にがい米のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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にがい米

[ニガイコメ]
RISO AMARO
1948年上映時間:107分
平均点:7.50 / 10(Review 6人) (点数分布表示)
ドラマモノクロ映画
新規登録(2003-12-13)【--------】さん
タイトル情報更新(2024-07-27)【にじばぶ】さん
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監督ジュゼッペ・デ・サンティス
キャストヴィットリオ・ガスマン(男優)
シルヴァーナ・マンガーノ(女優)
ドリス・ダウリング(女優)
納谷悟朗(日本語吹き替え版【NHK】)
田中信夫(日本語吹き替え版【NHK】)
青野武(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
弥永和子(日本語吹き替え版【テレビ東京】)
原作ラフ・ヴァローネ
カルロ・リッツァーニ
脚本ジュゼッペ・デ・サンティス
カルロ・リッツァーニ
撮影オテッロ・マルテッリ
製作ディノ・デ・ラウレンティス
配給イタリフィルム
あらすじ
稲作農業で知られるイタリアのロンバルディア地方は農繁期にはイタリア全土から出稼ぎ労働者を集める。地元の女シルヴァーナは都会から来た女のフランチェスカの身辺を探って持ち物を盗みことある毎にフランチェスカと対立する。そして終には実直な軍人の恋人マルコの忠告を無視し、窃盗罪などで警察に追われ恋人のフランチェスカを追って農場に到着して米倉庫に身を隠す色男のワルターと親しい関係になる。マルコとワルターの両方が苦しい農業労働からシルヴァーナを解放することを約束するが、田植えの完了を祝う宴の日に事件が起きる。
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【クチコミ・感想】

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6.どこか「にがそう」なところが見る人を遠ざけているような気もしますが、<ザッツ・ネオリアリズモ>を作れば、必ずや入る見事な作品です。シルヴァーナ・マンガーノのはちきれんばかりの健康的、肉感的な姿は、私が天岩戸に隠れていたならすかさず戸を開けるでしょうな。そしてそのマンガーノの魅力を存分にフィルムに焼き付けながら、戦後のイタリア社会、田植えという女性の出稼ぎ労働の苛酷さを告発しております。妊婦が田んぼで倒れながらも周りが歌って励まし出すシーンでの、〝こんな社会狂っているわよ!〟といわんばかりのマンガーノの悲鳴などは強烈な印象です。マンガーノのダンスシーンが秀逸で、ダンスの動きで彼女を魅せるだけではなく、首飾りのショットとそれを見つけたダウリング、ガスマン、ヴァローネのショットでストーリィを進め、カットを徐々に素早く切り替えることによって、ダンスにリズムを与えるとともに、緊迫感を生み出しています。昇って降りてそこに人物を捉えるクレーンのショット、360度近く回転するショットなど、広がりを与えているカメラもまた見ものですね~。ラスト、これだけ哀しいライスシャワーを見たのは、レース中に骨折しこの世を去ることになったあの馬を見て以来でありました。にがい米・・・ぴったりのタイトルであります。
彦馬さん 9点(2004-11-21 23:48:58)(良:1票)
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5.この映画、当時見ていた人の感想を聞いてみたいです。 おそらくストーリーなんて理解しようとした人はいなかったんじゃないでしょうか。 この映画の目玉は、当時18歳のシルヴァーナ・マンガーノの豊満な肉体美だと思います。 ブルーレイディスクのジャケットも、彼女のムチムチの太ももが全開。 私は内容も知らずに、ジャケ買いしてしまいました。(笑) 彼女の腰をクネクネさせたダンスも最高です。 腋毛もわざと見せているようです。 それだけの映画ですが、商品は購入価値、十分にあります。 物語は一応、重圧なものが感じられます。
クロエさん [DVD(字幕)] 8点(2020-11-04 01:48:24)
4.シルヴァーナが地元の女だということは誰の口からも語られません。でもラストシーンでの農場の人々の彼女に対する態度(詳しく書くとネタバレになりますが)や彼女のフランチェスカに対する屈折した心情やワルターを巡るライバル意識などから容易に想像がつきます。イタリアは国家として統一された頃から地方格差や貧富の差が大きく、その事実はおそらく現在でも変わってはいないと思われる国ですが、その事実を統計数字などではなく、まだ見ぬ都会に対するせつない憧れや男女の恋で表現してしまうなんてイタリア・ネオリアリズムはすごいと思います。
かわまりさん [DVD(字幕)] 9点(2013-11-13 05:04:49)
3.なんで、女でないと田植えができないんだっけ?
みんな嫌いさん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-27 00:02:27)
2.過酷な労働であるにもかかわらず、ジメっとした悲惨さが漂っていない所に好感が持てました。一方で2組の男女の心模様から感じ入るものがなく、余韻の残らない作品でした。
The Grey Heronさん [DVD(字幕)] 4点(2009-09-02 18:17:24)
1.イタリアネオリアリズム、正しくその名の通りの映画だと思いました。たった今さっき観終わったところですが、あまりにも切ない。何て残酷な運命なのか!この映画を観て感じた事は、イタリア映画って、こういう作品を撮らせたら本当に上手い!その徹底した人間描写、ワンカット、ワンカットが物凄く強烈なほどの印象を与える。ネオリアリズムの象徴のような映画とでも言うべきなのか?これはどう考えてもイタリア的で、他の国の映画とは違う凄まじさ!既に二人のあまりにも素晴らしいコメントの後だけに上手く言えないけれど、シルヴァーナ・マンガーノの美貌と健康的な肉体美から映し出されるぞくぞくとする雰囲気、何もかもが凄い印象を与えること間違いなしの本当に観ていてぞくぞくせずにはいられませんでした。そんなシルヴァーナ・マンガーノともう一人、対照的な女性を演じたドリス・ダウリングの演技も素晴らしい!女優の魅力を失わせることなく、それでいて女性が出稼ぎとして働くことの厳しさ、社会の厳しい現実を描き、一つの社会派のドラマとしても成り立っている所もイタリア映画としての質の高さを感じることが出来ました。
青観さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-02-26 12:57:30)
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【点数情報】

Review人数 6人
平均点数 7.50点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4116.67%
500.00%
600.00%
7116.67%
8233.33%
9233.33%
1000.00%

【アカデミー賞 情報】

1950年 23回
脚本賞ジュゼッペ・デ・サンティス候補(ノミネート)原案賞
脚本賞カルロ・リッツァーニ候補(ノミネート)原案賞

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