47.《ネタバレ》 ジャブリゾの原作小説『長い日曜日』をここまで映像化出来るとは、ジュネ侮りがたし! まず一回鑑賞しただけじゃとてもじゃないけど複雑で多数の登場人物を理解するのは不可能ですが、根本はマチルドとマネクの物語なのであまり周りの人物には関心を向けないで鑑賞した方が賢明です。私は三回観てようやく物語の全体像が理解出来ました。悪夢のような第一次大戦の塹壕戦はキューブリックの『突撃』を超えるリアルさで、細かい時代考証も細部にこだわるジュネらしく完璧です。ジュネ印のキッチュな映像は本作では控えめですが、アンジェロ・バダラメンティの叙情あふれる音楽とマチルダの故郷ブルターニュ地方の美しい自然が見事なアンサンブルを見せてくれます。マチルドの周囲の人たちが善人ばかりというのがまた良くて、特に自転車でやってくる郵便配達人はジャック・タチへのオマージュになっていて感涙ものです。 私は『アメリ』より本作の方が好きですね、純愛ものとしても傑出していると思います。 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2010-12-25 18:29:00) |
《改行表示》46.正直登場人物多すぎて誰が誰やら・・・。フランス人のオッサンはみんな同じに見える。 しかし、小道具、大道具、カメラワークなど映像すべてにこだわりを見せてくれるジュネさんの映画は観てて楽しい。ジュネさんの真価はやっぱ100分程度でこそ発揮されると思う。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-12-25 18:12:51) |
45.女優陣が素晴らしかったですが、戦争映画にしては男性の印象が薄いです。自転車の配達人がなんか面白い。 【色鉛筆】さん [地上波(字幕)] 6点(2009-03-23 22:40:01) |
《改行表示》44.皆さんが言っている通り、 最初の段階で登場キャラの名前と顔を完璧に覚えることさえできれば、 よく出来た映画だと思います。 ただ自分は皆さんと同じく途中からわけわからなくなりました。 しかし不思議な戦争映画でした。 アメリのようなファンタジー感を持ちつつ、戦場のシーンはリアルに描いている。 映像は奇麗だし、テンポも比較的良い。 こんな戦争映画初めてです。 二度目みるつもりなので点数変わるかもしれません。 【非映画人】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-12-14 03:26:54) |
43.《ネタバレ》 ややわかりにくいのが難点だけど、オドレイ・トトゥの魅力満載の映画だった。アメリよりも良かった。あと、足のマッサージのシーンが頭から離れません・・・ 【SAS30】さん [DVD(吹替)] 9点(2008-10-21 12:54:47) |
《改行表示》42.《ネタバレ》 究極の純愛物と感じました。多くの斬新なショットや場面展開が真新しく素晴らしかったです。セピア色に染まりながらも、違和感を感じさせなかったのは、話の内容に引き込まれていたからだと思いました。▼印象に残った幾つかの出来事をあげて見ます。 パリの市場の場面は、CGの凄さにあっけに取られていたら、さらにあのジョディ・フォスターが出て来たではないですか!噂には聞いていましたが、彼女がキーパーソンであるからトップの役者を据えたのだと思いました。それにしても、かなり生々しいラブシーンがあり、それにも驚きました。その後マチルドがチューバで吹いた曲はグリークの「ペールギュント」の内の「オーセの死」ではないですか。これは帰らぬ恋人の死を悼む曲ですので、意識的に選曲されたのだなと感じました。その他、多くの空撮も印象に残りました。墓地の場面、汽車の驀進する場面、砲撃場面などそれぞれ「お!」と思わせました。また、5人の自傷兵士を無意味に中間地帯に投げ出した上官どもをマチルドに代わって凄まじい殺し方をし、ギロチンにかけられるティナも、ある意味では、純愛を貫いた女性だったのかも知れません。 ▼最後の再会場面も、男が記憶喪失の為か、マチルドも涙を流して静かに座って眺めているだけ、というのも、ガツガツした感じがなく、本当に、死に物狂いに探し当てた恋人という感じで素晴らしかったです。 【亜酒藍】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-03 10:05:00) |
41.セピア色を基調とした映像が非常に美しかったですね。内容は情報量が多くて頭を整理しながら見るのが大変で疲れました。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-01-27 18:53:20) |
《改行表示》40.《ネタバレ》 オドレイ・トトゥ主演で、戦地にいった恋人をひたすら待ち探し出す旅にでるお話。戦争シーンはかなりリアルで生々しい感じに対して、田舎で待つマチルドは対照的な静かな環境でインパクトを感じました。マチルドが願掛けのようにやるおまじない(?)が自分もやったことあるなぁ~と感じて微笑ましかったです。にしても証言や証拠に対して徐々に探していくので結構長い映画に感じました>< ジュディフォスターが何気に出ててビックリしました。 【うさぎ大福】さん [DVD(吹替)] 6点(2008-01-24 23:09:46) |
【ジダン】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-01-06 10:11:18) |
38.登場人物が多くて、誰が誰か分からなくなった。一発で覚えるのはちと難しかった。その点、原作の方がきっちりとしてそうな気はする。アメリチックな映像が随所に散りばめられていて、アメリファン、パリ好きとしては、なかなかよかった。しかし、ジョディフォスターだったとは。ここで見るまで気づかなかった…。 |
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37.《ネタバレ》 映像が凄く綺麗。絵画のよう。でも・・なんアメリっぽすぎ。マチルドがアメリにしか見えない。それにコリニョンさんとジョセフいたし。。。なんかアメリっぽさを引きずったまま完璧にはハッピーエンドで終わらなかったので、なんかあんまりすっきりしなかった作品。 【ネフェルタリ】さん [DVD(吹替)] 6点(2007-06-28 20:03:49) |
36.情報量があまりに膨大すぎて、物語にすんなり溶け込んでいくことができません。小説としては映える題材だったのでしょうが、残念ながら、映像化するには不向きな作品だったと言わざるを得ません。 【K】さん [DVD(吹替)] 4点(2006-12-30 14:54:19) |
35.「アメリ」の監督だから、普通ではないと思ってたけど..少しだけ、変化球でした..可もなく不可もなく、それなり... 【コナンが一番】さん [DVD(吹替)] 5点(2006-12-11 12:26:26) |
34.《ネタバレ》 いくつかあるサブストーリーがそれぞれ素晴らしいです。またそれらが上手く本筋に絡み合っていて話に深みを与えています。マチルドのキャラがどことなくアメリっぽいのはファンサービスかな? 脇役陣がかなり魅力的。 【Robbie】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-08-27 17:18:34) |
33.映画としては綺麗で、戦争の悲しさがよく表現されていて、いい映画だったと思います。シネスコのフレームをきっちり使って、広く奥行きのある画を見せたり、フレームの中に更に枠を作って印象的な画を切り取っていったり、さすがは映像派なジュネだな、と。それにバダラメンティとのコンビも復活で、これまた綺麗で印象的な音楽を聴かせてくれますし。しかーし、ジュネのとってもヘンでこってり濃い世界を期待していたので、これはなんともまあ悪い意味でマトモな映画になっちゃってるなぁ、と。原作がある以上は仕方ないという事なのでしょうか? ジュネ流の解釈で、もっともっとヘンな映画にしちゃっても良かったんじゃないかと思うんですけどねぇ。ここまでマトモだと、まるでロメロが撮ったラブストーリーか、ノーラ・エフロンが撮ったアクション映画か、はたまたマイケル・ベイの撮ったラブコメディか、ってくらいに居心地の悪さを感じてしまいます。いつまでもコワレてなんていられないよ、っていうのなら、それはそれで淋しいなぁ。もっとも、この登場人物たくさんな映画をいつものテンポで描いたら、ついてゆける人間皆無な世界になっていたかもしれませんが。それにしても、ジョディ・フォスターそっくりだなぁ!・・・ってジョディ以外の誰でもないよね・・・なジョディ登場にびっくり。フランス語な映画にジョディが出てくるとは思わないもんねぇ。しかもあんな脇役・・・。 【あにやん🌈】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-06-27 00:36:03) |
32.『シンデレラの罠』のジャプリゾが描く第一次世界大戦期の歴史ミステリー。これをジュネ&オドレイのアメリコンビで映像化。僕は映画を先に観てから原作を読むという幸福な関係でこの作品に接したので、映画自体もとても楽しめた。ジャプリゾは映画の脚本も書いている人なので、原作自体も映画的なスピード感覚に溢れ、場面展開も小気味よい。相手からの手紙を挿入することによって、周りに状況を語らせ、主人公の語らなさ(レティセンス)を補完する手法も読み手の好奇心を煽り、ついつい読みを走らされる。また、ジャプリゾは、フランスで『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を翻訳した人でもある。サリンジャーが戦争を直接描かないことによって、戦争という心的状況を突き詰めた作家であることを思えば、この小説に戦闘シーンの直接的描写が一切ないのも納得できる。ミステリーは、謎解きによって真相を追い求めていくものであるが、今では、事件の真相とそこに本当の真実がないというアンビバレンツな感覚こそが現代的なリアリティでもあり、そこからどう一歩進めるか、どう結末を付けるのかが今僕らの読む物語に求められているのではないだろうか。さて、映画であるが、この作品は基本的にミステリーだが、主人公が恋人を思い続ける恋愛映画でもあり、そこにアメリ的な「生きることそのものが、希望であり可能性であること」という思想が全面的に押し出されていく。主人公が事件の謎解きをしていく中で、事件に関わった人々の様々な人生と事件に対峙することで自らに問い掛けざるを得なかった生きることに対する戸惑いが次第に露呈されて、それは僕らの中にも沈殿していくのである。しかし、主人公は決して希望の芽を摘むことなく、謎解きこそを自らの生きる希望に変えるのである。偶然に頼る主人公の心情は余りにも乙女チックすぎる気もするが、彼女の楽観的意思の切実さは、逆にこの作品に時代的なリアリティを与えることに成功していると僕は感じた。人は様々な人達の様々の物語に翻弄され、いつでも間違え得る状況にいるが、その中でも適切に綱引きを行いながら、常に真っ当さを信じて生きていくべきなのだろう。この映画は遠い過去を描いていながら、そんな現代的な歴史性をとても素直に描いてみせる。あと、戦闘描写のリアリティについては、あまりここで語るべきものでもないと僕は思う。そこには客観的描写以外の何もないからである。 【onomichi】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-06-03 16:29:03) |
31.《ネタバレ》 脚が悪くても叔父夫婦に真綿にくるまれるように大事にされ、当然のように彼らのお金で消えた恋人を捜して旅を重ねるマチルド。貴女がマネクに逢えたのも一つには叔父さん(D・ピノン、いい感じに年とってきました)たちの愛情あればこそなんだけど、わかってる?マネク捜しに愛より執念を感じる彼女は魔・チルド。(オドレイだと健気な感じがでにくいのかも)「私を愛するマネク」がそこにいなくても「私が愛するマネク」がいれば満足な彼女の自我は強烈。ほどけた赤い糸は再び結ばれるのだろうか。ミステリーの部分はやや未消化な、ブルターニュの風景が美しいジュネの映像に彩られる屈強な女の子の物語。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-05-28 09:15:11) |
30.《ネタバレ》 ジュネってあの奇を衒う作風が妙にハナについて今イチ好きになれない監督なんだが、コレはジャプリゾの原作を下敷きにしているだけあって意外と見応えがあった。恋人の生還を信じ続けるヒロイン・マチルド(オドレイ・トトゥ)が事有る毎に「~だったら彼は生きて帰る!」とトリビアルな賭けを心中で唱えるトコロは微笑ましさと共に彼女の直向(ひたむき)な願いが伝わってきて観る者の心を打つ。ただただ座して待つのを潔しとせず、積極果敢に手掛かりを求めて行動するアクティブさで徐々に真相へ肉薄していくミステリとしての醍醐味とロマンスとの巧妙な融合もなかなか魅力的。セピアの画調が第1次大戦のムードを非常によく醸し出しており、殊にヒロインの家にやって来る郵便配達夫の人間味溢れる描写は出色である。ラストも(ジュネ作品にしては珍しい)ハッピー・エンドで心地よく締め括られ後味さわやかだしね。惜しむらくは…違和感バリバリなティナのSMぽいグロ復讐シーンとジョディ・フォスターのSUPER無駄遣い(あんな種付けシーンのためにわざわざ彼女を使わんでも…)。なので遺憾ながら3点マイナース。 【へちょちょ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-05-25 01:05:06) (良:1票) |
《改行表示》29.あの年代の情景が描き出されていて、よかったんじゃないかな。 女性は服の上からも分かるように、腰からヒップ、足へのラインが魅力的に描写されていて、グーです。 【オドリー南の島】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-05-07 00:37:35) |
28.ストーリー自体は非常にオーソドックス。ただ、名前が覚え難いので途中経過がわかり難かったです。また、笑いを誘うような表現と人間の生臭い部分を表現するシーンが混在しており、全体として中途半端な印象を受けました。個人的には、R15指定を受けない程度の表現でも十分作品のねらいは果たせたのではないかと思います。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-04-30 03:39:00) |