《改行表示》84.《ネタバレ》 型破りなコメディを気取っているように見えて、実際は笑い所も泣かせ所もベタで古臭い。コメディ部分で笑わせておいて、後から人情ドラマで泣かせようという、あざとい作りが見え見え。そうした邦画特有の「泥臭さ」が悪い意味で目立つ。 それでいて「万人受け」を計算して、笑い所も無難なレベルに止めているのが丸分かりなので見ていて白ける。ナンセンスさを気取ったギャグもドラマもミュージカルっぽい演出も、何もかもが中途半端。おまけに全体のテンポも悪い。終始ダラダラしているのにウンザリさせられ、開始10分で早くも恒例の早送りモードに突入した。 その媚びた作りと、コメディにもなり切れていないセンスの無い笑いに、見ているのが苦痛だった。この作品の「中途半端なバランス」こそが、監督自身の中で「万人受け狙い」と「一般人には迎合しないという斜に構えた姿勢」とのバランスが取れていない証拠。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 1点(2004-06-11 17:38:28) (良:2票) |
《改行表示》83.《ネタバレ》 こういう大衆芸能礼賛路線やチープなニセモノ文化、スマートとは言い難い地方都市の雰囲気などは元々私は好きなんです。これらを魅力的に表現しようと思ったら、映画自体のノリやリズムが最も大切だと思うのに、そこがダメなのは致命的です。 それと、似てないJBがもっとおかしみを誘発してなきゃいけないはずのストーリーですが、大半の日本人は動いてるJBを知らないんだから、これも笑いがすべった一因では? 「BB」を飽きるほど観たことがある、なんて人さえ、このサイトにすらほとんどいないのが実状ではないでしょうか。それと、私も冒頭の中途半端なバイオレンスシーンは、何度見ても本当にイヤ。不快です。タランティーノ作品はバイオレンス満載だ、というお約束がまずあり、また笑っちゃうほど徹底しているから不快感を与えない。逆にこの作品は、井筒がそういう監督だとは大半の人が知らないか忘れていて、しかもハートウォーミングなコメディ作品だと思って待ちかまえているのに、いきなり片手ポッカーンをぶちかますんだから、趣味ワルイです。それに監督ってば「キル・ビル」に0点をつけておきながらマネ(に見えてしまうの)はカッコわるいですよ。最後に、井筒監督作品のうち「岸和田少年愚連隊」は観ていない、という人には、キャストはかぶってるけどあっちのほうが何倍も面白いっすよ~~と言いたいであります。ナイナイや山本太郎が少年役なんだから笑っちゃうけど、そんな要素も含め、あちらはことごとく面白かったです。 【おばちゃん】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2004-05-15 11:37:27) (良:2票) |
82.みなの評価がなぜこんなに悪いのかわからない、というのは普通の感覚を持ってないっちゅうことなんかなー。みんな芸達者やし、おもろない、という理由がようわからんわ。ちなみに私は太郎が「おまえにはわからんやろうけどな」っておやじさんの思いを代弁するところで泣きました。 【小原一馬】さん 9点(2004-05-13 20:54:59) (良:1票)(笑:1票) |
81.未見の方で本作の評判を知りたい方に、撮影後に心筋梗塞で倒れた主演の西田敏之氏の次の言葉を贈ろう。 『ゲロッパ!が遺作になるのだけは嫌だった・・。』 この言葉は本作の「出来の悪さ」を実に見事に言い表した「名言」である。井筒監督は、この「名言」を額にでも入れて壁に掛けておけば、少しはマシな映画が撮れるかもしれない。ただ言えるのは、「傑作」で人に元気を与えた監督はいたが、「駄作」で人の心を奮い立たせ、病気を治す(文字通りGetUp!)ことができるのは、後にも先にも井筒監督だけだろう。駄作の効用を世に示した監督は、やはり徒者ではない。 【STYX21】さん 3点(2004-04-22 23:38:25) (良:1票)(笑:1票) |
《改行表示》80.あくまで僕の感性でですが、純粋に面白くも何とも無かった。 黒澤監督、北野監督などの映画界の大御所まで批判する割には 大した実力持ってないのが、今回でさらけ出されたのではないかな? JBは似てないし、物語自体が強引すぎる気がしないでも無い。 人の映画批判するなら、もっと頑張らないと・・・。 【金髪の按摩】さん 0点(2003-10-22 00:16:47) (良:2票) |
79.《ネタバレ》 いやー、やられましたわ、井筒監督!よくぞこんな映画を撮ってくれはりました。そもそもね、ワテがいい年こいてから映画にハマりだした理由の一つに監督の「こちトラ自腹じゃ!」があったんですわ。いわば恩人なわけですから「こら応援せなアカン!」と思って観に行ったんですわ。ただね、観る前にちょっと心配してたトコもあったんです。「もし、ぬっる~い人情喜劇みたいなのだったらどないしょ」って。だって、ヤクザの親分と生き別れたその娘なんてシチュエイション、もうコッテコテやないですか。おまけにジェームス・ブラウンを誘拐!?どないなっとんねんっちゅう話ですわ。それが観てみたら・・・・・・確かに人情喜劇には違わないんですが、「ぬるい」ではなく「ぬくい」映画でしたね。「アンタ、貧乏性ちゃうか?」とツッコみたくなるくらいの小ギャグの連打、連打、そして登場人物の関西弁からにじみ出る「あたたかさ」、もう、これでもかッってくらいのパワフル&ハートフル!なんや知らん、下町のオバチャンが焼いてくれた具沢山のお好み焼き食べさしてもろて幸せーな気分になった感じ。特に西田敏行演じる親分がJB(のそっくりさん)の代わりにステージに上がるところ!泣けましたわー(ワテね、「アバウト・ア・ボーイ」なんかもそうなんですけど、こういう「大切な人のために勇気を出してステージに上がる」ってシチュエイションに弱いんですわ、ホンマ)。「ブルース・ブラザーズ」を思わすようなエンディングも素敵やしね。いや、ワタクシ事ですんませんけど、最近ワテ、映画観ながら頭ン中で屁理屈こね回してる事がようありましてな、それがごっつう嫌でしてん。この映画はそんな生意気なワテの頭をゴーーーーンって気持ち良うぶん殴ってくれましたわ。「なんっかむっつかしい映画もええけどな、人間何が一番大切かって、毎日笑って泣いてっていう、そういうことやん。もしこの映画観てアンタが元気になってくれたら、ごっつ嬉しいわ。ほな、明日からも頑張ってえな」って監督に言われているようで、めちゃ元気になりましたわ。ま、ひょっとしてあのオチに対して「そんなんあるわけないやん、都合良過ぎるわ」っていう人もいるかもしれません。そんな人にワテは言いたい。「・・・・・・ええやないか(微笑)」とにかく、これで大好きな日本映画がまた一つ増えましたわ。井筒監督、アンタには完敗!そして乾杯! 【ぐるぐる】さん 10点(2003-09-02 17:51:00) (良:2票) |
78.一般受けを狙ったせいで監督の持ち味が出てない。ジェームス・ブラウンでしょ!だったら「JB=ファンキー=大阪」で絶対大阪ローカルな空気で充満させるべき。JBのキラキラ衣装って大阪のおばはんが着てそうやし。メジャーな俳優の起用も裏目に出てるんじゃないだろうか。公開当時のラジオ番組で監督が撮影時のエピソードを語ってましたが、トータス松本が常盤貴子とのカラミのシーンで「胸、触っちゃってもいいっすかね」と聞いてきたので「いってまえいってまえー」と煽ったとか。でもそのシーンを見てみると触ろうとするトータスの手からさりげなく回避しているように見える。それがいいと思うんならちゃんと触るまで撮らんかい!けっきょくみんなプロだからもちろん演技はうまいんだけどそこには女優・常盤貴子がいるだけでしかなく、俳優・西田敏行がいるだけでしかなく、寺島しのぶも当然女優・寺島しのぶでしかない。岡村なんか『岸和田少年愚連隊』では「小鉄」だったのにここではナイナイの岡村でしかない。関西人以外の微妙な表現方法がわからんからなのか、職業俳優に遠慮してるのか、その両方か知らんけど、とりあえずこの作品には私の知る井筒和幸の良さはほとんど無い。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-03-01 15:33:53) (良:1票) |
77.《ネタバレ》 うーん、おもしろかったです!! 井筒監督さんの作品を見るのは『パッチギ』に続いて2作品目なのですが、今まで何も知らずにただイメージだけで敬遠してて申し訳なかったです。ゲロッパってタイトルからしてくだらなそうだったので… Get Upってことだったんですね(^^;) まあアツさ的には『パッチギ』の方が上でしたけど、エンターテイメント的には十分楽しめました。感動もちゃんとあったし、私的には大満足です。エンディングまで楽しかったし。常盤貴子さんのアフロにはビックリ!!しました(^^) 【mako】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-02-02 12:54:03) (良:1票) |
《改行表示》76.会話が行き交い錯綜する、そんな中でも妻の位牌を見て泣いたり、歌を歌ったり、また 共感して泣いたり・・・そんな緩急のつけ方に人の心の温かさを感じました。「住基ネット、便利だねえ」というシーンでは思わず笑ってしまいました。 【もりたろう】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-27 00:31:13) (良:1票) |
75.なかなか面白かった。途中泣いちゃったし。日本版「ブルース・ブラザーズ」ですね。あれで、本物のJBが出演してたら、満点なんだけどなあ。ハリウッドとは予算が違うのかなあ。せめて、森進一ぐらい本物でもいいんじゃないか、そっくりさんのマイク奪って、昌子帰ってくれ!と叫ぶ。洒落にならない?この時は、まだ別れてないか。内閣調査室の連中に、役所は意思決定が遅いよって言う台詞には笑えたなあ。 【パセリセージ】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-07-25 23:51:32) (良:1票) |
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74.最後までおもしろい映画でした。エンドロールまで楽しく見れるとこがイイ 【マキーナ】さん 8点(2004-08-26 12:22:56) (良:1票) |
73.面白かったです。笑わせてもらいました。その笑いの質が、すごく人間的でした。チャップリンが表したような喜劇を、思いっきり現代風に塗り替えたような・・・褒め過ぎか!? それにしても、「シン・レッド・ライン」並の豪華キャストでした(何ていうか、特に意味なく豪華キャスト。篠井英介、あれだけ!? トータス松本、あれだけ!?)。う~んゲロッパ! 【ともとも】さん 7点(2004-08-25 18:17:12) (良:1票) |
72.いや、これだけ評価の分かれる映画は久々ですね。あたしは全面的に○。テレビであれだけの毒を吐く人の映画と言う事でかなり斜に構えて見てる人も多いでしょうね。でもこの映画って絶対的なエンターティメントですよ、ハリウッドスタイルでは無いけど。邦画流にいえば”喜劇映画”ですよね。コメディでは無くて、喜劇映画。まぁ、確かに傍から見ると亜流にも見えるかもしれないけど、これってアメリカ映画で言うところのアメリカン・ニューシネマの線に近い映画じゃないですかね? そんなこと思いつつ、映画を見ていてちょっと感覚をダブらせた映画があってそれが「ブルース・ブラザース」なんですけど、そう思うと結構この映画に惹かれる理由がわかるんですよね。ただ、決して万人受けする映画でない事も確かです。特に日本人には地方の特異性を毛嫌いする人がいますから尚の事でしょう。あと、間違ってもJBフリークはこの映画に期待しちゃ駄目ですよ。そういう映画では無いですから(でも、あの初来日の話を知ってる人ってどのくらいいるんだ・・あたしは知らなかった・・笑・・)、後、この映画に本物が出てこない意味はやはり理解してる人は少ないのかな?あえて全然似ていないJB出したのも十分に意味があったと思いますけどね。あ、そうそう、JBでてるんですよ、ホンモノもね。しかしあれだけとは言えよく出てくれたモンだ。 【奥州亭三景】さん 10点(2004-05-03 20:01:33) (良:1票) |
71.西田敏行・岸辺一徳・山本太郎・寺島しのぶ・篠井英介など、一癖のある個性派俳優(岡村とトータス松本の方も、もう少し使って欲しかったなぁ・・・って思う)の演技はとても良くて評価できるんだけどねぇ、井筒和幸監督が作り出す映画全体の安っぽい雰囲気が全てをぶち壊している気がして残念。これじゃあ役者本来の良さなんか100%出ないよ。例えは変だが『ダシの出ない昆布』と一緒。あと冒頭から中途半端なバイオレンスシーンは辞めて下さい!勘弁して下さい!ヤクザとはいえ、コメディ映画に大量出血のシーンなんて必要ありません。小さい子供が見たら魘されて夜も眠れないことでしょう。だから出来ればこういうシーンはカットして欲しかったなぁ。というかタランティーノ君のパクリ?どうなの井筒さん!そして最期にニセモノJB。コイツ、本当に酷い!似てないのを通り越して呆れた。本物のJBを出すくらいの気持ちがなきゃ映画なんか撮っちゃだめだよ、井筒さん。「ここに巨匠がおるがな!」ていう彼のセリフに、僕が心から納得できる日は果たして来るのでしょうか?今のままじゃ無理です。 【ピルグリム】さん 5点(2004-05-01 10:47:24) (良:1票) |
《改行表示》70.《ネタバレ》 女の人が車を運転するシーンがなぜか記憶に残ってしまう、また、国産の時計を愛用する、ミュージカル好き、落語好きの一人としての感想をば。ひとことでいって、よくできた噺、「だんだんよくなる法華の太鼓」だと思う。確かに、すべっている、ないし、地方限定のギャグ(「お好み焼きよりもんじゃが好き」で東京育ちを示唆、など)が多いので、前半はやや寒いのだが、ファミリーレストランで組の解散を宣言するときに組長がパシリを演じる山本太郎に言った台詞と、タクシーの女運転手と組長のやりとりが頭に残っていれば、最後にかけて、心地よいカタルシスが得られる。途中、やたらカエルという言葉が台詞に出てくるのだが、これが結構ミソなんだな。常盤貴子が「マグロ漁船~」と言い出し、組長が皆に同意を求めるシーンなんか思わず「やったー!」と映画館の中で快哉の叫びをあげたかったのをビデオで本日再見して思い出した。カーテンコールぽいラストの前のナンバーがきちんとサゲになっているのもマル。素直に面白かった。 【南浦和で笑う三波】さん 8点(2004-04-29 14:17:02) (良:1票) |
69.んん~、悪かぁ無いし、ダラダラ観ればいいんだと思いますが・・・でも(観終わって、振り返ってみると)どうでも良い内容である事にも変わりは無く・・・まぁ、これからは「批評のみ」でも良いんじゃないでしょうか?風俗店のレポートばっかしてるのに「カントク」って呼ばれてた人も居るしねぇ。 【こじろう】さん 5点(2004-04-21 20:31:59) (笑:1票) |
68.テレビで自信満々の様子でしたから、観てみました。つまんなかったです。庶民を描くなら、山野一を見習うべきかと思われます。井筒が黒澤監督等を批判するザマを見ると、北朝鮮がアメリカに難癖を絶叫しているのと同じに見えますし、現に彼は北朝鮮シンパで意味不明ですし…。また、他人への批判のみをもって映画の宣伝に代えるのも姑息です。もう映画を作るのはやめて、テレビ芸人として「辛口トーク」でもやってりゃいいじゃん。 【malvinas】さん [映画館(字幕)] 0点(2004-02-25 02:53:28) (良:1票) |
67. 井筒監督のレビューが好きなので、期待して行きました。そもそも監督の作品を見るのは初めてなんですけども。で、残念ながらあまり笑えなかったし、ストーリー自体が何だか破たんしてる気がしました。それに私、関西人なんですが、西田さんが関西の人に見えないんです。ヤクザにも見えない。笑わせようとしてるポイントは分かるんですけど、「笑おう」と努力をしようとする自分にかえって引く感じというか。それと、別の方も書いていますが、最初に主題歌のプロモ映像を流されたので、あれでかなり引きました。たぶんスポンサーがらみか何かなんでしょうが。何か「内輪で盛り上がってる」的な付いて行けなさ? が最後まで残った作品でした。でも井筒監督の映画批評は好きなので、今でも例の深夜番組は見てますが。 【しまうま】さん 3点(2003-12-18 17:39:41) (良:1票) |
66.《ネタバレ》 西田が家政婦を母親と間違うシーンやそれに続く西田と山本の電話での喧嘩など、大笑いできるシーンには井筒監督らしさが出ている。しかし、3つの話を軸にした構成は未整理で観客をうまくノセてくれない。そのため、クライマックスとなるはずのコンサートシーンがあっさりとながれていってしまう。父娘の抱擁以降も間延びしている。撮影前の準備でしくじり気味の惜しい作品。 【恭人】さん 6点(2003-11-26 10:02:22) (良:1票) |
65. 西田敏行あっての映画でしたね。笑いのシーンも、泣きのシーンもほとんど役者の力量まかせにみえました。ハマちゃん以外の西田敏行作品も、もっとたくさんあればいいのに・・まぁ監督の言う「見終わった後に元気になる映画」という意味では大成功じゃないでしょうか。確かに見ている最中は笑えたし、見終わった後も気持ちよく劇場を後にできました。 【ぽちょむきん】さん 8点(2003-09-11 19:32:33) (良:1票) |