分解されてしまったりの画的な面白さ、ライリーの両親の感情たちの様子など、冒険心を忘れないPIXARだからこそ作り得た作品だったと思います。個人的にはPIXARの全作品の中でもトップクラスに面白い作品でした。 【民朗】さん [映画館(字幕)] 9点(2015-07-27 21:02:19) (良:2票) |
56.《ネタバレ》 これは子供だけでなく大人も含む全人類に対して、注意書きは必ず守るべきだと警告している。入ってはならない空間。それはライリー頭の中の感情をコントロールする5つもの性質、中でもヨロコビ、カナシミ、イカリの3つの感情は生きている者全てが持っている感情方法であり、それを全て分かり易く描いた点は大いに評価すべきだと思うし、一見、何の役にも立ちそうにないカナシミだけどカナシミあればこそのヨロコビが一段と大きくなるのだというがこの映画で一番言いたかったのではないだろうか?ライリーが新しく引っ越して来てから昔の思い出、父親や母親、アイスホッケーを一緒に楽しんでいた友達との思い出やらとにかくそれをアニメでしか表現出来ない形で見せてくれてる。人生、楽しい事だけでなく辛い事もあるんだよ!と言うメッセージと共にまた辛い事もあるからこそ楽しい事だって沢山あるんだよと言う様に感じる事もできる。一見、子供向きアニメの様だけど大人に対する子供の頃の楽しかった思い出は必ず心の中にあるはずだ!それを思い出した時、人は忘れていた何かを思い出すはずだと言う様な感じがして色んな事を考えさせる映画であると思いました。 【青観】さん [映画館(吹替)] 8点(2015-07-23 22:58:58) (良:2票) |
《改行表示》55.《ネタバレ》 これは本当に凄い。同じ記憶が別の感情に触れるとカラーを変える。感情が迷路に迷い込むと性格を構成する要素が停止する。脳内地図を移動するのは思考。眠ると思考も止まるが感情と想像は動いている。喜びと悲しみはコンビ。怒りと恐れと嫌悪はトリオ。喜びは原動力だが道を憶えているのは悲しみ。怒りが突破口を開き嫌悪がそれを焚きつける。恐れは身を守る。イマジナリー・フレンドは成長のために犠牲となって忘れ去られる。11歳が12歳になるとコンソールがいきなり複雑になる。 少年とおっさんの感情メンバーがやたら単純なのは面白い。そうなんだよ、我々の種族では感情は「同時」に働かず「一緒に」動いてしまうんだよ。女性教師が休暇と男のことだけ考えてたり、このあたりの描写は少女の複雑さに魅せられた大人のいかにも大人っぽい自己診断という感じがする。でもあんたらのバックヤードも実際は多分えらいことになってるよ。 この映画では人間の原動力であるヨロコビが世界の仕組みや様相、他のメンバーの大切さを学んで進む成長物語になっている。現実世界でも物事を学ばないで得る「喜び」はすぐ虚無に落ちてしまう。そんな知的な話でありながら知性はあくまで脇に置くという知性が凄い。 追記:一つだけ文句を。子供向け映画で邦題『インサイド・ヘッド』てなんだよ。「あたまのなか(直訳案)」「ライリーの大切な仲間たち(平凡案)」「ココロレンジャー(冒険案)」でもなんでもいいから邦題考えようよ。邦題は何かと叩かれやすいが、ひるむな。もしアナ雪が邦題「フローズン」だったらどうなってた? 【tubird】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-07-02 23:43:42) (良:1票) |
《改行表示》54.そうそう!どの感情も感じる事が大切で全て必要。 悲しみがあるからこそ楽しいがより感じられる! 喜びが全てじゃない、 悲しみも怒りもムカムカもビビリもネガティブだからだめじゃなく、 ネガティブな感情こそ肯定する。 そこにフタはしなくていい!子どものように生きたらいい! そして、感情は溜めてはいけない。出して表現することが大切。 川の流れも、お金の流れも、血の流れも、うんこも、笑 溜めるのではなく流して循環させる。溜めると濁るし腐るし破裂するよー この映画では主人公の感情は頭の中で操作されていたけど、 これ実際そうなのかも知れないのご存知でしょうか? みんな自分で考えて、自分で行動してるように思えて、 実はこれが何かの指示通りに動いている可能性も否定出来ないんです。 というかもっと言うとこの世は幻想。笑 これトンデモのように聞こえるでしょうが、 実際に科学の最先端の現場で議論、研究されている内容なんですよ! ノーベル賞物理学者がこう言ってます。 「この世界が“ホログラム”であるかもしれない」 【ゆにお】さん [地上波(吹替)] 9点(2017-06-28 22:46:47) (良:1票) |
《改行表示》53.《ネタバレ》 やられました。この作品は秀逸ですね。 少女の物語は他人から見れば、さほど複雑ではありません。転校により過去から 新しい環境に移り住む過程を描いただけの物語ですが、子供の頃の微妙な心理を 1本の映画にしエンターテイメントにしてしまう発想と手腕に脱帽です。 脚本の好みで言えば、ヨロコビとカナシミが司令部に戻る旅の序盤が 戻れそうで戻れない所が少々じれったいのですが、その感情たちの別世界の冒険が 実際の少女の微妙な感情と成長と言う全く異なる世界を、互いに邪魔する事無く 自然とシンクロさせて居る所が見事です。少女の方が感情の存在を意識しすぎたり 感情側が少女を動かしすぎてもこの話が架空の物語になり興醒めしてしまった事でしょうから。 子供の頃のキラキラした心や、思い出がいつの間にか消えて居たり思い出せなく なっていく過程が悲しくも成長である事を感じさせる。素晴らしいですね。 人の頭の中を映像化するというアイデアが出たとしても人の心や記憶の仕組みは 複雑で簡単では無いだろう。それを見事に具現化しただけでなく、 子供から大人まで楽しめるようコミカルで夢のある世界で描ききる 制作者達の力に関心させられるばかりです。時間も長くなりすぎず良いですね。 【デミトリ】さん [DVD(吹替)] 9点(2017-03-26 08:18:41) (良:1票) |
《改行表示》52.《ネタバレ》 『頭の中が色々なキャラクターや建物が存在する町になっている』と言う古典的な設定を見事に使いこなしている。 そもそもガチガチの専門家ですらよく解明されていない頭の中を良く再現しており、小さいころは『楽しい思い出』『悲しい思い出』等単純なものから『悲しかったけど良い思い出』『いい想い出だからこそ思い出すと悲しくなる』と言う心の多様化(成長)が劇中全体を通してとても丁寧に画かれている。 細かいところでは思い出の保管庫(ボーリング玉をしまっておく棚みたいなの)が脳のシワを表していたり。 ただ何といっても素晴らしいと感じたのが、主人公である少女の体験と頭の中のキャラクターの成長がシンクロしているところ。 この手の内容の場合、例えばギャグ作品とかだと頭の中がグチャグチャになった結果、登場人物がハチャメチャな行動をとってしまうというのが良くある(決してそれが悪いとは言わない)が、本作の場合『ヨロコビ(キャラクター)と、少女の人格を形成している『大切な思い出』が行方不明になっていしまう』と言う事件の結果、少女に起こってしまう心境の変化を『引越しで不安になり何もかも上手くいかない』と言う実生活でもありうつイベントで無理なく表現しており、『頭の中の事件で主人がおかしくなる』と言うよりは『生活している上で起こる心の不安定と言った『化学反応のようなもの』を、『頭の中の事件(擬人化?)』として表現する』と言う逆説のような演出が非常に素晴らしい。まぁこういった演出も無くはないが、なんと表現していいのか分からないが、片方の演出が強すぎてもう片方が引っ張られること無く、非常に滑らかにお互いが干渉し合っているのが凄い。 所々のギャグもピクサー作品の中では好きな部類で、私の父親も人の話を利かなかったり、意味も無く『ポリンキーのCM曲』が無限ループしてしまう、と言った部分の理由がものすごく共感して笑ってしまった。 【ムラン】さん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2016-01-02 20:00:12) (良:1票) |
51.《ネタバレ》 感情を擬人化した作品は過去にあれど、ここまでイマジネーション豊かに展開されるピクサーの発想には驚くばかり。現実世界において解決されていない問題が放置されていたりと、脚本の詰めの甘さは無視できない。それでも生きていくうえでヨロコビ以外のネガティブな感情も重要なものとして機能していて、ヨロコビとカナシミが表裏一体となった抱擁と同様に、色彩豊かな感情が見ているこちらにもあふれてくる希有な映画体験だった。ヨロコビだけの人生なんて存在しない、むしろカナシミやイカリに支配された人生を送っている人が非常に多い方。ない交ぜになった秘めた感情と折り合いを付けながら誰もが大人になっていく。思春期前の子供より、人生経験を積んでいる大人ほどこみ上げるものが大きいのではないだろうか。 【Cinecdocke】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-01-01 03:09:55) (良:1票) |
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50.《ネタバレ》 五人もいるのにポジティブ要員がヨロコビだけって えと、なんで? それってちょっとバランスおかしいのんとちゃうかな? 喜怒哀楽の“楽”に当たる部分がいないのってそれってちょっと人間としてキツイんとちゃうかな 見方によってはヨロコビ対その他ネガティブ四人組って感じで1対4って感じでなんか変。そんなことでいいのか頭の中って まあムカムカとかビクビクってのも必要なんかもしらんけど 俺の頭の中にはヨロコビ以外にもっとルンルンとかランランとかムフフとか居てほしいもんだと思ってしまった。だって人生苦がありゃ楽あるさ。もっとポジティブ要員の増員希望。ところで関係ないけど ママの頭の中にフナッシーみたいなのがいた! ディズニーなのにフナッシーって(笑) ウケケケケ 【3737】さん [DVD(吹替)] 5点(2015-12-10 22:00:11) (良:1票) |
《改行表示》49.《ネタバレ》 ここ数作は自分の好みの作品がなかったピクサーだが今作は久々に面白いと思えた。 人間の頭の中はあんな単純なシステムじゃないよなあと思いながらも作品に引き込まれていくことに気づく。ヨロコビ以外はネガティブな感情なんじゃないかと思ってしまうがどの感情も必要なもの。子供のときは思いのままに感情を開放していたがそれではいけないと気づいたのはいつだっただろうか。カナシミとの付き合い方を知ることが成長、大人になるということを感情たちの旅を通して少女の心とシンクロさせながら描く手腕はお見事。 ビンボンや思わず口ずさんでしまうCMのフレーズなど「ああ、あるある」と感じるのは子供より大人の方だろうか。いろいろな意味で子供もきっと楽しめる作品だろうけど大人の方がより楽しめる作品に感じた。多くのサブキャラも楽しい今作だが、まさか「理想のボーイフレンド」をああいう風に使うとは思わなかった。頭の中とはいえカオスだ。少女は「理想のボーイフレンド」を踏み台にして成長していくのだ! エンディングのいろいろな人の頭の中も面白い。ネコの頭の中は超適当。ああ、気まぐれなわけだ。 (字幕上映が無かったので吹替えで観たがヨロコビを演じた竹内結子が光っていた。竹内結子の吹替えというとテレビ放送の「タイタニック」しか覚えが無いがとても上手くて驚いた。 あと上映前のドリカムの歌の必要性がよくわからない。本編前に短編が入るのもお約束になってて、その上その前に予告編もある。散々待たされたと感じる人も多いだろうに。主題歌とか言ってるけど本編で使わないならただのイメージソングですな。) 【⑨】さん [映画館(吹替)] 8点(2015-08-03 03:46:36) (良:1票) |
《改行表示》48.いくらなんでも退屈すぎ。 特に、最初、ドリカムの歌がなんの演出もなしにフルコーラス流れる。 次に、南の島とかいう短編映画をやる。 合わせて10分くらいだろうか。 本編が始まってから、どうやら今までのフリは、本編とは全く関係ないと分かった瞬間、怒りを覚えた。 最初だからこっちは集中して見てるのに、なんの予告もなく10分もこんなことやられたらかなわない。 本編が始まっても、退屈なのは変わらない。 そもそも、最も重要な感情を「喜び」にしているけど、それはアメリカ人ならすんなり理解できるのかもしれないが、日本人の自分には無理。 普段は意識していないけど、自分も平均的日本人も、最も重要な感情は「恥」だから。 脳内記憶の保管や廃棄を映像化してるシーンなんかは、それなりに面白いなとは思ったけど、それもほんの一瞬。 起伏のないシーンがダラダラと続く。 子供も大人も楽しめる映画かと思ったら、子供にも大人にも退屈な映画でしたとさ。 特に最初は「金返せ」レベルだよ。 【まかだ】さん [映画館(吹替)] 2点(2015-07-19 17:28:21) (良:1票) |
《改行表示》47.《ネタバレ》 同年代に転校した経験があるため何回か泣いてしまいました。 ライリーだけでなく、お母さんやお父さん、バスの運転手さんなんかの司令室がチラッと映るのは、 自分の頭の中もああいう感じかも……なんて空想できてよいですね。 既視感や記憶の取捨選択を眠っているときに行う、くだらないCMソングが繰り返し流れる…… ここら辺は面白い見せ方をしてくれて大人も楽しめると思います。 でも主人公の友情が崩壊したままで伏線が回収されていなかったり、 イマジネーションランドの辺りはメリハリがなく中だるみ。 脚本がいまひとつ完成されていないと感じました。 黄金期のピクサーを知っている観客としてはもう少しじっくり練って作って欲しかった。 エンドロールもあまりサービスがなくて寂しいです。 それとドリカムの曲はいらないかな…… 一般人のスナップを本編の前にこれでもかと見せつけられても退屈なだけです。 【kiryu】さん [映画館(吹替)] 6点(2015-07-19 01:51:15) (良:1票) |
《改行表示》46.インサイド・ヘッド2公開&夏休みということもあってか、トイストーリーなどと併せて本作が録画されていました。そもそも全く興味もなく本作の存在すら知りませんでしたが、見てハマりました、かなり泣けました。他のディズニーアニメとは一線を画する面白さ、やはりディズニーの横暴を許さずピクサー精神を死守しているだけのことはあります、さすがピクサー。 まず頭の中をシンプルな感情のみで描いたことは賞賛に値します。人間とは実際もっともっと複雑なものですが、それをこれほどまで分かりやすく描いたのは本当に素晴らしい。凄いのはシンプルで分かりやすいだけでなく、きちんと各キャラクター・セリフ・行動に意味があることです。 イカリとムカムカとビビりは三位一体で本能的に本人を守っている点も素晴らしいですが、ヨコロビとカナシミはペアでないと帰り道が判らなかったり、喜びの記憶を悲しみで満たすことで人として成長できたりと、とにかく非常に奥深く考えられていていちいち納得。その人の核となる素敵な思い出の蓄積で形成される”性格の島”も非常に分かり易く、しかしその島はとてももろく本人の心無い言動でどんどん崩壊していく姿も素晴らしかったです。その他、考えの列車、夢の仕組み、過去の記憶の処理の方法、CMソングのネタ、ピエロ、ビンボン(涙がキャンディーだなんて愛らしすぎて・・)、良い点を挙げるときりがありません。 余談ですがライリーの嫌いな物として”ピーマン”が出てきましたが、実はアメリカ本国版ではブロッコリーなのはご存知でしょうか。日本の子供に合わせてピーマンに書き換えてあるそうで、看板や新聞なども字幕でなく丁寧に各国文字で作られていますし、そういった様々な配慮もピクサーならではといったところです。ラストも文句なしで、悲しみ色に包まれて家族の元で泣くシーンは名シーン。成長=コンソールが新しく大きくなっている点も笑えましたし、もう本当に何から何まで大人が納得の本当に素敵な作品でした。 ちなみに原題「Inside Out(裏返し、表裏が反対)」は、おそらく感情は裏腹で表裏一体(コインの表と裏のように)という意味合いを持つ題名だと思いますが、それをややもじったインサイド・ヘッド(頭の中)とした日本語版の題名も素敵です。絵もかわいらしくトイストーリーより大人向けで良かったです! 【アラジン2014】さん [地上波(吹替)] 9点(2024-08-08 15:16:48) |
《改行表示》45.《ネタバレ》 家族愛を描いた内容には好感を持った。 頭の中を表現する手法も斬新で面白い。 カナシミは余計なキャラかと思っていたら、最後に大活躍してその存在意義に納得! 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-03-30 14:18:11) |
44.なるほど忘れるってそういう仕組みだったのね。 【TERU】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2022-11-23 22:09:42) |
43.《ネタバレ》 約5年ぶり2度目観賞。続編公開に向けての復習。多感な12歳、喜怒哀楽でいっぱい。そんなアタシのアタマの中を擬人的な感情たちが大冒険。発想はイイんだけど、ドタバタやってるだけで上手く表現できて無ぇよな。もったいねえ。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2019-08-11 03:21:38) |
42.《ネタバレ》 竹内結子さん演じるヨロコビが輝いてみえるのは、大竹しのぶさんの演じるカナシミの闇が深いから。本作以上にエラい吹き替え現場だったのではないでしょうか。叫ぶ大竹、かわす竹内。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 9点(2019-06-12 20:14:52) |
《改行表示》41.《ネタバレ》 少しずつ複雑化していくことも匂わせているので、小学生くらいまでの表現としては、この程度でいいのではないかと思います。 これより前に公開された「脳内ポイズンベリー」の方が、制御不能な「本能」が表現されていたり、真木よう子が可愛かったりした分面白かったかな。 【マー君】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-09-03 11:20:04) |