131.《ネタバレ》 犯人側に感情移入してしまった。
1. ダコタ・ファニング、誘拐されたくせにコザカシすぎ。
3. 被害者家族全員が毅然としてコンナンに立ち向かうのだが、普通もっと
おろおろしたり、慌てふためいたりするぞ。現実感なし。
3. 冒頭で、「金さえ手に入れればオレらちゃんと人質解放すんだもんね。
面が割れててもおれら根は善人だからゆるしちゃうんだよね」的な刷り込み
があったせいか、「お金渡せばちゃんと子供は帰ってくるんだから、無理に
助けようとするほうがリスク高いんじゃないのか?」と感じてしまう。
「どんなコンナンもモノトモせず、娘を助ける親子愛なのだ」ということが
表現したかったのかもしれないが、助け方がこれまた成金自己チューオヤジ
全開。「自家用飛行機ぶっ壊しても未曾有の大交通事故起こしても娘が助かれ
ばいいんだもんね、オラオラー」という感じ。
だからケビン・ベーコンの最期がカワイソすぎ。
「執刀医が間違えて動脈切ったからだんだ」っていうのも、言い訳っぽく聞こえ
る。もっと違う扱い方してたらば、「この事実を知れば犯人側もキモチを変える
かも、でもうまく伝わんないしああもう」みたいな使い方もできたのでは?
または冒頭で犯人グループが、「カネはもらうが人質もやっちゃうもんね」的極悪
非道な連中であれば、おカーちゃんの気丈さも、おトーちゃんの非常識さも、
「勧善懲悪ストーリなのでまぁこんなもんか」と受け入れられたような気がする。
そのほかにもまぁいろいろあるが、要するにお話としてあまり...というか全然練れ
ていない映画だと思う。