《改行表示》34.《ネタバレ》 序盤からのめまぐるしい展開でコメディ調の細かい場面を連ねていくのが苛立たしく、人物紹介を字幕で読み取るのが困難なのも最悪だ。その後の物語も上滑りで薄っぺらい感じだったが、最終的には根強い男尊女卑を解消し、また先住民の虐待についても懺悔した上で理解し合い、さらに何気に見えた他のアジア系マイノリティとも共生しながら、明るい未来が開けていきそうなハッピーエンドにはなっていた。 史実との違いに関しては、個人的にはポート・ダーウィンになぜかアメリカの戦艦のようなのがいるとか(籠マストと三脚マスト)、日本の艦上攻撃機がなぜか魚雷を積んでいるのは真珠湾攻撃かと思った。ちなみに艦載機が好んで地上の人間を銃撃するなどはアメリカ軍のやりそうなことである。 ところで歴史的観点からいえば、2007~2013年の労働党政権下で作られた国策映画かと思った。題名が国名そのままなのは、当時の政権にとってこれがいわば正史という意味と思われる。ラストのテロップで「2008年、オーストラリア首相は…」と出たように先住民尊重の姿勢だったようだが、日本人の立場からは何かと反日傾向が目立つ時代だったように記憶しており、この映画に関しても、他のレビューサイトなどでは許しがたい反日映画として激しく怒る人々が多かったようである。 ただし今回自分が見たところでは、正直それほど極端な反日映画には見えなかった(最悪なのは他にある)。日本軍がなぜか先住民(混血)の子どもらを掃討しようとする場面があったが、これは迫り来る戦争の脅威ということを映画的に(=現実性度外視で)表現したという程度の印象だった。またそれ以前に劇中では、現地の白人が先住民の女性を性奴隷のように扱う習慣があったことが語られていたが、それに比べればまだしも日本は邪悪とも見えず、いわば一般論的な敵国扱いのようだった。 確かに昔はオーストラリアの国全体が反日に見えた時期もあったが、実際のところは親日も反日もはっきり決まっていない人々が大多数と想像されるので、こんな映画であまり反感を募らせない方が無難とはいえる(国民同士を反目させて離間を図るという政治的意図もありうるわけなので)。映画としてはやたらに長いこともあって二度と見る気にならないが、あまり角が立たない程度の点数にしておく。 【かっぱ堰】さん [インターネット(字幕)] 4点(2020-12-19 08:58:13) |
《改行表示》33.《ネタバレ》 ニコール・キッドマン好きなので・・。でも他人が見ようとしたらニコール・キッドマン好きじゃなければ3時間無駄にすることになるだけだからやめとけと忠告します。 しかし日本軍は上陸などしたこのないのに酷いですね。 自分たちは原住民に対して絶滅、剥製など動物以下の扱いをしてきたのにこの映画ではその罪と責任から目を背けさせるために、白人・アボリジニ共通の敵として日本を登場させている。 アボリジニが不思議な力を使えたり「悪者」を日本に方向転換させたりこの映画見る限り未だに白人優位の精神構造が克服されてるとは思えない。 【ume0214】さん [CS・衛星(吹替)] 3点(2014-02-11 14:58:17) |
《改行表示》32.《ネタバレ》 オーストラリアの歴史を描きたかったのか、それにしてはアボリジニのおまじないとか出てきちゃってまあそれもオーストラリアの一部なんだけど、なんかとりとめのない話になってしまったのでは…。 前半の”貴族の奥様が未開の土地にいってまあ大変!いけすかないけどハンサムな放浪のカウボーイと反発しつつもその優しさにひかれていく…”ありがち~な話。でもそのままラブストーリーで進めていけばもっと面白かったのに…。 後へ行けばいくほど、ど・う・に・か・し・て・く・れ!!と叫びたくなるストーリーの破綻…。この手の(白人から見た)未開の地での人種差別の話ってそうとう練らないと上っ面だけの微妙に上から目線な感じになると思うのは私の偏見でしょうか。 【ぺーこ】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-11-04 17:45:12) |
31.《ネタバレ》 ヒュー・ジャックマンはカッコ良いですが。壮大な自然とロマンス、牛たち、馬たち、原住民の迫害、最後に日本軍まで登場して、もうお腹いっぱい。何かに絞ったほうが良かった感じ。 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 5点(2013-06-16 20:37:33) |
30.《ネタバレ》 バズ・ラーマン監督、初めてはずしちゃいましたね。それまで『ロミオ&ジュリエット』や『ムーラン・ルージュ』と言ったエネルギッシュで猥雑で、それでいてとても純粋な愛を描いてきた監督の才が今回は見事に空回りしていて、最後まで冗長で退屈な映画となってしまいました。好きな監督だけに残念!次回作に期待ということで。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 4点(2013-04-24 20:46:14) |
29. 「長い」ですね。大河ドラマ級の物語の量を無理にまとめたのかもしれません。歴史的には?と思われる点も多く、「パールハーバー」みたいなあからさまなアホ映画ではないにしろ、映画の描き方に納得がいかない人も多いのではないでしょうか。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-07-06 20:32:37) |
28.《ネタバレ》 物凄く長かった。前半は良かったが後半はイマイチ…。長いわりに登場人物同士の絆の深さがうまく伝わってこない。後半の爆撃のシーンのCGが所々いい加減だったのは少し驚きました。 【civi】さん [地上波(吹替)] 5点(2012-01-08 16:15:10) |
《改行表示》27.ここの評価通りの内容でした。 オーストラリアが大好きなだけに、映像も期待したほどではないし、 ストーリーに深みがなく、読み切りマンガのような後味。 DVDがやたら安くなってるのもなっとくの一本でした。 |
26.《ネタバレ》 前半の牛追いまではまあまあでしたが、後半の日本軍が攻めてきたあたりはもうどうでもよくなった。とにかくいろんな要素を入れすぎて全てが中途半端な作品だと思います。 【みんてん】さん [DVD(吹替)] 3点(2010-11-29 19:02:51) |
25.2時間半超の時間も気にならなかったので、なかなかのできだったのでしょう。特に前半の牛追いがよかったですが、いざとなると魔術(?)で都合よく解決してしまうのはどうかと思います。後半は展開がゴタゴタ気味。日本軍が攻撃してきてからは、グタグタになってしまって残念。島から帰ったあとは、「とっとと逃げろよ!」と突っ込んでしまいました。全体的に映像が美しく、序盤ではマンガチックな表現をしたり、アングルを工夫したりと見どころがありましたが、スローモーションを多用していてかえって効果が薄くなっていたのは皮肉です。しかし、見ごたえはありました。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2010-11-21 13:08:22) |
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24.《ネタバレ》 まぁ、それなりに盛り上がるんですけど・・。牛を船に乗せたところで終わりにすれば良かったのに・・とも思うんですけどね。さらに長時間に耐えてエンディング、敵役の人のキャラクターと映画の終わり方がまるっきり「ムーラン・ルージュ」の「悪い公爵さま」と同じなので・・まぁ、微笑ましいというか、あれれ?・・と言うべきか・・。バス・ラーマン監督の映画では:①手の届かない美女②ボヘミアン、雇用を嫌うカーボーイなど自由な気のいい男+ユカイな仲間達③嫉妬深い男、この三角関係というのがパターンなんですかね?牛を船に乗せるまでが「映画本編」で、それ以降は「続編」と思って観るといいかもしれません。 【グレース】さん [DVD(吹替)] 4点(2010-11-01 22:19:29) |
23.その国のルーツを明らかにするような作品は、エンターテイメント作でも、その国でしか受け入れられないと思う。作風に目新しいところもなく、最後まで観るのはかなり苦痛でした。主演の二人はがんばっていますが、始めから力が入りすぎ感がありありで余計疲れました。あと大作の割には合成というかCGの造り込みが甘いですね。 【たかちゃん】さん [CS・衛星(吹替)] 3点(2010-08-23 23:03:24) |
《改行表示》22.長い、長い映画だ。前半部分だけで上手くまとめればもっと評価は高くなると思う。 気の強いが情が厚い女性役のニコール・キッドマン、一匹狼的なヒュー・ジャックマン等のキャスティングは素晴らしい。が、この手の役のニコール・キッドマンは年齢的にそろそろ限界ではないか。すごく好きな女優さんだけどね。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 5点(2010-07-19 00:57:16) |
21.ともかく長かった。ニコールキッドマンの劣化が気になってどうしようもなかった。そろそろお嬢様役は限界だと思う。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2010-06-21 22:57:52) |
20.《ネタバレ》 前半は美しい自然と子供との交流、愛情の醸成。後半は戦争。その構成は「サウンド・オブ・ミュージック」と同じだったりするんだけど、ビミョーな見応えの無さ。もちろん、こちらはミュージカルでは無いのだが…。オーストラリアの近代は、白豪主義と云われる差別政策を外して語ることは出来ない。それは描写されているけれど、突っ込みのユルさが映画全体のユルさに直結している印象ですね。一見、スケールが大きなお話と錯覚するが、時間的には太平洋戦争開戦前後のピンポイントの物語なので、時の流れに大河的な重みが無い。すると差別描写もピンポイントのイジメくらいにしか見えない。さらに、主演の二人が最初っから差別的な態度を取らない人道的な人物で、彼らと主義者を対比させるものだから、白豪主義自体が政策的差別と云うより個々人の性悪な個性のように映る。それは観易いけど、歴史的な見地を放棄していることも含めて、物分りが良すぎて深みが出て来ない。別に「ルーツ」のような悲壮な差別ものが観たいということじゃないけど、この映画のテーマを挙げるならやはり白豪主義と「盗まれた世代」な訳で、3時間近く付き合うのなら、もう少し深く響くものが欲しかった。もうひとつ。ハリウッドへ進出した監督とトップで活躍する男女優が故国名をタイトルに掲げた作品として、作る側にはそれなりの責任があるような気がするんだけど、この程度で良いのか? 誰かが「NIPPON」を作ってこんな出来映えだったら日本人の私は怒ります。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-06-02 20:33:45) |
《改行表示》19.《ネタバレ》 子役が悪い、子供に踊りをさせ、あざとく可愛く見せようとする演技指導は鼻につく。反対にニコールキッドマン。あなたは何歳になってもかわいい。今回のように瀟洒な身なりをしたお嬢さん役は、彼女の天性のはまり役だと言える。恋人の役のヒューはあいかわらずウルヴァリンよろしくワイルドな一匹オオカミだ。これまた彼のはまり役である。俳優としての格は、ニコールとヒューじゃ女王と足軽ほどの違いがあるが、2人の恋愛描写はじつにナチュラル。本気で仲が良いことが伝わってくる。ただし、甘すぎる恋愛は時として人を胸焼けさせることもある。その甘さを緩和させる役目として、預言者のおじさんが強烈なスパイスを与えてくれることを保証しよう。彼のあやしさはもはや変態の領域に突入している。そのせいか、小僧も魔法を使ったりするので、真面目に見ていたら肩透かしを食うことになる。B級ファンタジーとして観ることをおすすめする。ただし、意味も無く人が死にすぎる。子役の母親の溺死は唐突過ぎる。アル中男が死ぬのは予想していたが、その数分後にヒューとニコールが酔っ払ってキスをしている。よく考えれば夫も最近怪死したばかりじゃないか。不埒な未亡人だ。しかも2人のラブラブな様子をガキが盗み見して、最後にみんなが大笑い。命が軽すぎる。まさしくここにはBの雰囲気が漂っていた。歴史認識にクレームをつけたがる日本人もいるだろう。この件に関しては、私から言わせると目くじらをためる必要はないと思う。ハリウッドといえば反戦を建前に、ナチスドイツをネタにして、巨額の大金を稼いできた産業だ。もともと昔からこんなもの。日本人としては日本語の棒読みを笑い飛ばせる余裕が欲しいところ。私は笑い転げながら愉しめた。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-04-16 22:20:08) |
18.「パール・ハーバー」級の、超~大衆娯楽映画! 暇つぶしには良いかもしれないが..ストーリーが単純で、中身がからっぽ..そして、長~い..(CGシーンもショボイ..) 一言で言えば..お金の無駄遣い... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 4点(2010-02-16 12:44:40) |
《改行表示》17.《ネタバレ》 歴史を意図的に改竄しようという気が満々な、悪質な洗脳映画。 アボリジニの歴史を知ってる人なら、憤慨と言うよりも呆れ果てて失笑ものです。 私はこの映画をうっかり観てしまったがために、オーストラリアという国と国民を本気で嫌います。 【伊達邦彦】さん [映画館(字幕)] 2点(2010-01-10 19:06:24) |
【たいがー】さん [DVD(字幕)] 4点(2009-12-21 15:53:45) |
15.《ネタバレ》 この監督の独特のタッチ、たとえば水中の少年に死体が被さってくるようなところ、あるいは車から見えるカンガルーの観光的情景とその始末、人物のアップのコミックのような感じ、などのキッチュ感に出だしはかなり期待したんだけど、自国名を題にして気合いが入りすぎたせいか、後半ちょっとマジメになってしまい失速気味。全体としても散らかった印象になった。まあこれがオーストラリア史の特徴なのかもしれない。アボリジニとカウボーイと日本軍が詰まって登場してくる。東洋やヨーロッパの歴史から見ると圧縮されて感じられるアメリカ史を、さらにギュッとつぶしたみたい。その古代と現代が平気で一緒にある感じは面白かった。散らかった印象を修復しようと、同じ街なかを前半では牛を走らせ、後半では子どもを走らせ対にしたり、「オーバー・ザ・レインボウ」を「ケセラセラ」のように使って全体を綴じ合わせようとしたりしてるけど、いまひとつ効果が薄かったような。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-12-02 11:59:12) |