209.《ネタバレ》 エイリアンが可哀想だった。
結局プレデターのほうが人間に近い形だから味方にするんですね。
面白かったのはエイリアンの頭が奇麗にスパッと切れたところ。断面を見たのは始めてかも。緑色って奇麗ですね、というのが印象。
ピラミッドっていうのはそれ自体が神秘的なものだが、それが地下にあるというのでさらに神秘的で不思議な印象を受けた(地下っていうのが良いと思う)。
舞台をピラミッドにしたのは正解だったと思う。
だってエイリアンをデザインした「ギーガー」はエジプト美術から少なからずの影響を受けていると読んだことがある。
だからピラミッドはそれなりに雰囲気が良かった。
南極というのも良い。南極って人が踏み入れられない場所だからとても神秘的だと思う。
エイリアンのデザインは複雑な形の連続からグロさ、美しさを感じる。
でも親玉が鎖に繋がれてたりとか、意味わかんないけどね。
プレデターのデザインも良いですね。
プレデターのカッコ良さは「ジェイソン」や「レザーフェイス」と相通する(しないかな?)
ズッシリとした重みのあるカッコ良さ(ゴーレムのようなかっこ良さ)。
かっこ良さはあるが、「エイリアン」「プレデター」それぞれ1作目ほどのリアリティや説得力をもって描かれていない様な気がする。
簡単すぎるというべきか、、、
たとえばエイリアンの赤ちゃんが女性の胸を突き破って出てくるシーンは(「エイリアン」の1作目を観ていただければわかると思うが)、それがここではとても簡単にあっさりと描かれてしまっているような気がする。緊張感が無いともいえるかもしれません。
プレデターが透明になるのは、「ジャングル」でこそそれが意味を持って効果的にあらわれるのかもしれない。
もはや「危険だ」「怖い」とは感じない(怖くなくちゃいけないというわけではないけど)。
これはホラーというよりも「エイリアン」と「プレデター」が織り成す「SFアクション」として楽しめる。
一番面白かったのはロッククライマーをしながら携帯電話で「打ち合わせ」をしているところ。頂上にちゃんとその相手がいて「いや~映画ですね!」と感心した。
この作品は「エイリアンはアートだ!」と考えている僕には結構イタかったです。
でも楽しめた。