ラスト・ナイツのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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ラスト・ナイツ

[ラストナイツ]
Last Knights
2015年上映時間:115分
平均点:6.56 / 10(Review 9人) (点数分布表示)
公開開始日(2015-11-14)
アクションドラマファンタジー
新規登録(2015-11-12)【DAIMETAL】さん
タイトル情報更新(2022-01-05)【イニシャルK】さん
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監督紀里谷和明
キャストクライヴ・オーウェン(男優)ライデン
モーガン・フリーマン(男優)バルトーク卿
クリフ・カーティス(男優)
アクセル・ヘニー(男優)ギザモット
ペイマン・モアディ(男優)
アイェレット・ゾラー(女優)
ショーレ・アグダシュルー(女優)
伊原剛志(男優)イトー
アン・ソンギ(男優)
堀内賢雄ライデン(日本語吹き替え版)
坂口芳貞バルトーク卿(日本語吹き替え版)
宮内敦士(日本語吹き替え版)
永宝千晶(日本語吹き替え版)
製作紀里谷和明
配給ギャガ
編集マーク・サンガー〔編集・視覚効果〕
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未見の方は注意願います!
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【クチコミ・感想】

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1
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9.公開時劇場まで観に行こうと思っていたが、タイミングを逃しそれきりになっていた作品。今回ブルーレイにて初鑑賞。これはやはり映画館まで観に行くべきだった。 恐らくこの作品は将来的に一つの転換点、エポック・メイキングとして振り返られることになるだろう。つまり日本人の監督が世界で(ハリウッドで)当たり前のように仕事をするようになった際、そのきっかけとしてこの作品が挙げられる事になるのではないだろうか。何より普通のハリウッド映画になっている。これは凄い事だ。日本人の監督が普通のハリウッド作品を作ったという事、これは一つの壁を壊したという事だ。音楽の世界などでも言われる事だが、卓越したセンスを持った人物を「日本人離れした〜〜」と表現する事がある。この事自体、ある意味日本人は世界から比べると劣っているのだという根底意識の現れだろう。恐らくこれは第二次世界大戦に負けた時から我々日本人に決定的に芽生えた、もしくは植え付けられた意識では無いだろうか。(これはつまり戦後の教育が大きく関わっているのだ。先の大戦に関して私たち戦後生まれが受けた教育は如何に日本が愚かであったかを刷り込ませるようなものであった。)戦後70年以上経過し、恐らく多くの日本人がもはや無意識のうちに当たり前のように持っていたこの劣等感に対して、一方で疑問をなげかける人間もいる。恐らくこの作品の監督紀里谷和明氏もそういう人間なのではないだろうか。「本当に日本人って劣っているのか?そんなはずないだろう」という意識。これは日本人だって世界で当たり前のようにやっていけるんだという自信、そしてセンスを持ち合わせた人間が作ったものだ。考えてみれば、海外の人間には「日本人は劣っている」という感覚はそこまで無い筈で、このような作品を前にして「日本人のくせにやるな」とはならない筈である(まあゼロではないかもしれないが)。つまり壁を作っているのは他ならぬ我々日本人自身なのだ。そしてこの映画はそういった日本人が自ら築いた見えない壁を見事に壊して、乗り越えた一作だと思う。「忠臣蔵」が下地となった本作、アクションシーンもよい。クライマックス、殆ど台詞も無く黙々と敵の城に潜入して行くシーンの見せ方も格好良い。1度目より、2度観るとさらに楽しめるだろう。そして日本人として初めて名優モーガン・フリーマンをディレクトした監督・作品として、私なんかの点数以上に意味のある作品であろう。
rain on meさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-08-03 09:47:35)(良:1票)
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8.物語の発端となる事件ですが、モーガン・フリーマンが賄賂に対して葛藤する場面がほぼないため、大臣に対する行動はただ後先考えずの無謀な行動にしか見えず共感ができませんでした。逆に護るものがある立場の人が理想論だけで何考えてんの?と呆れてしまいます。 まあ忠臣蔵が元なので日本人はある程度理解はできるかもしれませんが向こうの方は厳しいんじゃないでしょうかね? 今作は紀里谷監督のお得意のCG全開の映画という感じてはないですが、思ったよりもちゃんと作れていてこういう作りも出来るんだって感心しました。今回は興行的に厳しかったっぽいのですが、この監督は好きな監督なので次回作があるといいですね。
映画大好きっ子さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-01-17 17:07:54)
7.《ネタバレ》 いつの時代のどこにあるのかすらも分からないとある国。辺境の地を治める君主に絶対の忠誠を誓った騎士ライデンは、仲間からの信頼も篤い誇り高き男だ。ある日、彼の主君が皇帝陛下の執政により賄賂を収めるよう強要される。それに反発した主君が最後まで抵抗した結果、執政の策略により死罪を言い渡されるのだった。しかもその執政により、ライデンは主君の刑の執行人に任命される。苦渋の思いで主君の首を刎ねたライデン。騎士としての地位も剝奪され、さらには愛する故郷の地が皇帝の兵士によって蹂躙されるのを目の当たりにするのだった――。一年後、失意の末に酒に溺れ自暴自棄へと陥ったライデン。だが、そんな彼をよそに以前の仲間たちは密かに復讐の計画を練っていたのだったが……。忠臣蔵を基に、日本人監督がハリウッド俳優を多数起用して制作したという本作は、そんなストイックなまでの騎士道物語だ。あまりいい評判を聞かないこの監督の作品を観るのは今回が初めてなのだが、確かにエンタメ映画のセオリーをことごとく外した演出はどうかと思う。例えば冒頭、主人公のライデンたち騎士がよくわからない敵と戦うシーンから始まるのだが、これが映画の本筋とほとんど関係がない。やはりここはモーガン・フリーマン演じる主君にどうしてそこまでの信頼を寄せるようになったのか、そのエピソードをまず描くべきだろう。それがないため、主人公の行動に説得力が感じられず、見せ場であるはずの処刑シーンもいまいち心に迫るものがない。悪役である執政との因縁の描き方も弱く、どうしてそこまでライデンに怯えて過ごすことになるのかもしっくり入ってこない。だいいち、これは忠臣蔵をある程度知っているという前提ありきの作品であって、原典を知らない人に全てを理解するのは難しいのではなかろうか。ただ、そんな弱点ばかりが目につく本作ではあるが、誉めるべき点が一つだけある。それは映像で名を成してきた監督だけあって、その細部にまで拘ったであろう美しい映像だ。特に後半、夜の城を舞台に繰り広げられるアクションシーンはスタイリッシュでなかなか見応えがあった。細かな雪が舞い散る中、名誉を懸けて無言で剣を振るう男たちの姿は熱い。監督が日本人で、日本的美意識に貫かれた古典を基にしていることもあり、そこに日本的もののあはれのようなものを感じたのは自分だけだろうか。我ながら少々言い過ぎのような気がしなくもないが、多少甘めに6点としておこう。
かたゆきさん [DVD(字幕)] 6点(2016-11-17 14:14:39)
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6.中世ヨーロッパと思われる国が舞台ではあるものの、アフリカ系、東洋系、中東系、果てはマオリ人までが入り乱れるという多国籍ぶりであり、リアリティとは一線を画した世界観で繰り広げられる時代劇。ただし、監督が日本で製作した2作品のような荒唐無稽な映像表現はなりを潜め、リドリー・スコット作品のような重厚な時代劇として仕上げられており、少なくともルックス面は完璧です。この監督さんは意外と引き出しの多い人なのだと感心しました。 問題は、キャラクターへの感情移入が難しいこと。モーガン・フリーマン演じるバルトーク卿は年齢の割には向こう見ずな性格で、ロクな策もなしに権力者に盾ついて家族も家来も不幸にするのだから、愚かにしか見えません。憎まれ役たるギザ・モットは分かりやすい悪役に徹しているものの、その人物造形にまるで深みがないために、なぜこいつが皇帝から一定の信頼を得て重職を担わされているのかがわかりません。両者には、もっと頭を使わせた方がよかったように思います。 また、日本人にとっては当たり前すぎて気にしたことのなかった忠臣蔵という物語の欠点も、設定と舞台を変えたことから露わになってしまいます。領主を失ったライデン隊長以下騎士団の面々は1年以上をかけて復讐の段取りを整えるわけですが、なぜそんなことに労力を費やしているのかが途中から分からなくなるのです。特にライデンは、残された主君の家族や部下達を不幸にしないよう新生活の構築に全力を挙げるべきなのに、復讐という後ろ向きな目的に突き進むものだから、次第にこちらも愚かに見えてくるのです。 序盤にて、主君と騎士との精神的な繋がりをもっと克明に描いておくべきだったし、騎士という立場を失えば彼らは生きる意欲までを失い、社会にとって有害な野良騎士になるおそれがあったことからライデンは彼らに復讐という目標を与え続けた等の合理的な背景も欲しいところでした。
ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-08-10 13:26:46)
5.《ネタバレ》 思いのほかオーソドックスな作品。いつもながら映像や世界観はさすがですが、それ以外に観るべきものも少ないです。前半のテンポの良さが続かず、肝心な場面(娘に跪くところなど)で気持ちが入っていかない。ところで、忠臣蔵は今でも日本人に受け入れられているんでしょうか?私はあんまりです。
ラグさん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2016-05-22 01:18:00)
4.劇場公開時は大コケ。忠臣蔵をモチーフにした作品。監督はあの紀里谷和明監督。正直DVDをレンタルするのを迷いました。迷ったけど、まとめ借りでお得なシステムの数合わせでレンタルすることに。「CASSHERN」や「GOEMON」のような奇抜なものを想像してたけど、これが正統派というか何とういうか、とにかくまともなんでビックリ!でも結果的はいい意味でビックリになったけど。前2作はどちらかというと自分の趣味を観客に押し付けている感じがしたけど、今作は押しつけではなく惹きつかせようと感じた。グイグイ引き込まれていった。ドラマティックなこともサプライズなことも特にはないけど、その分役者の演技と映像の力で惹きつけてくれるので、なんか甘美な世界を堪能できた。観て良かったと素直に思えた。
Dream kerokeroさん [DVD(字幕)] 7点(2016-05-19 21:07:02)
3.《ネタバレ》 独特なCGを入れてきた前二作とは違い、城や雪の白と鎧の漆黒のコントラストが幻想的で美しい今作。忠臣蔵がベースになってはいるものの、国際的なキャストを入れているので無国籍中世時代の架空の国っぷりがよく出ている。まあここまで話を聞くと『47RONIN』の悪夢が蘇りましたが、君主の名誉を晴らすために腐敗政治に立ち向かう騎士たちの全てをかけて挑む姿は重厚な美術と音楽も相まって見応えありましたね。PV出身の紀里谷和明監督だけあってビジュアルは凝っていて荘厳さがありました。気位の高い騎士っぷりをみせたライデン隊長のクライヴ・オーウェン、悪徳大臣の懐刀的な側近ながらこれまた武士道の精神を持っているイトー役の伊原剛志はカッコ良かったです。この種の滅びを美しく感じるのは日本人だけなのかな。
ロカホリさん [映画館(字幕)] 7点(2015-11-22 23:46:18)
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2.《ネタバレ》 試写会で見ました。率直な感想は、タダで見れて良かったというものです。 決して悪くは無く、映像は良いです。モノトーンのような抑え気味の色彩が綺麗でした。 でも、面白くなかったです。 ベースは忠臣蔵のようですが、隊長のみが目立って、他の騎士たちの葛藤や苦しみが描かれていないので、物語に深みが感じられませんでした。主君を殺され身分を剥奪され領地を奪われ、というのは皆同じ境遇のはずなのに、何故かそれほど大変そうではなく暮らしているように見えました。 隊長のダメ人間ぶりを敵に信じ込ませるまでの描写が長くてだれてしまい、早く仇討ちシーンに行ってくれないかなと思いながら見ていました。 出演者は良かったです。クライヴ・オーエンもモーガン・フリーマンも安定の演技力で存在感ありました。 伊原剛士には、もう少し、クズな主君にも忠義を果たさなければならない葛藤が見られたら良かったと思います。それと髪形が変。 映像と役者が良かっただけに、ちょっと残念な作品でした。
nanapinoさん [試写会(字幕)] 6点(2015-11-16 22:13:13)
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1.冒頭から落ち着いたカメラワークと美しいライティング、そしてクラシックな音楽と、過去の作品とはまったく雰囲気が違う。 これは重厚感のある作品だなと思いゆったりと観賞していると、ふつふつと水が沸騰してくるかのように底から何かが沸いてくる。 それは雪深い静的な景観と、温もりを感じさせない静謐な空間の中に揺らめく信義という名の炎。そのコントラストに醸成される緊張感なのではないかーーー。  あのCASSHERNから十年以上たった。映画批評家から辛辣な評価をされた過去作とは全く毛色の違う作品を世に出した紀里谷監督。 今作はそんな世間に向けて意地で撮った映画ではない。そんな幼稚じみた人に撮れる映画ではないのだ。十年もあれば人も状況も変化する。 自分のやりたい事を最大限に実現する為にやることはもちろん、映画に対する謙虚さがあるからこそ柔軟に作風を変えられるのだと思う。 しかし彼の作品には変わらないスピリットがある。 それは、生きることよりも大切なものがあるという信念だ。 死は敗北ではなく、敗北とは生きるために大切な何かを捨てることだと。 生きることが目的ではなく、生きて何をするのかが人生だと。 『Last Knights』はそんな美しい魂が描かれている作品だった。
クロちゃんさん [映画館(邦画)] 10点(2015-11-14 19:45:58)
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【点数情報】

Review人数 9人
平均点数 6.56点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5222.22%
6333.33%
7333.33%
800.00%
900.00%
10111.11%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 3.00点 Review1人
2 ストーリー評価 5.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review1人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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