96.《ネタバレ》 『1』がイマイチでしたので、見るかどうか迷ったのですが、見て良かったです。
凄く面白くなっています。
ストーリーにちゃんと必然性があります。
一人一人の行動の動機が、はっきりしています。
映像、スピード感は、前作を凌いでいるのではないでしょうか。
コーナリングが多くなったことで、レースっぽさも前作よりあります。
公道でのカーチェイスも、トラックしか出なかった前作に比べ、障害物(一般車やトラック)が多くなったことで迫力が増しています。
地元の警察やらFBIやらがわんさか出てきて、みんなで追いかけっこしているのは、理屈抜きで楽しいものです。
車庫からたくさんのスーパーカーが出てきて、追跡を撹乱する仕掛けは、大掛かりでわくわくします。
これだけサスペンスフルで、ドラマ性があって、ちょっとコメディな部分もあると、車のことがよくわからなくても全然楽しめます。
前作は、はっきり言って、一部の玄人よりの作品であったのに対し、今作は万人向けのエンターテイメントに仕上がっています。
映画としての完成度は雲泥の差でしょう。
よくある『刑事のバディもの』的なテイストがあるのも嬉しい。
仲が悪かった二人がいつの間にか協力し合っています。もはや使い古されたプロットかもしれませんが、やはりこーゆーのが楽しいです。
『使い古された~』とか言わずに、面白いものは面白いんだから、使い古されたものでも良いものはどんどん使って欲しいものです。
それに、主人公の相棒として、ローマン・ピアース(タイリース・ギブソン)はとても相性の良いキャラクターだと思います。
更には、テズ、スーキー、ジミーといったメカニックやドライバー仲間の存在が、大変良いスパイスになっています。
前作がまとまりのないごった煮状態だったのに対し、今作は一つの料理としての体を成しています。
大変面白いエンタメ作品です。