《改行表示》61.《ネタバレ》 ビデオデッキもまだまだ普及していない当時、映画は映画館で見るものでした。 この作品が公開されると知った時は「あの美しいメーテルにもう一度会える!」と胸が躍ったものです。 TV版の、モッサリ顔にくすんだ金髪のメーテルは残念でなりませんでした。 待ちに待って現れたメーテルの美しい事この上無く、今では考えられない事ですが劇場内はシャッター音とフラッシュ(!)の嵐だったのです。 三脚据えてる人さえいました。(関西の一部の映画館だけでしょうか?) ストーリー的には手垢のついた感が否めませんがダレない展開で飽きさせず、作画などは本当に丁寧に作られた佳作だと思います。音楽も最高です。 地球を旅立つ鉄郎を送り出す老パルチザンの件などはやはり999ならではでグッときました。 エンディングクレジットでSAYONARAが流れる中、夕景に佇むメーテルのシーンは今見ても胸がキュンとします。同性ですけどね。 【このは】さん [映画館(邦画)] 9点(2012-04-01 19:40:23) (良:1票) |
《改行表示》60.《ネタバレ》 前作にとてつもない感銘を受けたがために、とてつもない落胆も味あわせてくれました。細かい突っ込みどころは多々あるが、最も大きな失敗は、旅の目的と結果が宙ぶらりんってことだ。前作は、鉄郎の成長とストーリーの本流とテーマが見事に絡み合い、エンディングには大きな感動と余韻が生まれた。ところが、今作で鉄郎は何をしたのか? 結果から言うと何もしていない。ちょっとスリルのある観光ですな。敵の本拠地を破壊したのは鉄郎でもハーロックでもない。ストーリーと何の関係もなく右の方(笑)から突然現れるサイレンの魔女(なに、それ?)だったりする。鉄郎が999に乗らなくても、機械化人の本拠地は破壊されたのだ。メーテルや車掌さんの素性が少し明らかになったりしたけど、これもストーリーの本筋ではない。親父との一騎打ちにしても、鉄郎にとってはただ敵を倒しただけである。殺し合いは上手になったかもしれないけど、そんなものはこの映画が目指すものじゃない。繰り返すがこの映画で鉄郎は何もしていない。無理に成長したような見せ方をされても困る。 前作で行き着いたテーマを、視点を変えて最後にハーロックが台詞にします。それは説得力があってオイシイところを独り占めしてました。 【アンドレ・タカシ】さん [映画館(邦画)] 3点(2009-01-07 01:19:07) (良:1票) |
59.《ネタバレ》 鉄郎、この物語上では、ちっとも役立ってないし・・・。しかも物語にケリを付けるサイレンの魔女は、伏線くらい張っとけよ~、って感じでしたしねぇ。唐突に出てきて、全てを解決~。デウス・エクス・マキナのステキなサンプルと化してどーすんの?って感じ。何故、もう一度旅に出なければならなかったのか? その物語としての動機が弱すぎなんです。前作がヒットしたために焼き直しで夢よもう一度、って感じがしてしまって、この物語が存在しなければならない理由がちっとも見えてきません。鉄郎を普通の人から特別な人へ押し上げ、前作との明らかな矛盾を抱え(機械化人、生身の人間が必要なんじゃん)、結局自力解決できないまま終わる物語に、納得できる訳もなく。エメラルダスの「私たちの旅に終わりはないのよ」のひと言に、メーテルは納得できても、こっちは納得できませんがな。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 4点(2003-12-05 20:10:44) (良:1票) |
58.評価が低いのが目につきますが、私はりんたろう監督を含む関係者達のこの作品に対する思い入れの強さを感じ好感です。とにかく私はメーテルが好きだ!いや、メーテルの声の池田昌子さんの声が好きといった方がいいかもしれません。(確か[エースをねらえ!]お蝶夫人もこの人)彼女の強さ、弱さが十分に表現されたドラマです。全体的にダイジェスト版と言われようが、荒廃した惑星であのメーテルからのメッセージ、再会、そして彼らを取り巻く人達の愛に触れ成長していく哲郎。そう、この哲郎に自分自身を投影させラストで青春の幻影であるメーテルとの痛い別離が私自身「あぁ、大人にならないといけないんだな」と思わせてくれます。物語のつなぎ目がおかしかったり、前作と同じような展開だったり、やっぱり二枚目の哲郎に違和感を覚えたり”?”なところはあるにしてもこの作品は素晴らしいです。崩れ行く鉄橋の上を疾走していく999、「ソイレント・グリーン」のオチような大アンドロメダの真実、母と子、父と息子の物語等感動シーンは数知れず。しかもラストではメアリー・アックレガー(誰?)の情感あふれるテーマをバックに涙を流すメーテルや過去の名場面が!999をリアルタイムで観ていた私としてはそれなりの思い入れがあり、この作品を観るとその時の感動や、メーテルにほのかな恋心と多少エロチックな妄想を抱いていた気恥ずかしさを思い出します。そういう私に「いつかは必ず別れが来るけど、君もそれを乗り越えないとね」とそっと肩を押してくれている気がします。劇中のBGMはどれも心の琴線に触れ物語にマッチしてます。ただラストの城達也のナレーションは盛り上がり過ぎて要らないと思いますね。「さらば、メーテル!!さらば、スリ~ナイン~っ!!」ってんな事言わなくても十分伝わってるのに。後ウェイトレスのメタルメナが折角999を救った自虐的行為が誰にも気づかれないと言うのは、彼女の霊も浮かばれません。 【さかQ】さん 8点(2003-04-08 01:11:01) (良:1票) |
《改行表示》57.《ネタバレ》 前作で感動的な結末が描かれたのに無理に掘り返して続編を作ったもんだから酷いことになってますね。 999の行き先がわからないというミステリアスな設定なのにタイトルがアンドロメダ終着駅というのはどうかと思うよ。 幽霊列車が何を運んでるのかわからないというのもアホ過ぎる。 幽霊列車って言っちゃってるのにね。 機械化人は暗闇でも目が見えるのでじっとしてればいいという理論もよくわからない。 じっとしてたら撃たれちゃうよね。 見えてんだからね。 前作でクレアさんが犠牲になって死んだので、新しいウェイトレスが雇用されてるけど、キャストを考えるのが面倒だったのか声は同じ。 そして、やっぱり犠牲になって死ぬ。 前作でプロメシュームを倒したのに、また現れて、また倒される。 前作でメーテルと別れたのに、また現れて、また別れる。 そんな感じの酷い作品だけど、最後にテーマ曲が流れて来た途端になんだか名作のような気がしてくるのが不思議。 【もとや】さん [地上波(邦画)] 4点(2020-10-12 07:44:37) |
《改行表示》56.昔観たときはもっとワクワクした...かな。いずれにしても、これに感動するには難しい。 煮詰まっていない要素が多い。そういった断片を見せられた作品。 【simple】さん [インターネット(邦画)] 3点(2018-12-24 22:00:06) |
《改行表示》55.スターウォーズに影響されたであろう世界観。 しかし、何の伏線もなくキャプテンハーロックが出て来るので、相当思い入れがないと辛い。 【Donatello】さん [DVD(邦画)] 2点(2017-07-18 21:23:40) |
《改行表示》54.時代的に「スター・ウォーズ」の影響を受けた?のかどうかは分かりませんが、そんな登場人物に世界観。 その一方で冒頭、廃墟と化した地球でレジスタンスとなって機械と戦う人間。 これは後の「ターミネーター」に影響を与えた?のかどうかは分かりませんが、 999を全く知らない人に、これは「ターミネーター」のアニメ版だ、 ちょっとまだ若いけど鉄郎をジョン・コナーだと教えても信じてもらえそうな世界観。 しかし鉄郎に未来を託し死んでいく、この冒頭の地球の登場人物たちの描写がいい。 特に年老いたレジスタンス。ギリギリの所で999を元の軌道に戻す。 その時の鉄郎の表情と、鉄道マンらしく老レジスタンスに敬礼する車掌の姿、 そして老レジスタンスの鉄郎への最後の表情と言葉が泣かせる。 この冒頭の地球から終盤に至るまで、前作よりもかなりドンパチの要素が強調され、 その分終着駅に辿り着くまで、星から星を旅するという999のロードムービー的な面白味が薄れてしまっているのは残念。 前作よりアクションもこなし、色々と頑張っている車掌さんの存在感が増しているのが何だか微笑ましかったりもします。 しかし前作のラストを飾った躍動感に溢れたゴダイゴのテーマ曲と比較すると本作のラストの”SAYONARA”は淋しげ。 メーテルの姿や、前作からの鉄郎の記憶がセピア色となって蘇るエンドロールもまた、その曲と相まって前作とは全く違った余韻を残します。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-11-25 22:07:18) |
《改行表示》53.《ネタバレ》 木曜の7時だったっけか、テレビでやってた銀河鉄道999、最初は熱心に見てたけどやがて見なくなっちゃった理由の一つが、前編後編に分かれる話が多くて面倒くさくなった、という実に横着な理由だったんですけれども、何にせよ、鉄郎とメーテルの「長い長い銀河鉄道の旅」を描いた作品なもんで、さてその映画版となると、逆にその短さ、旅のあっけなさが、気になっちゃう。その点は第1作もそうだけれど、この第2作はさらに、「旅」の印象が薄くって。実際、テレビ版とリンクしていないこの第2作では、終着駅までの「距離感」を感じる手がかりがまるで無いのよね(もっとも、テレビ版の印象をもって映画の足りない部分を補完して楽しむってのも問題ですが)。「距離感」が無ければ、「別れ」も盛り上がらない・・・。さらにそこに、ハーロックやらエメラルダスやらが都合よく現れては物語に半端な絡み方をしてくるのが、つまみ食いっぽく感じられてその点もちょっといただけないかなあ、と。 でもね、その分、地球での戦い、仲間との別れが描かれ、途中のラーメタルにおけるミャウダーとの出会いが描かれ、しかもこのミャウダーとのエピソードが終盤へと繋がっていく。旅そのものよりも、旅の始まりと旅の終わりがたっぷりと描かれているのが、本作の見どころでもあります。そしてまた、細かい描写が織り込まれた見事なアニメーション技術と、それがもたらす幻想性、こういったこともまた、(まーソイレントグリーンだスターウォーズだと陰口叩かれたとしてもなお)本作の感動に大きく貢献しております。 【鱗歌】さん [DVD(邦画)] 7点(2015-09-23 23:44:09) |
52.記憶の中では(30年以上前の話ですが)、前作より面白かったような気がしていたのですが、プロットのアラが目立って仕方なかった。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 6点(2015-07-25 20:57:40) |
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《改行表示》51.《ネタバレ》 内戦でボロボロに荒廃したメガロポリスの中で銀河鉄道の駅だけがちゃんと機能しててたった一人の客を乗せるために999が避難もせずにずっと待機してて、乗ってみたら「行き先はわかりません」とか言われた状態で「さあ、この世界観に早く入り込め」と言われてもねえ… あんな綺麗な奥さんと幼い我が子を捨てて自分だけとっとと機会人間になった超自己中な中年オヤジとの決闘をクライマックスに持ってこられてもねえ… |
《改行表示》50.《ネタバレ》 のちに孫悟空が、実はサイヤ人でしたということが明かされても、ほとんど誰も驚かなかっただろう。「うまく設定したなあ」という程度の感想だったはずだ。しかし鉄郎が、ハーロックの同志の息子という特権的地位の持ち主だったことには驚いたというより失望した。一般人に見えた主人公が実は凄い人でしたという後付け設定は珍しいことではないが、使い方には気をつけてほしい。特に鉄郎は、一般人に勇気と行動力と優しさを追加装備した、見る側からすると共鳴性が高い主人公だった。それゆえに漫画テレビ映画への長い旅は支持を集めたのだろう。それを台無しにした黒騎士の設定は、そのあからさまなデザインと立ち位置の不透明さも相まって、この作品をぶち壊しにしたと思っている。なーんだハーロック達が鉄郎を助けたのは昔の連れの子だから義理だったのかーと卑しい深読みをさせるような結果になってしまった。残念だ。 総合的に見ると、作らなければよかった続編ということになってしまうのだろうか。松本零士氏は明かされてない謎が残っていたから作ったというようなことを言っているが、別に明かさなくても誰も文句言わなかったような気もする。鉄郎は単なる少年傭兵のようになってしまった。開始30分の老パルチザンの死後、テンションは著しく落ちる。ゲストのミヤウダーやメタルメナももう少し膨らませてもよかった。サイレンの魔女って何ですか。そして黒騎士。鉄郎の最後の見せ場は石炭投入…。 音楽は素晴らしい。サントラもいいがシンセサイザー全開のイメージアルバムは今聴いても新しい。それに作画も優れていると感じる。だがしかし肝心の核の部分が弱かったと言うしかない。 最後に、メーテルにあんなこと言われたら私は降りる。しかし鉄郎とメーテルが二人で降りても、多分遠くないうちに破綻するだろう。彼等は変化と刺激の中でしか生きていけない人たちだから。 文句が多かったけれど、点数は6点。しかし前作は偏愛により12点なのでその余った2点を付与して結局8点にします。高いかな。 【カツルギ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2015-02-11 22:22:54) |
《改行表示》49.《ネタバレ》 機械化帝国は滅びなかった。 戦争は全てを倒さなければ終わらないのか? どうすれば終わるのか? 際限なき戦いの中で出会う新たな仲間、新たな敵。 より多くの死を乗り越えてまた一つ成長していく鉄郎の物語。 銀河を駆けるレールの如く鉄郎の旅は続いていく・・・いつか再び故郷に戻ると信じて・・・。 前作と同じようでいてまったく違う最終決戦の迫力も見所。 ハーロックとエメラルダスも相変わらずカッコイイ。 ミャウダーと「ダースベイダー」みたいな黒騎士ファウストがお気に入り。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-12-07 20:19:05) |
48.《ネタバレ》 ひとことで言うとアララな出来。前作には鉄郎に明確な目的があった。なにがなんでも、というがむしゃらさが心を打った。だが、しかし、、、とってつけたような展開にガッカリ。おまけに某○ースベイダーそっくりな父親出現て、、、たまたま最近S/Wシリーズを観ただけにさらにガックリ。そもそも何で父親と戦わなきゃいけないのか理解不能。まぁそれでも、いい~とこで現れるキャプテンハーロックにテンション上がったりして(苦笑) 総じて、インパクトの弱い中途半端な出来の中で、メーテルの美しさだけが際立ったw内容でゴザイマシタ 【Kaname】さん [DVD(邦画)] 3点(2013-02-09 21:06:01) |
47.《ネタバレ》 鉄郎が再び銀河鉄道に乗り旅にでるが、その目的も目的地も不明のまま。受け身で出発する。で、それは敵の罠だった。機械化人を創り出したプルメシウム(メーテルの母)と黒騎士(鉄郎の父)の策略。で、何のために?これが分りづらい。鉄郎は放っておけば地球でくたばる宿命。彼に特殊な能力が備わっていて、それを恐れるというような秘密があるわけじゃなし。わざわざ呼び出して、父と子で殺し合って、何がしたいのか?結果は前作と同じで、ハーロックとエメラルダスが助っ人にやってきて、メーテルが母を殺し、星一個無くなる。魔女サイレンの重力に飲み込まれたわけだが、主要人物の葛藤や戦いが延々描かれた挙句に、第三者が登場して決着がつくという展開は素っ気もない。自分たちの力で決着をつけてこそ感情移入できるというもの。ところで肝心な部分、どうして人間と機械化人が戦争をするのかという、この動機部分が描かれていない。機械化人の方が人間を圧倒している状況だが、機械化人にとって補充エネルギーは人間の命。人間を滅亡させてしまっては元も子もない。それに機械化人だって元々は人間、同胞です。人間にとっても機械化人がいた方が便利ということもある。現に銀河鉄道は機械化人により運行されている。あたかも人間と機械が戦っているように見えるが、そうではないわけです。前作では母の復讐をする為に、機械の体を求めて旅をする話。主題は愛と永遠の命で、話に深みがありました。本作では、単なる戦闘ものになっている。常に銃をぶっ放す戦士になってしまった鉄郎に魅力はない。銀河鉄道999は愛の物語ではなかったか。戦闘シーンのオンパレードで、命を大切にしない映画だ。鉄郎が銀河鉄道に乗るためだけでも何人もの命が失われている。まるで西部劇。ところで、メーテルとエメラルダスは、若者にしか見えない時の流れの中を旅する時の旅人、青春の幻影で旅に終りはないという。神秘的ですね。二人が双子という察しはついているのですが。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-07-11 03:37:29) |
46.《ネタバレ》 メーテルからのメッセージを受け取った鉄郎が仲間の助けを得て999号に乗り込むまでの途中、森山周一郎氏が声を充てる老パルチザンのセリフの全てが染み入ります、かっこよすぎます。ポトリと落ちるパイプがまた・・・涙。この映画の良いところはここまでです。前作の主要キャラも顔を出しますがはっきり言っていてもいなくてもいい方ばかり、メーテルでさえもそんな感じです。鉄郎にも確固たる目標や目的も感じられませんし黒騎士だって何しに出てきたんだか、親子の名乗りを上げるで無し、また匂わせもしない。また尺を持たせる為だけに入れられたようなシーンもちらほら。やはり素晴らしい前作でやり尽くした感でいっぱいです、燃え尽きてしまっています。残念。ただエンドロールと「SAYONARA」はいい唄だと思います。最後に、私当時映画館で2時間強のこの映画を2回続けて立ち見で見ました。若かったとはいえさすがに最後は疲れたのを思い出しました。それを考えると今の映画館は良い環境ですね。 【ハチロク】さん [映画館(邦画)] 3点(2012-05-14 21:01:19) |
《改行表示》45.《ネタバレ》 999を見て、順番だからと30年ぶりに見たが、好きじゃないものはやっぱりキツイ。 基本的に世界観が前作と違いすぎて、「あの」999の世界とは思えない。戦いを描くのは悪いとは言わないが、前作は個人個人の闘い、ウエスタン的で、今回のは、組織的な戦い、戦争映画的だ。もう、完全に世界が違う。 前作の、「母の体と娘の心」の喪失に対し、その逆の「娘の体と母の心」が残っているというのは、物語を続けるには、まあ巧い言い訳だったかも知れないけど、そのおかげで、基本的には「前作の繰り返しの宿命」を負い、それにより前作の意義を失わせる結果になった。これは、残念を通り越して、前作ファンへの裏切りのレベルだ。あんまり前と同じじゃぁな、という訳か、黒騎士ファウストなんてモノを出した。その名の示す通り、悪魔(機械帝国)に魂を売った男で、鉄郎の父。しかし、結果的にこれが「ダースベーダー丸パクリ」で、なんとも情けないし、最後のやられ方が安っぽいテレビドラマ的。サイレンの魔女については、訳のわからぬ「機械エネルギーを吸収」なんて設定にせず、宇宙の海に時折発生する伝説の災難、にでもしたほうが良かった。そうすれば、少なくとも999が蒸気機関(!)で走らなくてもいいし、何しろ機械化人のエネルギーが「人の命」であることを、直前までのドラマで言っているんだから、ヘンだろ、機械だけに作用するの。 演出としては、999の発進の時、車掌に引っ張り上げてもらって乗ったり、ぎりぎりで線路が崩れたりする演出が、これもまた安っぽいテレビドラマ的で引く。大体アンタ、終盤でこの列車は、空間を流されながらも走り続けるのに、何でレールが要るんだよ! 老パルチザンだけは、松本零士の描く老戦士そのもので嬉しい。特にポイントを切り替えた後の、鉄郎を見送るセリフ、紛れもなく彼のセンスだ。 絵的には、結構松本テイスト溢れていて、好印象。特にコントロールセンターの999の入っていく部分、意味もなく壁中"松本ゲージ"なのだが、彼なら絶対こう描くだろうと思って嬉しくなる。 総合的には昔嫌っていたほど、悪くはないが、どう甘めに付けても5点がいいとこ。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-07-22 05:11:58) |
44.前作よりパワーが落ちてる上に、これといった見所もない駄作ですね。 【doctor T】さん [ブルーレイ(邦画)] 4点(2010-09-26 23:46:18) |
《改行表示》43.《ネタバレ》 どこかで見たことあるような設定に、ご都合主義満載、おまけに『このシーン必要か?』と、後半部分は確かに酷いです。 ただ、導入部分の前半20分はかなり良い出来。 すいません、少し酔います。 廃墟と化した地球で絶望する哲郎に届くメーテルからのメッセージ。そのメッセージを信じ、敵が占拠する駅に向かう哲郎。戦局が決した今、最後の意地とばかりに獅子奮迅の活躍をして死んでいく仲間たちのおかげで999に乗れるが、最後の最後までピンチの連続。ここまでは本当に手に汗握る展開です。 崩れる発射台から間一髪飛び立つ999を見送った老人の語り。濃雲をバックに上昇する999。そしてその間流れるBGMは本当に、この先待ち受ける大冒険を期待させてくれるのですが・・・・・・。 そんな感じでプラスマイナスで5点、思い出補正に+1、999を知るきっかけになったということで感謝の1点の合計7点で。 【ムラン】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2009-03-31 08:26:39) |
42.《ネタバレ》 めちゃくちゃ久しぶりに見て感動!ステキ!最高!と思って喜び勇んでレビュー書き込みに来てみたら、あららこの低い点数?音楽はピカイチで「永遠の命」の問いかけは本作品が最高である。哲郎一人の力で戦えたのではないというところにこの作品の意義がある。限りある命を受け継いでいくのが永遠の命とは奥が深い。複線の張り方もわざとらしいが好きですね。いろんな盛り込みがありすぎますが。子供の頃に見たとき、幽霊列車や工場は怖かったなぁ~。【2012/6追記】ブルーレイ版を購入したので再見。高画質でフィルムの再現が素晴らしく、100インチのスクリーンでも映画館の気分満点。このブルーレイ版はファンなら購入しても絶対損しませんよ! 【お好み焼きは広島風】さん [DVD(字幕)] 10点(2009-01-04 12:03:19) |