《改行表示》16.《ネタバレ》 学校の歴史の時間に教わって文字として知っている程度の私の知識の一つ、「アパルトヘイト」について扱った映画です。 映画は所詮作り物ですが、教科書でアパルトヘイトの説明をただ受けるより、良かったと思います。まず驚いたのが、アパルトヘイトにおける黒人差別が意外と最近の話だということです。作中どんどんと時系列に沿って話は進んでいくのですが、だんだんと自分の生まれた年代に近づき、ついには追い越して、自分が9歳とかその辺のときにようやく制度が終わったんだと知りました。ほんとう自分不勉強なのですが、その時間のリアルさにショックでした。 黒人たちの差別への抗い方も少々訝しくなりながら鑑賞。「白人側に訴えを聞き入れようとする気がないから武力闘争になるんだ!」とか、無関係の民間人が自分たちの活動によって死んでも仕方ないというコメントは正直どうなんだと思ってしまいます(この辺が自分は平和ボケなのかもしれません)。絶対民間人は巻き込まない場所や時間を選べないのかとかマンデラに言いたくなりました。と言うかグレゴリーに言って欲しかった。 この映画で結局解決しなかったissueは二つ; 「暴力・武力などを含む徹底的な差別に対し、同じ手段で世論に訴えようとするのは正義なのか??」 「白人たちは無条件に黒人たちを受け入れるべきだったのか??」 です。 私は平和ボケなので、どちらの肩も持たない視点で物事を見ることができます。世論が極端に黒人への差別で傾いている中、黒人の友人も持たず彼らに対して知る機会もない白人たちが黒人を必要以上に避けたくなるのもわかりますし、それが不服として白人に抵抗する黒人の気持ちも分かります。黒人側は経済的に搾取され、白人はそのぬるま湯にどっぷり浸かっているという形では、白人からの制度是正は確かに難しかったと思います。 しかし作中のグレゴリー君のように黒人の友人をたった一人でも持ったことのある人ならもっと違ったのではないでしょうか??彼らと人間的な付き合いがあり、世論が言ってるような人ではないと分かれば、そんな人がもっと多ければ、こんな事態は起こらなかったのではないでしょうか。 そういう意味で、邦題は『マンデラの名も無き看守』ですが、しっかりと名を持ってこの出来事と向き合った『グレゴリー君』に敬意を払いたいと思います。 タイトルだけは原題でいってほしかったな・・・。 【TANTO】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-01-17 18:06:24) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 掘り出し物的な良作でした。映画の冒頭からこれは良い作品かもしれないという予感がありました。マンデラもグレゴリー夫婦も好演で、派手さはないながらも物語を堪能しました。 【珈琲時間】さん [インターネット(字幕)] 7点(2021-10-18 10:12:40) |
《改行表示》14.《ネタバレ》 淡々とした描写が良かったように思います。 長い年月は人の気持ちを少しづつ変化させます。棒術の場面で友情を感じました。 マンデラ役にしては体が大きすぎましたけどね。 【東京ロッキー】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-04-10 17:20:29) |
13.アパルトヘイトって凄い政策だったなと改めて感じる。マンデラ担当になったことで、看守の人生も時代の流れに左右されていく様は見応えはあったけど、全体として印象は残らないかな。 【noji】さん [インターネット(字幕)] 6点(2020-11-15 12:17:10) |
《改行表示》12.旬を逃してしまい、今更ながら視聴・・・。 アパルトヘイトを扱ってはいますが、特に深い考察があるわけではなく、マンデラの処遇がよく分る映画です。 マンデラ扮するデニス・ヘイスバートが、大統領にしか見えないのはご愛敬。 彼は恰幅が良くて、押出が強くて、リーダー役がよくお似合いです。 【めたもん】さん [インターネット(字幕)] 5点(2019-12-20 20:58:07) |
11.2014.01/20 鑑賞。マンデラ役はモーガン・フリーマンでしょ。デニス・ヘイスバートは「24」でアメリカ大統領を演じてるがちょっと大男すぎ・・。でもこんなにスムースに移管できるとは当時思いもよらなかった。マンデラは言うに及ばず、白人デクラーク大統領ももっと評価すべきでないのかなあ。歴史の一端が看守の目を通して迫る良い作品。「閑話」昨年十二月に95歳でマンデラ氏は亡くなったが凄い人生だったと思う。また小野田元少尉が今年1月91歳で亡くなる。27年間に及ぶ獄中生活、29年間の戦い、相通じることが沢山感じる。共に立派な人生、ご冥福を祈る!! 【ご自由さん】さん [地上波(字幕)] 7点(2014-01-30 16:20:28) |
10.《ネタバレ》 地味な内容ながらなかなかよかった。南アフリカのアパルトヘイト政策当時の背景などいろいろ勉強になりました。政治的状況によってか、段々と監獄が変わっていき、最後はかなり良い状況(もうかなり普通の生活レベル)になっていったのが興味深い。マンデラさんはのちに南アフリカの大統領になったんですね、スゴイな~。とっても良い映画だとオモイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-08-16 08:32:07) |
《改行表示》9.テーマとしてはおもしろいのですが、インパクトが弱い。登場人物たちが有機的に絡み合っていない感じ。そもそも、なぜ看守氏がマンデラに傾倒していくのか、その理由がよくわからない。「ナントカ憲章」を入手して改心したのかもしれませんが、言葉ではいくらでもキレイゴトを並べられます。彼は民主党の「マニュフェスト」を読んでコロッと騙されるタイプかなと。 それに少年時代に黒人少年と仲がよかったエピソードも、わかったようでよくわからない。それによってもともと偏見が少なかったのなら、なぜ偏見なくして務まらないような看守の道を選んだのか。ドラマとしても、「偏見のない看守がマンデラに心酔しました」というのでは、「で?」と言いたくなるだけです。 一方のマンデラにとっても、看守氏が特別な支えになっていた感じはありません。別に彼かいようがいまいが、世界的な非難や国内世論を考えれば、解放に至る道筋は変わらなかったでしょう。というわけで、何か物足りなさを感じる作品でした。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-07-18 11:52:44) |
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8.《ネタバレ》 アパルトヘイト時に南アフリカの白人が黒人のことをどう思っていたか分かってよかった。看守の子供が白人と黒人を差別のはなぜかと聞いた時、おかあさんが神が決められたことだなんていってた。何も知らない子供に人種差別が神のものであるとう解釈は聞いていて本当にはおそろしかった。もうひとつ、ANC憲章なんかは白人一般の人がみられなくして、情報規制していたことなんて驚きだった。 今の社会にも自分らの知らない間に何らかこういうことがあるかもしれないとおもわされた。 【ホットチョコレート】さん [地上波(字幕)] 7点(2012-05-13 06:36:09) |
7.《ネタバレ》 単にエピソードをつなぎ合わせただけだったらどうしようと危惧していたのですが、意外にも、結果的には長期間にわたる内容を手際よく収めています。主人公の家族の描写に力点を置いたことが、作品に一本の筋を通し、また、関係者の立場で見たマンデラという作品の視点にリアリティを与えています。ジョセフ・ファインズもダイアン・クルーガーも、重い役の期待に応えるべくがんばっていました。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-13 02:18:33) |
《改行表示》6.ネルソン・マンデラの傍で長い年月を過ごした一人の看守、グレゴリーの視点で描かれるアパルトヘイトとマンデラ。ロベン島監獄やアパルトヘイト下の南アの描写はかなり抑え気味で、どちらかと言うとグレゴリーとマンデラ、グレゴリーや家族とアパルトヘイト下の白人社会のドラマであるという印象を受けます。しかし、その中にグレゴリーの苦悩や「黒人の肩を持つ家族」だと批判され、白人の隣人から疎外される描写などを通して、知る機会があまり無い当時の南アの白人社会からの様々な視点でのアパルトヘイトが垣間見える作品です。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-10-19 21:38:24) |
《改行表示》5.恰幅の良い堂々としたマンデラだ。私としてはモーガン・フリーマンの方がイメージに近いと思うのだが・・・。だから大柄なマンデラに対して、看守のグレゴリーがいかにも小男に見え、囚人と看守の立場が逆転しているかのようだ。 グレゴリーの細君のダイアン・クルーガーは、もったいないほどの美しさ、しかしアパルトヘイトに関してはごく普通の世間と同じ考え。グレゴリーがマンデラの影響を受け少しずつ変わっていったのに対して、終盤の変わり様は唐突にも思える。 さて邦題の「名もなき看守」だが、何か卑屈すぎはしないだろうか。マンデラはグレゴリーを母国語(コーサ語)を話す友人として扱っていたはずだ。それゆえ「グッバイ、バファナ」という題になっていた。 アパルトヘイトについては、予備知識があったのですんなり見れたが、描き方は不十分ではなかろうか。しかしながら良い映画である。もっとレビューがあってほしい。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 7点(2011-10-05 17:07:24) |
4.刑務所でどれだけ過酷な非人道的な扱いを受けたかが、あまりに少なすぎてリアリティがない。看守と家族:マンデラの割合が8:2くらいでANCの活動内容も一か所だけしか映されていない。テンポはあまりに淡々としていて眠くなる。これは名作とは言い難い 【カップリ】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-11-06 15:06:15) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 年に数回巡り合う「極上の拾い物」的作品の一つ。 ネルソン・マンデラを演じる俳優さん(ドラマ「24」の大統領役)が健康的すぎて少々違和感を感じたが、それ以外は全般的に淡々と抑えた演出で、この手の事実を背景とした作品としてはかなりの良作と言える。 「インビクタス」に続き、今年2本目の南アフリカ関連映画。 今年はWカップも南アフリカで開催された事だし、個人的に何か縁を感じる。 ネルソン・マンデラ関連の本を読んでみようかと思う。 【たくわん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-08-01 12:01:25) |
《改行表示》2.かなり面白いと思うのだが、投稿者少ないですねw 【のははすひ】さん [DVD(吹替)] 8点(2010-06-07 23:14:13) |
《改行表示》1.《ネタバレ》 刑務所ものにしては残虐な描写が少なく、悪くなかったです。ダイアン・クルーガーは綺麗でしたが、作品のキャラとしては空気が読めない嫁でイライラしました。実際のネルソンは作品が表現している以上の扱いを受けていたのかなと考えてしまいます。この手の入門偏としては良作。 【マーク・ハント】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-06-15 00:08:34) |