6.《ネタバレ》 なかなか本気度の漲る猟奇映画。
残酷度がなかなか高いと思う。
前半ではテンション高いとこを見せつける。
青春描写を丁寧に描き、後半の残酷さを際立たせる。
仮面男も幽霊も出てこないが、実はこれが一番「身近に潜む危険」をうまくやっている。
スリルとサスペンスもなかなかだと思う。
実は僕は「悪魔のいけにえ」をみて、残酷といった印象をあまり受けない。
閉鎖的なのだが逆に突き抜けたユーモアや明るさを感じたりする。
でもこのウルフクリークはちょっと残酷な感じがする。不快感もかなりある。
でもそこがいい。悪魔のいけにえとは違った魅力だ。ちょっとゾクゾクする。
メッセージ性とはいわないまでも
行方不明者の多さと、実際にこういうことがあるかもしれないという恐怖に気づかされる。
あれだけ広いと目も行き届かないだろう。そこが問題だ。
オッチャンの陽気さと異常さが良い具合だ。
行なわれている残酷行為とは逆に風景は美しく映る。
おっさんの笑顔はまるで「悪魔のいけにえ」のドレイトンさんのようだと思った。
(2011年映画メモをもとにレビュー)