59.《ネタバレ》 これはやっぱり、ジョージケネディーでしょう。たしか、葉巻をくわえながら(ちがうか?)”こんなのチョロイゼ!”といった感じで、大雪にはまった旅客機をマックスパワーで脱出させるところ。吹雪のなか、滑走路上にて何度もスラストレバーをふかして、旅客機を動かすシーンは私の永遠のあこがれのシーンです。 映画”タワーリングインフェルノ”は、ジョージケネディーが出ていないから大勢死んだんだ!という、いつか、どっかのだれかが言った発言を思い出す。追加!バカな大学生のころ、せつない孤独の昼過ぎ、東京FMかなんかで”成田フライトインフォメーション”というのを、見知らぬはるか海外に思いをはせながら聴いていた。”そんときの!”番組に流れてるBGMが”大空港ラブテーマ”だったとは!!生きていてよかった。ああせつない。また、追加!願わくば、ジョントラボルタ主演、実機使用で”エアポート2011”かなんかできないかなあ。 1970年!こどもの私。日本ではアメリカやハリウッドが”夢あこがれ”として存在していた時代の、エアライン、アーキテクト、ファッション、ミュージック、アトモスフィア!全てに魅力の詰まった大好きな1本! 【男ザンパノ】さん [地上波(吹替)] 7点(2007-06-06 01:01:55) (良:1票)(笑:1票) |
58.《ネタバレ》 次の「エアポート'75」とはたった4年の差なのに、「'75」は70年代のニオイぷんぷん、対してこちらの「大空港」は古き良き時代のハリウッドのニオイぷんぷん。映像のダイナミズムは実機を存分に空撮で捉えた「'75」に軍配が上がりますが(「大空港」は雪上での脱出シーンはともかく飛行シーンはミニチュア丸出しでコントみたいになっちゃう)、映画を見た!って充実感はやはりこの第一作がいちばん。様々なドラマを抱えた登場人物達が一夜の空港に集い織り成す物語は、ハッピーエンドに集約されてしまう訳にはいかない複雑な重層構造。私が特に印象に残ったのは、保険金目当てに飛行機を爆破してしまう事になる男の、その妻のエピソード。職のない夫に代わってカフェで働き、手持ちの金もなく、それでも夫を愛し、夫の身を案じて空港に駆けつけ、そして最後は乗客達に向って謝罪してまわり、泣き崩れる・・・全く救われてないよ、悲しいよ。その後の多くのパニック映画がラストには希望を提示して終わる中、この映画の人々はみな一様に輝く希望を与えられてはいないのですよね(無賃旅行のおばあちゃんを除いて)。そして現実は続く、という終わり。それがこの映画の味わいだと思います。それにしてもこの映画では職人魂を見せたジョージ・ケネディ扮するパトローニは、その後、副社長になったりパイロットになったり、波乱万丈の人生を歩んでおりますなぁ。 【あにやん🌈】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-04 11:51:53) (良:2票) |
《改行表示》57.《ネタバレ》 イカすオープニング曲から入る本作は墜落パニックかとずっと思っていたのですがなんとグランドホテル方式の群像劇でした。 というかここから有象無象渦巻く跳梁跋扈のエアポートシリーズ(本家は四作のみ)が始まったんですね。 様々な人間の感情と思惑が交錯する70年代大空港の一大事はモダンなカットインたっぷりのライトな雰囲気。 策士すぎる無賃乗車おばあちゃん(この人金は持っていて楽しんでやってるタイプだ)との攻防や、妊娠してしまった彼女に対して今後を悩むパイロットなど…ここまではとても軽い雰囲気であったが、なにせ一つのミスが大惨事を招くのが映画内での空港と飛行機の運命。 ここでなにか事故が起きて…と思ったら非常に気の毒な夫妻の登場。 爆弾魔の妻思いは良いのですが多くの人を巻き込む流れはなんとも微妙な気分にさせられます。最後取り残され降りてきた乗客に謝罪してしまう奥さんが非常に痛ましい。気の毒すぎる。 しかし爆弾があると推理するシーンもなかなか一人の税関員の直感から導かれているのがプロの仕事というか超能力じみていてあまり説得力がないのがちょっと残念。 仕事に熱心すぎて家族を放り投げてしまった空港長はそのまま仕事と嫁を放り投げる最後がなんともかんとも。 あと被害に遭った乗務員のお姉さんと赤ちゃんがどうなってしまったのかも気になります。 一人一人のストーリーを紐解くとそこまでの話はないのですが、劇中の人々の絡まり合いがとてもバランス良く出来ておりいろんな化学反応を出しており、グランドホテル方式の映画としてはかなり成功しているものと感じられます。 【えすえふ】さん [DVD(字幕)] 6点(2020-04-11 14:38:44) (良:1票) |
《改行表示》56. パニック映画の原型という要素はあるもののパニック映画に非ず。今風の派手な爆発に頼らないところは拍子抜けですらあるが、主眼は「グランド・ホテル」形式の“人生の縮図”であり、空港に交差する各人各様の人生模様が描かれる。不倫が絡むのは安易な感じだが。 画面分割はカットの切り替えより刻一刻と進行する危機の動きが分かりやすく、緊迫感の醸成という点でもこの手法は成功。 神父は騒ぐ乗客に対しグッジョブ。老女エイダの無賃搭乗は出来過ぎの感ありで、ちょっと弱点。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-12-03 19:34:53) (良:1票) |
《改行表示》55.《ネタバレ》 あくまで飛行場の裏表の人間模様を描いた映画であって、爆弾犯の部分はオマケと思って観れば、ちょっと得した気分になるかも知れません。でもそう思わずに観たら、だいぶ損した気分になるでしょう。 ラスト、何とか雪の空港に無事着陸して九死に一生を得たのに、みなフツーにブリッジを渡って飛行機を降りてくるのがどうも緊張感無くって、ウソでも何でもいいからとりあえず非常口から脱出してくれないと、映画としてサマにならんよなあ、と。 でも飛行場でのロケ撮影に、本物らしきジェット旅客機を使った撮影、そして降り募る雪。印象的なシーンも多く、さらにはあの、最強のバアサン。実はこの人が、全編を通じた最高の見どころかも。 画面分割の多用もそれなりに面白くって、ジョージ・ケネディのラブシーンが装入されるのには、ついつい笑ってしまいます、すみません。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-07-30 09:34:07) (良:1票) |
54.《ネタバレ》 パニック映画というほどパニックしていないんだけど、後のパニック映画ブームの源流的な位置づけの作品だと思っています。吹雪の空港に起こった事態に対して警鐘を鳴らすような内容ではなく、そこで働く人たちの仕事と人間関係と人間性がテーマになっている。そうなると不倫や離婚や妊娠といったゴシップ要素も絡んで来る訳だけど、ジメジメした後味を残さないのがこの作品の良いところ。主人公の離婚や爆弾男の自殺などを、心情に沈潜せずにサラッと流し、タダ乗り婆さんや保安担当のジョージ・ケネディの個性なども同じ深度で描写する。人の営みを普遍的に描いた作品という印象で、堂々としています。久しぶりの鑑賞だったけど、ジャクリーン・ビセットはやっぱり麗しい。彼女を不倫妊娠させたディーン・マーチンが憎らしかったです。ヤキモチです。 【アンドレ・タカシ】さん [地上波(吹替)] 6点(2011-04-16 23:15:20) (笑:1票) |
53.《ネタバレ》 飛行機のパニック物だとばかり思っていたので、あまりの前置きの長さに「あれ~?これって単なる人間模様を描いた作品だったのかぁ~」と観ていたら、上映時間の3/4にさしかかったところでやっとパニック映画らしくなった。それにしても飛行機の胴体に穴が開くまで長いこと、その前に描かれているドラマが若干コミカルに描かれているからとてもパニックになりそうな雰囲気ではなかったが、そのギャップが意外に新鮮だったりする。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 7点(2007-02-17 18:52:33) (良:1票) |
《改行表示》52.《ネタバレ》 管制塔とコックピット、乗客と航空会社・・ 人間関係がそれぞれ丁寧に緻密に描かれ好感が持てる。 すべてがジグゾーパズルのように繋がるよくできた秀作。 アクションシーンがあまりなくても、 これだけ緊迫感のあるそしてコミカルな暖かいジョークも忘れない。 パニックになった乗客の反応もそれぞれ面白くもさえある。 特によかったのが助演女優賞を本作で受賞した、 したたかでいい味のおばあちゃん役のヘレン・ヘイズ。 他にも出演女優が美しいのが目をひきますが、 特にスチュワーデス役のジャクリーン・ビセットがいい。 カメラワークも彼女の目線で撮られたシーンは楽しいし、 画面が切り替わるわかりやすい演出もいいです。 サスペンスはわかりにくいほどいい作品と勘違いしていませんか? こんなに丁寧に作られたわかりやすいサスペンスもたまにはいいですよ。 なにしろ人間関係がよく描けていてこのシリーズ中一番人気なのもうなづける。 のちの映画にも影響を与えていると思われます。 おばあちゃんと爆弾犯人が並んで座るシーンは、 テリー・ギリアムの「12モンキーズ」のラストのシーンそっくりだし、 スピルバーグの「ターミナル」の中にもこの作品のいくつかのシーンが・・ サスペンスなのに人情モノ。 そしてコミカルであるけれども暖かい。 バート・ランカスターはこの役は適役であったし、 あいかわらず(このシリーズ全編出ている)ジョージ・ケネディもいい。 寒い寒い真冬のターミナルを舞台にあったかい人間ドラマ、 出会いと別れもありますし、 付近住民問題まで描かれています。 映画を観たなぁ・・という充実した後味を味わえることでしょう。 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-23 15:01:09) (良:1票) |
《改行表示》51.実は以前まで見ていたものが、TV放映版で90分にカットされていたものでした。今回、DVDにて全長版を鑑賞いたしました。登場人物それぞれの人間模様が思った以上に丁寧に描かれていたんですね。707が雪の中から脱出するシーン、これ、本物使ってるんですかね。 きっと一部模型も使ってるのだと思いますが、はっきりいってわかりません。非常によく出来ていると思います。ど迫力です。それから、テーマ曲も印象的ですね。いい映画って音楽が皆素晴らしい。 <<追記>>ジョン・トラボルタはこの映画に登場したボーイング707を自家用機として所有してるそうです・・・!しかも自ら操縦する免許も持っているとか。ハリウッドセレブのスケールは桁違いですね。 【ロイ・ニアリー】さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2003-12-12 16:03:10) (良:1票) |
50.《ネタバレ》 とにかくたくさんの人が出てくるので、前半部分で人物把握するのが大変ですが、それさえ超えてしまえば後はつっぱしるのみ(展開は多少ジリジリしています)。ただの飛行機事件ではありません。さまざまな人間模様が描かれているので、二倍の楽しみがあります。緊迫感のみではなく、ちょっとした笑いどころが用意されているのも私は嬉しいですね。ほら、ローマ行きの飛行機に乗っている偉そうな父子とか。無銭搭乗のおばあちゃんとか。いろいろな人が、それぞれの思いをかかえて空港にやってきたり、働いたりしているわけですが、どうしても心の隅にひっかかってしまうのが、機長(ディーン・マーチン)の奥さんのコトです。旦那さんを大切に想っていて、大雪の中、フライトを控えた夫を空港まで送り、事故のニュースをテレビで見て、心配で空港までやってきた彼女が可哀想でなりません。スチュワーデスと浮気をしていた機長は、スチュワーデスの妊娠を知り、さらに事故に会うことでスチュワーデスへの愛を認識してしまう。(このスチュワーデスが、またかわいいし、仕事はできるしで困ってしまうのですが)で、空港にやってきた奥さんの前を素通りして、怪我をしたスチュワーデスの手を握りしめながら去っていくのです。あの奥さんの表情が、なんともいえず辛そうで……。ビックリした後、瞬時にコトの成りゆきを悟ってしまった、あの表情が忘れられそうにありません。 【元みかん】さん 7点(2003-11-05 04:21:16) (良:1票) |
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49.この後、連作されたエア・ポートシリーズの第一作。シリーズとしては航空パニックの傾向が強いが、オリジナルである今作は空港、旅客機内を舞台とした群像劇の色合いが強い。様々な人間の思いが文字通り行き交う舞台として、飛行場という設定は優れていたと思う。 【鉄腕麗人】さん [地上波(吹替)] 7点(2003-10-25 14:59:51) (良:1票) |
48.航空パニック映画というよりも群像劇という印象がある。いろいろなタイプの人間がひとつの限られた場所で繰り広げるドラマは社会の縮図のようで面白いものだ。 【スマイル・ペコ】さん 6点(2003-06-03 23:37:26) (良:1票) |
47.まだ本格的な航空物映画が少なかった頃、大空港の運営と人間関係その他、エピソードを描いた名作。積雪と戦う空港長(バート・ランカスター)、スタックした飛行機を強引に動かすベテラン整備員(ジョージ・ケネディ)、ディーンマーチンの機長、手製爆弾で保険金詐欺を狙う男、笑いを誘うただ乗り婆さんなど、人物描写が素晴らしい。やっぱり本格的な航空映画だと思う。同じ分野でこれを越える映画はほとんどないと思う。 【Han】さん 8点(2001-07-23 23:15:26) (良:1票) |
《改行表示》46.《ネタバレ》 空港を舞台に、様々な人々の人間模様が交錯する【グランドホテル形式の映画】。パニック要素は、娯楽色を高めるためにラスト近くに添えられたエッセンスにすぎません。 しかし、その後のパニック映画ブームに加え、後続の【エアポートシリーズ】自体がパニックものに特化した作品群になってしまったため【パニック映画の先駆け・元祖】と認識されていることが、当作品にとっても観る側にとっても悲劇だと思います。私自身、初見(TV放映)時は【パニック映画の元祖】だとばかり思っていたので「前置きが長い。なかなか本題(パニック)に入らない」とヤキモキで一杯になり、とても疲弊しました。 一方、【グランドホテル形式の映画】という視点で観直すと、印象は全く違います。【パニック映画】という視点だと“単なる前置き”と映る場面も、それ自体が見せ場であり、味わい深いものに様変わりするはずです。 私の場合、【予期せぬ出来事:1963年】のリバイバル上映を観た上で再鑑賞できたことが、大きな救いになりました。こちらも空港を舞台にした【グランドホテル形式の映画】ですが、パニック要素は皆無です。当時、劇場に観に来た人達も、そもそもそのような要素に期待しておらず「こういうものなんだ」と、ある種、素直に観入っていました。この作品を観た上で【大空港】を観直すと、如何に娯楽色に富んだ面白い作品かを理解できると思います。私の場合、初見時のヤキモキと疲弊感が一掃され、スカッとしました。 ただ、再見時のレンタルDVDの宣伝文句は「満員の旅客機内で緊急事態発生!極限下の空港に錯綜する人生模様」というもの。【空港に錯綜する人生模様】はその通りですが、前半部の【満員の旅客機内で緊急事態発生!極限下の】は違いますって!爆弾が爆発してパニック映画の様相になるのはラストの30分間だけですから…。販売促進のためとはいえ、このような文面では、結果としては、当作品にはマイナスにしかならないように思うんですけどね… さて、採点ですが…上述の通り【パニック映画】としての初見時は0点でしたが【グランドホテル形式の映画】としてなら8点です。アルフレッド・ニューマンの遺作ともなった軽快なテーマ曲と共に、これからも私の記憶の中に心地良く残る作品となりました。 そして最後に…今後、当作品をご覧になる方々には、私のように「パニック映画だと思ったのに、なにこれ…」という悲劇を、どうか繰り返されませんように…と願っています。 *備考:【予期せぬ出来事:1963年】については、別途、レビューを投稿しております 【せんべい】さん [DVD(字幕)] 8点(2020-05-30 17:03:55) |
45.《ネタバレ》 パニック物として期待したのが間違いでした。最初から8割まで退屈、最後の2割でようやく事件が起こりますが、盛り上がらず。飛行中の機体が破損しているのに取り乱す人は一人だけ。そういうものなんですか? 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 3点(2019-04-21 13:48:56) |
44.《ネタバレ》 この映画をパニックものとして定義するなら、確かにこれほど人物描写が丁寧なのは評価が高いといえるでしょう。こういう群像劇は監督がヘボだと目も当てられない惨事になってしまいますが、監督がジョージ・シートンですからそこは安心して観れます。逆にパニック映画としてはサスペンスの盛り上げ方がちょっと緩すぎるところが難点です。しかし一時代を画した『エアポート』シリーズの第一作目ですから、オスカー受賞者まで出るほどの出演俳優陣の豪華さは見応えがあります。全盛期を迎えていた我が愛するジャクリーン・ビセットのスッチー・コスプレが堪能できます、これは至福です。そして『エアポート』シリーズといえばこの人、ジョージ・ケネディ=ジョー・パトローニが大活躍!初登場シーンで奥さんとソファーでいちゃつくとは、憎いぜ色男パトローニ!と掛け声かけたくなりました(笑)。あと興味深いのは昔の空港の様子です。無銭搭乗や手荷物チェックなしで爆弾入りスーツケースを簡単に機内持ち込みができるなど、現代の人はいくら何でも話しを盛りすぎだろと突っ込むでしょうが、50年近く前ならこういうことがアメリカの空港でも起こりえたことなんでしょうね。滑走路を外した旅客機を動かそうと悪戦苦闘するところなどの特撮は見事なんですけど、飛行中になるととても大作ハリウッド映画とは思えないショボいミニチュア・ワークは残念至極、これもサスペンス盛り上がらなかったが要因だったのかもしれません。 どちらも配偶者が原因とはいえ、バート・ランカスターとその妹が二人とも離婚することを暗示してのエンドですが、ランカスターはすぐに次のお相手がいてなんか幸せそう。でも妹の方はなんか可哀そうな感じです、そりゃディーン・マーティンは奥さん捨ててジャクリーン・ビセットの方に行くでしょう、でもそれでいいのかなぁ? 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-12-13 23:00:19) |
43.《ネタバレ》 導入部がとにかく長い。そして、のんびりしている。何か破綻や衝突が起こりそうに見えない。このまま何事もなくフライト完了になるんじゃないですか?という気配に満ちている。なので、中盤までは全然面白くないわけです。ところが、専門用語や専門会話が怒濤のように飛び交うラスト30分は、それまでとは別の作品のような緊迫感を維持しています。最初からとは言いませんが、何でもっと早くそっちにシフトしなかったんでしょう・・・。ジャクリーン・ビセットは綺麗でした。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2018-07-01 23:21:34) |
42.二組の不倫カップル、タダ乗り婆さん、爆弾犯と妻、それぞれもう少し掘り下げられていたら傑作となったでしょう。窮地に遭っての神父さんの「私に出来る事はありますか」に感服し、我が身可愛さだけの身勝手男に見舞った裏拳の一撃にアメリカ魂を見せてもらった。往年のパニックものの秀作。 |
41.パニックはのんびりまったり進行します。お世辞にも緊張感があるとは言えません。しかし、大活躍するヒーローが不在なところがいい。主役は空港長ということになっていますが、空港でも旅客機内でも職員それぞれが持ち分を全うし、事態に対処していく姿は感動的ですらあります。現実の世の中もこうして回っているんだなあと、トミー・リー・ジョーンズ扮する宇宙人のような気分に浸れました。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2017-05-29 23:17:33) |
《改行表示》40.《ネタバレ》 近年のパニックものと比べると随分違いが目に付きました。 肝心の、”爆弾魔が乗っている!”と明らかになるクライマックスたるべき機内の緊迫感がいまいちです。ここが「うわあーっ」と盛り上がらないので、観てるこっちは拍子抜けです。 その分(?)、人物らの背景描写がワタシの観てきたパニックムービーの中ではダントツに丹念でありました。事故メインというより、人間ドラマに軸足を置いているようで、むしろ新鮮に感じたりします。 爆弾犯人夫婦の物哀しさや、詐欺ばあちゃんのコミカルさが差し色以上の効果を上げています。あ、機内でネガティブな言ばかりをわめいていた乗客をぶん殴った牧師さんにも笑わしてもらいました。 あとJ・ビセットは不朽の美人女優ぶりでしたねえ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-01-29 15:45:18) |