2.《ネタバレ》 いやー!見る前にジャケ絵に覚えた不安感は完全にフキ飛ばされました。まさに【こんな映画を見たかった!】ってヤツです。ボトムズのキリコとケンシロウがフュージョンしたようなカラテ家の青年が、アメリカでさらわれた妹を助けるために【チャールズ・マンソン一家のような闇スナッフ映像配信組織】に殴り込みをかける!そして、それを手助けする片腕女ガンマンがこれまたカッコヨイ!殺人カラテも銃撃も刃物攻撃も、バイオレンスは容赦なく流血もゴアシーンも激しいですが、見せ方がしつこくないので苦手な方もギリ大丈夫かなぁと思います。
敵の組織が闇配信をしているので、カメラ視点の映像が多く出てきますが、フェイクドキュメンタリー伝統の【カメラ横倒し】が何度か出てきて思わずニヤリ。それ以外にも多くの【こういうジャンル映画】へのオマージュ的な要素が多く詰め込まれ、センスの良いサンプリングミュージックを聴いているような心地よさがありました。
見ていて一番感じたのはサービス精神。退屈なシーンがほぼ無く、どんなシーンにも見ている人を退屈させないように気を使っているのが感じられました。あ、それと【ππ的な意味】でもサービスは多いです(微笑)。
相棒の女ガンマンは『ストリート・オブ・ファイヤー』でのマッコイ(軍人お姉さん)を彷彿とさせ、バディ(相棒)ムービーとしてグッドなのですが、終盤に意外な形で【もう一人の相棒】が出てくるところでは「そうくるか!?でもいいゾ!!」とテンションが上がりました。いい意味でクセのあるキャラでしたからね(笑)。
というわけでまさに、「こういうのでいいんだよ!」な映画でしたので、文句なしにこの点数です。