40.《ネタバレ》 赤井英和の自伝を映画化した阪本順治監督のデビュー作で、主演は赤井英和本人。つまり元プロボクサーがボクサーを演じるボクシング映画で、見る前は話題先行の映画かとも思っていたが、とにかく赤井英和がボクサー時代の自分を投影した主人公を熱く演じていて、素なのか演技なのか分からないところも含めてすごく魅力的でかっこよく、その存在感に圧倒され、彼のボクシングに対する熱い思いというものもじゅうぶん伝わってくる。ボクシング映画の名作といえば「ロッキー」だが、本作の赤井英和にはスタローン以上の闘志を感じることができ、この主人公の存在感はロッキーを上回っているとさえ思う。(あの目は本当に熱い格闘家の目だ。)それに本当にその世界を知っているからこそ出せるリアルさというのも確かにあって、やはり赤井英和がこの安達英志という自身の分身のような役を演じるからこそこういったリアリティーが出るのであり、純粋な俳優だとこうはいかないような気がする。また、阪本監督の演出も大阪という都市のパワフルさを見事に描ききっており、それも本作に勢いを与えている。敢えて試合結果を描かない唐突なラストも潔く、エンドロールでの安達の後ろ姿が強烈に印象に残る。脇を固める面々もよく、原田芳雄や相楽晴子、麿赤児、正司照枝などみんないい味を出している。しかし、美川憲一だけは見ていてなんか違和感しか感じなかった。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 8点(2013-03-28 16:11:56) (良:1票) |
39.阪本順治の初監督作品で、私には未だにこれが彼の代表作だ。演技なのか素なのか分からない赤井英一の無茶苦茶に終始圧倒されました。良くも悪くも大阪らしさを前面に押し出した作風がともかくパワフルで、芝居や演出の不手際を吹き飛ばします。赤井英一だけではなく、この作品の相楽晴子は光っている。浪花姉ちゃんの気丈さと、主人公の身を案じる情の深さが上手くブレンドされて、とても魅力的でした。主人公&主演者の生き様をぶつけるような迫真性がこの映画のパワーなのだと思います。 【アンドレ・タカシ】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2011-12-17 14:48:45) (良:1票) |
《改行表示》38.《ネタバレ》 わたしゃ関西人ではないんであれなんですが、どついたるねんというより どつきまわしたるねんって響きのほうが異常に興味湧く。そこがちょっと残念。(だからナニ?^^;) 相楽がよかった 相楽晴子が。 原田がよかった 原田芳雄が。 美川がよくなかった 美川憲一が。 あとダレか居てましたっけか? えっと そうか 赤井さん? 安達英志そのものは好きになれる人間ではなかったが 赤井さんは良い演技してござったですよね。演技というか 演技だったんかどうかは疑問だが。 ほんでもって、ラストがよかった。唐突のジ・エンドが。背中向けて終わったショットが脳裏に焼きつく こびりつく。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-01-10 13:21:36) (良:1票) |
37.「男は裸の背中で語れ!!」っていう映画ですね。この時期、この瞬間にしかフィルムに収められなかったであろう「赤井英和」という男の、雄の魅力が詰まっている。素人くさい芝居も、この荒削り破天荒なキャラクターに関してプラスの方向に働いています。 【放浪紳士チャーリー】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-03-15 11:17:15) (良:1票) |
《改行表示》36.ボクシング好きの私という観点で観ると、ただボクシングの試合を観ているだけでは分からないボクサーの裏側というか、体重を搾ることの大変さとか、そういう部分が実にリアルで楽しめた。 それに対し、映画好きの私という観点から観ると、赤井英和のあまりの素人さぶりに映画としての質の問題を考えてしまった。 そんな中、原田芳雄は孤軍奮闘の熱演。 元々、そんなに好きな俳優ではなかったが、そんな自分の原田芳雄に対する印象を変えてしまう位のかっこよさ。 赤井英和のまずい演技にも関わらず、この作品が映画としての体裁を立派に保っているのは、他ならない原田芳雄の熟達した熱演に拠る所が大きいと思う。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 6点(2009-09-13 16:24:18) (良:1票) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 ボクサー再起映画。浪花のロッキーこと赤井英和の粗野で男らしいキャラクターは、ロッキーより人間味が強く、いつ死んでもおかしくない男の目つきをしていて、演技力なんかどうでもよく思えます。そのせいかボクシングシーンにも説得力があるし、登場人物にも味があり、話の流れも熱くて面白い。ロッキーより好きかも。ラストがちょっと唐突すぎたのは潔いのけど、映画を観たって感じがしないのが残念。 【すべから】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-02-22 23:56:27) (良:1票) |
34.誰にも、苦手な監督っているでしょう? 私にとってその一人が、この阪本監督。あらすじなどを読むと、「ひやあ好きかも」と思うのに、実際に見ると、「はぁ?」って。観客をおきざりにして、監督一人が勝手にいい気分になっている感じ。ふーん、じゃどうぞ勝手に気持ちよくなっていてください、といつも思っちゃうんです。(でもこれってあなたが思ってるほど面白くないよ、といっつも教えてあげたいと思っているんだけどなあ・・。あそっか、書いてて、自分の感覚をどう言葉にしたらいいか少しわかってきましたが、自信満々で私たちに出してくるから、そこがイヤラシーイと思ってしまうんだわ。「こんなんできたんやけど、どうでっかー?」っていう、カワイゲが、画面から漂ってこないんですよ。裏を返せば、私はそういうものが漂ってくる、シャイな監督の作品が好き、ということかも。)・・本作は、赤井英和の作品、と思っている人が多いとは思うんですが、私はむしろ監督の「いろ」を強く感じてしまいます。赤井の映画になりえていないと思う。そこも、もの足りない。残念な作品だと思っています。相楽晴子はなかなかイイ味を出していたとは思いましたが。 【おばちゃん】さん 4点(2003-12-11 22:28:54) (良:1票) |
33.半分は赤井英和自身によるノンフィクションなので、その空気感が非常にリアルだった。汗臭い大阪の雰囲気に引き込まれる。トレーナー役の原田芳雄の演技が映画の質を高めている。ラスト前のかつてのライバルとのシャドーボクシングの場面は、日本映画史に残る名シーンだと思う。 【鉄腕麗人】さん 7点(2003-11-25 15:03:39) (良:1票) |
32.相良晴子がすごくいい。赤井は下手だが、かえって無骨さが出てていい。(ロッキーのスタローンと同じ) これを初めて見たとき、わざとらしくない関西弁の映画に好感を持ちました。(関西人なので敏感なんです) 通天閣のエレベーターのシーンが印象的。 【R&A】さん 7点(2003-11-12 17:45:37) (良:1票) |
31.「網膜剥離か・・皮肉やな。」「ええ・・。」の部分、映画史上に残る名シーンと思う。あとやっぱ原田芳雄。泥臭くてもきっちりと渋い。 【とし】さん 9点(2003-05-10 04:11:57) (良:1票) |
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30.主演・赤井英和の演技は決して上手くはない、だがその上手くない演技の粗さが逆に妙なリアリティーを生んでいる。最近は全然見ないけど相楽晴子だっけ?こちら方は予想以上に演技が上手かった。 【眼力王】さん 6点(2003-01-23 14:34:07) (良:1票) |
29.《ネタバレ》 青春熱血ボクシングスポコン。判定ダメだよKOでなきゃ。プロのボクサーちゅうもんはアウトボクシングじゃなくてインファイ、インファイ。ええから攻めろ攻めろ、どつけどつけ。すぐにキレて声を荒げちまう。なんかイラついて勝気な会長のムスメにも思わずパチコン。唖然とするハルコちゃん。そんなつっけんどんで素っ頓狂、いつもケンカ腰なオイラ。若き頃の赤井英和熱演。迫る大怪我からの復帰戦。そのトレーニングスタイルは浪速のロッキーそのもの。ファイトスタイルも泥臭さ炸裂。逆転打とセコンドのタオル投入が同時の結末。粗削りながらも熱量ある映画。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 6点(2024-02-12 21:11:02) |
《改行表示》28.自分も、昔「浪速のロッキー」赤井英和を応援していた。 引退後間なしの撮影で、ボクシングシーン、トレーニングシーンは流石に迫力がある。 ドラマ部分は残念ながら、今一自分には響くものはなかった。 相良晴子が若くてイキが良い、最近みないけど。 【とれびやん】さん [インターネット(邦画)] 6点(2021-09-15 13:37:15) |
27.《ネタバレ》 テレビで赤井さんの特集があったので、興味を持ち、鑑賞。良かった。何よりこの主人公の生き様が、リングの上で現れてて、ボクシング映画として中々一角を占めるような出来栄えの感じがした。どついて、なんぼ。人生に向かっていく彼の姿勢に、自分も励まされた。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2016-07-01 09:22:55) |
26.ちょっと赤井の演技が一本調子。でもボクサーの生活を割とリアルに描いてて良い。ラストは個人的にはいまいち。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-10-09 23:50:02) |
25.《ネタバレ》 ○映画としても、演技としてもかなり荒削り。○設定は赤井英和を少しでも知っていれば熱くなれるはず。展開は少し安っぽいかな。 【TOSHI】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2013-10-09 22:03:05) |
24.《ネタバレ》 赤井英和の人生の濃い一部がつまっとる。しかし、かっこええ映画を観せようとしてないし、これを主張したいなんていうのもない。素をみせられて、こっちが何かを勝手に見つける半ドキュメンタリーなんだと思った。それはそれでいい。 【min】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-06 20:16:46) |
【いさいさ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-02-16 12:17:30) |
22.赤井英和の荒削りな演技がそのまま映画の力強さとなって、最初から最後まで飽きずに観ることができた。冒頭から大笑いしてしまうくらいギャグが多いのも個人的には嬉しかった。そして、あの唐突なラストには思いがけず目頭が熱くなった。 【クルシマ】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-01-03 19:53:30) |
21.《ネタバレ》 ボクシングシーンは、どの映画より迫力があると思う。かたや引退したとはいえ元世界ランカーと現役日本チャンピオンだからこその本物の迫力!ところどころに散りばめられてる大阪の町も無性に懐かしい昭和の色だ。相良晴子もじゃりん子チエみたいでかわいいね。皆も書いてるが、大和田との向かい合ってのシャドーのシーンはなんんとも言えない。現役時代大ファンだった赤井選手をもう一度見れて嬉しい。安達英志は赤井英和そのものなんだから、赤井以外に演じることはできないまさに一世一代の演技といえる。 【パオ吉】さん [映画館(邦画)] 9点(2008-11-15 22:45:53) |