《改行表示》134.《ネタバレ》 「コレが、コレなモンで」ってモトはコレだったのか。 とっても勢いがあって、サクサクとスピーディな展開に目が離せない。問答無用で小夏をヤスに押し付ける銀ちゃんの無理やりさに『ちょっ、えぇ!?』ってなりつつも、何だかんだ状況を飲み込んで、2人イイ感じになって行くところが面白い。 身勝手に自分のことだけ考える銀ちゃんだけど、要所々々でみせる気の弱さとか、言葉にはしないヤスへの気持ちとか、憎めないキャラに仕上がっている。 ヤスの地元の大歓迎っぷり。事情を察知してる母の言葉。コレはコレでありなのかもなぁって思えてしまう。大部屋の苦労も笑いに変えて、ヤスがスタントに体を張るごとに増えていく小夏の快適グッズ。 最初っからデーンと構える未完成の大階段が、後の波乱を物語っている。後半シリアスになるけど、散々引っ張っての大階段落ちは大迫力。その後の大団円で一気に緊張していた空気が溶解するのもお見事。 銀ちゃんだけでなく、橘こと原田大二郎、千葉真一、志穂美悦子、真田広之といった銀幕のスターたち。 対するスターを輝かせる名もない大部屋の人々。住む世界の違うスターと大部屋。 この映画は、大部屋のヤスが一瞬だけスターになった映画にも観えるけど、そこを“チャンチャン”として、コレは映画だ!って終わらせる。 撮影所の映画だけに、最後の大合唱が生きてくる。色んな人が関わって、色んな思いがぶつかって、一本の映画が出来てるんだなぁって。コレが映画だ! 【K&K】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-09-17 19:17:39) (良:2票) |
133.《ネタバレ》 ほとんどの人が高得点をつけているところに、衝撃を受けるとともに、とてもギャップを感じた。期待して見たのがまずかったのか。コメディタッチだと思っていたのに、結構深刻なシーンが多くて戸惑った。銀ちゃんやヤスに感情移入できないばかりか、腹が立って仕方がなかった。ここまで不愉快な映画もあまりない。誰かが言ってたけど、人物の描き方に品が無い。二人とも情けないとしか言いようがない。臨月の妻のお腹を蹴るな、自分で釘を刺して他の人のせいにするな、一度別れて他の男に押し付けた女を取り戻そうとするな!かっこ悪い、醜態晒すなという冷めた思いばかりが強くて、どうしても高い点数を付ける気にならなかった。自分の価値観が他の人とは違うのだろうけど、どうも腑に落ちない。「前向きのマゾヒズム」や「自己中で情けない男」に魅力は感じない。ただ、全体的にものすごくパワーのあるのが伝わってくる作品だったし、役者の演技自体は、みな光っていて素晴らしいと感じた。 【mhiro】さん 3点(2004-06-27 17:52:37) (良:2票) |
132.《ネタバレ》 過去に何回か観ているけど、途中からだったりのツギハギ鑑賞だったので、冒頭だけ見直そうと思ったら引き込まれて全部観てしまいました。今さら言うまでもないけどなんともエネルギッシュな作品ですね。これほどまでのパワーが伝わってくる作品も珍しいですよね。 【ないとれいん】さん [地上波(邦画)] 8点(2013-05-22 11:47:54) (良:1票) |
131.映画のための映画というか・・・なんか作られた感じがすごくオーバーに感じて、それが性に合わなかったのか、あまり面白いと感じることが出来ませんでした。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-06-25 02:52:41) (良:1票) |
130.風間杜夫、原田大二郎が華のある役者ではないため、物語に入り込みにづらかった(2人は映画2大スターの役)。風間は仕方ないとして、橘役は別の役者をキャストするべきだったように思います。つかこうへいの脚本にしてはテンポがよくなく、深作欣二との相性に問題があったのではないかとさへ考えました。後半の話は「階段落ち」が中心となるのですが、この階段の撮られ方が恐怖に欠いていて、説得力を失っています。脚本の中にある「人情」も、うまく表現できていませんでした。本作の価値は、つかこうへいの名を一気に世に知らしめたということに尽きると思います。 【DONGYAOS】さん 6点(2004-06-21 07:19:07) (良:1票) |
129.邦画はあまり詳しい方ではないのだが、この映画は私の観たことのある邦画の中では文句なくベスト1。売れなくなって、男にも捨てられた元トップ女優。看板スターの座に必死でしがみつこうともがきながらも、ジワジワと人気が落ちて行く男。万年大部屋で、優しいだけが取り得の貧乏役者。それぞれが純粋に、だがどこまでもマゾヒスティックに、傷つけたり傷つけられたりを繰り返しながら不思議な愛情で結ばれている。銀ちゃんのスターの座をかけた新作映画「新撰組」の池田屋階段落ち。いくらなんでも、あんなにバカ高くなくたっていいだろうと誰もがあんぐり口をあける巨大な階段。「新撰組」を成功させるためには、そして銀ちゃんをスターの座に返り咲かせるためには、誰かがその階段からまっ逆さまに転げ落ちる役を演じなければならない。妊娠した愛人・小夏を押し付けられて、憧れのスターと結婚できたと無邪気に喜ぶ大部屋役者ヤスは、銀ちゃんへの恩返しのためにと命がけでその階段落ちに挑む。観れば観るほど「バカじゃないの?」としか思えない三人三様の大バカぶりは、義理人情のために命を捨てて来た大和魂の新しい形。映画のためなら人の命さえ犠牲にする活動屋魂、スターであり続けるために愛人の人生を踏みつけて恥じない名声バカのスター魂。愛する男のためにイヤイヤ大部屋役者と結婚したものの、いつの間にか夫に尽くしてしまう女の悲しい性。あり得ないぐらいバカに突っ走る登場人物たちの姿に、日本人ならではの悲しい純情をアイロニカルに綴った作品。何度観たか知れない、ヤスが人吉の母親の元へ小夏を連れて「凱旋」するシーンでは、今でも観るたびに涙がこぼれてしまう。おバカで一生懸命なのって不思議に楽しい、そう思わせてくれる日本映画の傑作である。 【anemone】さん 10点(2003-12-11 23:42:55) (良:1票) |
《改行表示》128.《ネタバレ》 GYAOの無料動画で視聴。面白くないわけではないけど、好きかと言われると好きではない。 兄貴やら親分やらへの忠誠のなかで生きることしかできない芸能ゴロツキの破滅型の人生を、つかこうへいの在日パワーと深作欣二のヤクザパワーを掛け合わせながら、ひたすら力業で押し切ってる感じで、最終的には安っぽいメロドラマの域を出ない。 つかこうへいの戯曲が、当初の予定とはちがって、松竹ではなく東映の話になってしまったらしいのだけど、なぜ『銀ちゃんのこと』というタイトルのまま東映で映画化しなかったのかが理解できない。まあ、そんなタイトルじゃヒットしなかったのかもしれないけれど。 和田誠のデザインしたタイトルをバックに「蒲田行進曲」を歌ってみたものの、実際には松竹蒲田とは何の関係もないし、桑田佳祐のお洒落な歌を挿入してみたものの、実際には湘南とは何の関係もないし、どこまでいっても東映京都の芸能ゴロの話だというところに不可解なモヤモヤが残ってしまう。 【まいか】さん [インターネット(邦画)] 7点(2022-08-18 21:20:34) |
《改行表示》127.《ネタバレ》 勢いが命!とゆーか、だからまァ~確かにコテコテにおバカな映画ですよね(そもそも、池田屋にはなんであんなバカみたいな梯子段があんのですかね?)。加えて、実に格好の悪い人たちの映画でもあります(地味に往生際もだいぶん悪かったりで)。人気?俳優の腰巾着で、腹ボテの女を厄介払いに押し付けられても文句のひとつも言えやしない…でも、少し考えると、事情はあれどもその女には実際に惚れてはいるのだから(かつ人間的にはその女性は間違いなく人生を共にする価値のある人なのだから)ソコら辺はグッと飲み込んで受け入れる…てのも、銀ちゃんだって恩人は恩人なのだからソコはバカになって恩返しに一肌脱ぐ…てのも、頭がイイとは言えませんケドも実にとても格好好いコトだとも思うのですよね(=これぞ「漢気」)。ただバカなのはまあ困りますケド、イザって時に「バカに為れる」てのは、人間としては最上位に大事なコトだとも(ずっと前から)心に留めているコトではあります。格好付けてる(orアレコレ損得を考え込んでる)暇があったら、飛び出せ!と言われてる様な気もしますですね(今年はそーいう年にしたいですね)。 今作では松坂慶子だけは、徹底的に美しい・格好好い・善なる存在として描かれている様に思います。ルックスのレベルが(なんか)桁違いに高いコトも相まって、ちょっと神々しい…とすら感じるとゆーか。その意味でもまた、どこかお得感のある映画です。 【Yuki2Invy】さん [インターネット(邦画)] 9点(2022-01-01 23:50:06) |
《改行表示》126.《ネタバレ》 全体的にガチャガチャと騒々しく、疲れる映画。 決して好きにはなれない。 仕事の為に死ぬなんぞ馬鹿げている。 結果的には死ななかったかもしれないが、パトカーを待機させてまでやるべきではない。 馬鹿な行為だ。 死ぬのが怖かろうと、奥さんに暴力を振るってはいけない。 死ぬ覚悟なら、しのごの言ってないで、潔くさっさと撮影に入るべし。 もたもたするな! 【にじばぶ】さん [インターネット(邦画)] 1点(2021-06-30 01:00:17) |
125.《ネタバレ》 松坂慶子がセクシーだった時の映画。おっぱい見れます。ある意味、暑苦しいコメディ。風間杜夫の出世作。ギラギラしています。 【にけ】さん [映画館(邦画)] 8点(2019-01-04 22:25:37) |
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《改行表示》124.前半はよかったけどなあ。 後半は、なんだこの茶番。 【MARTEL1906】さん [インターネット(邦画)] 3点(2018-10-19 05:53:52) |
《改行表示》123.《ネタバレ》 制作年代のせいか、世界観やキャラクター達がどんくさくて好かん。新選組のほうが、ずっとモダンで新鮮だっての。 ※松坂慶子、AV女優にでもなれや。 |
《改行表示》122. カツドウ屋魂あふれる展開でテンポが良く、銀四郎とヤスのはじけっぷりが楽しい。小夏の愛しさ・一途な女心も花を添える。騒々しいのが玉にキズ。 人生においては一瞬であれ長期間であれ誰でも場の主役になる時がある。その意味ではひとつの人生讃歌と言える。階段落ちは見ごたえがあり劇中劇の面白さも味わった。ラストの大団円は爽快で後味が良い。主題歌もいいね。 【風小僧】さん [映画館(邦画)] 7点(2018-02-25 12:40:49) |
【へまち】さん [DVD(邦画)] 8点(2017-12-01 23:56:44) |
120.松坂慶子がきれいすぎて、あとのことはもうどうでもいい。 |
《改行表示》119.《ネタバレ》 深作欣二の最高傑作は「軍旗はためく下に」や「代理戦争」「暴走パニック 大激突」辺りだと思うが、この映画も初めて深作ワールドを味わった思い出深い作品だ。 映画ではなく「映画」を劇中で演じるシステムの人情劇。 「嘘の世界をいかに本物に魅せる」かが堪能できる。 冒頭の“夜”を創り、幕末の志士達が殺し合う戦場を再現する場面。 舞台の上を駆けるようにノビノビと演技する俳優陣。 日本映画の斜陽化が顕著と言われた時代だったらしいが、登場人物たちの顔つきを見ているとそんな暗いイメージが湧いて来ない。役者魂とやらが全力で伝わって来る。 軽妙なリズムに合わせて青春、性交、ヴァイオレンスにストーリーを進めるやり方は流石。 ピカピカの汚しも何も無い衣装に身を包む主役、 ボロを被りながらも、主役を盛り上げようと必死に食らいつく脇役やモブ。 そこにスポットを当て対比させる話が面白い。 ジェームズ・ディーンをDisりにかかるシーン。さすが深作怖いもの知らず(褒めてる)。 「人一人殺すぞ~!」と子供のように眼をキラキラ輝かせる監督。 この映画の時代設定は、日本映画が黄金期だった1950年代~60年代だろうか? この頃はこういう事サラッと言える監督がいっぱいいたんだろうなあ・・・。 そして命懸けの「階段落ち」。 それを実際にやり遂げた俳優の伝説を元に作られたそうだ。 それをやれば生きるか死ぬか。だけど女房食わせるためなら死んでやらあ!そんな覚悟が伝わる迫真の演技! ちょっと気合の入りすぎた雄叫びも多々あるが、そこが「これ映画だから!」と全力で唄うこの映画の魅力であろう。 だって「仁義なき戦い」の監督だし。 「マジに受け取ってんじゃねーよバーカ!」と監督が問いかけているような気がする。 【すかあふえいす】さん [DVD(邦画)] 9点(2014-12-20 22:05:30) |
118.《ネタバレ》 時代劇「新撰組」撮影秘話を笑いと涙で賑やかに表現した80年代邦画の代表作。主演の若き松坂慶子が歌う主題歌は高校野球などに使われてあまりにも有名。「池田屋階段オチ」は命を張ったまさに一世一代の大仕事。派手な演出でムチャクチャな事もやってますが、古き良き時代のニッポンを写し出した快作。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 7点(2014-05-25 22:26:57) |
117.ウチの子供たち(小学生と幼稚園児)が、この作品、やたら好きなんですけどね。一体、何考えてんですかね。本作、いかにも“舞台”なんです、と言わんばかりに、オーバーな演技が目立ってしまうのですが、これはきっと、舞台ならではの役者の熱っぽさを、映画にそのまま、取り入れようとしたものでしょう。“役者バカ”を描いた作品なのだから。これに呼応して、映画の描写もまた負けじとコミカルでオーバーな演出となっていて、滑稽でどこか哀しいバカ騒ぎ。何よりも魅力なのはやはり、登場人物たちの愚かしいまでの一途さ、ひたむきさ、ですね。物語の中心にいる3人もさることながら、蟹江敬三監督や清川虹子ママの存在も、負けず劣らず忘れ難い。みな一途、素敵なまでにバカ。それにしても、蒲田行進曲、なのに東映京都。なのにやっぱり松竹。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2014-04-23 23:05:32) |
116.好きですよ。ラストもあれはあれで呆気にとられて好きです。ヤスの「これがこれなもんで」は名言w 松坂慶子さんの美しさはピークでしょうかね、綺麗ったら。 【movie海馬】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-09-19 15:33:22) |
《改行表示》115.松坂慶子の全盛期で、そのいい女っぷりにグッとくる。 作品においてヒロインの占める割合は当然ながら大きい。 銀四郎とヤスに愛されるに足る魅力がないと成立しない話だが、松坂慶子には十分その魅力があった。 銀四郎ほど身勝手な男は虫唾が走るが、そんな男に惹かれる小夏にもじれったい思い。 舞台のようなセリフ回しとハイテンションが、あのラストにつながってなんとなくスッキリ。 ちょっと臭いところもあるけれど、作品全体に勢いがあってパワーで押し切られた感じ。 【飛鳥】さん [ビデオ(邦画)] 8点(2013-02-05 20:04:53) |