90.これが映画か?と問われれば答えるのは難しいし、この1本だけ評価しろと言われても不可能です。しかし楽しみ方は幾つかあります。月並みなところでは、この映画は全編に渡って続編への伏線が敷かれているのでそれを楽しむことがありますが、やはりガンヲタになることが究極の楽しみ方だと思います。実際、ルウム戦役や地球降下作戦でのザクの悪魔的な強さを知れば、ガンダムがいとも簡単にザクを破壊するのは驚愕の事実になります。また、ミノフスキー粒子の発見によりモビルスーツによる有視界戦争が主流になったという事実を知れば何故連邦がモビルスーツの開発に心血を注ぐかが理解できるし、シャー専用ザクのスラスター出力は通常のザクの30%増しでしかないのを知れば通常の3倍の速度で移動するが脅威に思えますし、ルウム戦役において戦艦5隻を撃沈したシャーの脅威の戦果を知ればパオロが「逃げろ」と喚くのも納得できるというものです。ガンダムの歴史は、シャアの部隊がサイド7に潜入した時から始まったわけではなく、1957年のスプートニク打ち上げから始まっているのです。人類の遥かなる宇宙への憧憬と人口問題や環境問題という現実的に直面する諸問題の解決策としての宇宙政策が、一緒くたにされてベースになっています。それを踏まえて、歴史(1999年に連邦政府樹立とか、2045年の最初のスペースコロニーとか)や背景(ジオン・ズム・ダイクンのコントリズム/ジオニズム、1年戦争の開戦経緯、開戦後の戦局推移)を研究することでガンダムが違う見え方をしてくると思います。これらのベースの上に、アムロやシャアなどのキャラクターが活躍していることを知れば、この作品に対する理解と愛着は格段に高まることは間違いありません。 |
《改行表示》89.テレビアニメを全話見た後での鑑賞。 TV版は退屈で楽しめなかったのですが、やはり退屈。 ナディアやエヴァを見てきたので、出撃シーンや、音楽、モビルスーツデザインを比較してしまう。 【へまち】さん [DVD(邦画)] 4点(2023-02-05 20:20:09) |
《改行表示》88.《ネタバレ》 テレビアニメに少し新規作画を加えて編集した劇場版だから、映画としての評価が難しい。けど、ガンダム三部作以外に、こんな特殊な制作過程を経た映画を評価する機会は少ないと思うのと、私自身、重度のガンダム好きなので、シリーズの広がりや、映画では描かれていない設定にはなるべく触れないで、この映画版のみを評価してみたい。 初見は小学一年の頃で、映画館で一人で見た初めての映画だった。オープニング、大画面一杯に迫るザクの顔に、かなりビビったっけ。 アムロの戦争体験は強烈で、敵による無差別攻撃と連邦軍の誤射で、ガールフレンドの母や祖父が死ぬのを目の当たりにしている。敵と戦わなければ死ぬ。自分が船を守らなければ全てを失う。15歳の少年には過酷すぎるアムロの戦争体験。 いつのまにか軍属にさせられたアムロは地球の故郷で母に会う。ホワイトベースが隠れてるポイントから約30kmの街。連邦軍の支配下で、街中には規律の乱れた連邦兵が昼間から酒を飲む。その近所の教会ではボランティアがキャンプを張っているが、そこには毎日敵のパトロール隊が見回りに来る…未来の世界なのに、戦線の距離感は戦国時代並みだ。戦争のこう着状態がずっと続いているから、こんな辺境ではたぶん両軍とも、適当に戦わずにやり過ごしていたと思う。 そんな街で敵兵を撃つアムロ。逃げる敵兵も撃つ。生き残る為に、敵を見たら殺すのがアムロの体験してきた戦争。なのに何で母は分かってくれないのか?母親にしてみたら、久しぶりに会った息子が積極的に人を殺そうとしたら、それはショックだろう。アムロは母と分かり合えない怒りを、敵の小さな前線基地にぶつける。戦争で自分が生き残る為には、敵は殺すものだから。 最後は敵軍の総帥の演説。打倒独裁が連邦軍の正義だが、アムロは何のために敵と戦うのか? 三部作で一番地味だけど、ベースとした第二次世界大戦の色が濃いのと、アムロ自身が普通の生活から戦争に巻き込まれて、自ら戦う過程、民間人から軍人(又は少年から社会人)になっていく過程が共感出来て、大人になってからは一番好きな作品。これを子供向けのロボットアニメでやってしまったのが凄いな。 作画は確かに残念。当時、今のようなDVDやBDがあれば、完全新規作画で作り直せたかもしれないけど、だけど丸っこいザクや作画の勢いとかが感じられて、これも悪くないと思える。あと『特別編』という音声取り直しのDVDが出ているけど、オリジナル版の鑑賞がおすすめ。 【K&K】さん [映画館(邦画)] 9点(2020-12-27 21:29:17) |
《改行表示》87.40年遅れで初めて視聴した。 現在tvkでアニメを放送しているが、ちょうど前半部分を見逃していたので、追いつくのにちょうど良かった。 「少年が自分の意志に反してロボットを操る」って設定は、エヴァンゲリオンが丸パクリしているなあというのを改めて感じた。 【くろゆり】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2020-08-16 18:04:36) |
《改行表示》86.TVシリーズも含め、何度か観ているが、じっくりと鑑賞、というのは初めてかもしれない。 覚えているシーンも多いが、なるほど..な感じ。良く出来ているし、ある時代を創ったことは評価したいので加点。 【simple】さん [地上波(邦画)] 7点(2020-08-09 12:43:45) |
85.《ネタバレ》 実はTVシリーズも含めガンダム初鑑賞。当然ガンダムスタートリアル世代だけど、当時はなぜか興味がなかったのよね~。で、35年も経った後で(もうそんなに!)知人からの強ーい勧めで鑑賞。やっぱ結構前のだから絵が古くて雑だなぁ、おおーでたシャーだ! へぇ~シャーってちょっと悪い奴? 青い新型でたーー、でまずは終了。思ってたより深くて暗いお話しなのね、知らなかった。点数的にはまぁこれからなのでの、5点で。 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 5点(2016-12-08 05:44:20) |
84.《ネタバレ》 ガンダム、私の世代は虜になった人も多いんじゃないでしょうか。なんといっても本作はザコのザクが初登場、「モビルスーツ戦て凄い。これが戦争…」てなります(笑)。後、あのシャーザクが登場します。シャーの名ゼリフはあまりにも有名ですが、やはり本編中で聞かされると、ホエ〜、カッコいい!てなりますね。三部作共に甲乙つけ難い名作です。 【SUPISUTA】さん [ビデオ(邦画)] 9点(2016-07-03 09:37:15) |
《改行表示》83.《ネタバレ》 総集編としての色合いも強い劇場版。安彦が書き直したシーンは良いけど、TVとの差が激しすぎる。特に最初の1,2話は安彦が描いているにしてはちょっと荒っぽくも感じていた。やっぱり動きを優先していたからだろうか。 それでも新規のBGMはTVの特色も活かした素晴らしさがあって、ガンダムが機動してザクを撃破するシーンは劇場版の方が好きなんだよなあ。スピード感があるし、一部とはいえ描きなおされたガンダムがサーベルをじりじりコクピット部分に刺していくシーンが良い。性能のおかげとはいえとはいえ初陣で2機も撃破してあの容赦の無さ。こりゃ監禁もされるわ(笑) ストーリーは重要な繋ぎやホワイトベースのクルーが段々打ち解けていく部分もちょっと雑でギスギス具合が強調されている感じ。ワッケインとの話は新規でたっぷり見たかったなあ。でもワッケインの「寒い時代だと思わんか?」ってセリフは好きだ。 それに極め付きはギレンの演説!TVの方が力が入っていたと思うが、演説とラストシーンまでの流れはコッチの方が高揚感があって好きだね。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-28 19:33:49) |
《改行表示》82.子供の頃、周囲の盛り上がりを余所に、殆ど見ることのなかったレギュラー放送のガンダムですが、後に、夏休みだか冬休みだかに映画3部作をよく放送したりしてたのを何度も見て、そういう意味ではこの映画版の方に馴染みがあるのですが。しかし、今回久しぶりに見て、やっぱりキツイなあ、と思っちゃいます。基本的にテレビの再編集、それもお話の途中まで、なもんで何とも中途半端。テレビ版を圧縮して詰め込む事に精一杯で、ひとつの独立した作品としての盛り上がりには欠けていると言わざるを得ません。そういや映画版の『宇宙戦艦ヤマト』などは、無理矢理な再編集でほぼ支離滅裂だったけど、ストーリーの最後までカバーしてる上に、ツボはきちんと押さえていたので、ちゃんと盛り上がったのでした。アニメーション技術もテレビアニメにしては高かったし。その点も、ガンダムには分が無いですね。アニメとしてのクオリティは高いとは到底言えず(そこに懐かしさもあるとは言え)、そもそも、登場人物の人相が作中で安定していない、ってのはまさにテレビアニメの悪しき特徴。ガンダムの魅力は多かれ少なかれ、その「設定」にあるのであって、“スター・ウォーズ + 宇宙の戦士”とか言われつつも、それだけに収まらないものは確かにあるのですけれども、この第1作(と言ってよいのかどうか)ではまだ、「設定」の説明に終始するばかりで、その魅力が物語として動き始めているとは言えない段階です。 ↑とは言え、色々な制約の中でこれだけの動きを描き込んでいるのはやっぱりスゴイし、物語の発端を描く作品ならではの、登場人物たちの初々しい姿、素直に恐れ、素直に驚く姿、ってのも魅力的。特に、慣れぬガンキャノンの中で絶望的な闘いに身を置くカイの姿とその描写は、強い印象を残します。すみません6点⇒7点に差し替え。 【鱗歌】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-02-11 23:52:44) |
81.三部作すべていい。ファーストガンダムが全てです。 【noji】さん [地上波(邦画)] 7点(2013-03-16 00:15:26) |
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《改行表示》80.え~私事ながら、これが記念すべき100レビュー目であります。メモリアルレビュー作品として選んだのは“初めて一人で映画館まで行って見た映画”この作品です。 思い起こせばウン十年前…期待と不安と緊張とでドキドキワクワクしながら街の映画館に到着。次の回の上映を待つ長蛇の列。時はまさに“アニメ新世紀”の幕開け。まだヲタクなんて言葉もない時代でした…(遠い目)。そして映画の冒頭…宇宙空間の静寂を切り裂いて、スクリーンいっぱいにザクの頭部が映しだされてモノアイが光った瞬間、 俺は全身に鳥肌を立てながら“映画館で映画を見る快感”を知ったのでした…。 というわけで…やっぱり典型的“自分語り”になってしまいました(苦笑)。記念レビューというコトで御容赦くださいませ~(ペコリーン) 【幻覚@蛇プニョ】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-03-11 20:25:39) |
79.名作色褪せず。今見ても文句無しに面白い。ただ本作だけでは物語の序盤に過ぎず、この後の2作品が更に面白いので、本作単体では8点に留める。 【もんでんどん】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-10-05 14:00:13) |
78.《ネタバレ》 久しぶりに観たくなったので鑑賞。ストーリーはTVシリーズの第1話~第13話までを再編集したもの。主人公の機械いじりが好きで内向的な少年アムロ・レイが戦争の波に巻き込まれ、成り行きから機動兵器(モビルスーツ)ガンダムのパイロットとなり、シャア・アズナブルという敵の英雄との戦いを通して成長する様を描く。世界背景の説明と登場人物紹介の意味が強い作品。TVシリーズの映像の使い回しが多く、ストーリーも結構ばっさりとカットされているが、元々の脚本が良くまた演出も巧いため、「ガンダム」を知らなくてもある程度は観れる作品となっていると思う。 【しぇんみん】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-05-22 09:47:28) |
77.以前に見たのが「特別版」で、ずっと保留扱いにしてました。今回オリジナル版を見る事ができて、やっぱり面白いな~と思った。でもこれは序章なので点数はこれくらいで。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-11-26 22:02:59) |
《改行表示》76.《ネタバレ》 面白かったです。 台詞の言い回しは独特だけど、熱い展開には惹かれました。 テレビ版を観ていないので、あまりに早い展開に驚きました。 【タックスマン4】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-11-10 12:33:45) |
75.先日、お台場の実物大ガンダムが人気を博していました。架空のものを「実物」大に作るって発想自体が本来は変なはずなんだけど、ガンダム人気の根強さを象徴しています。この映画の元になったシリーズから30年。自分のようなファーストのリアル放送世代で、オタクのように入れ込んだ時期がある者としてはその魅力はいくらでも熱弁できるが、そんな輩だけで人気が30年も続くものなのか、という真っ当な疑問も浮かぶ。単純に考えると、新しい世代を取り込んでファン層が代謝しているということですね。ここにレビューするために久しぶりに劇場三部作を観ました。もはやストーリーに馴染みすぎて、大きな見せ場の少ない「Ⅰ」には特に感慨は無いんだけど、改めて良く出来ているとは思いました。いわゆる「突っ込みどころ」が極めて少ない。スペースコロニーとか、ミノフスキー粒子とか、SF作品としての設定をしっかりと作りこんでます。ロボットアニメで「戦争」を扱ったものも、それ以前には無かったんじゃないかな(たぶん)。少なくとも、現在に初めて観た人がいたとしても、極端に古くは感じないでしょう。冒頭のホワイトベース内のギスギスした空気などは、群像劇としてかえって新鮮に映ります。劇場三部作は基本的にシリーズの再編集ものだけど、三作観ればシリーズ43本のエッセンスを俯瞰できるようには作られているという意味で、考え方によっては良心的。この三部作の存在がファン層の代謝に寄与しているという側面もあるのでは、と思った次第です。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 5点(2010-01-31 04:02:39) |
《改行表示》74.《ネタバレ》 最初のナレーションにグッと引き込まれましたが、その後アレレ??? やっぱりテレビ放送を編集しただけのアニメ映画ってこういうものなのか。 でもまぁエバンゲリオンとくらべたらちゃんとツタヤに金払ってみても良いかな、 くらいのおもしろさはあったんじゃないかと思う。 それにしても、ロボットが・・・かっこわるい。 なんでガンダムってあんな色合いなんだろ。関節がゴムみたいに動くのもちょっと。 【黒猫クック】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-01-12 19:33:33) |
《改行表示》73.《ネタバレ》 まず永井一郎氏のオープニングだけで、ぞくぞくしますね。 スペースコロニーで人々が暮らすという設定の斬新さ。 さらに別の作品ならクライマックスに持ってきてもおかしくない、 コロニーを地上に落とすというアイデアをオープニングで、 惜しげもなくつかってるのが(あとあと考えてみると)、凄いなと思わされます。 大気圏での戦い、直後にホワイトベースの進路を誘導したなど シャアが活躍するのもこの作品ですね(シャアのピークはこのあたりだろうか?)。 ただ多くの名シーンがありますが、この1作だと中途半端なところで終わり、 ジオンのモビルスーツもザク以外にはグフが顔見せ程度にでてくるだけで物足りないです。 「ジーク・ジオン!!」 【映かったー】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2008-12-14 09:35:53) |
72.ど真ん中ストレートにファースト世代のガンオタなのでこの3部作は10点以外つけられない。その中であえていちばん見たくないのはアムロがヘナチョコ過ぎるし新画が少ない(ように思える)これなのだが、編集の仕方や演出の方法は見事といわざるを得ない。とくに最後、ギレンのガルマ追悼演説から「ジークジオン」がこだまし、それが「砂の十字架」につながっていくところはいやがおうにも盛り上がる。テレビ版での初見でこのシーンはまったく流してみていたが、こういう演出がされると序盤と終盤のほうにちょろっと出てただけのギレン・ザビがガンダムという作品世界においていかに大きな存在であるかを改めて感じさせられる。 【陽炎】さん [地上波(邦画)] 10点(2007-09-07 11:37:18) |
《改行表示》【コナンが一番】さん [映画館(邦画)] 4点(2006-11-21 16:54:06) |