《改行表示》51.《ネタバレ》 アカデミー会員が好きそうなごりごりに硬派な社会派映画でした。「映画」の文法に期待されるカタルシスとか、情感盛り上がり場面とかが無い、クソ真面目な作品です。 ”神父による子供への性的虐待”、この文言のおぞましさはカソリックを信仰して生きるアメリカ人には我々の何倍も衝撃を伴うものなのでしょう。それこそ社会全体を根底から揺るがすほどに、信仰心とは根が深い。故に記者達への妨害も、教会はもとより、波風を立てたくない地元の名士らによる横やりの方がたちが悪いのです。 いろんな障害を乗り越えて世間に巨悪を暴いたBoston Globe紙の勇気に対しての、アカデミー賞授与というふうに感じました。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-25 00:24:28) (良:2票) |
50.《ネタバレ》 流石オスカー好みの内容。でも、作品賞受賞は消去法的。堅実な演出に、的確なキャスティング、多くの情報量を2時間強でまとめた脚本。優れた映画には違いないが、非キリスト教圏の日本では馴染みの浅い実話であり、知っていることを前提に作っているわけだから、ショッキングな題材の割に台詞と情報だけで交わされる展開についていくのがやっと。直接的な性的虐待を描写しなかったのは良いとしても、あまりの淡白さにすぐ忘れてしまうだろう。記者及び被害者が報われるカタルシスに欠けているというか、かと言って盛りすぎても不自然なので難しいところ。地道に取材を重ねるジャーナリストの執念に、ロールシャッハ(ウォッチメン)の「真実こそが正義」が頭に浮かんだ。 【Cinecdocke】さん [映画館(字幕)] 5点(2016-04-17 23:04:44) (良:2票) |
《改行表示》49.アメリカの映画やその他のエンターテイメントを観ていると、神父が子供に手を出す話はよく耳にする。 住民の心を支え、コミュニティを豊かにするはずの教会を閉鎖空間として利用して、無抵抗な子供たちを苦しめる下劣さ。そして、それを組織ぐるみで隠蔽する腐敗しきったカトリック教会。この史実を風化させないことがこの映画の存在意義だと思うし、その役割は果たせているといえるだろう。 とても大切で興味深い"ストーリー"であることは間違いない。しかし、"映画"として面白かったかと訊かれると・・・今一つである。 この映画はずーっと登場人物の顔をアップで撮っていて、セリフだけで物語を進めている。極端なことを言うと目を瞑って音声を聴くだけでも理解できてしまう。映画的じゃないのだ。ヒッチコックの言葉を借りて言うと「人が会話しているのを写真に写しているだけ」である。そんな作り方だと「映画を観た」という満足度が個人的には低くなってしまう。 脚本は良いし、この映画を作って世に出したことは素直に評価したい。 【Y-300】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-29 13:24:05) (良:1票) |
《改行表示》48.《ネタバレ》 映画としては別にどうということはない。盛り上がらないし、淡々と新聞社の活躍を描くだけですし、聖職者の醜聞をテーマにするならゴッドファーザーPart3のほうが圧倒的に素晴らしい。。とはいえ、とはいえ、心に突き刺さるのは、映画が取り上げた聖職者の醜聞。wikiによると「米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は2003年1月11日、過去60年間で米国カトリック教会の1200人を超える聖職者が4000人以上の子供に性的虐待を加えたと報じた。さらに2004年2月16日には米CNNテレビで1950年から2002年にかけての52年間で、神父4450人が疑いがあると報道し、件数は約11000件に上ると報じた。」とかいうのだから、すさまじい。 こういうのはなんですか? 聖職者の問題ですか? カトリックの組織構造の問題ですか? 信仰の問題ですか? 最も性的虐待をやってはいけない立場の人々が、最も普通でない割合で性的虐待にハマるなんて、ね。 人間てなんだろう、宗教ってなんだろう。言葉を失う。 それでも、、性的虐待で告発された人が大統領になっている国で、それでもアカデミー作品賞をこの映画に獲らせた良識に、希望をつなぐしかない。 【woo】さん [インターネット(吹替)] 6点(2020-06-29 16:40:10) (良:1票) |
47.《ネタバレ》 相手方の人間は意外なほど出てこない。途中で分かりやすい妨害工作が入ってくるわけでもない。しかし、取材で一番大変なのは、ラスト近くの局長の台詞にもあるように、先が暗くて見えないこと、今自分が進んでいるのが正しい方向なのかどうか分からないこと。その視座でどこまでも地道に統一されているからこそ、作品が気品と意地を保っている。もっとも、守秘義務を破る弁護士が2人も登場するのは、それが実話であっても創作であっても、あまりに都合良すぎですが。●新聞もの映画の傑作「ザ・ペーパー」から21年、マイケル・キートンがあの記者のその後を演じていると思いながら見ていると、微笑みが止まりません。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2017-07-28 01:09:08) (良:1票) |
46.《ネタバレ》 カトリック教会の神父による児童への性的虐待事件――。疑惑を摑んだボストングローブ紙の記者ロビーは独自に調査を開始する。事件に関わった弁護士、金銭的リスクを恐れてやむなく示談に応じた被害者たち、地道な活動を続ける被害者支援団体、多くの関係者に取材を重ねていくうちにやがて、とても信じられないような驚愕の事実が明らかとなってくる。児童への性的虐待を繰り返していた神父の数はボストンだけで約90人にものぼり、この教区を統括していた枢機卿も事実を把握していながら黙殺していたかもしれないのだ。「この件は必ず公にしなければならない。被害者のためにも…」。ロビーをはじめとするグローブ紙の4人の記者たちは、自らの生活を犠牲にして追及の手を深めていくのだったが…。強大な権力を有するカトリック教会内で明らかにされた一大スキャンダル。本作は、そんな忌まわしい事件の真相を決死の覚悟で追った記者たちの姿を実話を基にして描いた社会派ドラマだ。非常に地味な作品である。扱っている事件こそスキャンダラスではあるものの、ドラマの焦点はそこに絞られることなく、あくまでその後に起こった出来事をただ淡々と描写してゆくのみ。主人公をはじめとする記者たちにも特別な個性があるわけでもなく、魂を揺さぶるようなドラマティックな出来事が起こるわけでもない。ただひたすら地道に取材を重ね、隠された真実を明らかにしようという記者たちの姿がそこにあるだけだ。だが、これこそがより多くの人に伝えるべき本当の真実ではなかろうか。世の中には理不尽な出来事や人間の強欲や悪意が満ち溢れ、その陰で犠牲とならざるを得ない社会的弱者が大勢いる。でも、それだけではない。彼らのような人間もまた社会には――少数かもしれないが――存在するのだ。社会の片隅で誰にも気づかれず声にならない声で泣き続けている人々。そして見返りなど何も期待せず彼らを救おうとあらゆる手段を講じようとする人々。彼らの声に耳を澄ませることもまた映画の役割の一つだろう。なかなかの力作と言っていい。地味な作品ながら本作にアカデミー作品賞を与えたハリウッドもまだまだ捨てたもんじゃない。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-06-30 00:20:39) (良:1票) |
《改行表示》45.《ネタバレ》 題材はおもしろかったのだけど、テレビの「世界仰天ニュース」みたいな再現ドラマを見てるようだった。 淡々としていて、ハラハラするようなシーンもあまりなく、登場人物が多くてわかりにくい。 実話を基にしてるから仕方ないのだろうけど。 でも似たようなタイプの映画のエリン・ブロコビッチはおもしろかった。 スポットライトはなぜダメなのかと考えたら、まずキャラクター。 主人公らしい主人公がいなくて、誰に感情移入して観たらいいのかわからない。 登場人物がストーリーのパーツでしかない。 また、みんな普通の人たちであまり魅力がない。 あと、わかりやすい「悪人」を登場させて「倒す」べきだった。多少脚色してでも。 数百人に性的虐待した極悪神父や、隠蔽していた教会のお偉いさんたちをなぜ登場させなかったのだろう。 最後にそいつらが逮捕されたり糾弾されるシーンでも描いたら、気分爽快だったのに。 神父だから気をつかったのだろうか。 とりあえず、「映画」と「再現ドラマ」の違いを考える上で、参考になる映画。 【ネギ寿司】さん [CS・衛星(吹替)] 5点(2017-03-02 00:58:35) (良:1票) |
44.《ネタバレ》 実話ベースだけあって緊迫感が伝わってきて、細部も丁寧に作られている印象。信仰がある人からすれば相当衝撃的な事件だったでしょう。本当は自分が被害者だったかもしれない、だれもがそう思ってしまうことに根深さがある。1番怖いのは、何度も手掛かりがあったのに暴けなかった、暴こうとしなかった、恐れ多くてできなかったことだ。事件を追い求めていた記者自身が過去の日常の中でそれに加担していたというのはやるせない。まあ、無神論者の人間からすれば、ただの変態神父集団、いや犯罪神父集団です。ただただ胸糞悪い。枢機卿も追い詰めて欲しかった。 【ラグ】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-12-17 15:29:49) (良:1票) |
《改行表示》43.《ネタバレ》 “生臭坊主”や“坊主丸儲け”という言葉の浸透が示す通り、日本人は宗教関係者に対する敬意をほとんど持っておらず、それどころか宗教家とか教師のような徳の高い職業においてこそモラルの崩壊が深刻であるということが日本人の肌感覚であるため、「なんと聖職者が性犯罪の常習者だったんですよ!」というスキャンダルには大した驚きがなく、社会派ドラマとしてはややパンチ不足に感じられました。 ただし、問題は教会に留まらず社会全体が無意識のうちにこれを許容していたという事実が示される後半の展開には意外性と普遍性があり、このパートには引き込まれました。”神父個人の性犯罪→カトリック教会全体で神父の罪を隠蔽していた→教会と法曹界が癒着関係にあり、尽く示談で終わらせることで事件化を防いでいた”と、取材を重ねれば重ねるほど問題の根深さが明らかになっていきます。そして、その過程では「かつて新聞社にネタを持ち込んだが相手にされなかった」という証言が相次ぎ、新聞社内部にも教会と内通して隠蔽に加担した者がいたのではないかという謎解きが始まるのですが、その結末は意外なものでした。 ネタが持ち込まれた先とはスポットライトチームを率いているウォルターその人であり、当時のウォルターは悪意なくネタを葬っていたことが判明するのです。これこそが本件の闇の正体であり、「神父は徳の高い人だ」という思い込みや、枢機卿という街の有力者に対する遠慮、ボストンというコミュニティ内の馴れ合いの中で街全体が問題を見て見ぬふりしていたのです。事件性に対して敏感であるはずのジャーナリストすらその例外ではなく、ウォルターも無自覚のうちに罪の隠蔽に加担していました。このオチは衝撃的だったと同時に、日本人にも大いに当てはまる問題であり、この点で作品のテーマをわが事として捉えることができました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 7点(2016-10-25 15:24:07) (良:1票) |
《改行表示》42.主要キャストたちの他にたくさん人が出てきて、誰が誰だか分からなくなる。顔を出さずに電話だけのやりとりもあるしね。それに淡々としている割に意外とテンポよく進んでいくため、台詞をよ~く噛み砕いておかないとアッという間に置いてけぼりをくらいます。それでも100%理解できていなくても、この映画の向かっている到着地点はハッキリとしているので、終幕に向かっての盛り上がりには正直ワクワクしちゃいました。さあさあどうなるどうなる、ってね。で、そのワクワクが最高潮に達したところでジ・エンド!オイオイそりゃあないぜ。こっからだろうが!なんか勝ち逃げされたみたいです。で、その後が気になってネットであれこれ調べちゃいました。 PS:マーク・ラファロさんがキレるの見ると、緑のアノ方になるんじゃないかとドキドキしちゃいました。(笑) |
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《改行表示》41.《ネタバレ》 1本でも多くの映画を真剣に真面目に見る、よりは好きになった映画をいっぱい愛する方がいいと最近思うのですね。そんな事を書くのはツイッターでこの映画を「教会ってモノにピンと来ないから楽しめなかった」って感想に対して「積極的に映画を理解しようとしないのは勿体ない」って批判する意見を見かけたので。 この映画、キリスト教圏の国に向けて作られてます。教会とかキリスト教の信仰の実態とかをキリスト教圏以外の人間に判りやすく解説するとかいう事は一切していません。描かれるのは教会で行われた複数の神父による複数の児童虐待事件に対する記者達の取材、その奮闘ぶりで、その外側は全く描かない、何が起きたのかを映像で説明したりしません。全ては事後の取材の姿のみで構成される映画。なので事件の当事者すら取材対象としてほんの少し登場するだけ。 そこからこの事件の恐ろしさを実感し、記者達の挑戦の困難さを理解できるのは実際にキリスト教圏に暮らし、日常の中に教会が存在している人だと思うんですよね。万物に神が宿る八百万の神の国、お寺や神社に年に何度かお世話になる程度の国、神様も仏様もごっちゃであちこちのお祭りにでかけたり参拝したりする国の人間がピンと来ないのは当たり前で。そこで何もアカデミー作品賞の映画だからって必死に理解する必要なんてあるのかいな?みたいな。それよりは好きな映画を愛した方がよっぽど映画と人にとって幸せなんじゃないかな? さて、正直眠い映画でした。ピンと来ないってトコだけじゃなくて、テクニック面に面白さを感じられなくて。このテの社会派映画の持つパワーっていうのがこの映画は希薄なんじゃないかって。ワリと「劇映画」のセオリー通りの画で構成されていて、記者が取材で街を歩くシーンが重ねられる部分での振り付けっぽさ(背景のエキストラの動きまで含めて)とか、ああ、作られた画だねぇ、って。 編集部の縦の構図なんかは面白いのですが、ならばもっと徹底されてたりする方がいいのに、みたいな。 『大統領の陰謀』や『ザ・ペーパー』のようなパワーある作りではなくて、良い言い方をすれば実直な作りなのですが、悪い言い方をすれば平凡。 アカデミー賞はタブーに挑戦した映画としての評価なのかな、って感じですが、まあ、そこら辺を無理矢理理解しようとする時間があるのなら自分の好きな映画を探す作業に移った方が有意義かと。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 6点(2016-05-04 22:01:09) (良:1票) |
《改行表示》40.《ネタバレ》 真実で誠実とはこの事と胸を打たれました。 泣き寝入りしていた弱者、強者によって虐待は無かった話にさせられていました。 相手は教会、大きすぎて勝負を諦める人もありました。 悔しいけどもみ消されてしまいう事世の中には、まま有ります。 そこをどうにかしようと挑戦するって凄いと思いました。 この作品の素晴らしい所は、順をおって分かりやすくお話が進み、丁寧に粘り強く取材していく。 そして大げさに騒がず、記者たちは目的の為に感情をぐっとこらえて仕事している。 そこに好感が持てました。 フラッシュバックとか一切無かったところも記者たちに集中して観られたので良かった。 アカデミー賞という事で難しいかな?と不安でしたが、日本人には共感できる真面目さが素晴らしい。 マーク ラファロさんのぼくとつな記者の演技が心に残りました。 レイチェル マクアダムズさんの人の話しを真剣に聞く姿にも感動しました。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 9点(2016-04-17 21:52:42) (良:1票) |
《改行表示》39.《ネタバレ》 これ以上低い点数をつけることは、まるで教会の性的虐待を擁護しているみたいになるので出来ない。 しかし映画としては決して面白くはない。 確かに性的虐待や、それを組織ぐるみで隠蔽したこと、それ自体は許されるべきことではない。 だがそれは映画として楽しめるかどうかとは別の話だ。 まず新聞記者の仕事に対する姿勢がやる気あり過ぎてひく。 あんなに仕事したくないし、それを見てるだけでも疲れてしまう。 話として真面目すぎるし、あそびがない。 つまり見ていて楽しくない。 真面目人間向けの映画。 【にじばぶ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-08-15 00:29:18) |
《改行表示》38.《ネタバレ》 難しかったです。話の流れもそうですが、誰が何という名前でどんな立場の人なのかとか記者サイドの人たちが今何を考えているのかとかがうまくつかめませんでした。特にわからなかったのがあの新任のユダヤ人ボスはなぜ教会の少年虐待事件を取り上げようと考え、そしてこだわったのかというところです。何かしら描写はあったのかもしれませんが、私には読み取ることはできませんでした。同時多発テロの発生で取材を一旦中断するシーンが描かれて、それがその後の展開に何か影響を与えるのかなと思って見ていたら特に何事もなかった(ように見えた)のも、なんか釈然としないものを感じました。 静かな映画だったという印象ですね。ピアノメインの音楽も落ち着いてるし、劇中の人物たちも大声で怒鳴り散らして議論するようなシーンもない。オチも電話が鳴りやまなくて記事の反響が大きかったのは分かるんですが、なんか淡々と電話応対して終わりみたいで分かりやすいカタルシスみたいなのはなかったです。そんな中で心に残ったのは教会側の弁護士の人たちで、終盤に折れて記者たちに情報を提供するシーン、弁護しなければならない相手の横暴に内心では腸煮えくりかえっているのがよく伝わってきてその迫力が怖かったです。そういう静かな怒りや静かな悲しみが全体に漂った映画だと感じました。 【池田屋DIY】さん [インターネット(字幕)] 6点(2023-05-21 21:46:59) |
37.見応えがあって面白かったけど、こういう社会派の映画は抑えた演出の方がアカデミー会員には受けるのかね?とか思ってしまった 【センブリーヌ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-05-08 03:29:06) |
《改行表示》36.《ネタバレ》 さすがに人が多すぎて状況、内容、人物関係をつかむだけで精一杯。 大筋はわかるのですが、細部ではわからないところがちょこちょこあって。 『実話を元に・・・』っていうのはわかるんですが、このわかりにくさは映画としてどーだろうかと思います。 被害者はいっぱい出てくるのですが加害者はほとんどでてきません。枢機卿と元神父が一人くらい?この元神父もあっさり『いたずらはしたよー。』って全然悪びれた感じがないのがリアル。むしろ『レイプはしていない。なぜかって?俺がレイプされたからさー』って新たな謎を提示し、加害者というより被害者然としている始末。更にはサーシャが『それは誰に?』っていう質問には答えないまま奥さん出てきてシャットダウン。この人物のこと掘り下げるのかと思いきや、これ以上は掘り下げないんですよねー。性的虐待を受けた者は性的虐待をするようになるという事実を提示するエピソードだっただけかもしれません。 ただこんな感じでエピソードの切り貼りをしただけのような映画の構成。ちょっと苦手です。 出版されるタイミングが遅らされた理由がピンとこなかったのは私だけでしょうか。 印象的だったのはラストのほうで、この記事が新聞に掲載される日、マイクが協力してくれた弁護士を訪ねるシーン。2週間前に教会で性的虐待を受けた子供たちが弁護士事務所に来ているんです。もし出版が早ければ、こーゆー新たな犠牲者は出なかったかもしれません。このときの子供たちを見るマイクのまなざしが、決してこの映画はめでたしめでたしで終わっていないことを教えてくれます。 はあ・・・疲れた・・。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 4点(2021-11-21 16:51:55) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 教会を相手取って戦うので結構緊張感あった。 観終わってからどこまでが真実なんだろうと思って調べたらほとんど真実だった。 教会側もこの映画を称賛しているらしい。 そういや教会からの妨害はなかったもんなぁ。 周りが配慮して言わないって感じだった。 なので大きな盛り上がりもない淡々とした印象。 【Dry-man】さん [インターネット(字幕)] 5点(2020-12-31 13:41:34) |
34.実話ベースなので、重い。映画として面白さよりも真面目さを追求した作品。 【simple】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-05-30 13:51:41) |
《改行表示》33.これこそ本来の新聞記者や弁護士の仕事という感じ。まったく地味だし、まさに「闇の中を歩き回る」ような不安な日々だろうし、場合によっては多くの敵を作ることにもなります。特に最終盤、マイケル・キートンの「俺たちはどうなんだ?」以降のやりとりにはシビれました。こういう真摯な姿勢から良質な記事は生まれるんだろうなという気がします。憶測やイデオロギーありきだったり、取材対象者の発言の意図を捻じ曲げたり、まして間違いを指摘されてもロクに訂正も反省もしないような新聞では、読者の信頼を失うだけですよね。どこのこととは言いませんが。 まったく余談ながら、スタンリー・トゥッチに髪の毛があることに驚き。ジェイソン・ステイサムに次ぐ「世界で2番目にカッコいいハゲ」と思っていたのですが。もともと生えてたんでしょうか、それともズラ? 全編にわたって地味な作品ですが、彼の初登場シーンには衝撃を受けました。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 9点(2020-05-16 07:00:43) |
《改行表示》32.《ネタバレ》 実話のため、盛り上がりシーンはなく、淡々とストーリーが進んでいきます。 抵抗勢力があっても黙秘や書類の隠匿 程度のため、余計に盛り上がりに欠けます。 自分に信仰心がないもので、途中の教会に対する思いみたいなところは全く感情移入できず 公表して終了なら6点でしたが、ラストのロビーとの弁護士とのやり取り その後の会議室でのロビーの葛藤 局長の男前なセリフで感動2割増しでした。 実際、ボストンという古く、教会信者が多い街で教会に対して、地方新聞が牙を向けるのは凄いことだと思います。 【メメント66】さん [インターネット(字幕)] 7点(2020-05-10 18:02:09) |