27.その昔、テレビ番組「題名のない音楽会」でやってたネタ。司会である在りし日のマユズミ御大が語るところによると、音大だか芸大だかの試験で出題された「オラトリオ“天地創造”の作曲者は?」という問題に対し、思いのほか正解者が少なかった(ヨーゼフ・ハイドンです)とのことで、御大も呆れておられたのですが、「ところが」1名だけ、感心にも「黛敏郎」と回答した学生がいましたとさ、というのがオチでした。ホンマかいな、と未だに半信半疑なのですが、私も古い話を引きずり過ぎですね(笑)。さてこの映画。旧約聖書を題材にしたスペクタクル作品としてお馴染みですが、やっぱりスペクタクルにしちゃあ、やけに理屈っぽい作品ですよねえ。こんなに金と手間暇かけて、何もこんなに説明的な作品を作らんでもなあ、と思っちゃう。ノアの方舟のエピソードあたりは、様々な描写が織り込まれてなかなか楽しいですが(ウチの子供たちも喜んで観てましたし)、全体的には「旧約聖書の内容を一所懸命に“説明”している作品」との印象が強いです。良く言えば「マジメ」ですが、遊びが乏しくて、これはもう、企画の段階ですでに大きな不自由を抱えてしまっていますね。しかし、本作の音楽に大抜擢された黛御大は、入魂の本当に素晴らしい仕事をされたと思います。映画音楽としてはもしかするとやや雄弁に過ぎるかも知れないけれど、本作に関して言えば、この音楽が映画の弱いところをしっかりと補ってくれているように感じます。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-12-16 07:55:03) (良:3票) |
《改行表示》26.《ネタバレ》 ほぼ旧約聖書に書かれている内容のまま作られてます。旧約聖書の創世記1章~25章までの内容でしょうか。 6日で世界は作られ、7日目に神は休息されたという『天地創造』・・・ずいぶん早く出来たんだな~とは思うが、これは我々人間が捉えた感覚であり、1日24時間で出来る我々の仕事量から推測しているだけで、神様からしたらたいした仕事量では無いのかもしれない!!! 『アダムとイブの誕生』・・・人間は土の塵から作られたとの説、「う~ん、ダーウィンの進化論を真っ向から否定してるよ!」と思ったが、実際はその逆でダーウィンの進化論が否定してるんですよね! 『カインとアベル』・・・最初の殺人かぁ~結局この人たちは人類最初の子供では有るが、その後の子孫は残せて無い訳だ!!! 『ノアの方舟』・・・「水に流そう」とのことわざはここから来たのか?助かった人類は、ノアを含めて8人、もし、もう一度大洪水が来てもこの8人の中に選ばれる自身はないなぁ~~~神とノアとの契約でもう2度としないと契約してるので少し安心。 『バベルの塔』・・・人類は神に近づこうと、この塔を作って神の逆鱗に触れたとのこと、それを「皆同じ言葉を使っているからだぁ」との解釈がよく判らないが、取り合えず日本語以外の語学を学ぶと神様の逆鱗に触れそうなので、外国語の勉強はやめときます。 『ソドムとゴモラ』・・・まるで怪獣映画のような題名だなぁ~一瞬で町を焼き尽くすてのも怪獣チックだし・・・ 『アブラハムの物語』・・・創世記の章では一番長く書かれているし、多分ここまで登場した人物の中で一番神様に気に入られている人物では無いでしょうか?「息子を生贄にって」そこまでやったら納得。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-03-31 15:02:04) (良:3票) |
25.創世記のダイジェストというべき作品で、中盤までの有名なエピソードはあらかた拾っています。1エピソードごとのボリュームは薄いので、「十戒」ほど胸に迫るものはありませんが、それでも箱舟のデッカさには驚きますし、神に試されるアブラハムの態度には感動します。私のような一神教の信者でない人間でも楽しめると思います。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 9点(2020-03-20 00:13:58) (良:1票) |
《改行表示》24.なんだ 子作りに勤しむシーンは無いんだなっと。 その辺、お勉強させてもらえないんだなっと。 天地創造、解かりましたが、子作り想像 教えて 教えて 難しいのかなっ。 【3737】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-12-14 21:35:28) (笑:1票) |
《改行表示》23.《ネタバレ》 映画「天地創造」は学生の時、封切りで見た。たぶん子どもの時見たモーゼの「十戒」が良かったからこの映画も見ようと思ったのだろう。今でも「十戒」と「天地創造」は混同することがある。 「十戒」は旧約聖書でも「出エジプト記」、「天地創造」はそれ以前の「創世記」、それも50章まである中の22章までである。こうして考えると、旧約聖書がいかに膨大なものかがわかる。 さてこの映画「天地創造」の主題だが、私は「神への畏敬の念」だろうと思っている。神を冒涜し享楽にふける民は、ことごとく神の罰を受けている。 禁断の実を食べて、エデンから追われたアダムとイブ、弟アベルをねたみ殺してしまったカイン、ノアの方舟 、バベルの塔、ソドムとゴモラの滅亡と続いた・・・。 しかし、映画後半部の主役アブラハムは善人であり、神から罰を受ける理由は全くない。それなのに、年老いてできた息子イサクを神に献げなければならないという大きな試練を受ける。神の御心を得るには、我が子までを犠牲にしなければならないのか、これがこの映画の一番のテーマだろう。 息子を縄で縛り、まさに刃物を突きつけようとした瞬間、アブラハムは許される。それほどまでの信仰心ゆえに、後の人から崇拝されることになるのであろう。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-02-24 10:44:15) (良:1票) |
22.旧約聖書の創世記の話を壮大なスケールで分かりやすく描いた素晴らしい作品。「ノアの箱舟」や「バベルの塔」には圧巻させられます。淡々と話が進むのでゆっくり腰を据えて観ることをお勧めします。でないと睡魔とゆうサタンが貴方を襲うかも知れません。 【憲玉】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-08-08 23:45:43) (笑:1票) |
21.映画好きの兄が「ピーター・オトゥール(アラビアのロレンス主演)が出演しているぞ!」と興奮して言うので観に行きました。当時、週刊誌などでアダムとイブ誕生のシーンが少し下世話な話として取り上げられたりしていたために小学生の私は少しドキドキしていましたが、映画そのものは映画で学ぶ聖書という印象でした。俳優さんたちはこの作品に参加できたことを誇りに短い出演時間の中でも熱演しているようでした。ピーター・オトゥールの青い瞳、表情が神々しい光を放ちスクリーンに不思議な緊張感があったことを覚えています。 【天地 司】さん 7点(2003-06-09 16:26:46) (良:1票) |
20.聖書ってクリスチャンでもない限り、我々日本人にはあまり馴染みが無いシロモノ。そのほとんど断片的にしか知らない内容を、終始一貫して原典に忠実に、しかも解かり易く一大スペクタクル歴史絵巻風に映像化したのが本作。実物大(?)に造られたノアの箱舟の巨大な迫力映像と乗船する様々な動物たち、或いは各国の言葉が生まれる発端となったバベルの塔の崩壊などといった、今ならCGで当然のように再現されるであろう様々なシーンを、この時代の最高レベルの技術と豊かなイマジネーションで、巨匠J・ヒューストン監督が万人向けのエンターティンメントとしてスケール感をもって描いていく。アダムとイヴの若い二人の全裸シーンが当時話題になったのも、今となっては時代を感じさせてくれる。 【ドラえもん】さん 8点(2002-04-12 00:37:30) (良:1票) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 ~The Bible: in the Beginning ...~聖書。初めに・・・。邦題も悪くないけど、あまりにカッコイイ原題。 世界一のベストセラー『旧約聖書』の、創世記の、だいたい半分くらいまでを映像化した物語。面白いとか面白くないとかでなく、聖書という物語を、あの当時の最新鋭技術と壮大なスケールで映像化して、後世に残そうという意図があったと思われる。 原作を忠実に再現するのが目的と思われるので、新しい解釈や流行の取り入れ、オーバーリアクションなどは極力避けて、ベッタベタな内容に仕上がっていると思う。 アダムとイヴ。いかにもな美男美女を用意したものだ。リンゴを噛じる効果音がないのが良いと思う。多分あのリンゴとは、フジとか王林とか私たちが知っている林檎ではなく、神の作った神聖な実だと思う。ので、私たちの知るリンゴを噛じる音はしないんだと思った。 効果音と言えば、戦闘の剣が当たる音『カキーン』とか『ズバーッ』とか、大げさな効果音がないのも、当時なりのリアリティを追求した結果だと思う。 ノアの方舟の象やトラ、ラクダはともかく、キリンやシマウマ、陸亀はスタッフの遊び心だと思う。旧約聖書の時代に発見されていたのかなぁ?でも方舟のスケールと内部の賑やかさは面白かった。肉食獣の食料の謎。一応、説得力のある回答。 ソドムとゴモラ。アブラハムの『正しく生きるものが50人なら?45人なら?20人なら?』は、神の使いに対し謙虚ながら自分の気持を伝えていて、良いなぁ。 ロトが“処女の娘二人を差し出すから客人には手を出すな”は、価値観が違いすぎる。こんなお父さんイヤだ。振り向いてしまったお母さん怖い。何になったかと思ったら、塩の塊にされたんだ。「振り向いたら塩にするよ」って、先に言ってあげようよ。 もちろん息子を生贄に捧げるお父さんもイヤだ。アブラハムとイサクがソドムに立ち寄るんだけど、イサクが言う「子どもたちも悪いことを?」ここはスタッフの創作かどうか?なんか原爆や絨毯爆撃の跡地みたいな破壊されようで、反戦メッセージっぽく見えた。当時あそこまで徹底的に街を破壊する火力があったのって、たぶんアメリカとソ連くらいなんだよね。神の力に匹敵する火力。 イサクの件に限らず物語全体として言えるけど、神様厳しすぎる。 旧約聖書はイスラムの歴史でもある一方、登場人物にスポットを当てた物語なんだから、主人公にはいろんな困難があってこそだけど、なぜ神様が人間にそこまでさせるのか、わからない。…暇つぶしなのかなぁ? 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-06-29 19:20:36) |
18.《ネタバレ》 聖なる歴史大作。旧約聖書のエピソードの数々を映像化。特にノアの箱舟とバベルの塔、壮大な建築物が印象に残った。物語は薄味で物足りないね。ピーター・オートゥルなど豪華俳優が脇を固める。 【獅子-平常心】さん [DVD(字幕)] 6点(2021-06-07 23:11:47) |
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《改行表示》17. 「旧約聖書」創世記の主要なエピソードを映像化し、不足分はナレーションで穴埋めという感じ。それゆえ説明が過剰気味で盛り上がりに欠け、全体的にあっさりの印象が残る。 映像としては、バベルの塔やノアの箱舟が良かった。バベルの塔が崩壊するシークエンスはスペクタクル味に欠けるが、人々が張り付くような塔を俯瞰した場面は見事な画作り。 ニムロデ王の思うがままのやりたい放題と、現代の人類が科学の力で神の領域に近づく姿が重なって見える。分断が深まり共通の言語を持たない人類は、今もバベルの塔を作り続けているのだろうか? 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-02-28 11:47:52) |
《改行表示》16.原作未読なのだが、話が断片的で少々わかり難い。元々そういうものなのかもしれないし、聞いた事ある話が映像化されるとこうなるのかなあという印象。旧約のお勉強的に見るのはいいのだろうが、1本の映画として面白いかと言われると疑問もある。 個々の話は断片的とはいえ、総じて富や権力を巡る争いや欲望等による堕落を戒める事の繰り返しで、こういう因果的思考が天譴論につながるのかなと。ただし、昨今の自然災害多発や今日の感染病の蔓延をそう考えてしまうのは、あまりにも安易で短絡的だとは思うが、そう考えるとラクになれる人もいるのかもしれない。ただし、それはある種の思考停止でしかないとは思うが。 |
15.そのものずばりというか何のひねりもない(ひねりようがない)、旧約聖書のどストレート版。アダムとイブからカインとアベルからノアの方舟からバベルの塔から、言葉の解説では知っていたけど実はあまり分かってないものが、次々と実写として再現されていく。台詞は少なめ、むしろナレーション主体で、映画としては説明的に過ぎるという感は免れないのだが、それでもここまで「再現」に徹した姿勢は、やはり一本の筋を感じさせる。ノアの方舟の美術的なこだわりもなかなかのもの(撮影の昂揚した雰囲気まで伝わってくる)。アブラハムに入ったあたりから何となくだれてくるのが残念。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-29 00:47:30) |
《改行表示》14.映画版聖書物語ということで、聖書(創世記)のお勉強にはいいんじゃないでしょうか。ただ、エピソードの羅列で流れが平板なところが残念。ノアの洪水が一番よかったと思うし、スペクタクルシーンもそれなりに見せていたのですが、盛り上がりに欠けたような気がします。 まあ、こういう宗教がらみの映画はいろいろと気をつかうでしょうし、聖書の映像化となればなおさらでしょう。結果として無難な(無難すぎる?)できになったのではないかと推察します。映画として見ると、面白味が少ないです。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-01-03 08:37:07) |
13.《ネタバレ》 同じ旧約聖書の物語の映画化ということで、どうしても「十戒」と比べてしまうが、こっちは、ただ単に旧約聖書を映像化しました、という印象で何も感情移入できない映画。「十戒」はモーゼの人間ドラマとしても非常に重厚だが、こっちはドラマ性が殆どなくダラダラと旧約聖書通りに進んでいくだけ。旧約聖書の最初の部分は宗教的にあまり脚色しちゃいけないのかもしれないけど、あまりにも脚本家が楽しすぎてる感が否めない。 セットや特撮も当時としてはお金をかけた凄いものだったんだろうけど、作った年代を頭に入れての話で今となっては大したものではない。映画を娯楽として捉えると脚本や演出は全く納得出来ない映画でした。 【nobo7】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2012-08-06 01:55:25) |
12.ノアの方舟の話が一番すきですね。聖書通りのサイズのものを作ったのもすごいですが動物の列も圧巻。ノア(監督)が、はよ入れと言わんばかりに動物のケツ叩くとこすき。 【みぢこ】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2011-05-14 13:18:47) |
11.《ネタバレ》 『この作品が製作されるとき、黒澤明も監督候補だった!』とDVDパッケージに書かれていますが、本当ですかね。音楽は黛敏郎が担当しているのであり得る話しなのでしょうが、黒澤明が聖書の映画を撮るなんて想像できますか?それはさておき、このジョン・ヒューストン版旧約聖書物語は、あまり期待してなかったのですが、そこそこ観られる作品です。確かに時間の長さはあまり感じなかったです。知っているようで良く知らない聖書のエピソードを再確認出来ました。一生に一度観ておけば十分でしょう。大作にふさわしい豪華出演陣ですが、やはりその中でもピーター・オトゥールの「三天使」がホラー映画並みの恐ろしいキャラクターでした。マジで、怖いですよ。 【S&S】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-11-01 23:08:51) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 虹が、神が人と結んだ契約を忘れないためにかけられたものだったとは… 【カタログ】さん [地上波(吹替)] 7点(2006-04-12 07:27:23) |
9.意外とほのぼのしていた。ストーリーについてはとやかく言うことないけど、聖書をこの時間にまとめるのは正直無理だろう。でも細かい部分をうまく割愛して面白い映画に仕上がっていると思う。 【ぷりんぐるしゅ】さん [地上波(字幕)] 5点(2006-01-08 20:23:38) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 長さは感じませんでした。観てよかったです。 ただ前半のアダムとイブの章に使いすぎている。 それがたいくつで正直眠くなった。 語りも長い。 もっとも面白そうだった「ケインとアベル」「バベルの塔」を、 もっと詳しく時間をかけてくれてたら、もう1時間増えても我慢できる。 だってこのふたつは面白いし興味ありませんか? 小説や漫画にもネタとして取り上げられるいわば見せ所なのに。 実はこのふたつの本を持っているのです。 聖書は読んだこともないけれど、「バベルの塔」の秘密にはとても興味がある。 漫画バビル二世のネタですよね。 神に近づくために作った、言葉を統一させるために作った、UFOの発着場として建てた・・ いろんな面白い話ができていますが、結局普通の解釈でした。まともな聖書。 「ケインとアベル」これも、カインとアベルとも読みますが、 現代小説として有名です。ここの章があっという間・・ 「ノアの箱舟」のノアにつながる話なのにもったいない。 ノアの章は面白いです。 CGを使わずにあの箱舟を撮影したのはすごいこと。 つがいで動物を乗せるのですが、ワクワクしますよ。 で最後の章があまり知らないところなのですが、 それはやはり私が聖書を知らないからでしょう。 イスラエルの父祖アブラハムの章がこのDVDの表紙になっています。 神が授けたひとり息子を神にいけにえとしてささげるのですが・・ 年老いたアブラハム婦人サライとアブラハムの元に現れたエンジェル。 SFっぽくて面白いですよ。P・オトゥールがみっつめの天使役なのですが、 怒って罪をさばくためにあの碧眼で村を焼き尽くします。 おかしくも真面目なSFだ・・ 【アルメイダ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-05-07 07:59:27) |