195.《ネタバレ》 原作を知らないので判りませんが、犯行動機が「金持ちへの妬み」から「痴情のもつれ」に変わったことで、原作に近い物語になったのでしょうか。アンソニー・ミンゲラとしてはサスペンス映画にせず、リプリーの苦悩に重点を置いたお得意の文芸作品を目指し、また、アラン・ドロンを髣髴とさせる二枚目ジュード・ロウを殺され役に据えることで、「太陽がいっぱい」も葬りたかったのかもしれません。本作のリプリーは殺人隠匿の為だけに行動する。問題はラストの捉え方。私は、ピーターを殺したのは犯行がバレるのを恐れた為ではないと思う。彼はピーターに犯行を知られるのを恐れたのでしょう。と同時に、逃げ場の無い船上での殺人は、リプリーにとって自首にも等しい最後の凶行になった筈です、6点献上。 【sayzin】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-09-09 00:06:32) (良:1票) |
194.《ネタバレ》 リプリーのホモセクシュアルが巧みに描かれている。ディッキーに「一緒に風呂に入りたい」という辺りは唐突に思うが、「君が愛しているのは僕だ!」と言い切るところで納得すると共に度肝を抜かれる。この時点で、「太陽がいっぱい」とは筋書き以外全く異なる映画であると思い知らされる。・・・今夜の放送ではカットされていたが、フレディの「覗きか?」列車でのディッキーの「気味悪い」ボートでの「退屈だ」という言葉(どの言葉も、執拗に繰り返される)など、性が陰湿であるリプリーへの、ネアカたちの生理的で根の深い軽蔑もよく描かれている。だから愛憎劇もすんなり飲み込むことが出来た。(愛憎が殺人の動機となっている点が、「太陽・・・」との根本的な違いだと思う。)また、殺人シーンもショッキングだ。ディッキーの死体に寄り添って、海をボートにて漂っているシーン。フレディを使徒の胸像でころしてしまうシーン。だが最も不気味なのはラストだ。リプリーのホモ的性質に注意して話を追っていくと、彼にとってピーターが如何に必要な男かがわかる。彼らの友情はそれを示すシーンこそ少ないが、ピーターが教会音楽の指揮を執りつつリプリーに微笑むシーンなどは、リプリーの美点を受け入れる友人が遂に登場したことを指している。秘密がリプリーを追いたて、ついにその友人をも殺すことになり・・・リプリーに乞われてピーターがひとつひとつ彼の美点を挙げていき、最後には「君を想うと胸がくるしくなる」と怪しい発言が飛び出て、一方のリプリーも泣きじゃくりつつ・・・首を絞める。怪しすぎる。 【フランシス=ライオネル】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-07-18 05:12:05) (良:1票) |
193.マット・デイモンの演技が上手いからなのか、見ていて気持ちが悪かった。 【クロ】さん 5点(2003-01-24 13:20:34) (笑:1票) |
192.ストーリーにぐいぐいひきこまれてしまった。うまく人間の心理を現していると思う。良作。 【M】さん 9点(2001-02-20 02:20:28) (良:1票) |
191.《ネタバレ》 破滅に向かうラストしか想像できなかったのですが、そんな終わり方するのねって感じです。この時代の警察は無能なのでしょうか。あまりにもお粗末が過ぎる気がします。 【いっちぃ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-10-05 00:09:06) |
190.遠い昔に鑑賞。当時、『太陽がいっぱい』は見ていなかったので、比較することなく普通にサスペンス映画としては及第点。己を偽り、財産や恋人を手に入れても、嘘で塗り固めた幸福でしかなく幸せには感じられなかった。当然、秘密が綻び、愛の歪みによって悲劇が起こる。美形には見えない、マッチョになる前の貧相なマット・デイモンだからこそ説得力がある。 |
《改行表示》189.イタリアの綺麗な情景とは裏腹に嘘で塗り固め歪んだ愛で人を裏切り続ける黒さが滲み出る。 この主人公はどこに辿り着くのだろうと考えさせられるラスト。 本当にありそうな人間の本質。怖いね。 |
《改行表示》188.《ネタバレ》 殺した後 逃げるだけなら また まったく関係ない人になりすまして逃げることも考えられるだろうに 憧れの生活への執着がそうさせたということなのか やっと 自分を愛してくれる人に出会ったというのに ラストで本当に 自分がなんのためにそうしているのか わからなくなったんでしょうね・・・ 【スズメッキの魔女】さん [CS・衛星(吹替)] 7点(2019-06-16 04:50:00) |
《改行表示》187.《ネタバレ》 久々にテレビで鑑賞。 相変わらず面白いなーと思ってたけどオチは忘れてしまってた。 あんな尻切れトンボみたいな終わり方だったか。 マットデイモンのおホモっぷりは見事としか言いようがない。 【悲喜こもごも】さん [地上波(吹替)] 6点(2018-11-25 13:32:08) |
186.こちらを観る前に66年フランス版の『太陽がいっぱい』を観てしまっていると評価が下がるしかないかも(上がった人もいるかもですが)。でも主演のマット・デイモンには申し訳ないが、この頃のジュード・ロウは抜群に美しい。この逆転のキャスティングは確かにフランス版よりリアルかも。 【movie海馬】さん [試写会(字幕)] 5点(2016-06-10 00:27:48) |
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185.オリジナルがどう変わるのか興味あったが期待外れ。リメイク版の方が原作に忠実らしいが、いつまでもバレずになりすましていられる無理っぽいシナリオがきつかった。 【ProPace】さん [地上波(吹替)] 4点(2015-11-24 19:59:39) |
《改行表示》184.《ネタバレ》 地下室の中、警察の車に青く照らされたトムの顔が印象的だった。 「太陽がいっぱい」と同じ原作ということだが、映画として「違いがいっぱい」(笑)私何うまいこと言おうとしているんだろう。 アランドロンの野性的成り上がり的サインをマネしまくり映画から、マットデイモンの見事な演技による〇〇セクシャル的犯罪映画に。原作もこんな感じだったんだろうなあ(笑) マットデイモンがまだマッチョマッチョする前なので幼く美しい。シュードロウもまだハゲの進行が進んでいなくめちゃかっこいい。グゥウィネスの美しさは言うまでもなく。そんな中フィリップシーモアホフマンのフレディが良かった。粗野で遊び人で無礼な感じが素晴らしい。顔つきも違う! もう一人。ジェームズレブホーン。「ゲーム」の仕掛け人だった方。厳格な父親役なんかもやるんだなーと!映画中それ結構考えてました(笑) 繊細でなめらかな犯罪を堪能していただければ。 【JF】さん [DVD(吹替)] 6点(2015-06-01 09:46:52) |
《改行表示》183.ノーベル賞級の細胞の作成に成功したと言っていた人の事を思い出した。 「ディッキーは、私でぇ~~す」みたいな…。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2015-04-15 17:57:45) |
《改行表示》182.太陽がいっぱいは未見ですが以前から気になっていた映画です。フィルムライクな映像とジャズの調べが映画の質感を高めています。最初から地中海のさわやかな景色と対比されるようにリプリーの陰湿な雰囲気が目立ちますが、製作側が意図したとおりのカラーに仕上がっているものでしょう。とにかくリプリー役のマット・デイモンがキモい、これはハマリ役です。 ジュード・ロウが出ている前半部は洗練された感じですが後半部分はリプリー色に染まってゆき、映画全体も陰湿で野暮ったい感じが深まってきます。バレそうでバレない絶妙なハラハラ感は見事ですが、見方によっては陳腐な流れともいえます。解決をみないラストは賛否ありそうですが、昔の映画ぽくて良いのではないでしょうか。サスペンス好きな方はぜひお試しください。 【アラジン2014】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2015-02-01 15:27:41) |
《改行表示》181.《ネタバレ》 オリジナルより先にこちらを見るとこれはこれで悪くない。マット・デイモンに感情移入し、結構ドキドキできた。確かに太陽がいっぱいの方が綺麗で傑作然としているが、この映画は面白い、楽しめた。 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-03-23 23:09:31) |
180.《ネタバレ》 “太陽がいっぱい”のリメイクではあるけれど、主人公トム・リプリーの造形がオリジナルと大幅に違う。アラン・ドロン版の野良犬的なぎらつき感は印象強烈だった。M・デイモンリプリーはコンプレックスが裏返って愛憎感情へひた走る。なまっちろい身体に蛍光パンツ(!)のとんでもないダサっぷりでドロンとの違いが際立ち、これはこれで別作品として成功してると思う。デイモンの内向的でやや粘着気味にロウを見つめるうっとうしさ、こりゃJ・ロウでなくともうざったくなります。マットデイモン、すごく上手い。上手いといえば、実のところゲイだったリプリー、そういえばグウィネスを見る目とかに全然色気が無かったもんね。こんなとこにもデイモンの達者ぶりを感じるなあ。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-06-07 23:32:14) |
179.米国映画になるとなぜこうも安っぽく俗っぽいものになるのだろうか。「太陽がいっぱい」とは雲泥の差である。イタリアだというのに欧州の雰囲気がまるでしない。ちなみにジャズは大嫌いです。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-10-31 23:08:03) |
178.《ネタバレ》 マット・デイモンの素晴らしい演技力に感激 それは「こいつ気持ち悪りぃやっちゃな~」と思ったから(しかし原作ではこんな○モ的な内容だったんだろうか) 残念ながらというか幸いな(?)ことにオリジナルは未見なので、そんなに悪くない印象だけど その場その場での行動が多く計画的さを感じない 起伏のあまりない展開はちょっと退屈だったかな &でもやっぱり美しいイタリアの風景にプラス1点デス 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2010-08-15 08:40:07) |
177.《ネタバレ》 話しとしては普通な感じです。オリジナルは観ていませんが、なんとなくこうなるなとわかる展開。噴水の前のカフェで知り合い3人が鉢合わせするのを仕組んだのは面白かったです。私立探偵がリプリーを犯人として追い詰めるのかと思ったら逆に口止めをお願いされる展開も意外でよかったです。そのまま悠々自適な生活を送って終わりになれば良かったように思います。この映画はさわやかな若者の映画かと思っていたらホモっ気のある映画だったんですね。その部分は退屈でした。この映画の良い点はジュード・ロウの男前っぷりです。これにつきます。(フレディの嫌な奴っぷりもある意味うまいですが。)現在のジュードも十分男前ですが、この時期の男前度は相当なものです。この点は10点です。 【大谷イレブン】さん [DVD(吹替)] 5点(2010-03-14 17:46:15) |
176.《ネタバレ》 ○オリジナルには及ばないがそこそこ面白かった。上映時間も長いが手堅くまとめられている。○ラストシーンには期待してみていたが、肩透かし。そこが一番のクライマックスなのにと言う感じだった。○ジュード・ロウ、フィリップ・シーモア・ホフマンの存在感が群を抜いている。ジュード・ロウは興味がなくてもその場のノリでやり過ごす軽い男を好演。女優陣にもう少しインパクトがほしかった。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-02-02 11:15:57) |