4.別に特別なことをしようと思ったわけでもなく革命を起こそうと考えたわけでもなかった。ただ自分達の”人として”の権利を得る為に行動を起こしただけだった・・・。しかし、それを潔しとはせず黒人は常に自分達より劣り下でなければならないという選民意識を持った白人達。すべての人々が仲良く平和な時代が到来!ということはまずありえないが少なからずこういったアパルトヘイトのような問題は薄らいでほしいと切に願います。感想としては最後まで”明るさ”と呼ばれるようなことがなかったゆえにこの家族の愛情の深さとモリーの可憐さが際立ちました。それと拘留されてた母親が出所したすぐのところをまた再逮捕して拘留するシーンは脳みその血管が一本ぐらいブチッと切れました。 【tetsu78】さん 8点(2004-06-09 22:29:43) |
3.《ネタバレ》 この映画を見ると差別意識に環境が与える影響の大きさを感じる。もちろんアパルトヘイトとは切っても切れないストーリーなのだが、娘と母親の関係が非常に繊細に描かれていて、親子関係という視点で見ても良い映画だ。幼い主人公の少女が様々な出来事を自分なりに消化して行き、黒人活動家の葬儀の場で初めて自らの意思で闘争の拳を高く掲げるラストシーンが印象的。映画を見終わった後私と友人達は帰るに帰れず有楽町駅で延々議論し続けたことを思い出す。この頃はネルソン・マンデラが大統領になる日が来るなんて想像もつかなかった。アパルトヘイト政策は撤廃された。しかし、ラグビーW杯の南ア代表に黒人を入れることで揉めたりすることからも分かるように未だ差別は続いている。 【黒猫クロマティ】さん 8点(2003-12-04 17:00:07) |
《改行表示》 2.早く登録されないかな、見た人いないのかな、と思っていました。今までドンくさくて投稿してもエラー続きだったのですが、やっと今日登録 のコツがわかりあれこれ登録していたら、本作はすでに登録されていたことを知り、やっとこここにたどりつきました。ゼエゼエ・・。レビューに直接関係ない話ですみません。えーとところで、白人が主人公で差別問題を扱った映画は、ややもすると白人の無意識の優位意識、偽善ぶりがハナにつくこともあるのですが、本作はとても謙虚に、真摯に作られていて感心した、いや感動した覚えがあります。少女の成長物語としても、一級品ではないでしょうか。 【おばちゃん】さん 8点(2003-12-04 16:27:22) |
1.カンヌ映画祭主演女優賞を3人も出した映画。ははは、不思議な賞だ。南アのアパルトヘイト問題を扱った映画です。ですが扇情的に反アパルトヘイトを訴えただけの映画ではないので、制度が廃止された今でも、映画の価値は全く損なわれていないでしょう。活動家の娘の視点で描いたことが、直接的なメッセージ性を避け、逆にドラマの生々しさを浮き彫りにしていますが、脚本家自身の実体験に基づいている、と言いますから、ナルホド重みもあるわけです。派手さは無くとも、力強さを持った映画です。 【鱗歌】さん 8点(2003-11-30 16:46:28) |