324.《ネタバレ》 これは「こういう作品」として観れば完成度は高い。「発見されたビデオテープの映像」という触れ込みなのだから、これを『映画』として観るのは少々無理があるし、ケチを付けるのも筋違いな感じはする。だからはなから「こういう作品」として観れない人には面白味なんてこれっぽっちも無いと思う。但し、怖がりな人、超常現象番組なんかが好き、という人には理解してもらえそうだし、そうじゃないにしても、この内容は普通に観ても不気味であると感じると思う。まず、タイトルロールに続いて表示される字幕。森に出かけた3人の学生が行方不明になり、その1年後にこのビデオテープだけが発見された、という字幕。つまり、これから観る映像の3人は、未だに行方が知れていない、もしくは死んでいる、という事実を事前に踏まえている事で、もしかしたらビデオテープの内容で、または最後にはその理由が分かるんじゃないのか?という想像させる『煽り』を非常に上手く効かせている。そして、全編手持ち16mmで映っているリアルな森そのものが不気味。テントの外で聞こえる声、かけられた粘液、置かれた物体なども、この森に他の『何か』がいる、という事を観客に常に想像させ続ける。手法や演出としては王道かつ在り来たりでも、これほど単純で効果があるやり方は他にない。ラストシーンの解釈は色々あるかもしれないが、これは前半のシーン、町の人々のインタビューの中にある証言に類似するものがある。森に住むパーの家での事件。「見られたくないから、後ろを向かせて立たせた。」ラストの廃屋の地下で、壁を向いて立っていたマイク。殴られ(?)倒れたと思っていたが。これは証言にあった様に、ジョシュの次は…、を暗示していたのではないか?『映画』としてもちゃんと伏線が張られていて、「その先を想像させる余地」(これが真の怖さ)をとことん追求した、先駆的作品としてとても良く出来ていると思います。 【miki】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-08-22 20:17:52) (良:3票) |
323.禁欲の徹底が成功だと思う。こういう試みは多くの人が考えただろうが、つい伏線めいたものを作りたくなったりするもんだ。そこをじっと我慢した。死体が一つも出てこないホラー、内臓みたいなものは出たけど。作品の性質上、当然音楽がないのもありがたい。だいたいホラーでは音楽が邪魔になることが多い。本作では、テントを包み込んでくる音、足音、子どもの笑い声に、耳を澄ませられる(ただ本当なら真暗になるべき場面で、日本だと消防法で劇場内がうすら明るく、また字幕も白く光って明るく出てくるのが難点だった)。そしてやっぱり家ってのが怖い。家は巣であり、他者の領域であり、この森がこっちを他者としつつあるとこで、ヌッと王宮のように出てくる。家が出ただけで、ああ怖いな、と思ったもん。とにかく作者たちがなにものかに似せて作っていないところが一番いい。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-10-18 12:10:40) (良:3票) |
322.語る気力もないので、ここは一つ「キングコング対ゴジラ」の多胡部長(有島一郎)に私の気持ちを代弁してもらおうと思います。それでは部長!一言どうぞ!「くだらん!」 【柿木坂 護】さん 0点(2003-10-08 23:09:05) (笑:3票) |
321.「キャー!」「ファック!」「キャーー!!」「ファック!!」「キャーーー!!!」「ファック!!!」ってうるさっ!プライベート・ライアンの冒頭20分にも負けない五月蝿さでしたよ。アイデアは面白いんですよ。最初見たときは実話なんだかフィクションなんだか分からないくらい上手く作ってあるし、DVDにはご丁寧に魔女伝説の詳細が分かる映像まで入ってるし。ただ問題は手ぶれですね。自分はぶれと一緒に頭を左右に振りながら鑑賞してましたけど、見た目上大変よろしくないのと翌日にいまだかつてない筋肉痛が襲ってくるのでこれから見る人は真似しないほうが懸命ですよ。 【8823】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-10-27 22:35:18) (笑:2票) |
320.後にも先にも、究極の「やったもん勝ち」映画。アイデア勝負の一発芸としては、とにかく新しモノ好きな私のワクワク感を誘うだけ誘ってくれた作品。あまりにも意味深な予告編第一弾から、「観た~~~い」ムードは高まるばかり。要するに「観る」ことだけに意義がある作品なわけで、だから何だと言われればグゥの音も出ない。観る前の期待感と、観た後でああだ、こうだと謎解きをする楽しみ、ある意味ロールプレイングを楽しんでいるような妙な面白さはありましたね。映画の形を借りた一つのイベントとして充分楽しめる物ではありましたが、後々になって自宅でビデオで観て、じゃあ楽しいかと言われたら絶対に違う。誰もまだ観たことのない、思いっきり新しいモノを見知らぬ人たちで集まって楽しむ趣向で初めて価値のあるモノなわけで、映画としての価値は正直ゼロだと思います。ただし、どんなもんかがわからなければ何とも言えないと思うので、一見の価値があるとだけは言っておきたい、それだけのための6点です。正直、公開を待っていた間の期待感の方がずうっとオイシイ映画でした。でも観なかったら後悔していたと思う。この世界にポン!と飛び込める人は楽しめると思います。 【anemone】さん 6点(2003-11-30 22:04:58) (良:2票) |
《改行表示》319.《ネタバレ》 ストーリー、演技が説明っぽくなく、自然で、ホームビデオだという態がちゃんと生きている。 これが演技が嘘っぽいともう何もかも台無しですからね・・・ 結末に何も説明はつかない。うんうん、当然。 これでいらない解説や噂話する人なんかでてきたら台無しですよ。 もちろん怪奇現象と捉えてみるのもアリだけど 見た後でいろんな推理してみるのもいいと思う いろんなシーンの、ビデオを持って撮っていたのは誰か? もしかして最初から最後まで映ってない別の人物はいないか? だって撮影のために森に来てる。 どこからどこまでが本当(という設定)で、どこからどこまでが演技(という設定)か、も見る側に託される話なわけですから。 一作品で二度三度おいしい映画です。 「よくここまでお金をかけない面白いものを作ったな」と思った。 低予算で面白いものが作れるというのは映画にとって希望ですよね。 でも「低予算なのに面白いから高評価する」わけじゃない。 これは、こういう作りだから面白い。 低予算でも、・・・低予算だからこそ? 凝って凝りまくって、「この映画でないと」というものを作らないと、面白くはならない。 この映画は、それがあったと思います。 【スズメッキの魔女】さん [インターネット(吹替)] 8点(2019-03-23 11:33:54) (良:1票) |
《改行表示》318.結局このての作品に何を期待しているのかで評価が真っ二つに分かれるのは仕方のないことであるが、見事なもんであるというのが私見である。 これだけ金をかけないで、中身もまるでなく、それこそ誰でも撮れそうなのに、昨今のCGやら何やらばかりのどうしようもない作品と違い、わけのわからない恐怖が確かに存在する。 それはなんだろうといえば、手持ちキャメラと編集なんだけど、まぁ昔で言えば川口探検隊とか、食人族の見せ方のうまさと同じものがあるわけだ。 これをつまらないとか、くだらないとかいう連中はしゃれがわからない自身がつまらない奴だと自覚すべし。 【swamizi】さん 8点(2004-08-13 23:00:58) (笑:1票) |
317.ソニーのグラストロンを買った時、友達から「グラストロンで観るなら絶対この映画だ!」と断言されました。で、恐る恐るDVDを買ってきて…あまりの生理的苦痛で、30分おきに鑑賞を止めて休んでました(←でも最後までメガネで見たバカ)。あのカメラのブレ方や常軌を逸したカットタイミングは、何やら新たな境地を切り開いたかに見えますな。 【エスねこ】さん 4点(2004-03-12 03:54:43) (笑:1票) |
316.マスコミにあおられ、彼女を連れて見に行った俺は、必死に「面白いんだ」「面白いんだ」と自分に言い聞かせたが、やっぱつまらねえや・・・。 |
315.こわかった!!!!! 何故なら、「ドキュメンタリー」と信じて観たから!!ああ、なんて怖いドキュメント!! 画面酔いをしながらも目が離せず、映画館の中で恐怖に身を竦めました。絶対にコレは魔女なんかじゃなく、サイコ的暴力思想の反社会集団の悪魔信奉達に狙われているんだ!!3人の学生をいたぶっているんだ!!ああ、なんて人間の尊厳を無視した記録映画なんだろう! 次の日友達に企画映画と教えられて呆然。なんという敗北感! 企画者の思惑どおりに踊ってしまったのか!そんな状態で観たホラー映画としては10点。 事後の真実を知って、敗北感と憤怒により二度と観たくない映画となって0点。というわけで間をとって5点。しかし少しは気づくべきだった愚かな自分を反省してプラス1点。企画自体のパワーにプラス2点。でも「2」を観たいかと言えばとんでもないので、マイナス4点。よって4点かな。 【夢の中】さん 4点(2003-11-30 00:02:42) (笑:1票) |
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314.特にコメントしたい事はなにもない。いくら0点付けようが、大ヒット後では製作者は舌出してる。くやしい! 【亜流派 十五郎】さん 0点(2003-11-16 10:28:58) (笑:1票) |
313.なんか、女主人公の鼻水だけが印象深かった。始まりのあたりはちょっとツインピークスを思わせたが、後はわけ分からん。劇場で見た人に合掌。 【かもすけ】さん 1点(2003-10-26 21:11:14) (笑:1票) |
312.映画館で友人を誘って見た。ツッコミどころは探せば山ほどあった。最初のほうで突き当たった川にそって下っていけば森から出られたんじゃないか? とか。終了後、友人の反応は冷ややかだった。周りでも「これで終わりー?」という声はチラホラ聞こえた。まあ個人的には、実はこういうのもアリではないかと考えている。涙鼻水ボロボロで息を詰まらせながら怖がるヘザー・ドナヒューは尋常じゃなかった。あれを始めとする、ドキュメンタリータッチでなければ作れない演出がいくつか見られたのは良かった。これはスクリーンだけで語れる作品ではなく、サイトや関連本など、いろんなメディアを含めて「鑑賞」するモノなのだろう。だから、映画単体として見れば本当に屑。…あと画面のブレは、3Dのコンピュータゲームで鍛えた自分には何でもなかった(笑)発想のオリジナリィに対して点数を入れたい。 【ウーフー】さん 5点(2003-10-15 22:40:05) (良:1票) |
【花守湖】さん 3点(2003-10-15 05:06:12) (笑:1票) |
310.安上がりの映画らしいが、その通りの出来だな。これが知ってる場所なら1点追加なんだが。 【たつのり】さん 0点(2003-08-05 00:49:39) (笑:1票) |
309.劇場で見た人から「見なくていい」と言われていたので、ある程度は覚悟していたが、予想以上の出来だった。何十年と映画見てきたけど、これほどスカされる映画はなかなかない。ある意味凄い映画なのかも。なんか作ってる人たちの意欲がぜんぜん伝わってこなし、話も新鮮味がない。食人族かなんかに似てるような。この「ブレア」のヒットに便乗して作られたパチモンと思っていた「ジャージー・デビル・プロジェクト」の方が先に製作されてるし、話も似てるってこは・・・「ブレア」が「ジャージー」パクッたの? 【カズゥー柔術】さん 0点(2003-06-20 20:51:36) (良:1票) |
308.消えてなくなってほしい。気持ち悪くなるとか書いてあったから見てやったのに。金と時間をかえせ! 【小美】さん 0点(2003-05-03 17:14:37) (笑:1票) |
307.この映画は、見せるのではなくて、小説と同じように観客に想像させるという意味合いが多いと思います。僕はCMを見ただけでも、これはかなり怖いと感じました。つまらないと言う人が多いんですが、そもそも森で迷い込んでしまった時点でかなり恐ろしいということを理解できない人が多すぎですね(^^;実際に迷ったことがないからなんでしょうけど、なんか想像力ってものが皆欠如しているような気がします。先を読む能力が欠けているんでしょうか? 【卓ぉ】さん 8点(2002-12-13 13:27:38) (笑:1票) |
《改行表示》306.《ネタバレ》 “THE BLAIR WITCH PROJECT”『-ブレアの魔女-計画』。ブレアはメリーランド州にかつてあった村の名前で、現在はバーキッツヴィルとなっている(架空の村)。随分と評価が低いですね。公開された時代もあるけど、レビュー数300超えで平均点5点以下の作品はたった5本しかなく、そのうちの一本が本作です。『全てを観せないから消化不良』『本当の話じゃないからガッカリした』『手ブレが酷くて酔う』『単に怖くない・つまらない』なんて感想が低評価の理由のようです。 公開前にテレビ特番『ブレアウィッチの呪い』を放送し、このブレアの魔女のお話が、実話か作り物かを散々考えさせて、行方不明になっている学生たちが自主制作映画として撮ったとされるフィルムを、映画として公開する一連のプロジェクト(計画)。 ホント時代もあるけれど、『まさか、嘘だろうけど、でももしかして、この事件は本当にあったんじゃないか?』と思わせて、映画館に足を運ばせた手腕は見事だったと思います。メディアミックス作品の集大成として映画で完結させるのも、この時代だからこそかも知れません。そして300人以上が観て、書かずにはいられない低評価を書きなぐる。…と、ここまでがこの映画です。最初にやったもの勝ち。この企画を思いつき、世界規模で展開してみせた制作陣のガッツポーズが目に浮かびます。 モキュメンタリーとして、演技演技してないのも良かったです。ヘザーたちの言葉の端端に出る「Fuck!」が、テレビ特番で音消しになってるのも何かリアルに感じました。森に迷う怖さは体験できたし、目に見えないものに追われる恐怖表現も上手かったです。映画を観ても謎は謎のままでしたが、まぁあの3人組に魔女伝説の謎を解決できる能力がない事は想像の通り。良いもの観せてもらいました。 【K&K】さん [DVD(字幕)] 7点(2024-09-15 15:04:01) |
305.《ネタバレ》 土地に伝わる、それほど昔ではない怖い話について、手持ちカメラで取材を行い、ドキュメンタリフィルムを作成しようという映画学校の学生3人が主人公です。この作品自体が、行方不明になったその主人公達が残したフィルムという設定の疑似ドキュメンタリ(モキュメンタリ)になっています。結構良くできていて、楽しめました。ねらいもよくわかるし、80分と短めで、退屈することなく最後まで見通せました。ホラーとしての怖さはまったく感じなかったのですが、恐怖におびえて発狂する人たちの様子を、一歩引いた位置でみることができて面白かったです。主人公達が、恐怖からワーキャー騒ぎすぎなのですが、それを主人公達の主観的な視点で映像にしてしまうと、不思議と見てる方は一歩引いて、客観的になってしまうところ、なかなか面白いものだなと。感情移入するには、そのための情報が必要なのだなと。特典映像として、彼ら3人の事件を取材した、疑似ドキュメンタリフィルムも収録されているようです。時間があるときにコチラも見てみたいです。 【camuson】さん [DVD(字幕)] 5点(2023-02-19 16:17:23) |