2.《ネタバレ》 監督のアントニオ・マルゲリティって御仁は、あの『地獄の謝肉祭』の監督アンソニー・ドーソンその人なのですね。全体的にテンポがまろやかでソコが少しダケ眠気を誘う…みたいなトコロも有ったかとは思うのですが、嵐の一夜の暗い画づくりの中で姿無き復讐者=クラウス・キンスキーにバッタバッタと皆殺しにされてゆく悪党ども…とゆーのには、カタルシスとゆーよりはホラー風味の方がより高度に感じられたので(後から聞いたら)然も在りなん…みたいなコトではありましたね。タイトルにもなっている締めの台詞も含めて、ハードボイルドで陰惨で、だからホラー的でも在りつつも(言い様に依っては)詩情的…みたいな雰囲気重視のマカロニ・ウエスタンかも知れませぬ⇒そしてその意味では、主役のクラウス・キンスキーはとにかくソコにメチャクチャに嵌ってたな~と思いますね。佳作。