さよなら子供たちの評価とレビューです。

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さよなら子供たち

[サヨナラコドモタチ]
Goodbye, Children
(Au revoir les enfants)
1987年西独上映時間:104分
平均点:7.44 / 10(Review 68人) (点数分布表示)
公開開始日(1988-12-17)
ドラマ戦争もの学園もの
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2021-11-13)【イニシャルK】さん
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監督ルイ・マル
キャストガスパール・マネス(男優)ジュリアン・カンタン
ラファエル・フェジト(男優)ジャン・ボネ(キペルシュタイン)
フランソワ・ベルレアン(男優)ミシェル神父
イレーヌ・ジャコブ(女優)
フランシーヌ・ラセット(女優)ジュリアンの母
出演チャールズ・チャップリン(劇中映画「チャップリンの移民」より)
脚本ルイ・マル
作曲フランツ・シューベルト楽興の時 第2番 変イ長調,D780
カミーユ・サン=サーンス序奏とロンド・カプリチオーソ
撮影レナート・ベルタ
製作ルイ・マル
配給シネセゾン
美術ウィリイ・ホルト(プロダクション・デザイン)
字幕翻訳岡枝慎二
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【口コミ・感想】

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1
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13.《ネタバレ》 この作品は、あの大戦のホロコーストに関心があるかどうかで、 見る人それぞれに評価も分かれてくるかと思う。  当時12歳のルイ・マル監督が幼少時代に経験した出来事を描いた自伝的映画。 この作品では主人公が疎開先のカトリックの寄宿学校に向かうところから始まり、学校で知り合った友がナチスに連行される場面までを描いている。   ゲシュタポが摘発に訪れるその瞬間まで、  戦時下でありながらも学園内にはごく普通の日常の生活があった。  平和なはずの学校にまで忍び込んでくるナチス=戦争の恐怖と愚かしさ。  それを極力BGMを用いずに終始淡々と、しかししっかりと、この作品は描いている。   さよならと言い残すこともなく去っていったユダヤ人のボネ。   生徒を保健室のベッドで寝かせ、自分は戸棚に隠れ、  生徒を残して自分はひとり姿を消した男性教師。   「これが戦争さ」と吐き捨てるようにつぶやく用務員の少年。   ユダヤの子を匿い、最終的に命を奪われた神父。   いつだって戦争を起こすのは人間で、またその戦争が  人間を狂わせるのだということを改めて考えさせられる。  そしてあの少年が、静かに連行される場面、  初回も、2度目でも、彼のその後の運命を思うと  見るたびに涙がにじみ出る。   その後のラストのあの場面。 ユダヤの子とともに、逮捕され連行されていく校長先生。 「さよなら ジャン神父さん」  子供たちのその声に、校長として  「さよなら子供たち」と最後の言葉をかける。   連行される者達に、近寄ることも、抱き合うことも許されない。  唯一できることは互いに、別れの言葉を投げかけるのみであった。 同じ人間同士であるはずの彼らを分け隔てた、 捕われる側と傍観する側が対比する場の描写が、あまりにも悲しい。
☆Tiffany☆さん [地上波(字幕)] 9点(2007-08-11 11:07:08)(良:3票)
12.《ネタバレ》 ルイ・マル監督自身の心の叫びのようなものがひしひしと伝わってくる。監督自らの幼かった頃の体験、戦争が親友を引き裂く。子供にとっては戦争なんて、大人達の、また国の身勝手さの前には何もすることが出来ないという叫びが静かに訴えかける作品になっている。二人の少年の友情と別れ、けして、大げさに叫んだり、わめいたりもしない。戦争映画ではあるけど、派手なアクションシーンもない。ラストのジュリアンとボネの別れのシーン、手を振るジュリアンに対して、それをただ眼で追うようにして、別れをする場面の悲しさ、お互い、もっともっと好きなことを語ったり、遊びたかったに違いない。だからこそ余計に心に染みる別れの刹那さ、言葉を交わすことなく別れてしまう二人の心に残るであろう、悲しみ、大人には解らない子供心の刹那さ、色んな意味でこの映画における戦争というものの許せなさ、校長先生の「さよなら子供たち」という言葉が子供たちの心に忘れたくても忘れられない言葉として、一生残るであろう!タイトルの「さよなら子供たち」何とも悲しく切ない子供たちの別れの映画として、ルイ・マル監督の映画の中でも監督自身が忘れられないと言っているそんな作品であって、また監督がチャップリンが好きなんだなあ!あの皆でチャップリンの映画を楽しそうに観ている場面が出てくるのを観るとそう思わずにはいられなくなるし、悲しい映画の中で唯一、楽しい場面であって、あれは戦争中であっても、映画ぐらいは楽しい映画を!何か一つぐらい皆で楽しみたい。という願いが込められているように感じずにはいられなくなります。ルイ・マル監督作品の中で最も好きな、面白い映画は「死刑台のエレベーター」だとすると、最も悲しくてやりきれない怒りが感じられる作品がこの映画です。
青観さん [ビデオ(字幕)] 9点(2010-06-05 19:57:51)(良:2票)
11.《ネタバレ》 ルイ・マル監督の少年時代の実体験を映画化したものです。ルイ・マル監督にとって、とても辛い仕事だった事でしょう。美しくもどこか寒々しさを感じさせる色調の映像が印象に残ります。今まで幾つもの映画を見てきましたが、この作品のラストシーンは最も強烈に印象に残るラストシーンの一つであり、忘れること事ができません。神父とユダヤ人の子供が一列になって連行されていく。それを見送る子供たちが誰からともなく「さよなら神父様」と口々に声を掛ける。それに神父が振り返り、たった一言「さよなら子供たち」と返す。それに続くジュリアンの何ともやるせない、物悲しい表情。非常に重く、忘れ難いラストシーンです。見送る者と見送られる者。この両者の間に人種や信じる神が違う以外に同じ人間として何の違いがあるというのか・・・。神というものが存在するならば何故こんな蛮行を見逃されるのか・・・。映画が終わり、劇場を後にしてからもいつまでもこんな結論の出ない思いが頭の中をぐるぐると回っていた事を思い出します。公開当時劇場で見てから20年が経った。観ようと思えば再び観るチャンスはあるのですが、いまだにもう一度観ることが出来ずにいる作品です。
とらやさん [映画館(字幕)] 9点(2008-12-08 23:46:23)(良:2票)
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10.《ネタバレ》 ルイ・マルが、表現者として、また、その時代を体験した者の義務としておそらく心の傷を抉るような思いで撮ったであろう作品。ルイ・マルの筆致は実に淡々と、日記をつけるように日常を語る。好きな本の話をしたり、相手の家庭に興味を持ったり、ケンカもしながら友情を育むカンタンとボネが微笑ましい。その日常を突如として切り裂く戦争の爪、静かに筆記具を片付けて従容としてゲシュタポに従うボネ。チャップリンの映画に笑い、ピアノが上手で博識で、つややかな頬の少年を待ち受ける苛烈な運命を思うと、胸が潰れそうだ。 
tottokoさん [映画館(字幕)] 9点(2013-07-14 00:53:44)(良:1票)
9.《ネタバレ》 社会の縮図としての学校を子供の視点で描いた作品。無垢なものの中に、段々と社会情勢の黒い影が広がっていき、ある時それがその小さな社会を崩壊させる。その過程は淡々していながらも、しっかりと描けていたと思います。大人でさえ膝が震えるほど恐ろしいことなのに、子供から見たらどんなに恐ろしいことなのか。それを考えると愕然とさせられます。しかし、二次大戦下のフランスの政況や、宗教的な前提知識に欠ける自分にとっては序盤はきつかった。背景知識の情報を紹介することもなく次々に描写されるだけなので…。森林に二人が迷い込む辺りから物語に入っていくことができましたが、もう少し二人の出来事に焦点を絞って、ラストにかけて描いて欲しかったな。特に印象に残ったのは、ラストは勿論ですが、夜二人の少年が小さな灯りを頼りに千一夜物語を読むシーン。何気ない瞬間だけれど、ああいう、ささいな記憶っていつまでも心の中に残りますよね。素晴らしいシーンだと思います。その後のことを思うと居た堪れない。
Nujabestさん [ビデオ(字幕)] 7点(2009-12-27 07:39:28)(良:1票)
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8.《ネタバレ》 すばらしい映画ですこれは。特に話が盛り上がるでもなく淡々と少年の日常が進行していくんだけど、いろんな場面が心にずしっとくる。絵的には美しいし、(主役ちょう美少年、素人をスカウトしたそうです)でもさりげないし、二人の友情はあくまで美化されないし、現実はあくまで厳しく、少年の(監督の)自責の念は伝わってくる、ほんとバランス感覚がいいんですかね、ともかく見て良かったと思った映画でした。 ボネが神父様のところに行って、聖餅をもらおうとするんだけど、神父さまはちょっと迷うけどくれない、彼がユダヤ人だから、というシーンがあります。ある意味あのラストは、両親をなくし頼るべき人は神父さましかいないボネが聖餅=愛を求めにいったのに( ボネは敬虔なユダヤ教徒ですよね、あの行為は相当勇気のいることだったと思います)やっぱりあげられなかった神父への罰でもあるのかなあ、とか色々考えました。ユダヤ人問題ってかくも根深いんだなあって。 林を走って倒れ伏す少年が色っぽくて、子どもをこんな風に撮っていいのだろうかとどきどきしてしまいました。
towaさん [地上波(字幕)] 10点(2009-07-19 17:56:21)(良:1票)
7.《ネタバレ》 孤独なボネの秘密がバレはしないかという物凄く不安な気持ちが痛々しいまでに伝わってきて切ない。子供社会も現実的にしっかり描かれジュリアンとの友情がボネの唯一の心の拠り所であることが強調される。好奇心や純粋さを持ち合わせる子供が故にボネに近づけたジュリアンと、先入観や警戒心が強くなったが故に体勢に流されるままボネに迫る大人たちのコントラストがそのまま子供と大人の世界の対比となっていると思う。勉強をするだけではなく子供らしく遊ぶ姿には束の間でも通常の暮らしを思い起こさせ、真面目なボネや心優しい神父さんが理不尽な理由で迫害されてしまった歴史に一層悲しみが深まる。「さよなら、子供たち」のセリフが心に重くのしかかります。それにしてもジュリアンを演じた子役は不思議な魅力がありますね。
ミスター・グレイさん [ビデオ(字幕)] 6点(2006-03-16 17:50:22)(良:1票)
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6.《ネタバレ》 ルイ・マル自身「この映画を撮るために映画監督になった」と言ったとDVDの解説には書いてありました。たしかに、最後の監督自身の言葉(だと思う)にそれを感じます。長いこと抱いていただろう無力感、罪悪感、怒りはこの映画でいくらか緩和されたでしょうか。自由の女神を見るボネの表情、ジュリアンの視線でボネが感づかれてしまうシーン、ジュリアンが密告者へ無言で背を向けるシーンが特に印象的でした。 重い重い「au revoir les enfants」だと思います。 シューベルトとサンサーンスがとても上手く使われていて楽しみました。   
トマトマートさん [DVD(字幕)] 10点(2006-02-16 04:00:53)(良:1票)
5.《ネタバレ》 ルイ・マルならではの淡々とした映像で、子供の目を通して人間の尊さと人間の愚かさと運命に逆らえない哀れさを強烈に描いていた。ゲシュタポに目の前に立たれて無言で立ち上がるまでの数秒間はジャンとジュリアンにとって何と残酷なシーンなのだろう。
The Grey Heronさん 8点(2004-01-06 23:53:36)(良:1票)
4.《ネタバレ》 見終わった後に何とも言えない気持ちになりました。 監督自身の自伝作品であることも響きました。 戦争モノのドンパチを見るよりもこういう映画の方が反戦を感じます。 最後までかくまった神父は本当に凄いと思います。あの時代の中で自分の信じることをやりとおすことは並大抵ではないことだと思います。 見終わった後に心に残る作品でした。
あずきさん 8点(2003-12-16 12:26:09)(良:1票)
3.こどもたち=純粋無垢・天真爛漫な存在、と型にはめていないところがいい。悪ガキがいて、いじめがあって、それでも独自な「彼ら」の世界がある。けれども、響き始めた戦争の足音は、その全てを奪っていく。激しい戦闘シーンも、流れ続ける血や涙の描写も無いけれど、「彼ら」の世界が無残に葬り去られる様子が、降りしきる雪のようにただ淡々と描かれる。「さよなら」の言葉は、去り行く仲間に対してだけではなく、二度と戻らない「彼ら」の世界に対して向けられていたのかも知れない。そして、友人に対して何の力にもなれず、あの日に帰ることも出来ない、傍観者である「私」に対しても。
中山家さん 9点(2003-12-03 02:11:32)(良:1票)
2.≪ネタバレ≫最後ボネが見つかって、静かに机の上のものをかたづけるシーンの‘間合い’が素晴らしい。観終わって劇場を出た後もジワジワ泣けてきて困った。
そうしょくみさん 10点(2003-06-20 01:32:11)(良:1票)
1. すごく切ないです。学校では、多少のいじめ(?)こそあれ、様々な人種が分け隔てなく遊んでいるのですが、それを一度に壊してしまったのが、この戦争なんですね。淡々としているのですが、シャルロ(チャップリン)を観て楽しむシーンや、ゲシュタポが入ってきたときの緊張感、何ともいえずリアルでした。結末も、さることながら、ジャンが握手をして去っていくシーン、哀しかった。 それにしても、ジュリアン君、可愛かったなぁ。
アイカワさん 9点(2003-04-05 16:44:34)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 68人
平均点数 7.44点
000.00%
100.00%
200.00%
311.47%
422.94%
5811.76%
61014.71%
71319.12%
81116.18%
91420.59%
10913.24%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.50点 Review4人
2 ストーリー評価 7.00点 Review4人
3 鑑賞後の後味 7.00点 Review4人
4 音楽評価 9.33点 Review3人
5 感泣評価 8.25点 Review4人

【アカデミー賞 情報】

1987年 60回
脚本賞ルイ・マル候補(ノミネート) 
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

【ゴールデングローブ賞 情報】

1987年 45回
外国語映画賞 候補(ノミネート) 

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