7.美術・衣装・音楽・撮影がこれ自体が標本であるかのように研磨された美を封じ込める。失ったものと引きかえに新たな仕事を得るイリス(オルガ・キュリレンコ)。次々と奇妙なものを標本にしてもらいに訪れる客たち。彼女のいない昼だけ部屋を使うルームメイトの船員。表情のない標本技術士の言動はそれらしく秘密を匂わせるが謎というほどでもない。加えられた港や外界はフランス映画らしいが、閉じられた襖のような奥まった淫靡さは日本的。好きな人にはたまらないだろうと思われる絡みつく空気に満たされる小世界。 【レイン】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-28 00:00:09) |
6.小川洋子の小説に漂う世界観は、きっと邦画にしたら泥臭く、生々しい感じになるのだろうけれど、ヨーロッパの乾いた感じと、登場人物たちの色素の薄さで、妙に美しく仕上がっている。PVを観る感覚であればそこそこ楽しめる。映画としては、エロもミステリーも芸術的な空気もどれも中途半端で、学生が理想だけで作った作品のよう。 【ともとも】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-02-28 20:28:06) |
【映画】さん [DVD(字幕)] 1点(2008-12-28 12:45:15) |
【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 4点(2007-11-12 01:07:44) |
《改行表示》3.薬指を切るシーンがあまりにも生々しくて震撼した。 僕はどうも血が苦手だ。 妙にエロい描写には感動したけど、話はなんだかよくわからない。 それぞれに何か意味が込められているのかも知れないけど、カットの繋ぎが唐突で意味不明なところが多かった。 なんとなく雰囲気を楽しむ分には悪くない作品なのかも知れないけど… 【もとや】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-10-16 04:07:34) |
2.確かに美しい映像と詩のようなセリフ・・・。ですが、なんで、次から次にあそこまでガリガリの人が出てくるのか理解できませんでした。 【さら】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-10-10 14:55:57) |
1.小川洋子さんの原作は未読です。色彩が美しく、ワンシーン、ワンシーンが絵画のような映画でした。物語の行方よりもそっちの方にどんどん惹かれていってしまい、途中からあらすじについていくのが疎かになってしまって後悔しました。イリスの着ている洋服(ものすごくかわいい!)や目の覚めるようなランプシェードの色など、翌日になっても映像がフラッシュバックして、しばし余韻がさめませんでした。小菊さんのレビューを読んで、自分が気づかなかった部分を指摘された感じで、思った以上に深い映画なのだと思いました。個人的にとても好きな映画です。 【はちかつぎひめ】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-17 01:21:10) |