《改行表示》416.自分の境遇とダブって思い入れが深い作品です。 僕は高校三年になります。将来はトリマーいなりたいと思って、農業高校に通って勉強しています。小さい頃からの夢で、それでご飯食べていければ幸せなんです。それでおじいちゃんが車の部品工場を経営していまして、この人が僕の考えを反対しているわけです。「動物の世話でメシ食ってくなんてダメだ。甘い!物造りをしろ!物造りなら将来性もある。俺ん所にきてもいい。とにかく動物なんてだめだ!」自分が製造業で会社を大きくしてきたから、同じように進んでほしいんだそうです。昔からおじいちゃん子で、ずいぶんお世話になっていて、頑固だけど大好きで尊敬するおじいちゃん。だから余計に僕の考えをわかってほしい、けどどうにもうまくいかなくて困っている状態です。1年後には専門学校に通うため、一人暮らしになります。それまでには必ず分かってもらえるようにしたいのです。ホーマーがパパに認めらたい気持ちが痛いほど分かります。二人が肩を組んでロケットを見上げるラストを見るたび、涙が溢れて、さぁ僕もがんばろうという気持ちにさせてくれます。 【やいのやいの】さん [映画館(字幕)] 10点(2004-02-13 22:46:30) (良:4票) |
《改行表示》415.《ネタバレ》 うーん。何度見ても面白い(10回くらい見てる)。ってことで、「改行」導入と共に、この映画のレビュー変更。および点数UP(9点→10点)です。 見れば見るほど味が出てきて、ぐっと来るのは、この映画がより私の仕事である開発者の苦労・気持ちを上手く映像化してくれている点に思えます。 あるもの(例えばこのサイトとか・この映画のロケットとか)を作る時に大抵はその作成までの手順を記載しているものがなくって、いろんな書籍を掻き集めて、で色々試して、で沢山失敗(バグとか)して、でさらに色々試して。完成までのプロセスで果てしないほどの失敗工程を経て、ほんとがむしゃらにもがいて完成する訳なんですよね。 この職業を知らないうちの父親とか「大変だな」とか言うんですけど、実はそうでもなくって、この手の失敗って全然嫌ではないんですよね(はまる時はえらい大変ですけど)。失敗した経験って後に絶対生きてますから。この映画の失敗も「もう嫌だ」ではなく「そーきたか。よし次はこうするぞ」と常に前向きなんですよね。だからこそ、失敗している時の彼らは大変そうではりますけど、嫌な感じは微塵もない訳です。 で、途中バッチリロケットが飛んだ時の満足感たるや、思いっきり感情移入ですよ。失敗が多いほど、完成した時の喜びは果てしないですから。 バッチリ波長があったこの映画には結末が判っていてても、最後の親父への「僕の目標は父さん。ブラウン博士は優れた科学者だけどヒーローじゃない」あたりで感動する訳で。。この映画を見るたびに開発者という仕事を愛し、この映画を愛しているんだなと実感する今日この頃です。 【シネマレビュー管理人】さん [DVD(字幕)] 10点(2003-11-27 02:29:29) (良:4票) |
414.自分が父であり息子であるからなのだろうか、父と息子の関係を描いた作品には特別な感情を持ってしまう。意見が対立しても、次第に歩み寄り理解し合えるのは、男同士だからなのか。照れや愛情を隠してぎこちない父の表情。息子の安心してちょっぴり誇らしげな表情。脚色はあるのだろうが、最後の実際の映像により、実話の持つ重みと説得力が一気にはじけて胸が熱くなった。今度帰ったとき親父と何を話そうか。息子は、今、何か悩み事はあるのだろうか。 【パセリセージ】さん 8点(2004-05-22 01:03:45) (良:3票) |
413.《ネタバレ》 私が理系に進み、その道に挫折したからでしょうか。胸の奥からじーんとこみ上げてくるものがありました。何度も何度も打ち上げ実験に失敗する。それを、何度も何度も改良して、再挑戦することの繰り返し。コミカルにテンポよく描かれていて、とても楽しい雰囲気なのですが、この苦労といったら並大抵のものではありません。実際に実験なんかやらなくても、同じような苦労は多くの人がなさっていると思います。特にこの就職難の折り、何度面接に行っても就職までたどりつかない……私もはじめての就職活動でン十回と面接を受けました。それで、なんとかギリギリ希望の職種に滑り込んだわけです。話とはまったく関係ありませんが、そんな想いがよぎってきて、ジワジワと感動してしまいましたね。実際問題、私はふるさとから都会に出て、それなりに好きな職に就くことができました。もちろん故郷(父や母のところに)戻りたいと何度も思いました。街を捨てたところなんて、この物語の主人公と同じです。親とのいざこざもありました。だって、私は大学生になるまで地元を離れないつもりだったんですもの。地元で学校の先生になるっていうのが高校生までの目標だったはずなのに、親からみると裏切られたような感じだったでしょう。でも、一生懸命やりたい気持ちをみせて努力するとわかってくれるんだ!って、なんか自分とオーバーラップしちゃって……困ったものですね。30歳を超えた人間のノスタルジックというか、自己投影ってホントにみっともないものなのに、なんだか涙が出てきてしまうのです。炭坑の街で、街とともに生きる親を含めた大人たちに敬意を感じることができてはじめて、少年たちの夢は周りの人々にも応援してもらえるんですよね。私も地方を支える父親、母親たちの生き方に尊敬の念を送りながら、自分の道を進んでいけたらと思っています。もっと早い時期、そう大学生の頃に観たかった映画のひとつです。映画ひとつで人生が変わるなんて思いませんが、若い頃の私にはこういう作品が必要だったような気がして、しょうがありません。 【元みかん】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2004-04-05 03:05:25) (良:3票) |
【オビワンケノンコ】さん 6点(2004-03-29 21:38:03) (笑:3票) |
411.《ネタバレ》 盗まれた展示物を不理解な頑固親父が作ってくれるところが感動のツボなのかと思いながら、そこにそれほど感動できずにいたのですが、その親父が息子に「お前のヒーローに会ったんだろう」と言った後、息子の返した言葉に目頭が熱くなりました。頑固で、息子に対し不理解に見えても、仕事熱心で人望もあり情や正義感もある人だと分かる場面がいくつかあるので、そんな親父さんと主人公の根っこが見つかって繋がる最高の場面だと思います。 【だみお】さん [DVD(吹替)] 8点(2011-01-23 01:46:08) (良:2票) |
410.《ネタバレ》 やるべき事を黙々とこなす格好いい男への憧れと、夢とは、違う物だ。空を横切るスプートニクを眺めながら、炭坑へと降りていくホーマーを観ていると胸が熱くなった・・・・が、その後がよくない。「炭坑は僕の人生じゃない」?違うだろう。親父が怒っているのは、義務として果たさなければいけなかった事を無断でサボっていた事だ。ホーマー、夢を追うのと自分勝手は違うんだぞ。あとはまぁ、実話だから何言ってもアレなんだけど、話が出来すぎてる気もした。うん。俺もロケット作るぞ。 【ぶらっくばぁど】さん 5点(2005-02-10 01:40:59) (良:2票) |
409.子供がロケットで食べていこうと考えるなんて親としては当然反対するだろうと思う。あまりにも夢を追いすぎると思ってしまう。 現実に目を向けて真面目に働きなさいと親は考えるだろう。 しかしけっきょく一番大事なことは好きなことにチャレンジするということだと思う。 それが失敗しようが成功しようがとにかくチャレンジしたという事実そのものが大切なことではないだろうか。 最後にロケットに挑んだ少年たちの末路が紹介されたけど、そんなことはどうでもいいこと。 「私はそれを実行した」ということだけで成功失敗の有無に関わりなく、誇れる出来事じゃないか? 若いときの行動とは利己的なものではなくてこの映画の少年たちのように無謀と思えるくらい一途で純粋であって欲しいと素直に感じた。 成功すればそれは良いことだ。しかし大きな失敗を経験することも大事。 成功も失敗もしないで人生を終える人間に比べたら行動するということがいかに大事か分かると思う。 【花守湖】さん 9点(2004-11-21 20:58:08) (良:2票) |
408.涙もろいことで有名なコバ香具師ですが(?)、映画で泣くのはことさら好きです。けどここんとこ、一瞬ホロリとくる場面には度々出会うものの、ボロ泣きレベルの作品にはしばらく出会っておらず、もしかして素直に泣けない擦れた人間になりつつあるのかなぁと心配してました。けど、やっときましたよ。久々の号泣作品でした。あーもう、本当に良かった。邦題が「遠い空の向こうに」ってことで、やたらと雄大な雰囲気を醸し出してるくせに副題が「ロケットボーイズ」でなんかマヌケな印象…センスあるんだか無いんだかわかんねータイトルだな!とかどうでもイイことを考えてた自分が恥ずかしくなったね。これを見終わった後すっかり感化されて友人に「俺はロケットを作るぜ!そして宇宙に行くんだ!」と言ったところ、「宇宙に行く前に現実に帰って来い」の一言で済まされました。 【コバ香具師】さん 9点(2004-08-08 06:19:44) (良:1票)(笑:1票) |
407.夢を夢で終わらせず、困難に負けず実現してゆく若者たちの姿に感動の涙を流しました。炭鉱で働く頑固な父親、家庭の為に一度は夢をあきらめつつもやはり好きなことを成し遂げようとする少年。父親の気持ちも何となく理解できる。少年が成長してゆく上で父親の存在というものは大きい。自分の頑固一筋の父親と兄のやりとりを見てたからよくわかる。父のように生きたくない、父を乗り越えてやる、、という気持ちは男の子ならきっと持つのだろう。夢を現実のものとするのに少年のこの思いは充分に役立ったと思うし、周りの人々の励まし、協力があってこそであろう。夢をあきらめなかった少年の頑固な性格は父親似なんでしょうね。最後の方ロケット打ち上げの際、親父さんが姿を表した時はもう大泣きでした。自分が落ち込んだ気分の時に観て、何てちっぽけな事でくよくよしてるのか、と励まされたようです。 【fujico】さん 9点(2004-05-25 15:02:40) (良:2票) |
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《改行表示》406.本当にいい映画に出会えた。ひたむきに夢を求める男たちの物語を最後まで楽しめた。夢がかなうまでは多くの挫折も味わうし辛いこともいっぱいある。でも応援してくれる仲間も自分が一生懸命やればやるだけ増えてくる。夢は一人だけで叶うのではないということを切々と描いていた。 【ひで】さん 8点(2004-04-16 15:15:16) (良:2票) |
405.誰もが自分の夢を見つけられる訳ではない。況してやその夢を叶えられる人間は極めて少ない。長男は有望なフットボール選手となり大学で活躍し、次男のホーマーはロケットで宇宙へなどと夢みたいなことを言っていると思っていたら本当にその道で才能を発揮するまでになってしまった。炭鉱での仕事を天職と信じ誇りを持って働いてきた父にとって息子が二人とも自分が歩んできたものとは全く違った道に進んでいくことが簡単に納得できなかったのでしょう。今まで築き上げてきた地位や父親像を否定された様に感じるのは悲しい事だが、反面いつしか自分を超えていくまでに成長した子供たちを見て喜びも感じているのかも知れない。炭鉱へ降りていくエレベーターからホーマーを見る父の視線など台詞の少ない父親の胸中を巧みな演出で的確に表現している。夢の実現を目指して諦めずに努力する姿を見せるサクセスストーリーというよりも、反目しながらも絆を感じ歩み寄ろうとする親子の愛情物語として出来栄えを評価したい。 【WEB職人】さん 7点(2004-04-05 23:13:00) (良:2票) |
404.皆さんと逆で、夢を追い続ける事の難しさを感じた。私は基本的に実話であっても映画では「奇跡」をみたいから。てっきり全員NASAか重機メーカにでも入って、炭鉱がダメになって、あの発射の空き地に宇宙センターか研究所でもできるのかと思ったよ。でもこれはやっと1人がNASAに入れて自伝を書いて公になった話。それはそれでリアルでいいんだけども。もし誰もNASAに入れなかったら・・・。そう考えるとこの手の話は「昔こういう事あったよなあ」というようなどこにでも転がっている話で、30才以上が見ると、夢が云々というよりはノスタルジックな作品になると思う。若い時は夢をいろいろ見るけど、大人になると現実の厳しさを味わう。仲間はバラバラになり、皆各々に生活を始める。そしてやりたい事云々よりも生活する事で精一杯になる。家族でもいたら尚更。やがて自分の夢を子供に押し付けたり、安定的に生きて欲しいと思ったりする。この作品ではそういう世代間の断絶が上手く出ていると思う。夢の実現は簡単ではないが、大人は自分の価値観で子供の可能性を摘んじゃダメなんだなあと思った。でも、他人の子供なら応援するんだろうけど、自分の子供だと難しいんだろうね。 |
403.「内なる声」に誠実に生きることは本当に難しい。環境や運命など外なるものとの交わりにわれわれは生きるし、才能や能力などの資質にも影響を受ける。そのバランスに人は苦しみ、もがき、また夢を見る。そのバランスを葛藤として受け入れ、現実的な選択をすることをも教えるのが教師であると思う。理想的な未来を見せることだけが教師ではないはずである。この作品では、炭鉱を忌むべき世界と決めつけてしまうことに「ちょっと待てよ」と言いたくなるのである。自伝の映画化だが、どうすれば感動物に仕上げることができるのかという脚本上のレシピ、テクニックが鼻を突き、主人公の奥行きが狭まってしまったのではないかと残念に感じてしまった。 【彦馬】さん 6点(2004-03-30 18:28:28) (良:2票) |
402.《ネタバレ》 今までに一番感動し一番泣いて一番余韻に浸った映画。夢に向かって挑戦する若者の成長を軸に、父親との葛藤~互いに心を通じ合わせるまでを描いた実話に基づくドラマ。いやいやとにかく泣きました。盗まれたノズルを父がつくったと母から報告を受けたあと、ひとり笑顔でありがとうとつぶやく場面から視界がにじみはじめ、コンテスト優勝ですでに涙腺崩壊。帰宅後病床の恩師への報告~父への感謝と自分にとってのヒーローはと語る場面で第2の涙腺決壊。そして最後のロケット打ち上げ場面、父親が現れ一緒にスイッチ点火、応援してくれた母や恩師はもちろん多くの人たちが一緒にロケットを見上げる中、父親が肩にそっと手をかけ初めて照れた笑顔に…あ~もうだめだ!涙腺ダム大決壊、涙の大洪水! 音楽がまたいいんだよね! さらにさらにエンドロールの実写フィルムが追い打ちをかけ、夢をかなえたことへの感動、若くして亡くなってしまった恩師の実際の姿にやるせなさを感じるなど、もういろんな感情がまぜこぜになって声をあげて大号泣! 一体何分間泣いたんだろうと自分でもびっくりした映画、そして映画館でなく家でひとりで見てよかった思わせた映画なのですよ。とかく若い世代が見るとよい映画ともとれるけど、人生100年といわれるこの時代、私みたいなおじさんでも、第2・第3の夢をもつ勇気や希望をも与えてくれる良質の映画として、もちろん10点献上します! 【素晴らしき哉映画人生】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2019-11-26 19:39:41) (良:1票) |
《改行表示》401.《ネタバレ》 未来に向かう主人公と、過去に囚われた父親。その関係性が良い。 父親にとってこの息子は目の上のタンコブでありながら同時に愛すべき存在でもあるわけで その葛藤で揺れる親父が人間らしくて愛せるし、自らの道を信じて突き進む息子にも好感が持てる。 少年たちのジュブナイルとしてみても面白いし郷愁を感じる内容。 主人公の行動が他人に影響を与え、時には凝り固まった価値観すら変えてしまう。 自分はそういう映画が大好きだ。 【Nig】さん [DVD(字幕)] 10点(2018-08-21 04:19:28) (良:1票) |
400.《ネタバレ》 やっぱこの頃(1960年前後)のアメリカには、敵わないなぁとつくづく思わされる。自然の中で育ってるせいか、地頭が良い。ロケット工学を独学で理解しちゃうって、やっぱ半端じゃないよね。日本じゃペーパーの上で理解してることを、彼らは体感してるんだもん。ロケット打ち上げを何度も失敗できる環境に恵まれてるのも凄いけど、それにめげないのもまた精神的にタフ。実話っていうんだから、アメリカの宇宙工学は、本当に人間がでかくなって、宇宙に届いたって感じがします。やはり国には国に向いた技術ってあるなぁ。日本じゃこんな環境、望めないもんね。もちろん日本の良さを活かした技術もあるから、卑下することはないんだけどね。ホント、アメリカは、国土の広さが示すように、でかいとこが売りだね。今や大スターのジェイクギレンホールの出世作。脇役もお気に入りのローラダーンやクリスクーパーが固めてて、安心して観ていられる良作ですね。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2016-07-12 03:01:25) (良:1票) |
399.《ネタバレ》 実話ということで感動が倍増です。夢を追いかけるのって、現実では本当に大変ですよね。自分の力だけでは何もできないと気づかされ(特に子供では)、周りの協力が不可欠です。この作品はその夢を追うストーリーと父親との確執が平行して進んでいきますが、最後はいい感じにそれも昇華されておりよかったです。どこまで実話なのかはわかりませんが、応援してくれていた先生や女の子とのエピソードも効いています。よくまとまっていて、老若男女問わず誰にでもオススメできるいい作品だと思います。 【forestcrown】さん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2016-05-30 21:46:07) (良:1票) |
398.《ネタバレ》 ジェイクギレンホール、チョット癖のある顔、存在感がある役者で、若い頃の話なんだろうな、とみはじめました、1957に、高校生、私より16歳は上の人たち、場所は炭鉱、田舎町、物語は、淡々と進む、それぞれの出演者の存在感により、映画が飽きない、お母さんは以外と美人だったり、兄は一度もフットボールのシーンがなかったり、あの仲間に四人目に加わった彼の家が、ギレンホールの家より、はるかに貧しかったり、それでも、四人が仲違いせず、目標に迎えること、これが素晴らしかった、五人目の黒人、彼はよくわからないけど、全米の発表会で盗まれた部品を作り直す、それがすごいし、親父の頑固さ、ギレンホールの頑固さ、それらが地味に、染み渡ります。あの親父は、アメリカンビューティーだったか、紙袋が舞い上がるシーンのある映画の親父と重なりますが、頑固さが良く演技でていました、お母さんも頑固そうだし、家族、家、町自体が、炭鉱の町ということで頑固で意固地なのかな、なんて思いました、場面で使われる車のパンプキンぶりがすごくいいし、泣けないけど、地味に染み渡りました。どうしても、感想を書かなければ、と思える仕上がりの映画でした、あの女性の先生、ホジキン病、わからないけど、若死にしてしまった、でも、彼女も頑固でいい先生、何もかもが、いなかで頑固で、煤けた町なんだろうな、と想像できました、本当に楽しめました。 【yasuto】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2015-11-23 02:16:20) (良:1票) |
《改行表示》397.《ネタバレ》 サクセスストーリーとして爽快です。人間ドラマとしても、人との絆の大切さを感じさせてくれる傑作です。このクオリティ。これは評価が高くなってしまうのもうなずけます。 でも何故か、私自身は『感動』までには至りませんでした。素直に『面白かった』とは思うんですけどね。 おそらくはひっかかる部分が多少なりともあるからでしょう。 例えば、無断欠勤をしといて夢を語られても、更には感動的なBGM流されても、責任社会に生きる日本人の私にとっては少々違和感を感じてしまうわけです。また、ライリー先生の考え方がやや偏っているのも気になります。『炭鉱』=『かわいそう』みたいな図式が最初から彼女の頭の中にあるのが見え隠れしちゃって、それは教育者として間違っているのではないかと。 炭鉱の中で会話する父と子。誇らしげに子を見つめる父親。これはこれでひとつの幸せの形とも思えるんですけどね。もちろん、夢を諦めずに努力を続けることは素晴らしいことです。ただ、その一方で炭鉱の人生を否定してほしくはなかったです。 また、サクセスストーリーの中でも、具体的に頑張る姿や成長する姿が見られるっていうのは重要です。作中で、夜中にホーマーがクエンティンを訪ねて、『ここの三角関数を解いてくれ。』と頼むシーンがかなり好きです。数学が苦手なのに、独学で勉強して、火事の濡れ衣を晴らすシーンは最高です。こういったシーンがもっと盛り込まれていたら、最後の感動はより大きなものになったかもしれません。もちろん最優秀に選ばれるシーン、父親がロケットを見にくるシーンだって素直に良かったと思えます。こういったシーンがあるだけでも、この作品は見る価値があるかもしれないですね。 最後に、お母さん、そしてクエンティン。大変良かったです。ロケット作成を通してクエンティンとの友情が深まっていくのは本当に良かった。そして母親が素晴らしい。親の厳しさや優しさが伝わってくる映画は心に残りますね。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 7点(2015-01-30 03:50:08) (良:1票) |