《改行表示》60.《ネタバレ》 作戦は13年前から始まっていた。真っ白な人生をと言う意味で贈られる出所時の豆腐を「余計なお世話です」と拒否して、13年分の復讐心で立派に育った悪魔が世に放たれた。そして強い執念を持って見事に(?)目的は達成されたのだが、クムジャさんの魂が救われることはなかった。やり遂げて初めて気づいてしまった。きれいな心の持ち主の娘を前に、あの時豆腐を食べておけば良かったと13年分の後悔が襲ったのだろう。 構成が凝っていて、時々寓話的で分かりにくいところもあるけど、多分この作品はストーリーを追うものではなく、概念の羅列のようなものなんじゃないかなと思ったりもした。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-04-16 12:24:01) |
59.内容以前に、時系列も描写視点もぶれまくる乱雑な構成についていけませんでした。あんな表面上のテクニックだけに走ったような作り方をしていたら、復讐者の悲哀や孤独なんてまったく表現できないでしょうに。イ・ヨンエのごてごてメイクも、結局はインパクトを狙っただけで特段の効果はありませんでした。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 3点(2020-04-14 01:06:12) |
《改行表示》58.《ネタバレ》 どのカットも美しく、クムジャさんの美貌も相まって、観てられるなぁって映画でした。 復讐のお膳立てに13年。 最後の私刑に持ち込んだのはお見事でした。 得てして司法に委ねる、なんてなりがちですからね。 あと超短編でいいから、クソブタ魔女が主演の復讐スピンオフが観たくなった。 きっとオールドボーイよりエグくなりそう(笑) 【ろにまさ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2019-07-14 02:34:23) |
57.《ネタバレ》 優雅な語り口は良く、イ・ヨンエの妖絶な好演は悪くないが、やはり物足りない。主人公が女性なのか、はたまたオリジナル脚本の限界なのか、前2作に比べて平坦で中途半端な印象。『オールド・ボーイ』以上に寓意的で(つまり曖昧)、復讐の衝撃と濃度が薄く感じた。それでも、やり口はえげつなく、仇を被害者遺族にやらせるというブラックユーモアの極み。そんなコミカルな演出の多さから、陰惨さの強い3部作の中では一番見易かったかと。3部作を綺麗に締める、静かで美しいラストショットは素晴らしい。救われるか虚しいかどうかは別として、肯定も否定もしないスタンスで"復讐"そのものにテーマを絞ったのは完結編らしい着地点。 |
《改行表示》56.《ネタバレ》 純粋復讐劇。 復讐をテーマとしている映画の中で、ここまで題名と内容にギャップがある映画もないなあと。この世に題名だけみて何の気なしにこの映画を観てしまった人、いるだろうなあ。映画館の中で困ったろうなあ(笑)。ガッチガチの復讐もの。私は三回目くらいの鑑賞。何度観てもインパクトある。 絶対にテーマは贖罪ではなく「復讐」だと思う。復讐だけを胸に抱え13年間も服役。他の人と一緒に復讐しようとしたのは贖罪ではく、復讐を分かち合っただけのように感じました。自分の「復讐の仕方の正しさ」を修正したと。自分だけで復讐するより、復讐すべき他の人にも復讐する権利がある、そこは分かち合おうというような。より先生に与えるダメージを増幅させる、とまでは感じませんでしたが…。指を切っても詫びにはならない。そこはクムジャさんが先生に正しく念入りに復讐するためにどうしても必要な自分のためのプロセスだったように感じました。クムジャさんからは他の人を巻き込んだ責任をとるような姿勢は感じられないので。 【JF】さん [DVD(字幕)] 6点(2015-06-25 16:14:28) |
《改行表示》55.結構分かり易い内容だと思う。 グダグダした感じはなく、物語は淡々と進む。 この映画の最大のテーマは「復讐」。 「復讐」の方法が結構見事なので、観ていて面白い。 また、主人公以外の登場人物もどれもかなり個性的だが、 不思議と主人公のクムジャの邪魔をせず、むしろ主人公を引き立てているので驚いた。 人によってはショックを受ける描写もあるが、概ね面白い作品だと考えている。 【功聖良】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-04-03 22:21:19) |
《改行表示》54.イ・ヨンエ主演ということのみで鑑賞。びっくり。おどろおどろしくきつかった。 イ・ヨンエでなかったら途中で止めていたかも。酷い映画とは思わなかったし、印象的なところもあり、お好きな人はどうぞという映画。 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-02-08 23:17:40) |
53.個人による復讐劇は美しいのに、集団による復讐劇はなぜ気色悪いのか。なにやら儀式性が出てくるからか。なぜ儀式は気色悪いのか、ってな脇の問題に途中で頭が行ってしまった。仁侠映画の美しさはある程度儀式性から来てはいなかったか、とか、集団復讐劇の元締めである忠臣蔵の事件そのものはただただおぞましいと思うのに、そこから派生した芝居や映画はそうでもないのは何で? とさらに脇道にとめどなく進んでしまい、そのことを脳内にメモして気を取り直したが、気分は戻りきらなかったかもしれない。申し訳ない。この監督横移動で捉えるシーンが好きなよう。なにやら遠大な計画が進行している気配が漂っている前半がいい。ラストのほうはよく分からなかったけど、青年見ると死んだ犠牲者思い出してしまい恋になれないってことなのか? 音楽はバロック調。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-09-25 10:11:21) |
52.《ネタバレ》 学校での遺族シーン。生々しく印象的でありとても考えさせられた。用意周到と親切は、=なのか≠なのか。娘を持つ親だから、というのもあるだろうが、個人的に非現実的なオールドボーイよりは感情移入が出来た。 【460】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-09-18 12:19:17) |
《改行表示》51.《ネタバレ》 復讐は意味がない、もしくは、むなしいものだ、という前二作とは明らかに違っている。この物語は、「刑務所から出所したよ、じゃあいつ復讐するの?今でしょ!」という唐突感と違和感とが入り乱れている。しかし違和感を感じるが、共感も感じられる。しかも激しい共感である。新聞を読んでいると、他人事なのに、殺意が芽生える犯罪者が多いと思いませんか?「コロセバいいんだよ」と何度も心の中でつぶやいてしまう。残虐な少年たちが、毎回笑いながら弱者をいじめて殺す記事を読んで、この人はいつかは更生できるかもしれないと思ったことは生まれたから一度もありません。むしろ更正するような人間になってほしくない。更生するな。悪人は決して善人になるな。この世から消滅しやがれ。クソガキが無免許で高級車を運転して子供を3人ひき殺した─。「ワザトジャナイヨ。」「前途ある若者ダヨ?」ふざけろよ。なんで死刑にするのに何十年もかかるのだ?いや、死刑になるならまだマシだ。1人殺したら懲役20年。2人殺したら無期懲役、3人殺したらやっと死刑だ。冗談じゃない。クソ食らえだ。だから世の中には親切なクムジャさんが必要なのだ。クムジャさんはなぜ憎しみを持続できるのだろうか?いや、私も持続できるぞ。私は憎くて、憎くて、たまらない。私は憎しみの王様だ。こんな私も子供時代は違った。しかし人を憎む感情は、他人から植え付けられたものだと思う。レミゼラブルのジャンバルジャンと同じだよ。善人は悪人から憎しみを伝染させられるのだよ。私はもうこの憎しみを抑えきれない。クムジャさん、あなたは本当に親切だ。私はこんな映画が観たかったんだ。見終えても心は綺麗にはなりません。問題は何も解決しません。しかし、あいつがくたばったとき、自然と拍手していた。もうこうなったら善も悪もクソも関係ない。何よりも評価したいのは、彼女に因果応報の罰を与えなかったことである。彼女は絶対に許されるべきだ。クムジャさん、あなたは私にとっても親切な人でした。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-05-17 21:36:04) |
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【afoijw】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-01-09 15:27:50) |
《改行表示》49.《ネタバレ》 同監督の復讐三部作ということを考えなければ、そこそこ面白い作品(ユニークな作品?)ですね。ただし、ヒロインに感情移入できるかと言えば結構キツイ。テーマは復讐?それにしてはヒロインの復讐と遺族の復讐は温度差がありすぎる。しかも低い方の温度が全体を支配している。敢えてこの設定を選んだのだろうか? ヒロインの愛娘の設定、勤め先の店主の息子の位置付け、利用された(親切にされた)者たちの位置付け等々、詳細を考えれば考えるほどにメッセージ性が薄れていくように感じてしまいます。纏まりに欠けると言ってもいいかも? という訳で6点献上止まりです。 追記。 ①関係ないけど、同じく韓国映画「セブンデイズ」と連続してDVD鑑賞したので頭の中で混ざってしまった。 ②遺族によるリンチシーン。同じくコミカル・スプラッター(?)作品、少し前にあったような気がしないでもない… 【タコ太(ぺいぺい)】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-11-08 02:27:45) |
《改行表示》48.《ネタバレ》 ひとつの映画としてより、復讐3部作のひとつとして観賞した方がより楽しめる部分もあるが、逆に前作の「オールド・ボーイ」があまりに傑作だったため、どうしてもそれと比べてしまう。 決して悪い作品ではなく、独特の陰湿な雰囲気、タチの悪いジョークもあり、充分楽しめるのだが。。 決して分かりにくい難解な映画ではない。 悪役(チェ・ミンシク)の出番を少なくしていたのは意図的な演出なのだろうが、彼の演技の素晴らしさを考えると、もう少し彼が出演するシーンが多い方が緊迫感溢れる映画になったのではないだろうか。 イ・ヨンエの演技は素晴らしく、クムジャの精神の壊れぶり、悲しみが伝わってきた。 ペクを埋め復讐を達成した後に見せる、苦しいような悲しいような笑顔。この映画全てを象徴するような素晴らしいシーンではないだろうか。 クムジャが犬の彼を引きずる夢のシーンもとても印象的。 パク・チャヌク色はバッチリ出ている。しかし、映画の面白さは期待を上回るものではなかった。 【おーる】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-14 17:01:31) |
47.話の大筋は悪くないと思うしやりたいこともわかるのだが、びっくりするぐらいおもしろくない。作り話100%でリアリティゼロ。 【虎王】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-06-23 13:36:19) |
46.《ネタバレ》 前半と後半で全く違う映画を見たような気分。(特に後半は韓国版『オリエント急行殺人事件』)。石鹸や漂白剤を使っての楽しそうな?殺人ぶりや、沈黙の食事中にいきなり始まる性交、リンチ前のレインコートの着用などブラックジョークが満載。でも、娯楽性とシリアスな面がしっくりかみ合わずにごちゃごちゃと描かれているから、母性愛や遺族の苦しみなど、映画の肝心のメッセージがストレートに心に響かず、「う~ん・・・気持ちはわかるけど・・・・・・」程度の共感がやっと。ストーリー、キャラクター、表現方法、その他なにもかももう少し整理して、ナチュラルに描くことはできなかったのかと思う。 【tony】さん [インターネット(字幕)] 6点(2010-03-29 20:13:25) |
《改行表示》【海之松】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-10-10 18:14:54) |
44.復讐三部作ということで期待して見たのですが、前二作と比べると個人的に引き込まれるものがなく集中してみることが出来なかった。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-12-31 23:24:13) |
《改行表示》43.《ネタバレ》 あの『オールド・ボーイ』に続く復讐三部作の完結作として、否が応でも期待を集めた本作。単品として見れば上出来かもしれませんが、アレの後だと思うとなんだか微妙な評価です。これから何が起こるの!?って前半の見せ方は面白いのだけど、肝心の復讐シーンがしょぼい。回りくどいわりに所々運任せな復讐劇。というか、贖罪劇。一人の女が壊れゆく様は淫靡ではあるけれど、前作の足元が崩れていくような衝撃とは無縁。でも、この順番しかないんですよね。やっぱり微妙。 ムショでいきなり神の愛に目覚め、あかの他人に腎臓まであげちゃう"親切なクムジャさん"。その親切は全て、復讐のための伏線だった…のだろうか?彼女は当初、ただ赦されることだけを望んでいたのかも。彼女の中でいつごろから贖罪が復讐になりかわったのか?贖罪に囚われ正気を失った彼女は、菩薩の皮を被った般若ではなく般若の面をつけた菩薩となり、子を失った親たちに報復の機会を与える。でも最も純粋にペク先生を殺したかったのは彼女だ。にもかかわらずその機会を他人に譲ってしまう"親切なクムジャさん"。だからといって赦されることなどないとは知らずに。 真っ白いケーキを作りながら彼女はいったい何を思ったのか。真っ白に生きるなんて、どだい人の身には無理なこと。でもそれを娘に願う彼女は、やっぱり親切な女かもしれない。 【kika】さん [DVD(字幕)] 4点(2008-10-05 21:56:20) |
42.この点数は、主演のイ・ヨンエにです。復習劇にしては陰湿で、観ている者に後味の悪さを残すので、共感が出来ないです。しかし、チャングムで理想の韓国女性と言われたイ・ヨンエが、よくもまぁ、演じたなぁと関心しました。韓国では非難とかされなかったのかなぁ?でも本人がインタビューで語った女優としての心構えは、カッコイイと思いました。タイトルからヒューマンドラマだと勘違いしないように~。 【ラジェンドラ】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-06-26 15:00:47) |
41.《ネタバレ》 『オールド・ボーイ』同様に周到に計画され長い年月をたっぷりとかけた復讐が描かれます。『オールド・ボーイ』のときは復讐だと思ったら復讐のための準備にすぎなかったという驚きがあったり、復讐の理由が隠されたままストーリーが進行したりで、最後まで好奇心を刺激するストーリー展開で引っぱっていたが、今作では誰が何のために誰を復讐するのか、そしてどんな復讐なのかも早々にわかっちゃう。一応は隠しながら進行するんだけど、早めに真相を観客にばらしちゃう。なぜかというと、復讐を終える段になって新たな展開へと移行させて全く異なる趣向で新たなる復讐劇へとなだれ込むというお話だから。これがどうにも好かん。「親切」はあくまで「復讐」のための準備に必要な計画的なものという冷酷なキャラかと思うと、殺人に加担してしまったことへの罪にものすごく葛藤するという本当に優しいキャラになったりとよく掴めないキャラクターにも不満が残るが、この複雑なキャラが後半のお話のために必要なものになる。でも、いらんでしょ。後半のお話は「意外な展開」のためだけにあるようにしか思えんし、後半のお話でクムジャさんが変わるのだとしてもダラダラと描きすぎ。だいたい見せるなよ、泣きじゃくる子供を殺すとこ!お話上で親にビデオを見せるのはいいとして、俺に見せるなっちゅうの!!ビデオ見て怒ったり泣いたり気絶したりする親を映しときゃいいでしょ!! クムジャさんの「早く死んでね」と文字にすると最後にハートマークが入るような可愛らしく優しい言い回しは最高にステキ。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 3点(2008-06-04 13:59:30) |