1.「日本の首領(三部作)」、「日本の仁義」に続く「日本の~シリーズ」第3弾。和製版ゴッドファーザー「日本の首領」はある程度(三代目山口組)がモデルとなっているのだが、こちらはどうやら児玉誉士夫がモデルのようである(さすが日下部企画ですね)。上手いとも下手ともいえない佐分利信さんの演技は相変わらずですね。田村正和さん若いです。松尾嘉代さんの身体を張った演技も見ものです。
ただ「日本の首領(三部作)」のような大河ドラマを期待してはいけませんし、従来の実録やくざ映画路線を期待してもいけません。なんだか趣旨のはっきりしないサスペンスドラマでした。取材不足なのでしょうかねぇ(一般人にとってこの頃の右翼は、ベールに包まれた謎の存在であったといえるでしょう)。ちなみにその後の日下部さん企画は極妻シリーズへ転向していきます。