119.《ネタバレ》 先ほど観終わりました。
ウーン。。。。色々と惜しい映画ですね。。。
私が観終わって真っ先に思い出したのは
ロバートレッドフォードとブラピが競演した「スパイ・ゲーム」です。
なんか、作風やエピソード、特に何も分からない若者を
老練な教官が厳しく教育し、一人前のスパイに仕立てて行くくだりが
かなりよく似ています。
ただ、申し訳ないですが「スパイ・ゲーム」が8点としたら
この作品は基本6点です。それだけ話の突き詰め方が甘いと感じました。
例えば、最後の最後でひっくり返すこの手の話は
そうするだけの動機や背景がキッチリとプロットに施されてないと
もうそれで完全にドッチラケます。
この作品も見事にドッチラケている。
例えばバークの背景を最後まで隠して置きたい為に
レイラがCIAのどの線で動いているかという事を意図的に隠す。
これが非常に観ている方としては違和感が有ってイライラするんです。
レイラが終盤で追い詰められ、クレイトンにUSBメモリーを奪われ
何処かに電話するシーンが有りますが、「この時に彼女の背景を全部明かすべきだった」んですよ。
なんで、この線を最後まで曖昧にして置くのか意味が分かりません。
レイラの言い分通り、テストと称してCIA内部のセキュリティーの不備を
極秘に調べていたのであれば「それは誰が何の為にそうしていたのか?」
もし直接レイラがバークに操られていたのであれば、クレイトンの存在は不要ですよね。
バークが直接操れないからクレイトンをワザと脱落させて
自分の私兵に仕立てたと言う事なんででしょうが
肝心のレイラと相棒のザックの背景が全く曖昧なので
話の全体像が見えず、非常にイライラするんです。
ココが本当に致命的ですよ。
スパイアクションとしては抑制が効いて、まあまあ巧く出来ているのですが
ラストの落とし方やイライラ感を考えると、申し訳ないですが、今回は4点献上します。