《改行表示》24.《ネタバレ》 私も、前半は何を喋ってるのかちょっと聞き取れないところ多く、その辺は不満でした。 でもグロ描写はなかなかですね。予算的にもかなり限りがあるだろう中でよく表現していたと思う。 主人公の顔が表現の主軸になっているのはわかるのですが、ほぼ全編にわたって 主人公の顔のアップと見てる対象物の繰り返しパターンが多く、そこは正直クドさを感じてしまいました。 この人たちは何と戦ってるのだろうと言う狂気の世界。全編向こうでロケしてるのかと思いきや、 実は埼玉の深谷でも撮影してるそうで、しかも現地の人が無償でジャングルを作ってそこで撮影してたんだとか。 何か特別な労い賞でも送りたいぐらいですね。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2019-09-24 18:47:45) (良:1票) |
《改行表示》23.見た後に何か残るかと言えば、・・・感動とかそういうことではなく、ただただ嫌な感じだ。 気の弱い人は見ないほうがいいかも。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-08-15 18:43:27) |
《改行表示》22.フィリピンの島で一人の男が飢えと孤独に苦しむ。 前線での攻防は無いが実際の戦場を体感しているようだ。 極限の飢えによるカニバリズム、肉の塊になる仲間、砲弾が飛び交い常に死と隣り合わせ。 まともな精神状態でいられるはずがない。 ドラマ性は乏しいが、静寂な反戦を感じる。 |
21.原作の大きさ、凄さの足元にも及ばないが、映画のストーリーとしてはそれなりにまとまっている。兵士の顔の汚れ方がお笑いコントのメイクみたい、上官に対面した時だけ咳が出る顔色の良い動きの俊敏な結核患者等々突っ込みどころもそれなりにある。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 3点(2020-05-05 20:23:14) |
《改行表示》20. 太平洋戦争末期のレイテ島を舞台に、日本兵の悲惨な実態・戦闘の激しさを通じて戦場の狂気を浮き彫りにした作品。ドキュメンタリー映像では迫り切れない戦争の実相に、文字通り肉迫。戦争映画で肉体の損壊をモロに見せる演出には懐疑的な考えで、奇しくもこの映画公開年に他作品のレビューで否定的な意見を記述した。だが、題材によってはそれもありかなと思うようになった。本作の場合、全体の流れからみるとグロテスクな映像という印象があまりなく、肯定的に受け止めた。 時折映る山々や雲の流れ・海流等、自然の息遣いが一層悲惨な状況を引き立たせる。暗闇の中で一転、サーチライトから始まる戦闘シーンは凄惨極まりない。戦争とはこういうものだと思う。ケイトウの花と人肉の対比は残酷な現実を映す。 惜しいかなリリー・フランキー以外の俳優陣は素人っぽさが目立つ。小声での会話は、極限状態における飢えや栄養不足、士気低下を背景にした表現だと思うが、リアルさにこだわり過ぎの印象で、あまり効果的な演出とは思わない。 何年か前に親類の年寄りから聞いた逸話を思い出す。戦争当時、関東地方のある都市でアメリカ軍の空襲に遭い、そばにいた人の上半身が吹っ飛んだという話だった。 【風小僧】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-03-08 18:52:48) |
《改行表示》19.中学に入る前後くらいの頃に、世の中に文庫本なる廉価なものがあるのを知って途轍もなく世界が広がったような気がしたものですが、当時読んだ2つの戦争文学が妙に心に引っかかってて、というか、それらの小説の主人公・「田村一等兵」と「木谷一等兵」の存在が、妙に心に引っかかったのでした。おそらくそれは、彼らの存在が、人間が生きていく上で受けねばならぬ束縛、不自由さみたいな、普遍的なものを反映しているように感じられたから、かも知れません。後者は勿論「真空地帯」の「木谷」であって、彼は軍隊組織の中で抜き差しならない立場に置かれている訳ですが、一方、本作の主人公である前者の「田村」は、戦場で極度の飢餓状態に追い込まれており、いわば人間が肉体を持つが故に束縛された不自由な状態となっています。 そういえばこの「野火」という小説の中では人肉食がテーマの一つとなってますが、手榴弾で負傷した木谷が自分の肉片を口にし、その行為は明らかに自分の自由だ、なんて言う場面があって(映画ではかなりアッサリと描かれてます)、このエピソードが何だか作者の主張を無理矢理に挿入したみたいな違和感を昔から感じていたのでした。が、確かにこれもまた「自由」の問題であって。小説の木谷は、肉体の束縛だけでなく、神の視線という束縛、いやむしろ、「神の視線を意識している自分自身」にこそ、束縛されているのかのような。 というような観念的な部分は、映画の中で語ろうとすれば、独白に頼らざるを得なくなっちゃうので、本作では直接には描かれません。途中、他の兵士から「お前は自由だ」なんて言われる場面こそあるものの、この作品における木谷には自由など持ち合わせておらず、未知の島を彷徨う自由、死を身近に感じる自由なんてものもない。 死は恐怖。肉体という厄介なものを抱えた人間は、それ故に飢餓に苦しみ、またそれが故に敵の攻撃で肉体を損壊させ、のたうち回る。 そういう恐怖が、この映画では徹底して描かれています。映画前半で目を引いた花の「赤さ」が、終盤、友軍兵士の血に染まった舌の「赤さ」として再現し、我々の目に突き刺さってくる。この何という恐ろしさ。 そういう視覚的な怖さの一方で、劇中のセリフは抑制され、主人公の内面は封印されていますが、奇怪なラストで彼の内面が一気に噴出して、ドキリとさせられます。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-10-26 12:14:29) |
18.オリジナルの方が飢餓感は伝わった。でも悲惨な状況はよく伝わってくる。こんなとこに放り込まれたら精神がやられるな。 【noji】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-10-03 23:19:10) |
《改行表示》17.私は幸いにして戦場の凄惨さを知りませんが、まあこんな感じだったんだろうなあと思わせてくれる作品でした。しかし、それ以上でも以下でもありません。やたらとグロい描写がありますが、中盤以降は「またか」という感じ。人間の戦場における狂気は恐ろしいですが、平時における「慣れ」も恐ろしいものです。 それと、この作品に限らず、だいたい邦画はセリフがはっきり聞き取れません。小声で早口で話すので、当然でしょう。そのたびに手元のリモコンでボリュームを大幅に上げると、次の瞬間には効果音やBGMが大音量で流れたりして、夜間に茅屋の大画面テレビで見ている身としては気が気ではありません。こういう部分で観客への配慮って、してくれないんですかねぇ。役者の滑舌を基礎から鍛え直すとか、せめて字幕を入れるとか。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2019-09-18 02:10:01) |
16.意図的にやっているのかもしれないけど、背景の風景や映像が綺麗すぎるのは、やはりどうにも気になります。そこで戦闘が行われたという気がせず、主人公以下数名だけが脈絡なく突然放り込まれただけのように見えるので、肝心の心理描写に説得性がないのです。あと、全体的にみんな最後の方まで動きが元気なので、そもそも飢餓状態にも見えないのだな。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2019-08-22 01:40:05) |
【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 7点(2018-06-03 13:02:04) |
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《改行表示》14.《ネタバレ》 戦争の悲惨さ、凄惨さをよく描けていたと思う。 志のある映画だと思う。 予算がなかろう作品ではあるが、もう少しなんとかなったのでは? とにかく寄りの多いこと多いこと。 音も台詞が聞こえない聞こえない。 もう少し引きの画で客観性をもたせて、 聞き取れるくらいの音声処理で観客に伝わるようにすれば、 映画として良かったんじゃないかな。 すみません、ド素人なのに。 とはいえ現代で戦争になったら、地球がぶっ飛ぶので映画とか教訓とか、そんなこと言ってられなくなるんですよね。 人間っつーのは学ばない生き物だね。 【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2017-09-30 20:32:25) |
《改行表示》13.《ネタバレ》 低予算の作品故なのか、この映画に敵米軍が視覚的に存在しない描き方はどうなんだろう。食べ物を巡って、田村と爭っていた上官らしき男が何の兆しもなく突然機銃掃射らしきものを受け、頭部が半分吹き飛ぶシーン。彼等は戦闘機の音を聞いていないのか不思議。普通、爆音から危険を察知し回避行動くらい取るだろうに。それに彼等を襲った機影を見せる必然性はないと判断したのは、敵との戦闘での死傷者より、日本軍は飢餓で惨めに死んでいった事をより強調する狙いからなのだろう。その惨めな日本軍を視覚的に強調するのに全身薄汚れと言うより、誰もが、どこもかしこも真っ黒。白い肌を隠すために、意図的に靴墨か何かを塗った?と誤解してしまいそうになるくらいの汚れ様。田村は飢えを満たすためにか、勝手にふらふらと彷徨い歩く。挙句、出っ会したフィリピン人女性を撃ってしまう。その後、罪の意識からなのか小銃をいとも容易く投げ棄ててしまうし、再び渡された銃もまた何処かに棄てたらしい、もはや武装を拒否している感が濃厚。 昔読んだ大岡昇平の「俘虜記」だったか、記憶が定かではないが、確か、彼は森で先に発見した若い米兵を銃口に捉えながら、その男の顔を長々と頬がどうとか、唇の色がピンクで、まつ毛が逆光に映えだの、彼は何歳くらいなのかと描写し始め、敵兵をあたかも恋する乙女の如く、呆然と見詰め続けている内に、相手に気付かれ、逆に銃口を向けられ捕虜になっている。しかも、投降後、余程目立ったのか、尋問に得々と英語で応えていた日本兵の様子が米軍の記録に記されていたらしい。当時の日本軍は銃を棄てる行為は重罪と規定していたし、捕虜になるなどの投降も厳しく戒めていた。その何れの軍規も知った事かと、違反した理由は補給もなく飢えさせ、地獄さながらのカニバリズムに追い立てられたという強い憤りからなのだろう。 実際、フィリピン戦線の記録物を読むと人肉食についての記述が多い。ただ、本作の残酷描写は全く気に入らない。陰惨を強調するためのスプラッター描写は度を越し、時折これはホラー映画なのかと勘違いさせかねない。それと収録音のレンジが広すぎて、小声はまるっきり耳に到達できず、ボリュームを上げるといきなり大音響が鳴り響くという困りもの。 【DADA】さん [インターネット(邦画)] 4点(2017-05-21 12:51:29) |
《改行表示》12.悪くはないのだけど、この手の話をあのラストで締めくくると 印象ばかりで感想として残るものが、少ないのは仕方がない所か どうしてもチープ感が付きまとうし 演技力だけでは絶望的に追い込まれた感じは出ていない 顔の汚れなど、なぜ汚れたかを描かないとメイクっぽさ全開だ しかしキワモノでなく、この作品に取り組んだことはおおいに評価します 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-10-26 17:04:34) |
11.《ネタバレ》 かなりの低予算で作られたらしいけど、画面からはそんなチープ感はあまり感じれらなかった。ただ兵士の悲惨な状況なのに、風景がみょうに綺麗なのが不思議な世界観を作り出し、興味深い雰囲気がありました。印象的だったのは、戦闘機の機銃表現。戦闘機は一切映らず、ドッドッドッとゆう音と共に、地面が噴煙をあげ、それはまるで何かの超常現象のような感じで、気が付けば隣の兵士の顔が吹っ飛んでるとゆう、あまり観た事がない感じで、それがとても不気味だった。ちなみにグロ描写はけっこう強い方だと思う。クライマックスの3人の兵士の確執からの、主人公が人間じゃない何かになってしまい、その後、また人間に戻って、書斎で変な儀式とともに食事をするくだりは、異様な雰囲気で、逆に目が離せなかったです。しかし、それまでの経過で、場面によっては、役者の表現がちょっと薄っぺらに見えた時もあり、全体的には、それほどすごい映画を観たとゆうインパクトはあまりありませんでした。監督に期待しすぎたのかもしれません。僕自身の感情的な動きはあまりありませんでしたが、退屈ではなかったし、鑑賞後、後を引く感じはあったかな。 【なにわ君】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-09-25 11:13:03) |
10.原作を読んだのは高校生のころだったか?すごい衝撃を受けました。それ以上の衝撃はないだろうと思いながら鑑賞。予想以上の映像でした。補給も作戦も何もない敗戦国の悲しさと、日本人としての無力感と、人間としての怖れがありました。 【木村一号】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-09-13 20:50:44) |
《改行表示》9.《ネタバレ》 「ザ・パシフィック」を観た後だけに、観終わった後の精神的なダメージは相当なものが有る。 これが戦勝国と敗戦国の、同じ戦争に対する気持ちの違いなのか。 観ていて辛いシーンばかりだが、目を背けてはならない。 全国の小中学校で日本史授業の一環として観せる様にした方が良いのではないか。 8点はこの様な戦争賛美では無い、真実に最も近いと思われる作品を世に残した功績に対して。 【たくわん】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2016-08-29 12:54:26) |
8.《ネタバレ》 人肉を食べたという内容は、前からあってドキュメンタリーの「ゆきゆきて、神軍」や、アメリカでは「生きてこそ」とかある。しかしそこに人間としてあるまじき行為だという罪の意識を深く問いかけるのは、大岡昇平の「野火」が筆頭だろう。高校の時、課題図書にまでなった。先生には悪かったけど、最後まで読んでない(笑)。その映画であるが、塚本監督はどっちかというと映像作家である。だから戦闘場面は彼らしい映像で我々に投げつける。そこはいいのだが、人肉を食べるまでの葛藤や、飢えの凄まじさみたいのは、あまり描かれてなかったように思う。でもこんな戦争映画、日本になかった。やはり功績大と言えると思う。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2016-08-21 07:57:15) |
《改行表示》7.想像の範囲内の出来事が 想像の範囲内で映像化してあった。 |
《改行表示》6.日常で目にする空よりより青く、雲はより白く、樹々はより青々と生い茂る。 血はより赤く、暗闇は全てを飲み込むかのように暗い。暗闇に照らされた光は、無機的な明るさを放つ。そうした色が混ざり合い、全てが主張する事が、世界の混沌を作り出す。 音は増長され、視覚(カメラ)は混乱を起こし、時間は感覚を失う。敵が、さらには自分すらどこにいるのか、どこから弾が飛んでくるのかもわからない。 色彩も状況も感覚も、全てが方向性を失い麻痺したとき、飢えが極限をむかえ、人間が道徳や倫理観を超える。 そこでは、観客が画面の向こうで、安心して出来事を見る事を決して許すことはない。 【ちゃじじ】さん [DVD(邦画)] 8点(2016-06-09 03:18:05) |
《改行表示》5.迫力ある描写でしたね。賛否はあるでしょうが、この映画なら必要だったように思います。 ただ、最後の書斎での食事シーンは少し大げさに感じるんです。 カニバリズムは究極の飢えの状態ではどの時代でもあった話ですし、現在でも遭難などの際にはあります。 一線を超えて獣になった人間も平穏を取り戻せば再び人間らしくなるのが普通かな。と思うんですよね。 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 6点(2016-05-23 16:33:07) |