《改行表示》82.《ネタバレ》 タイトルから近代的なアクションサスペンスを想像して観始めたら、なんと西部劇。 前半は、それ特有と言うべきか、展開にスピーディーさを欠き、 少々退屈な感じがあった。 ただ、後半、特に終盤にかけては、一転、なかなかに目まぐるしい展開。 まさか両者の形勢が逆転するとは思ってもみなかったし、食い入るように見入ってしまうほど。 主役2人が対極にありながら、それぞれ強い信念を持ちつつ、 最終的には互いに認めあっていく。 個人的にラストに関しては、後味が悪すぎず、かといってご都合主義になりすぎない、 あの感じが一番しっくり来て、ベストなのではないかと思った。 ベンが自分を助けに来たはずの味方を問答無用で撃ち殺し、自ら列車に乗り込んだのも、 それだけダンの信念・勇気・行動に心を突き動かされたからであって、違和感はあまりなかった。 ベンはそういう人間。 主役2人の演技は両方良かったと思うけど、 特にラッセル・クロウが、役柄も良かったと思うが、かなりいい味を出していた。 鑑賞後、リメイクであることを知りましたが、よくできていたと思います。 【2年で12キロ】さん [インターネット(字幕)] 7点(2023-08-25 22:11:03) |
《改行表示》81.何の予備知識のないまま見たのですが、非常に面白かった。 もう、西部劇というと、用心棒だったりがドンぱちやるくらいのイメージしかなかったのですが、こちらは全然違ってました。 まあ、ある意味現代風の刑事物とかそいうのの設定を西部劇に置き換えただけと言ってしまえばそれまでなのですが、 これなら西部劇にアレルギーを持っている人でも楽しんでみることができると思うような面白い作品でした。 【シネマファン55号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2022-12-01 00:05:25) |
《改行表示》80.《ネタバレ》 オリジナル版は未見。地味そうなので見るのをためらっていましたがついに鑑賞。結果的には想像していたよりもかなり楽しめました!ただし難点もチラホラ見られるので、皆さんがおっしゃるように惜しいなといった印象も強く残ってしまう残念な映画でした。 まず、ダン・エヴァンス(クリスチャン・ベール)が男前なのでダメ人間に見えない。そしてベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)はやっぱりイイ人に見える。いや、実際にはリアルでは性格にかなり難アリの問題児だそうですが、見た目から意外とインテリジェンスが感じられて悪そうに見えないのがちょっと残念でした。反面、チャリー・プリンス(ベン・フォスター)が一見するとチャーミングな愛されキャラに見えて、油断していると実は極悪非道という二面性をウマく表していて素敵でした。 キャラの見栄えの問題もさることながら一番は脚本の詰めの甘さです。ピーター・フォンダ扮する賞金稼ぎ(探偵)に関しては「俺を生かしておいたら後悔するぞ」と言っておきながらあさっり無駄死にします。また、女性陣がやたら美しい割りにただのお飾りにしかなっておらず意味深なセリフのみで非常に勿体なかった。そして最も残念だったのが皆さん同様にラストです。アレではせっかく今まで貫いてきた知性のウェイドもただ気分屋の変態に成り下がってしまいました。彼の気持ちは理解できますが、それでもわざわざ助けにきてくれた部下をああもアッサリ・・ これは無理があり過ぎました。そもそもホテルの部屋から「お前らは一切手を出すな、ボスの俺に任せておけ!」で済んだ話ですよっと。 全体的に見渡してみると、息子ウィリアム(ローガン・ラーマン)とダンとの物語は非常に良かった。文句のつけようがなかった。そしてウェイドの佇まいと迫力、絵と聖書の伏線も素敵だった。しかしラストがねぇ・・ 以下略。 【アラジン2014】さん [インターネット(字幕)] 7点(2022-09-04 21:56:32) |
《改行表示》79.《ネタバレ》 -3:10 to Yuma-“ユマ行き3時10分発”。列車の時刻だった。タイトルから西部劇だとは思わなかったわ。 序盤のガトリング・ガン搭載の荷馬車が面白い。実際あんな馬車ってあったんだろうか?それにしても、護衛も無しに単独輸送は、弱点晒しすぎだ。 囚人入れ替え作戦(なるほどウマい)。一人、また一人と命を落とす護送メンバー(この人がそこで死ぬのか)。トンネルを作る中国人労働者(へぇ、この時代に…)。ついつい興味が湧いて観続けてしまう面白さがある。 街について保安官も加勢して、ホッとしたのも束の間、街の人間が金でアッサリ寝返る展開は絶望感があった。 さて、元狙撃部隊所属で連隊イチの腕前。今は足の先を失って、子供にも見下されるような負け犬農夫のダンが、いつスナイパーとしての腕を発揮してスカッとさせてくれるかと見守っていたけど、ついにそんな活躍は無く… 弱い普通の人が、逆境の中勇気を出して、歯を食いしばって頑張る姿を息子に見せる。父親の威厳、本当の格好良さを魅せてくれたのは、逆に好感が持てた。 一方で常に人間の大きさを魅せるベン・ウェイド。とても魅力的な人物だけど、正直何を考えてるのかよく解らなかった。ダンの男気に共感しての、列車までの逃避行。目的は自分を刑務所に移送する列車まで届けること。自分らを襲うのは自分の部下たち。考えてみたら変な状況だけど、それでも勢いがあって楽しめる。そして最後、あれだけベンのために尽くしてきたチャーリーたち部下全員を、あっさり撃ち殺してしまうんだもの、やっぱり何考えてるか解らないわ。 でも、優しい音色の口笛に呼応して、ベンを追いかける愛馬の画は、とてもカッコ良かった。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-11-26 01:57:39) |
78.せっかくあれこれ凝った設定をしているのに、テンポが悪くて全然スリルを感じない。ラッセル・クロウは驚くほどウエスタンに合っていない(多分この人、どんなコワモテの役をやっても、「実はいい人」感が最初からにじみ出ているのだろう)。それと、この展開で長男役の俳優が大根なのは致命的なのでは?唯一光っていたのは、自然な冷酷さをどの画面でも全開にしていたチャーリー・プリンス役の人くらいでしょうか。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2021-11-20 00:46:27) |
《改行表示》77.《ネタバレ》 クリスチャン・ベールとラッセル・クロウありきの作品という感じ。まあ2人がカッコいいだけで十分なんですが、ストーリー的にいささか無理がある気がしないでもありません。特に最終盤、ホテルから駅へ逃げながら走るラッセル・クロウは、なんだか身体が重そうで、それまでの凄腕の悪党のイメージとはちょっと違います。それにこのとき、当人はどういう決着を予想していたのか、すべて想定どりなのか、ぜひ聞いてみたい気もします。 ただ、イラストにまつわる前フリと回収は、ベタとはいえいいシーンだったなと。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-11-09 02:03:08) |
《改行表示》76.《ネタバレ》 西部劇は好きだけどこれはいまいちかな。 なんか雰囲気が軽い。 ラッセルクロウの行動も納得できない。 折角助けに来た仲間を撃ち殺す理由が希薄すぎる。 最期は馬呼び寄せて脱出したんだろうけどじゃあ今までの流れはなんだったんだ? 【Dry-man】さん [インターネット(字幕)] 4点(2021-04-05 00:14:20) |
75.これは黙って観るべし。観れば、分かるのだ。by 椎名誠。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 9点(2020-10-07 21:53:59) |
74.《ネタバレ》 ラッセル・クロウが渋い。クリスチャン・ベイルが良い父親役を好演。 【ゆっきー】さん [DVD(字幕)] 5点(2018-05-06 12:15:16) |
《改行表示》73.《ネタバレ》 いい線いってるんだけどところどころで「?」があって感情移入が難しかった。 まず護送の違和感がある。3時10分を迎える前に本気を出せば貧弱な護衛を振り切って脱走できた場面は多く、ダラダラとつきあってる感あり。 また、ラストの妙な友情芽生えた感じが強引だったなぁ。いまさら?そこで?みたいな。 一緒に汽車まで逃げる銃撃戦はなんか情けなかった。女抱いて捕まってダラ~と護送の旅して最後は仲間打ち。 そりゃ無いぜボス。 ダンが息子にみせた親父の勇敢な姿。リスペクトの代償高すぎ。 |
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《改行表示》72.《ネタバレ》 いまどきめずらしい骨太の西部劇で、ガチで面白い傑作映画。 1957年のリメイク版なわけですが、このリメイクで追加された要素が息子との関係性。 これが完全に成功していて、オリジナルをしのぐ面白さだと思います。 つかオリジナルを観たのは大昔なので細部は全然覚えてないんですが、この映画から息子との関係性をはずしたら、すごいありふれた話になると思うんですよね。 主人公の動機付け的な意味でも「父ちゃんがんばって列車に乗せたね」のラストまで含めて、この息子との関係性は映画の中で非常に重要な意味があります。 正義の味方として頑張る父ちゃんが実は結構底の浅い小市民で、護送される悪人が人間的な面でも大物であるというのはありがちなパターンなんですが、護送する道すがら、そんな2人がお互いに影響しあっていくのは一種のバディ物のよう。 最後、味方が誰もいなくなった街。 あそこでベンがダンとともに助け合いながら列車に走るシーン。 あそこマジかっこよすぎ。 これぞ西部劇。 あそこで手に汗握らずにこの映画を観てる人がいたら、たぶんちょっと仲良くなれそうにありません。 そして最後の馬。 あぁもうかっこいい!! 【あばれて万歳】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-11-15 16:12:09) |
71.《ネタバレ》 どストライクな映画です。しょーもない牧場主のダンが、息子に対して無理して尊敬される父親になろうとしてがんばるところがいじらしい。そんな父親に反抗しながらも、タイミングよく息子が助けに来てくれます。たしかにラッセルクロウはかっこいいが、この映画は父とこの映画である、と断言してよい。そんな父親像に、幼少期両親に捨てられたベンは共感し、うわべだけの子分たちとの縁も切っちゃったんだろう。西部劇でここまで感動するとは…。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-06-14 21:04:03) |
70.二人の男をかっこよく描きたいのは分かりますが、嘘くさいキャラクターや説得力の無い行動に消化不良です。今回のキャストやオリジナル作品が良かっただけに無理矢理感のある不自然なシナリオが残念です。 【ProPace】さん [地上波(吹替)] 4点(2016-02-11 08:34:28) |
《改行表示》69.男同士の意思がつながりあう、そういった映画。 こんなことあるかな〜、と思うけど、面白いと思う。 【simple】さん [地上波(吹替)] 6点(2016-02-07 21:58:47) |
68.ダンは痛すぎるのだが、それに同情するベンの心情変化の描写が弱いというか無理があるかな。西部劇で感動するぐらいなら高倉健の仁侠映画見ろよって話なんだけど。 |
《改行表示》67.《ネタバレ》 ジェームズ・マンゴールドによる「ウォーク・ザ・ライン」「17歳のカルテ」「アイデンティティー」に並ぶ傑作。 今後もマンゴールドの最高傑作の1つとして語られる作品だと思う。 「決断の3時10分」のリメイク。 前作を遥かに上回るメリハリとテンポの良さ、充実したガンファイト。 静かな前作も良かったけど、本作は娯楽にもドラマにも力が入った充実振り。 冒頭のシーンや仲間が集う場面もよりドラマティックとなり、鉱山での銃撃戦はかなりの見応え。 主人公が孤独な戦いに追い込まれていくシーンも説得力が増した。 ラッセル・クロウの二面性と葛藤を強く感じられる演技、 クリスチャン・ベールの素晴らしいチンピラ振り。 この二人が立場を超えた絆を結ぶやりとりは面白い。 何より二人共良い髭面! ベン・フォスターの冷酷さ、 ピーター・フォンダの渋みのある演技も見事。 ただラストは意見が分かれると思う。 前作とあまりに違う顛末だが、主人公が最後まで孤独と向き合い、自分の正義を貫いたのは良かったと思う。 そんな映画。 世間的にも世界的にもリメイク版の評価の方が上のようだ。俺はどちらも好きだぜ。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-09-14 08:01:20) |
《改行表示》66.I don't remember exactly when was the first time I realized that Russell Crowe can play a villain perfectly although his Maximus image will haunt him almost forever. Almost same thing can be said to Christian Bale. May be that comes from their bad behavior records in the real world. ; p Anyway, yes, this was a good, old western story shot in 21st century era. 【kei】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2014-05-18 08:25:07) |
《改行表示》65.《ネタバレ》 2周目視聴。やっぱ面白いですね~。まずさすが2007年に作られた西部劇というだけあってガンアクションシーンが凄い。主人公に弾は当たらないの法則はわかっていても緊張感がバリバリ伝わってきます。昔の西部劇のアクションシーンは撃たれて馬から転げ落ちたり馬から馬へ飛び移ったり個人の銃の扱いが凄かったりといった肉体的な凄さで魅せるのに対し、こちらはカメラワークや演出で魅せるものが多く、素人目にも映像技術の進歩ってすごいんだな~と思わせられました。 そしてテーマはやはり「男の誇り」。これは西部劇お馴染みですね。っていうかリメイクだからお馴染みもなにもないけど。 ダンは最初こそ200ドルを得るために護衛に志願するが、途中ウェイドから「1000ドルやるから見逃せ」と言われたあたりから、ほんとに欲しいのは金じゃないという意識を自覚し始める。「逃げても200ドルあげるし、誰も責めないよ」と言われても逃げ出さないのが決定的。さらには例えユマ送りに成功しても脱走されてしまうであろうことを知りますが、そんなことはもはや問題ではないのですね。ダン以外の周りの連中は皆自分の利益第一で、たとえウェイドを逃がしたって護衛を殺して金さえもらえりゃ良い、自分が死ななきゃ良い、という発想。もちろんそれも正しいっちゃ正しいのだけど、ダンは違う。そんなダンは金で何でも手に入るウェイドすら持たないモノ(誇り)を得ようとしており、そこに尊敬の念を抱き、最後のウェイドのあの行動に繋がるんですね。 ウェイドについては、女を優先してあっさり捕まる点や「生きてたほうが地獄」という台詞から、逃げられたら逃げられたで良いし吊るし首なら吊るし首で良いし、別に何でもいいや的な発想が強かったのでしょう。宗教的な思想はよくわかりませんが、その辺も関係あったのかも? 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-02-23 03:52:19) |
《改行表示》64.《ネタバレ》 強盗団のボスが不敵で魅力的。 破綻の崖っぷちにある牧場主との交流も引き込まれる。 3時10分に向かってどうなることかと思えば、ラストがいただけない。 ボスを助けようと駆けつけた手下たちに対してありえない行為。 忠誠を尽くすチャーリーよりダンとのにわかな友情が優先されるのか。 そういうストーリーにするなら、もっと説得力のある前フリが必要。 序盤にヘマをした手下をあっさり殺す場面はあったけれど、チャーリーらはボスに忠実だったのに。 ダンにそこまで肩入れする理由もベンの持つ過去と重ね合わせてくれたら良かったが、そこも弱かった。 やむをえないと思わせるだけの描写はなかったので腑に落ちない。 あれでは気に入らないものは何でも後先考えずに消してしまうということで、それまで器の大きさを感じさせたボスに対する好感が吹き飛んでしまった。 もともと一人だけ捕まったのも酒場の女と情事に耽っていたというヘマからなんだし、ボスとして筋が通っていないような。 また、クリスチャン・ベールはイケメンすぎて最初からダメ男には見えないのが惜しい。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 6点(2014-02-09 15:20:00) |
《改行表示》63.《ネタバレ》 50年前の西部劇のリメイク。 凶悪な強盗団の首領を裁判にかけるために、コンテンション駅まで護衛する、牧場主の話。 こちらの版は、いろいろな面が加速されている。ダンは、暴力立ち向かわないさまが、息子にも反発されているような、ちょっと情けない感じが強調され、チャーリーはより凶暴に、コンテンションの人たちは金で強盗団に協力してしまう。ベン・ウエイドは、知性的な部分が強調され、絵なんか描いてたりする。 ダンと息子の関係の改変、護送への介入により、ベン・ウエイドの、最後の決断の意味が、よりしっくり感じるようになったと思う。原作付きに言っても詮無いことだが、酒場の女が最後に何か、絡んできてもいいと思う。 最近の、アメリカ映画の中の悪漢は、とにかく凶悪だが、チャーリーのそれは、知性的なベンの描写と比べ、狂気という感じ。その極地とも言える、男たちを買収して、ホテルから駅への二人に、弾丸の雨を浴びせる様は、かなり見応えのあるものになった。 しかし、途中のインディアンとの銃撃戦、トンネル掘り連中の件は、冗長。 そして最後、何もかもうまく行った、前作と比べ、今作の結末は哀しい。息子が、その雄姿を目にしていたのが救いか。 【Tolbie】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-01-05 20:35:33) |