1.《ネタバレ》 アメリカで一時期不良の代名詞だったハーレー乗り達を撮影した写真集に感化された物語。
まるでハーレー純正オプションの様にオースティン・バトラーがど嵌りしており実に絵になっている。
巻き舌気味でとにかく喋るジョディ・カマ―のコロコロ変わる表情を追っているのも楽しいし、
音響も手抜きが無くハーレー独特の排気音を堪能出来る。
死にっぷりが見事なトム・ハーディ、そして脇を締めるマイケル・シャノンやノーマン・リーダスも実に楽しそうに演じている。
特筆すべきはラストシーン、バイクを降りたオースティン・バトラーが雑談の中、通り過ぎるハーレーの排気音を聞き何とも上手い複雑な表情をする。
あの表情は一度でもバイクに乗りその魅力に虜になった「こちら側」の人にしか出来ない表情だ。
そのオースティン・バトラーをキッチンの窓から少し冷めた表情で見つめるジョディ・カマ―も良い。
このラストの流れが有ってこその9点献上。