26.核施設でありながら、攻める側守る側双方から漂うチープ感がもどかしい。大統領が美味しいところを皆持っていった。女性が一人も登場しないところに「皇帝のいない八月」とは対極の硬派ぶりを感じた。私もサリンがあの後どうなったのか気になって仕方なかった。 |
25.《ネタバレ》 ちょっと乗りきれなかったかな~、全般的に古臭さも強いし。まずあんな「ぬるい」やり方でミサイルサイトを占領できるのが疑問。おまけに仲間をいきなり撃ち殺す!…かなり意味不明。 メンバーの目的が統一されてない急造チームだからな~んか緊迫感がない。バート・ヤングは何にでててもこの人らしい(笑)ちょっと(かなり)大根でこの作風にあってない気が。ミサイルの制御機材のなかにサリンがあるのもかなり謎。後半爆弾(小さな原子爆弾っておいおい)を仕掛ける工作員がコケて警報なるってあんましっしょ。そしてラスト。大統領が撃たれ倒れるが①凄腕スナイパーのくせになにやってんだ②防弾チョッキ着せるでしょ普通は!この当時は無かったのか??。そして最大の謎は大統領にタメ口きいてたあの人は何者なんだ!? いろいろ書いてしまいましたが面白かったしこのテのものの草分け的本作品に敬意を表して6点 【Kaname】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-04-02 08:23:28) |
《改行表示》24.《ネタバレ》 核戦争を避けるために、制限戦を戦う。いつでもボタンを押せる事を示すために、大量の死者を出し続ける。サイロジャックした元将校が公表を要求し、大統領もそれについてひどく怒っている。 が、よく考えると核ミサイルを持ち合っている国同士(代理だとしても)の戦争が、通常線にならざるを得ないのは当然で、むしろ倫理的・合理的と言えるかもしれない。 これに対して「不道徳」などと言った大統領には、何の話をしているのか?と思わざるを得ない。 この政治家らしからぬ正義感を持った大統領の志が、「薄明かりの中の煌めき」だったのかもしれぬ。だが、その意思を託された者は、最後に頷いていない。悲しい結末の物語である。 それとは別に、サイロジャックをする過程や、安全装置と外部システムからの切り離しなどの描写はちょっとスリリングで、発射しそうになるミサイルなどと共に手に汗握らされる。映画としては面白いと思う。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-02-27 17:32:36) |
23.《ネタバレ》 ロバート・アルドリッチが撮ったポリティカル・アクションですが、いろいろと突っ込みどころも多い作品です。アカ狩りの嵐を生き抜いてきたアルドリッジの熱いメッセージは伝わってくるんですけどね。■まずバート・ランカスター、味方を殺し過ぎ。金庫を開ける特技を持った男を射殺して後で苦労することになるけど、当直士官が金庫の番号を知っていると判っているなら、始めからこいつらを締めあげて聞き出そうとした方が良かったんじゃないかな。■離れた場所にある装置にキーを差し込んで同時にまわさないとミサイル発射は出来ない。つまりランカスター単独ではミサイルをぶっ放せないわけです。でも襲撃に参加した仲間は刑務所でリクルートしたカネ目当ての連中で、誰もランカスターの真の目的を知らなかったし彼の同志でもない。だから一度は発射寸前まで持って行けたけど、次は当然のごとくポール・ウィンフィールドに拒否されてお手上げ状態。こんな大それたことするなら、リーダーは目的をちゃんと配下に理解させとかなきゃダメでしょ。■政府と軍の不正義を暴き国民を覚醒させるというランカスターの高邁な目論見は判るんだけど、その取引材料が核ミサイルの発射というのはちょっと常軌を逸してるんじゃないでしょうか。もし発射したら間違いなくソ連も撃ち返してきて、けっきょく何千万人も米国民が死ぬことになるでしょう。政府高官も死ぬかもしれないけど、なんで国民が巻き添えにされなきゃいけないんですかね。と考えると、ランカスターはもう立派な狂人だと思います。■チャールズ・ダーニングの大統領は、アメリカ映画とは思えないほどリアルに人間味があって、これは良かったです。エア・フォース1内でテロリストを一人ずつ仕留めたり、戦闘機に乗ってエイリアンを攻撃する様なバカをやらないことだけでも評価が高い。ずっと大統領にため口をきくまるで幼なじみみたいな将軍を見て気がつきました。オマージュなのかパロディなのかは判断に悩みますが、これは『未知への飛行』のヘンリー・フォンダとダン・オハーリヒーの関係と良く似ていますね。ラストの二人の生死は『未知への飛行』とはまるっきり逆になっていますけどね。大統領のために泣くのはこの将軍だけ、他の高官たちは遠巻きにして近づこうともしないというラスト・カットはもう男泣きです。 【S&S】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2013-12-18 00:11:54) |
22.国のトップであり、国民を守らなくてはならないのが大統領であり、それは何処の国でも一緒であるがアメリカ人にとってはそれが大統領だろうが自分の命を賭けてまで守ることはしない。戦争に対する国の考え方が色んな所で見えてくる。約束を守るか守らないかで考え方が変わってくるというものを強く描き出している。画面の上、右、左に下と色んな角度で起きている事を見せる演出が効果的であり、まるでその場にいるかのような気持ちにさせられる。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-28 15:27:32) |
《改行表示》21.《ネタバレ》 人質事件が発生した際の日本と米国の対応はまったく違う。日本は人質の人命尊重第一に考え決して強行な態度は取らないが、米国は犯罪防止を第一に考え、犯人を射殺するし人質が巻き添えを食らってもそれは仕方がない事だと考える。だから大統領は人質になることをためらったのであり、映画を見てる側も最後の結果を予測する事ができるのだ。(犯人を射殺して解決すれば万歳であり、大統領は気の毒にとか運がなかったですませる) ベトナム戦争の多くの犠牲や核開発の恐怖など、すべてが米国の威信を保つためであり、大統領ですら使い捨てという米国の醜さを表していると思う。だからこそ、広島・長崎の原爆投下も正当化するし、反省とか謝罪をまったくしない強い米国があるのだと思う。 ところで猛毒なガスを発生させる液体、昔映画を見たときはまったく気にもとめてなかったが、これがあの「サリン」だったとは。 【ESPERANZA】さん [映画館(字幕)] 7点(2012-09-20 20:07:56) (良:1票) |
《改行表示》20.《ネタバレ》 一つ一つの行動に少し時間をかけ過ぎていたためか、いまひとつ緊迫感と盛り上がりに欠けてしまいました。 また、重要なミサイル基地にも関わらず、警備に割いている人員が手薄なのも気になります。これもいまひとつ盛り上がりに欠けてしまった要因のひとつかと。 ただ、やはりラストは驚きましたね。まさか本当に使い捨てにするとは。 しかも大統領の最後の願いに返事をしないところに、政府の闇を感じます。これでは大統領は傀儡だし生贄ではないですか。 デルにしろ大統領にしろ、本気で国を案じている人達だけが犠牲になるのは後味悪いです。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-07-18 14:41:54) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 ちと古い映画ですが、話は楽しめます。 マルチ画面、編集が実に上手く使われていて原題とはかなり違うタイトルが気になったくらいであとは楽しめました^^ 【KINKIN】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-04-28 22:17:28) |
18.《ネタバレ》 あんなラストの映画をよく創ろうと思ったね。信じられない。ベトナム戦争の影響を受けて、生まれたニューシネマという映画文化。この映画こそニューシネマと呼ぶのに相応しくないだろうか?何故この映画はニューシネマを紹介してある書籍などに載ってないのだろう?レビュワーの皆さんがここで書かれている様に、ホントこの映画はポリティカルサスペンス映画というのに相応しい。それに政府の意思決定段階をここまで人間くさく描いた作品はそんなにないのではないだろうか?特にラスト。大統領の最後の頼みにも、簡単に情にながされない、あのメガネの国防長官。大統領を描いたアメリカ映画は多いが、こんなのはじめて。大抵の映画は大統領万歳って感じのばっかりだもんね。最初はルメットの「未知への飛行」に似ていると思ったが、やはりアルドリッチ監督。一癖も二癖もある人物を配していて、面白い映画にしているよねぇ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-03-18 03:33:03) |
17.《ネタバレ》 ○多少の突っ込みどころはあるが素晴らしい出来の政治モノ。○実在の人物とは一切関係ないとの断りから始まり、時は制作された1977年から4年後の1981年と言う設定。なんとも良い所を付いた設定。○文書の公開を求めてからの政府の動きが非常に面白い。暗い部分を隠しながらでしかやっていけない軍やCIAと、ベトナムの悪夢から抜け出せない国民に対して真実を述べる事を望むうぶな大統領との両者の違いが上手く描かれていた。大統領がデルの所へ向かうところでラストは読めてしまったのだが、死に際に文書の公開を約束を長官に確認しても頷かない辺りが更に悲しい。○不満点を言うとすれば、犯人側に一貫性がないことと、ヘリでの上空からの進入を元軍隊のデルが見抜けなかったこと。終盤でパウエルが替え玉が来るに決まっていると妙に醒めていたのは突然すぎる。○それらを差し引いても素晴らしい出来。約2時間半画面から目が離せなかった。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 9点(2009-06-16 18:21:02) |
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16.《ネタバレ》 政治とは何か、国家とは何かを考えさせられる作品。テロリストやC・ダーニングの熱演、ふてぶてしいJ・コットンも何気によい。逆上したB・ランカスターがカウントダウンを開始するシーンは凄い迫力だった。凄まじい轟音と共に姿を現す核弾頭…これこそマルチ画面の正しい使用法。みんな24で興奮している場合じゃないって 【j-hitch】さん [地上波(字幕)] 8点(2009-01-01 03:27:21) |
15.《ネタバレ》 今見ると少し古さが感じらるのはものの、ベトナム後日譚、原爆、大統領の尊厳と、考えさせられる内容をひとつにまとめたサスペンス映画の傑作。ラストシーンが無情で印象的。 【hiko】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-11-17 19:07:03) |
14.《ネタバレ》 セリフがちょっと ... 古いんで仕方ないですが. ちょっと長いですが, ラストの部分は引き込まれてあっという間に進んでいきました. 【RTNEE USA】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2008-05-18 02:50:55) |
13.アメリカ合衆国のため、国民のために国家を相手に最終手段に出る主人公。一人の男が国家を手玉にとるその図式が痛快ではあるものの、その手段に核ミサイルがあることに痛快一辺倒とはいかない暗さを内包させる。ミサイルの着弾予想をソ連のどこかと言っているからなお怖い。素直に楽しめるところと素直に楽しめないところのさじ加減が絶妙で、アルドリッチの一貫した作風に唸らされる。不満点が無いこともない。国が意表を突かれるミッションを冷静沈着に遂行してきた主人公の後半の、頭に血が上りミサイル発射スイッチに手をのばすまでに至る狼狽ぶり、そしてそれをなだめて国家の非情を説く一介の犯罪者というのはけっこうしらけた。それでも手に汗握る展開の持続は消えることもなく、またその持続から一気に訪れるあまりにあっけない終焉がお見事。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-07 11:19:10) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 命がけで大統領だけは守る映画がほとんどの中で、大統領も所詮雇われた象徴、みたいな扱いをするのは衝撃的。 ただ、パッケージ見てる限り大統領を人質にするというのがヤマかと思っていたが、そこはあっさり通って機密文書公開の方がみんな抵抗するんですね。まさにアメリカです。 そしてラスト、絶対に、絶対にありえないと思っていた展開に凍りついた。よくまあこんなラストにしたもんだ。 【θ】さん [DVD(吹替)] 10点(2006-12-19 08:51:01) |
11.《ネタバレ》 全権を掌握していたはずの大統領。その彼が単に役所のトップでしかなかった事を悟った時の衝撃。官の論理を延々と述べ立てて、政府の方針を変える事を拒む長官たち。サイロを占拠し、全てを操るパワーを手に入れながら、それを行使できないテロリスト。まったく救いのない70年代の縮図ですなあ。大統領の死の間際、事の真相を明らかにするよう懇願するが、誰も返事をせずに臨終を看取るエンディングが秀逸でした。真実・国民の審判・正義。そんなモノが意味を持たなくなった現代政治の、言ってみれば愚痴映画です。けれど、ホンキの愚痴には観客を涙させる力がある。泣きましたね。テレビムービーという「視聴者を引っ張り続けるためにダレ場を許さない」特殊な造りが、本作ではプラスに働いていたと思います。●追記:アマゾンで調べたら、TVMじゃなかった…あのいかにもTVっぽい、ちゃっちいオープニングとエンディングは何なんだ…? あと、劇場用だとすると、ちょっとカメラアングル(バストショット)が平板でショボいぞ。加えてあの画面分割は『ハルク』の元ネタでもあるワケですな。 【エスねこ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-06-05 01:00:02) |
10.アツイね~~今の政治家たちに見せてやりたい!!!いい話!良く出来ている!結末…現実もこうなんやろな~~ バートランカスターいい俳優さんやな~~ |
【オオカミ】さん 7点(2003-11-20 05:07:50) |
8.そこかしこにチープさが漂いはするものの、律儀な職人気質がそれを気にさせない良品。ちょいとウブ過ぎるきらいのあるダーニング大統領も、究極の選択に崇高な覚悟を決めて、権力に見合った義務を背負い死地に赴く。側近は果たして意志を継ぐのか?結局、大統領もお飾りで、みこし担ぎが堀を固めりゃ後は大丈夫ってな具合か?ところであの床に置いたサリンはどうしたんでしょ?結構どったんばったん暴れてたと思うんだけど。 【モートルの玉】さん 7点(2003-09-20 04:25:07) |
7.こういう作品をきちんと評価する皆さんに、敬意を表します。初公開時、まだガキだったにもかかわらず男たちの葛藤劇の厳しさに息をのみ、核弾頭ミサイル発射のサスペンスに手に汗にぎったことを、今もありありと思い出す。あのマルチスクリーン処理は、テレビで見ても迫力半減だろうなあ。バート・ランカスター以下、硬派な激渋スターが揃うなか、いつもながら世を斜に見たスネ者バート・ヤングが、絶品。ちなみに、原作の主人公はあんな愛国者でもなんでもない、ただの軍人くずれの小悪党でした。 【やましんの巻】さん 8点(2003-07-23 17:11:26) |