31.インパクト絶大な真っ白な世界で始まるこの作品全体に暗澹とした雰囲気が漂っているのは確かだけれど、決して絶望的なだけの映画ではない。破天荒で手のつけようがない、でも心から大切な弟への、兄の深い悲しみと温かい思いが伝わってきて、観賞後の切なさには堪らないものがある。最後の子どもの出生は、間違いなく希望そのものだ。 【和狗】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-10-27 16:49:06) (良:2票) |
30.《ネタバレ》 痛い。観ていて、ひたすら痛い映画。あまり内容が整理されていなくて、役者の演技で持ちこたえているようなところがある作品だが、兄弟の葛藤物語として良くできている。この兄弟の容姿も性格も立場も極端に違う姿は、あまりにも神話的で寓意的である。喜びも悲しみも内包して、一見無表情で、ひっそりと物静かに幸せを探すかのような兄。じゃれたり甘えたりはしゃいだりしながら、どこか斜に構えて冷笑し、ふいにゾッとするような禍々しさを見せる抑制力の無い弟。この二人の対照的な存在が、あまりにもあざやかで、印象深い。ベトナムから帰ってきて、兄の家までは来たけれども「ママとパパはいい」と会わずに帰るフランク。何度か鑑賞していると、その時点で悲しくなってくる。実の親にたった一目でも会うのがイヤだと言ってしまうほどの絶望。そこにあるフランクのナイーブさ。そういうフランクが妻の出産に立ち会うことが出来ずに逃げ出したくなるのは、分かるような気がする。分かるような気もするが、私は女なので、フランクの自己世界に入れてもらえないドロシーとも気分が同調するので、痛い。イタイ。ラストなどは、ほとんどせりふがないのに、二人の苦しみと絶望が伝わってくる。この辺の演出にはただただ感嘆するのみだ。映像も、禍々しさと不条理に満ちながら、それでもいつも兄のほうへ視点を持っていくので、心にストンとおさまる。締めくくる兄の言葉には、現実を受け止めて生きる男の、万金に値する重さがある。人生はすばらしい。 【ルクレツィアの娘】さん 8点(2003-05-20 21:40:42) (良:2票) |
29.もう、何も言うことはありません。ただ、ショーン・ペンは本物の映画作家であると。ジョン・カサヴェティスのインプロヴィゼ-ション的アプローチとも違う人間への肉薄の仕方は、ほんと素晴らしいです。以後の監督作品も、どれをとっても逸品だし。だのに、なぜ世間は『デッドマン・ウォーキング』みたいな、所詮はウエルメイドなメロドラマばかりを称揚するんだろう… 【やましんの巻】さん 10点(2003-05-20 12:51:12) (良:2票) |
28.正義漢の兄と落ちこぼれの弟のお話。兄弟は、話の展開にしたがって徐々に心が離れていくようにみえる。理解しあえるようでいて、それはどんどん遠くに離れてしまうのである。そのことの理由は語られない。最終的に警察官の兄が犯罪者となった弟を追跡するシーンにまで至り、父親は兄弟の確執とは関係のないところで意味もなく自殺する。図式はありふれているし、話としても結構単純だ。しかしそのモチーフは僕にとって切実に思えた。兄は弟を追いながらそのことの意味を理解できない。弟は兄に追われながらその理由を失っている。自分の心さえ掴めない寂莫感にお互いが自覚的ではあるけれど、最後に兄が弟を見逃すシーンに言葉はなく、ただ「アイ・シャル・ビー・リリースト」(byザ・バンド)が流れるのみ。「いつかきっと僕は解放されるだろう」 あー、なんてリアリティのないフレーズだろうか。そのことの空虚さが心を締め付ける。「インディアンランナー」はたぶん時代遅れな映画だ。すべてに自覚的でありすぎる分、それはもう時代遅れなのだ。僕らはその時代遅れの気分でしか、もう心を震わすことができないかもしれない。それはとても切ないことだけど…。 <ちなみに冒頭で、狼の力を盗んで鹿狩りをするインディアンの逸話が出てくる。弟の中で幻影のように現れるインディアンとは、自分自身に潜む凶々しさとその神々しさが一体となったスピリチュアル・イメージであり、その「らしさ」に理由がない絶対的な存在としての強迫観念でもあるのだ。> 【onomichi】さん 10点(2002-01-17 02:36:29) (良:2票) |
27.《ネタバレ》 インディアンは鹿の「鋭敏さ」を尊び譲り受けた。インディアンランナーは森の叡智を授かりし使者だろうか。弟フランクの前に現れる使者は「伝達のイメージ」であり、フランク自身が「使者」として描かれている気がした。その伝達で彼は両親の死を先に知り、怖れから会うことも出来ず、凄まじい哀しみの姿から親への深い愛が伝わってきてとても痛々しい。父の自殺は兄弟の絆を戻す望みにみえた(知り得た弟は嘆き自分を責めてボロボロになってしまう)純粋性ゆえに内面の狂気の抑制力が効かず、衝動は暴力へと繋がってしまう。不器用に生きることしか出来ない。兄の愛も純粋で直球だ。愛は重いのだろうか。無意識に弟を追い詰めたかもしれない。バーでの弟の論理や「不条理への怒りと悔しさ」は通じなく、正しい良き人生のお手本のような兄に対する激しい劣等感と、兄の優しさへ応えられない自分の不甲斐無さへの罪悪感で絶望の淵に墜ちてしまった気がしてならない会話だった。無邪気な子供の頃に戻れない。愛が人を傷つけ、狂気が人を癒す…。子供の誕生が近いことを知り重圧が恐怖に変わり凶行へ走る。「俺は正しい」という誇りを見せながらも兄を慕っている血まみれで憐れな弟の顔…兄は弟を放っておけるわけがなかった。逃亡する弟に生命の誕生が伝わった。男の子だった。その瞬間の弟の表情に後戻り出来ない無念さと後悔が滲んでいて切ない。逃げる結末しかない弟を静かに見送る兄の愛。子供の頃の2人に戻れた。最後にフランク(使者)はメッセージ(子供)を残したのだろう。本物の出産シーンだった。生命から生命が産まれる素晴らしい神々しさ。フランクの赤ん坊は母の慈愛に包まれていた。この世には愛がある。「人生はいいものだ」弟への、私たちへの希望の、あるいは救いの言葉だった。社会・街・人の映像描写の濃密なドラマは全てが繋がっていて感動を覚えた。インディアンへの敬愛…映像美に現れるその精神。狂気さえ炙り出す内面心理へのごまかしのない眼差し。家族への想いと兄弟愛。Janis Joplinに、ほとばしる熱い情熱と力強さに心が震えた。狂気と愛情が同じラインで急展開する破天荒な表現力は衝撃的だった。胸が苦しくなるような鑑賞後のやるせなさ…。ショーン・ペンは感情の全てを激しくこの作品に叩きつけた!インディアンランナー=時空を超えたメッセージ。この映画に巡り会えて本当に良かった! 【ひいらぎ】さん 10点(2004-06-12 01:42:03) (良:1票) |
26.《ネタバレ》 白い静寂の画面を唐突に横切る逃走車とパトカーにまず驚いた。かつての悪童ショーン・ペン初監督にして脚本も担当。とにかく丁寧に作られている。映像もそうだが、人物描写が特に丁寧。丁寧すぎるくらいである。ちょっとした脇役にも手を抜かない。どういった町で主人公達がまわりからどう思われているかなどを解からせる重要な役割を担っている為の丁寧さなのだが、変な伏線を期待させるデメリットにもなっている。社会から逸脱した弟と警察官という社会の象徴である兄の物語である。兄は弟に幸せになって欲しい。弟だって幸せになりたい。しかし弟にとっての世間は冷たい。世間自体はそんなもんである。でも世間と接したことがない弟にしてみれば許せないのである。この破滅型の弟に少しでも共感出来る部分があればいいのだが、無ければこの映画は面白くないだろう。ラスト、兄は弟を捕まえない。救えないと察したのだろうか。会話無く別れる。なんともやるせない。 【R&A】さん 7点(2004-02-13 15:27:15) (良:1票) |
《改行表示》25.ほんとショーンペンがこんなに熱い男だと思っていなかった。当時、91年は「カンヌで賞賛された映画」として上映されていた。ただ、良かったのはカンヌでノンタイトルだったということ。そもそもカンヌでは熱い映画は賞を取らない。 こういう熱い映画が見たい人は、賞なんか無くてもきっと運良くこの作品を見つけると思うし。 あらすじは少し難しい。 紙も無く、文字も共通のものが無く「口伝」で意志を伝える疾風の使者。インディアンランナー。その伝説は、現代に置ける「精神に闇を抱え、かつ不器用で、本能が常に言葉を超えた人生の不満を見つけてしまう」兄弟の弟、ウ゛ィゴモーテンセンに置き換えられる。本当の「メッセージ」は、インディアンランナーの伝説と同様に普通の人々には素早く捕まえる事ができない、とういう共通点。弟の本質を見抜いている彼等の父は、妻の死によってなんとか離れて行った弟に彼を捕まえるためのメッセージを送ろうと考える。 しかしながら、兄弟の関係は父の望みとはかけ離れさらに溝が生まれる。その後も兄は必死に「弟」というメッセージを捕まえようとするが…という話。 今思うとこの映画に出ている若手役者は、最近の映画界の主軸の人ばかり。役者畑である監督が、人選も渾身の一発でキメている。悪いけど、わがままを言わせてもらえばこの映画が分からない人は教養と道徳の無い人と決めつけたい。 【セクシー】さん 10点(2002-11-06 22:35:42) (良:1票) |
《改行表示》24.《ネタバレ》 世の中では理解されない男。 だがその男を、たった一人の弟として愛する兄。 兄弟でここまで愛情を注げるって、なかなか出来ないこと。 バックに流れる音楽と映像が、とても心地よい。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-06-05 18:39:45) |
23.当時はまだ全く無名だったヴィーゴを弟役に立てた兄弟の物語。兄弟の心情がシーンごとに細かく描写されていて、また全てのカットがとても丁寧に撮られています。音楽と編集も素晴らしいです。素敵な家族がいるのになぜ弟があそこまで怒るのか、、、、全く理解できませんが、逆に簡単に理解できないのが人間の本性なのでしょう。ストーリーが展開していくにつれて、弟には今度こそ幸せになってほしい、、、と心から思いましたが残念な結末を迎えます。若きヴィーゴは当時は無名でしたがすでに名優のレベルに達しています。こんなに素晴らしい作品はもっと世の中に知られるべきだと思います。 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 10点(2019-08-13 14:02:48) |
22.冒頭の鹿狩りに黒味を挟んでみたり、バスケットボールと音響とで緊張上げていくとことか、なんかやってはいるんだが、全体としてはちょっと退屈したか。この兄は主役に座るようなキャラクターじゃないんだよね。生活すること・家庭を持つことを怖がるアウトローの話で、兄弟愛は副次的なものにするべきだった。ひげのないチャールズ・ブロンソンは別人のよう。悪魔のような役どころデニス・ホッパーは合ってる。少年の弟が出てきてピストルを構えるところを撮りたかったんだろう。父親の自殺を知らせるまで朝刊が来るのを待っている同僚なんかよかった。もっと絞れば佳作にはなったはず。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2012-11-15 09:52:53) |
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《改行表示》21.《ネタバレ》 「現代に生きるインディアンランナー」を象徴するフランク。 彼自身がメッセージであり、そのメッセージを運ぶのも彼自身。 兄ジョーがそのメッセージを掴み取った瞬間、そのメッセージはいつも間一髪で手からすり抜けます。 ジョーがフランクを刑務所に迎えに行ったとき。 フランクに仕事を紹介し、結婚式をあげたとき。 バーで喧嘩をしたフランクを、わざと相手に殴らせて救ったとき。 ・・・車の中での二人の会話で、ジョーも私たちもフランクがもはやランナーではなくなったと錯覚したはずです。もうフランクは大丈夫だと。 ですが、ジョーと一緒に私たちも忘れていたのです。子供が生まれることを。 フランクにとっての最後の試練。 そして、ここを救ったのもジョーの存在でした。ジョーは畑を耕しているときに見つけた、おそらくは「インディアンの矢じり」で手のひらを切り裂きます。そして言います。「これがすべてだ!」と。正直何のことやらわかりません。しかし、フランクには伝わりました!ここ大事です!フランクは結婚指輪を再びはめ、バーを出ようとします。最後の試練を乗り越え、ランナーではなく父親として生きていくことを決意した瞬間・・・ ところが、バーのマスターが、無造作にジョーが流した血を拭き取ってしまいます。 これさえなければ・・・ ハッピーエンドで終われたのに・・・ 椅子で殴打するシーンに、交互に挿入されるインディアンランナーは、他の全てをシャットアウトしたフランクの純粋な感情の爆発をイメージしているのでしょう。 今回の点数は、映画のクオリティに対するものではなく、どうしても終わり方に納得がいかないという意味での採点です。 ちなみにこの映画は娯楽作品ではありませんので、観賞する際に注意力、理解力、想像力、記憶力が要求されます。ですので疲れます。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-05-28 03:25:16) |
20.《ネタバレ》 冒頭のシーンから「フィーリン・オールライト」の流れで一気に引き込まれた。なぜV・モーテンセンがあそこまで狂気に走るのかが理解出来なかったが、その演技は鬼気迫るものがあった。音楽はベタであるが良い。ジャニスがあらためて素晴らしいと感じた。出演陣も豪華です。 【kaaaz】さん [インターネット(字幕)] 9点(2009-08-21 23:52:46) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 自分のやったことに責任をもてず、とりあえず周りにいい顔しておいて、いきなりブチ切れたり、都合が悪くなると逃げ出し、全て世の中が悪いとのたまうクソヤローの見本のような、僕が最もきらいなタイプの人間の物語に共感も教訓もない。 こんな風に悲観的になるなよ、というメッセージでしょうか。冒頭の射殺シーンの意義は、その罪悪感から弟を見捨てられなかったってことでしょうか。理解力不足のせいかもしれないけど、どうにも伝わってこない。 役者と音楽は文句なしで気迫は伝わりました。 余談ですが、この映画をバイオレンスコーナーに配置するツ●ヤのセンスにゲンナリ。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-01-18 20:52:05) |
18.《ネタバレ》 フランクは今まで自分や両親の死、社会などから逃げ続け向き合うことを避けてきた自分がドロシーと生まれ来る子供を幸せに出来る自信がなく、そうすることができる覚悟も資格も自分にはないと思い込み、すべてを捨ててあの暴挙にでたのだと思います。 これはただのエゴなのですが、結婚式のシーンを見た時、ハッピーエンドを強く望んでいた自分がいました。 【ちゃじじ】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2008-01-19 04:28:58) |
17.《ネタバレ》 インディアンに何の由縁もない自分にとっては遠いお話だったが、初監督とは思えぬショーン・ペンの雰囲気作りには脱帽した。真面目な兄と不良の弟。ありきたりな設定だが、二人の葛藤は見事に表現されていた。警察官で世の常識に従い上手く生きていく兄に対し、はみだし物の弟。弟にとって世間の風当たりは激しい。しかし、そういう風にしてしか生きていけないのだ。そういう弟の持つ恐怖は暴力へと変わり歯止めが利かなくなる。父親の自殺で一度は救われたかに見えたが、また新たな恐怖が襲ってくる。そんな弟に手を差し伸べる兄だが、お互い努力しても距離は離れるばかり。凄く切ない。子供は出来たものの結局全てを捨てて逃げるしか選択肢がないまで追い込まれていたんだと思うと凄く悲しくなる。この二人をデビッド・モース、ヴィゴ・モーテンセンが見事に好演し、脇もこの上ない演技を見せている。冒頭の兄のエピソードや弟のベトナム帰りのエピソードが伏線としてもっと効いていたら更に良かったと思う。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-09 14:04:13) |
16.この物語の時代は70年代でしょ、でもショーン・ペン自身はその時代はまだ子どもだったはず、そのペンが初監督作品としてコレを選んだこと、兄弟の確執を中心にもってきてること、このあたりにペンの熱さを感じるのよ。デヴィッド・モースとヴィゴ・モーテンセンも最高でした。そして父親役にチャールズ・ブロンソンときちゃう。街の風景を映し出すショットも美しい。去って行くフランクとリアルな出産が交互するシーンからあのラストまでの緊張感とモースの表情、観ているこっちも熱くなりました。これが製作された頃って、このテのタイプの映画は少なかったように思う。「忘れかけられているアウトロー」みたいなものを蘇らせた?そんなところもショーン・ペンらしい。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-09-28 21:49:50) |
15.風味を楽しむ映画。しかし、実際に食ってしまうと、たいして味がしない。傑作級の風味を漂わせておいて、その中身は塩とコショウで味付けした程度。深く噛み締めずに、飲み込むようにして食べれば良作だったのかもしれない。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2005-11-17 00:57:27) |
《改行表示》14.《ネタバレ》 真面目な警察官の兄とアウトローの弟のドラマ。 弟を更生させようとするが中々旨く行かない。 途中、職に付いて結婚して子供を授かる所まで行くがチョットした事を切欠に再び無法者の世界へ…。子供が生まれる大事な時にも立ち会わず居酒屋で飲み明かす弟…兄が呼びに行き初めて腹を割って話すが意見が食い違う。ここでの兄弟の会話がとても深い。 兄の気持ちも素直に生きられない弟の気持ちも良く理解できるだけに哀しさが余韻として残る良い映画だった。 しかし、、弟役のヴィゴ・モーテンセンの演技の旨さったらない。常にそばに居る人を殺しそうな狂気さが漂ってる。 【oO KIM Oo】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-07 15:10:01) |
13.とにかく凄いのが、映画から滲み出てくる、とても90年代の作品とは思えない古臭さ。これは60年代末を舞台にした物語の所為ではなく、明らかに70年代臭さを狙って作ってある。正にアメリカン・ニュー・シネマの匂い。しかし私に言わせれば、それも今となってはアメリカン・オールド・シネマ。一貫してアメリカに於ける社会的弱者に視線を注ぐショーン・ペンの姿勢は素晴らしいと思いますけど、そのテーマをニュー・シネマ的に演出するという手法は、私には古臭く映ってしまう。現在の浮ついた演出に前面賛同はしませんが、映画には同時代的な視点も求めたいです、5点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-06-20 00:38:23) |
12.ヴィゴの狂気の表情がすごい。彼女に豆をはきかけるまでの流れが圧倒される。デイヴィッド・モースの大男なのに慈愛にあふれる表情と対照的。彼らの演技力がこの映画を支えている。フランクって役はショーン・ペンそのものなんだろうなあ。 【蝉丸】さん 8点(2005-03-26 09:36:06) |